じゃりまん小学校
漫画読書感想文
2007年1月分

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今月読んだマンガリスト:14冊
NICE! は特に良かったと思う作品
週刊少年チャンピオン2007年6号 猿ロック5巻 週刊少年チャンピオン2007年7号
無敵看板娘11巻 銀牙伝説ウィード31巻 週刊少年チャンピオン2007年8号
こちら葛飾区亀有公園前派出所143巻 金色のガッシュ!!19巻
週刊少年チャンピオン2007年9号 劇場版 金色のガッシュベル!! 101番目の魔物 下巻
うえきの法則16巻 MAJOR52巻 あひるの空5巻 遮那王義経12巻 総評



2007年1月度
総評
一般漫画の部
週チャンは「みつどもえ」がここ最近急激におもしろいなと思うようになりました。
同じ作者の前作である「子供学級」はあまりに暴力的で見るに堪えなかったんですが、
そのマイナスイメージを払拭するくらい丸井三姉妹のヘンタイ的なかわいらしさは魅力。
単行本買ってみようかな〜。

あと、イッシンが最終回になるとのこと。
イッシンの発明品もさることながらイッシン自身も悪意に満ちていたのが
読者には受け入れられなかったのかな。
狙いは外れてなかったんですけどね。
飛野玉とマンテツの堕落ぶりもおもしろかったし。

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2007年1月31日 水曜日


遮那王義経 12巻
沢田ひろふみ
講談社 講談社コミックス 409円
漂太は山賊の盛(もり)を5人の家臣の1人・勇の者としてゲットすることに成功。
その後、伊豆にいる牛若とは腹違いの兄・頼朝とも無事会うことができたが
そこに行きつくまでの過程が熱かったね。

盛も頼朝も真の強者だが、他人の技量を見定める気難かしい性格で
一筋縄ではいかない人たちだ。

でも漂太は自分のすべき何かを瞬時に判断し、行動することで
将としての器量をサラッと見せつけるのよね。
加えて絶対的強さと自信。ここぞという時に兵法を引用した戦法と
これだけいいとこ見せりゃ誰もが惹かれないはずないわな。
そうやってどんどん強力な助っ人を味方に付けて
平氏にとって恐ろしい存在になっていくわけだ。

この調子だと残りの3人の家臣となるべく者も相当強いんじゃないのか?
期待大。

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2007年1月31日 水曜日


あひるの空 5巻
日向武史
講談社 講談社コミックス 409円
九頭龍高バスケ部合宿編がまるまる収録。
部員達やマネージャー・七尾のいざこざを交えながらも
決して馴れ合いはせず、合宿をすることで
チーム全員が確実に強くなっていく様子がリアルに描かれているのがいいですね。
個人的には空よりも一見ちゃらんぽらんな千秋のほうが
的を射たことよく言って存在感あります。
彼は私の中でのキーマンです。
ただ、合宿でみんなと一緒に寝る時でもハダカになるのはどうかと思うが・・・

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2007年1月31日 水曜日


MAJOR 52巻
満田拓也
小学館 少年サンデーコミックス 409円
吾郎がギブソンJr.を敵視するように
ギブソンJr.もまた吾郎に影響されて
徹底的に吾郎を敵視するようになってきた。
プレーオフチャンピオンシップ第1戦で吾郎に三振を奪われた後に
吾郎が利き手にデッドボールを食らって退場しちゃったモンだから、
自分の見せ場を吾郎に見せずじまいで
このままじゃ納得もいかんだろう。

その後、メジャー昇格を決めても、
なお吾郎とのリベンジに執念を燃やすギブソンJr.・・・
そのためならマイナー落ちも厭わないなんて
キミも吾郎と同じ野球の何かに呪われているんだね。
そんな2人の関係は好敵手ではない本当の敵同士。
しかしお互いの能力を引き出す好敵手みたいな関係にはなってますね。
不思議。

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2007年1月28日 日曜日


うえきの法則 16巻(完)
福地翼
小学館 少年サンデーコミックス 409円
・・・ってなことで最終巻です。

最終・四次選考は行き当たりばったりな設定の集大成とも言える内容だった。
しかし毎度のことながらそれらの行き当たりばったりな設定を紡いで
それなりに読ませるストーリーに仕立てる技量は相変わらずうまく、
あれだけ脱線しそうなストーリー展開でありながらも
最後まで路線変更もせず、神候補が中学生をスカウトしてバトルさせ、
優勝したら次の神になれるという当初の目的を
全体を通して達成させることができたのは賞賛に値す。

アノンの野望もスケールがでかすぎてピンとこなかったけど
神の立場を乗っ取ろうとする人物の考えることなど得てしてそんなものだろう。
それに対して空白の才を手に入れたコースケもとっつきにくい性格ではあるが
その願いは至ってシンプルでストレートな表現。
つきあってみればいいヤツなんですよね。

巻末のおまけマンガで、「見離さず読み続けてくれた人」
「途中からハマッてくれた人」「途中で読むのをやめてしまった人」などと書かれているが、
うえきの法則は話の課程でそんな人たちの影響が顕著に現れるの作品ではないだろうか。
幸いにもオレはハマったけど続編はどうかな?
なんかいろいろ大変みたいだけど。

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2007年1月28日 日曜日


劇場版 金色のガッシュベル!! 101番目の魔物 下巻
雷句誠
小学館 少年サンデーコミックス ビジュアルセレクション 859円
で、2004年度ガッシュアニメの劇場版後編です。

本編にはありもしない101番目の魔物、
実態が知れないガッシュの母親、
特に登場しなくてもいいキャンチョメやウマゴンと
いかにも番外的な要素が満載のストーリー。
さらに清麿とガッシュが魔界に乗り込んで、
ガッシュが通っていた魔界第7小学校と、
ガッシュが住んでいた風車村を見ることができ、
本編なら間違いなく物語の核心をつくようなストーリー展開だが、
101番目の魔物の秘密に迫るための単なる舞台設定でしかない。
ま、そこら辺はいずれ本編で明かされることになるでしょうが
この本が発売された当時で魔界に行けてしまうのは
少々フライング気味かな。

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2007年1月26日 金曜日


週刊少年チャンピオン 2007年9号
2007年1月25日発売
秋田書店 240円
▼みつどもえ:桜井のりお
ほぼサイレントマンガ。
露天風呂やドラム缶風呂の魅力よりも
お父さんが持ってきた超高速で泳ぐアヒルのおもちゃが
一番ふたばの心をガッシリ捕らえたのだった。
お父さんが勝者だ!

なので勝者にはちゃっかり、娘と入浴なんかできちゃうごほうびが。
微笑ましくてイイ。

▼不安の種:中山昌亮
新連載。単行本にもなっているようだが
オイラはこの人の作品を読むのは初めてなので例によって詳細は不明。
画もそれなりの雰囲気を出しているが
短編を何話かたてつづけに掲載する形式を取っているため、
様々な状況で怪奇現象が起こりえる印象を植え付けている。
ただ、それ故に場面が目まぐるし変わるため
1つ1つの怪奇現象はさほど印象には残らない。

ま、珍しい趣向のマンガではあります。
次号もこんな感じかな?様子見。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
金鉄じーちゃん、最新ゲーム機で最新の遊び法を見いだす。
これには本家・文天堂もビックリ!
最新機器は人間の想像力をもかき立てる。
誰もが同じスタートラインに立てるものなのだ。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
ミツオは関口に特服をどうやって手なずけたかを探りに来ただけのサイテーな野郎だった。
しかしその行為が自分のみっともなさをさらけ出すこととなり、
さすがの関口も呆れ果ててミツオに手みやげを投げつけ追い返すことと相成りました。

関口は陰湿なイジメで病院送りにされ死にそうな目に遭ったが
その代償で剛との友情というかけがえのない宝物を手に入れた。
剛も関口とわだかまりなく心が通じ合えて良かった。
今後の関口の再登場に期待す。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
伝説の男が未入手のレアカードを求めてさらなる進化。
その変身ぶりはダブったカードを駆使して
血の気の多い美輝や伊原さんをも瞬殺!!
さらに甲斐家の部屋に忍び込んでからは
シーレンジャー第42話を再現させるという神業をやってのけた!!

伝説の男がまた新しい伝説を作り上げました!
彼のヒーロー伝説に終わりはない。日々精進するのみ。

▼王様のオーパーツ:西川淳
スター鉱山の地下遺跡に怪しい像2体が。
スキャット隊長が邪魔で肝心なところが見えなかったけど
きっとあそこには像の大事な物がかたどられているのだろう。
遺跡からして既に下品なのか。

▼アイホシモドキ:森繁拓真
今度は元木、相星さんと賭けで勝負。
相星さんにとっては単なるヒマつぶしのような感じもするけど、
元木にとっては力ではない精神面強化のイベントにはなっているのか?
相星さんが賭けに何度か負けて
元木が相星さんと対等に渡り合える可能性を作ったのはGOOD。

▼かるた:竹下けんじろう
太一は今度の対戦相手で百人一首のドス黒い部分を
垣間見ることになるのか。

・・・にしても、競技中に男が女の胸元を覗く心理的揺さぶり作戦が
実際にも起こってるんだろうか???
いや、それは絶対無いと思うのだが、
なんだか満員電車の中の痴漢行為にも似ていて気持ち悪いなあ・・・

▼鉄鍋のジャン!R:西条真二
大谷水月はかなり毒のある女だなー。
コイツもまた鉄鍋のジャンに登場するキャラには相応しいですね。

でもオレにとっては巨乳・爆乳の類は見て楽しむアイテムなので
審査員みたいに爆乳を顔に押しつけられてもいい気持ちにはなれない。
オレだったら、いきなり爆乳の女がやってきてその自慢の胸を
顔に無理矢理押しつけようとするものならあまりの気味悪さに逃げますよええ。
審査員も食以外の感性が尋常じゃないね。

▼あゆむFISH ON!:とうじたつや
読み切り釣りマンガ。
第65回新人まんが賞出身。

ガリ勉の主人公・田口歩(たぐちあゆむ・14)くんがなぜか釣りをすることに。
その理由は惚れた女の子が釣りに興味があるからという他愛もないもの。
それだけのために歩くんは釣りのマニュアル本をいっぱい買って、
竹取湖の自称天才釣り師のじーさんに教えを請うことになったのでした。

「ルアー釣りの初心者に贈る釣りまんが」と謳っているだけあって
このマンガ自体が釣りのマニュアル本みたいな内容。
釣りマンガとしての醍醐味や盛り上がりを楽しむ作品ではない。
だが最後のページの「釣ったら自慢したくなる」という一場面だけは
釣りの楽しさが一気に伝わるシーンだった。

しかし歩くん自身、釣りをしているってイメージが薄すぎますねー。
もし惚れた女の子が今度はゴルフやるなんて言い出したら
歩くんはソッコーで釣りをやめてゴルフに転向するんじゃないかいな?
いずれにしても釣りマンガとしては弱すぎ。
歩くんが釣りをする動機も良くない。
せめて歩くんが釣りが好きでしょうがない性格だったらね〜。
ま、最後まで読めたので悪くはないです。ハイ。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
今回は同窓会ネタで、存在感のない伸太郎くんが木の演技をしたまま
数年後に木と同化して同窓会に来た生徒全員を押し潰すという
バッドエンディングだったが、最後のコピーで大爆笑できた。

この木 何の木 涅槃の木。
忘れ去られた木ですから
何とも不思議な奇になるでしょう・・・・・・。☆


このコピーだけで一気にギャグマンガに切り替わりましたね。
伸太郎くんも最後に新聞に載ることができてなにより・・・って
白骨死体を新聞に載せてもいいのか?

▼発明軍人イッシン:阿部秀司
飛野玉とマンテツは留年がかかったマラソン大会に出場。
イッシンの発明した変な靴を2人が片方ずつ履くだろうというのは読めていたが、
ぐるぐる円を描くように暴走してしまうのは読めなかったよ。
その光景はバカバカしくておもしろかったです。

しかしとことんなまでにダメダメなコンビだなあ、飛野玉とマンテツは・・・
もうおまえらは留年どころか一生、犬と鳥になったままでいなさい。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
ちょっと規定値を超えただけで、余計な料金を取られるというのは
いろんな場面でよく見かける話です。
1グラムオーバーでワンランク上の送料もその1つ。
もしそんな状況に見舞われたら店側は、ちょっとくらいおまけする
心の余裕を見せてくれてもいいんじゃないかしらね。

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2007年1月25日 木曜日


金色のガッシュ!! 19巻
雷句誠  
小学館 少年サンデーコミックス 409円
レインのパートナー、カイルの超臆病な性格を克服する話は好きだなあ。
よくある話じゃんと言ってしまえばそれまでだけど
王様を決めるため不本意な戦いをせざるを得ない魔物が
人間のために何かしてやるってのはガッシュに於いての
友情が分かりやすく表現される手法なので、
凄惨なバトルの合間にこういうのやってくれるとなぜかホッといたします。

それとは逆に嫌な魔物を苦戦の末に撃破するのも
それはそれでスカッとしていいんですけどね。
これもガッシュならではの爽快感。

しかしパピプリオとモジャモジャってまだいたのか・・・
こちらは嫌な魔物というよりは、もうどうでもいいキャラなんですけど。

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2007年1月24日 水曜日


こちら葛飾区亀有公園前派出所 143巻
秋本治
集英社 ジャンプ・コミックス 409円
6話にわたる大阪編ですが、関東地方とは違った習慣や文化を堪能しつつ
大阪界隈の雰囲気を味わえる話になるはずだったんだけど
通天閣署の御堂春の性格がキツすぎて、おもしろさが半減してしまった。
レースの話も御堂春の反発心が強すぎて感情移入できなかった。
オレが関東モンだからなのだろうか。
果たして大阪の人は御堂春を好意的に受け入れらるのかどうか疑問。

あと、新葛飾署が元通りになったがこちらは吉報。
あんなうさぎの形をした違和感ありまくりの警察署は
とっとと変更すべきなのだ。

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2007年1月21日 土曜日


週刊少年チャンピオン 2007年8号
2007年1月18日発売
秋田書店 240円
▼範馬刃牙:板垣恵介
オリバの一日のカロリー摂取量が100000キロカロリーだなんて
凄まじいとしか言いようがないですな。
通常ならそれこそ筋肉じゃなくて、
ぜい肉脂肪の塊が天にまで達する勢いであろうに・・・
ってそれ以前に死んでるか。

しかしその莫大なカロリー摂取も、
あの女性を抱き上げるためだというのであれば納得がいく。
無論、一般人で考えられる範囲での理屈じゃなくて
このマンガの論理に基づいた上での納得ということだ。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
相変わらず仁ママは外道で最低なヤツだなー。
不法侵入をするために5本の爪が主要キャラの家のカギの形に削ってあるとは
コイツは根っからの悪だ。
大きな犯罪を犯さないうちに警察に捕まったほうがいいのでは?

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
美輝にかかれば楽しい鍋も戦場に・・・って
オレはこんなバトル鍋はイヤです。
でも1人でつつく鍋よりは温かみがあるんでしょうね。
そう感じるから不思議。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
剛はミツオへの最後の一発以外はほとんど怒鳴るだけの鉄槌だったが
それが甘かったのか、関口の病室にやって来たミツオから
なんとなく腹黒いオーラを感じる。
まさか今までのイベントが関口イジメ編の序章だったなんて・・・
言わないよね?ね?

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
いくら熱帯魚に魅せられたからって
自分が熱帯魚になることはないだろうに・・・

彼女にコンセント1つ抜かれて、じわじわと殺されていく彼の人生が哀れ。

▼みつどもえ:桜井のりお
氷上で行われる人間ボーリング!!
尻を蹴られて喜ぶふたばに萌え。
このようなヘンタイ行為を見て
ほのかな心地よさを感じてしまうマンガも珍しい。
このマンガこんなにおもしろかったんだな。見直した。

▼王様のオーパーツ:西川淳
遺跡に隠されたハイレベルなオーパーツを巡って
イジャン以外の一行も遺跡に潜入。
別に正義のためでも何でもない己の野望を達成するために
イジャン達はどう攻略するのか。

とりあえずイジャンは、雄兵や自分自身が見せるお下品芸で
相手を翻弄するのだろう。多分。

▼アイホシモドキ:森繁拓真
元木が女子の制服を着て女らしさをアイホシさんにレクチャーしたかと思いきや
それが却って元木を鍛えることになろうとは思っても見なかったなあ。
元木がアイホシさんに似ていたことが功を奏したんだな。
こんなかたちで元木の男らしさへの修行の一環になるとはおもしろい展開。

▼鉄鍋のジャン!R:西条真二
へー、沢田の1枚の鉄板で炎と氷の熱を使い分ける料理法がおもしろいなあ。
むしろこういうのってジャンがやりそうなことなのに。

ジャンは未だ目をつぶって黙々と料理をしているだけ。
80点以上をとることもさることながら
沢田以上のインパクトのある料理を出すことができるのか・・・?
このままだとジャンは8人目ギリギリの通過者になりそうな気がするが。

▼かるた:竹下けんじろう
あの巨漢は力任せに札を取ることを恥じていたのか。
それを弱点と見抜いて実力を見せつけた太一の勝ちっぷりがいいね!
百人一首の世界ではあとだしジャンケンみたいな行為は通用せずか。

▼私は加護女(かごめ):原作/高橋葉介・近藤豪志
第一部・完という形で今回が最終回。

加護女のライバル(?)、津刃女(つばめ)が登場。
2人が子守をしているやんちゃ坊主の健太くんを
黒服を引き連れた義母が母親から引き離すダークな面も見られたが、
健太くんの笑顔が目立って全体的には明るい雰囲気で
割と楽しく読むことができた。

津刃女が登場の時はややギャグ路線に向かうという寸法か?
とにかく第二部を気長に待つことにする。

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
全国大会決勝戦、アー坊は球場の外で
尊敬するあんちゃんとピッチングで勝負!
さすが未来の大物。
そうやって兄貴の後ろ姿を追ってそのうち追い越してしまえ。

▼発明軍人イッシン:阿部秀司
頭の良さに応じた動物に変化する腕輪をつけて
学力のレベルアップを図る飛野玉とマンテツ。
しかし学力とは別にこの2人の腐った性根までは
更生することはできなかった。

まあ、この2人の結末はある程度予想はできたけど、
頭の良さによって様々な動物に変化する腕輪ってのは
おもしろい発明品だと思います。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
うーん、雷雨の時に傘さすのはある意味、命がけですよねえ。
ぼくも気にはなります。
でも仮に運悪く傘に雷が落ちてしまった人がいて
それがニュースで取り上げられても
やっぱり雷雨の時には誰もがみんな傘をさすでしょうね
それくらい確率がものすごく低い事故なんだと思います。
だから結局、傘に雷が落ちるなんてことを気にする必要はないはずなんだけど・・・
やっぱそれでも気にしてしまうのが人間の性(さが)。

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2007年1月18日 木曜日


銀牙伝説ウィード 31巻
高橋よしひろ
日本文芸社 ニチブン・コミックス 530円
「将軍」と呼ばれるサルボスですが、
ありゃあどうみても日本に棲んでいるおさるさんじゃないですね。
密輸した外国産のサルが逃げ出したんでしょうか。
それにしても仔犬の肉が獲れなきゃ
仔ザルの肉を代わりに喰らうとは恐ろしいヤツ。

将軍の存在が犬軍・サル軍共に2つの群れに分かれ抗争しているようですが、
とにかく将軍を共通の敵とすることが肝要。
まずはウィードと幸村、そして将軍を裏切ったサル軍との和解が先決だな。

サル軍のペペは子供ながら義理堅い勇気がある仔ザルだ。
いずれウィードみたいな正義感溢れるボスザルになるんじゃないかしら。

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2007年1月15日 月曜日


無敵看板娘 11巻
佐渡川準
秋田書店 少年チャンピオン・コミックス 409円
この巻のみどころはなんといっても
マクドナルドをパロディにしたお話でしょうか。

マクドナルドが花見町に進出し、マスコットキャラのドナルドを
子供に栄養が偏った物を食べさせる悪の総帥と見立てて、
美輝とめぐみがタッグを組んで茶化しまくるストーリーは
週チャン掲載時も「まずいんじゃない?」と思ったので
万が一単行本未収録になってしまった時のことを考えて
その週の無敵看板娘を切り取って保管したんですが、
それも取り越し苦労で、こうして無事に単行本に収録されて一安心。
実際、読んでおもしろいんで闇に葬られなくて良かったです。

あと、新米警察官・権田エツ子がこの巻で初登場してますが、
まだまだ花見町の治安は、美輝や勘九郎といった
花見町の名物キャラが守っていて、
権田さんは花見町に地面に両足がついていない感じだ。
だが、それも美輝たちとつきあっているうちに解消され、
権田さん自身も花見町の名物キャラになっていくことだろう。

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2007年1月14日 日曜日


週刊少年チャンピオン 2007年7号
2007年1月11日発売
秋田書店 240円
▼範馬刃牙:板垣恵介
筋肉も鍛えすぎるとああなるのか・・・
某打ち切りマンガにもあった「神々の黄昏」に似てますねー。
さすがに下等な人間のDNAを取り込むまではしないと思うけど。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
剛はミツオに制裁を加えようとした際に「弱いもんイジメじゃん」と言われて
関口がこれまでバカ共に受けていた仕打ちを思い出し、
敢えて甘んじてバカ共の攻撃を受けて耐えた。

剛がただ怒りに身を任せて制裁を加えるだけでなく、
自分もバカ共の攻撃を受けることで
人の痛みが分かる男であることが強調され、
グッと感情が込み上げてくるストーリーになっている。

飽くなきまでに自分に厳しく熱い男だ剛は。

▼王様のオーパーツ:西川淳
今回もイジャンのアホっぷりが散見される回。
中でもルピナの父を倒した時の必殺技“おなラップ”が
イジャンのアホパワーが最も発揮された時か。
アホさだけなら既に王様級。

▼かるた:竹下けんじろう
太一、初の百人一首公式戦では順当に勝ち進んで3回戦まで突破。
太一のデビュー戦ともなる栄えある第1回戦の模様を見られなかったのは残念。

それはともかく4回戦の相手は百人一首の句をほとんど覚えない
太一の動きを読んで力にものを言わせて札を叩きに行くパワータイプの巨漢。
手強いタイプである壬生や小野のような実力重視ではないので
太一にとっては自分の実力を発揮できる打ってつけの相手だと思う。期待。

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
全国大会決勝の舞台となる広島にアー坊が兄の勇姿を追ってやってきた。
小3になって顔立ちは少々変わったが
番太郎を尊敬し、野球に対して純粋なところは相変わらずでなにより。

▼アイホシモドキ:森繁拓真
門前兄妹VS相星・元木の対決は
男同士、女同士でバトルしそれぞれ勝利を収めた。

元木の意地の足止めもさることながら
相星さんもちゃんと格闘で珠貴に勝てたのはスッキリして気持ちいい。

▼みつどもえ:桜井のりお
この人のおっぱいネタも楽しいなあ〜。ぷよぷよしたもち肌があれば
誰でもふくよかなおっぱいの持ち主になれるという発想は素直におもしろいと思う。
男の尻ですらしゃぶりつきたくなるような魔性のおっぱいになりえるのだ。
矢部っち先生がそれを証明してくれたぞ。
変態がウリの椿ナイトクラブのお株を見事に奪ったような話だ。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
今回はグッドエンディング系のお話。
みどろ、執事、メルトの3人が普段の疲れ(?)を癒しに
山奥のひなびた秘湯温泉へ。

初っぱなから、みどろのヌードが見られるが、普通の人間の体してるのね。
それに対して執事やメルトがまともな体じゃないので
客の寄りつかない秘湯を選んだのは正解かもしれんなあ。
こいつらのハダカ見たら呪われそうだし。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
久々にさすらいのマジシャン・辻逸色登場。
かつては美輝に負けないキャラの一員としてその名を馳せていたが
現在、勘九郎扮する青鮫にその座を奪われているので
かなりパワーダウンした印象を受けてしまう。
新生無敵看板娘の地にまだ両足がついていない感じだ。

彼の手品のすごさはとっくに分かっているので
それ以外の部分でさらなるパワーアップしての再登場に期待だ。

▼鉄鍋のジャン!R:西条真二
ビッグ大谷日堂杯のクセモノ揃いの審査員たちのダークぶりが窺える回。
料理人が魔法使いなら審査員もまた魔法使いなんだということを思い知らされる。
しかも審査員は審査員同士争うことはないので、
自分以外の料理人と審査員の両方を狩らなければならない料理人のほうが
体力的にも精神的にもかかる負担は大きい。
一筋縄ではいかないが、ジャンのような料理人にはこんな舞台がふさわしいだろう。

▼発明軍人イッシン:阿部秀司
正月早々、長いこと眠っていた疫病神を呼び覚まし発動させるとは
鬼のようなヤツだなイッシンは。

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2007年1月11日 木曜日


猿ロック 5巻
芹沢直樹
講談社 ヤンマガKC 539円
エロナース編と女ストーカー編の2本収録。
どっちもおもしろかったなあ。

かたや、両腕ギプスで手コキができない状況での
童貞狩りのエロナース潜入捜査。
かたや、女ストーカーを捕まえるため罠を仕掛ける手際の良さ、用意周到さ。

どちらも健全な高校生男子らしかぬ行動だが
逆を言えば不健全な高校生男子らしい行動で、
それが耶太郎のオナニーパワーと鍵技、
彼の最も得意とする分野が余すとこなく存分に発揮されるカタチとなって
とても楽しめました。

子供には見せられないけどNICE!やっとけ。

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2007年1月8日 月曜日


週刊少年チャンピオン 2007年6号
2007年1月4日発売
秋田書店 260円
元祖!浦安鉄筋家族のキャラ占いの結果は花子だった。
悪いことは書いてないのだが「花子」ってのがキャラ的にイヤだなあ。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
浦筋のノリで、「8時だよ!全員集合」の再現を
かなり忠実にやってのけたのは大したもの。
ただ、初っぱなの長介が自分で作った玄関先の氷で滑って
後頭部を打つギャグは、あまりにリアルすぎて
見ているこっちが身も凍ってしまう。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
関口、ボコられ脱がされ病院送りで悲惨な目に。
しかしこれで剛も正当にバカ共に鉄槌を下せる状況になっただろ。
これで伍代や大丸とかも加わったらカッコイイですが、
やっぱ余計な茶々は入れずに2人だけで解決した方がいいかな。

それにしても小沢としお流高校生日記にしてはすっごく重みがあるなー。
とにかく関口のやられっぷりが半端じゃない。
故に、これでアイツらと手を切れればいいんだけど・・・

▼王様のオーパーツ:西川淳
ストーリー云々はともかく、イジャンの無邪気なようで
邪気アリアリの行動はおもしれーんじゃねーか?
「いけないお兄ちゃんシリーズ」とやらの未知の能力を駆使すれば
それなりにおもしろい冒険譚にはなるかも。

▼みつどもえ:桜井のりお
この人のパンツネタは思わずニンマリしてしまう
ほのぼの感があって好きだなあ。
毎回パンツネタでもいいくらいだ。

亥年パンツを巡っての、みつばの男子生徒へのあしらい方も
過度な乱暴はなく適度でグー。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
チビッコ書き初め大会の場に似つかわしくないみどろとラーフラの登場に爆笑。
途中、ラーフラの勝手な妄想もあったけど、
最終的には大会は邪気に満たされず
逆に子供達にも盛り上がったようで良かった。
オイラもラーフラの振り回されっぷりが滑稽で楽しめた。

▼発明軍人イッシン:阿部秀司
んー、アメリカ横断ウルトラクイズネタがおもしろかっただけに
最後までそのネタでいってほしかったな〜。
飛野玉がゴビ砂漠に飛ばされて以降、収集つかなくなったからって
夢オチはねーだろ・・・

▼アイホシモドキ:森繁拓真
門前兄妹と、相星&元木はなんだかんだで
いいライバル関係になっていくのかしら?

相星さんと門前珠貴のケンカがお互いいいように作用して
ただ暴力を振るうだけでない何かが芽生えたりするとか。

一方、元木くんは門前兄と一悶着あって男らしさを
もちっと磨いてくれたらそれでいいかなと。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
どーせ喧嘩山車大会同様、1回ポッキリの
第一回・新春喧嘩凧大会が無駄に開催。
そしてこの無駄な大会に力を浪費せんと、
商店街&テッコツ堂の熱き面々が凧バトルに挑む・・・
と思ったら、美輝と甲斐が上がる凧糸の上を駆け上がるシーンに爆笑!
相手に敗北の苦汁を啜らせる為なら
人間の能力を超えた神業をもなんなくこなしますか!
水面下ではめぐみとお嬢様店長の強かなバトルもあり、
熱血バカとしかいいようのない熱血ギャグが大いに楽しめた。

▼かるた:竹下けんじろう
ここへきて太一達の敵となる新キャラ・蛭田翔登場。
さらに強い謎の人物も存在し、
これまで太一の相手は女性だけに限られていただけに
蛭田翔との対決は結構楽しみ。

▼私は加護女(かごめ):原作/高橋葉介・近藤豪志
加護女は人の夢の中にまで空間を作って入り込めるんですか。
・・・にしても画が画だけに、このマンガに正義のヒーローものを描いても
なんかデザイン的におどろおどろしいんだよなあ・・・
まあ味があっていいけど。

▼現代怪奇絵巻:根本尚

熱気球に乗ったはいいが「火が消えるのでは」「気球に穴が開いているのでは」と
おびえまくる。


これは、
電車に乗ったはいいが「線路に置き石があるのでは」「脱線してしまうのでは」
飛行機に乗ったはいいが「墜落してしまうのでは」
「飛んでる途中で部品がポロポロ落ちてしまうのでは」
自動車に乗ったはいいが「自殺志願者がとびこんでしまうのでは」
「ブレーキがきかなくなってしまうのでは」

など例を挙げたらキリがないので、オイラは乗り物に乗るときは
そーゆーこと考えないことにしています。

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2007年1月4日 木曜日