じゃりまん小学校
漫画読書感想文
2006年11月分

卒業文集に戻る

今月読んだマンガリスト:12冊
NICE! は特に良かったと思う作品
週刊少年チャンピオン2006年49号 曉!!男塾10巻 天下無双 江田島平八伝3巻
やまとの羽根4巻 週刊少年チャンピオン2006年50号 いっぽん!2巻
週刊少年チャンピオン2006年51号 WILD LIFE10巻 週刊少年チャンピオン2006年52号
焼きたて!!ジャぱん15巻 妹は思春期5巻 週刊少年チャンピオン2007年1号 総評



2006年11月度
総評
一般漫画の部
週チャンは、最近エッチ系の読み切りが多いなあ。
どれも大したことはないけど。

前に読み切りや短期集中連載していたマンガが
連載化するのも徐々に目立ってきた。
ヤンキーフィギュアとアイホシ共に男弱女強であるが、
マグレくんで打ち切りを喰らったヤンキーフィギュアのミッチェル田中氏が
どこまで連載持つのか注目だ。

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2006年11月30日 木曜日


週刊少年チャンピオン 2007年1号
2006年11月30日発売
秋田書店 250円
▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
のり子は、ゴミはゴミ箱へという、周りをきれいにする配慮があるからこそ
百発百中でゴミを投げ入れることができるのだと思う。

涙の場合は環境のためではなく、ピッチング技を極めたいだけだから
野球のボールで練習しないとダメでしょ。

▼かるた:竹下けんじろう

新連載。なんと世にも珍しい百人一首(かるた)を主題としたマンガ。
格ゲー界でその名を馳せた軽部太一(かるべたいち・高2)が
階段で小野千歳(おのちとせ・高2)にケガを負わせてしまったことをきっかけに、
彼女だけが部員の廃部寸前のかるた同好会に入部、
初心者ながらも天性の反射神経を持って百人一首に挑む。

重ね重ねになるけど百人一首を主題にしたマンガは珍しい。
ある意味週刊少年チャンピオンだからこそ連載できるのかもしれない。
初回を見る限りではその珍しさだけをウリにせず、
格ゲーマニアが百人一首の世界でどれほどの実力が出せるのか興味を惹く。

ただ1人の部員だった小野千歳の少々固い口調が
なんとなくサイカチの稲穂ねーちゃんを思い出させるのですが
百人一首やかるたの蘊蓄を交えながら、
太一や千歳が大会等で勝ち上がっていくようなストーリーになるのでしょうか。
とりあえず初回はおもしろかったので次回以降もチェック。

ところで太一の連れの女の子・大江さんは、かるた同好会には入らないのかな?
それともマネージャー?

▼アイホシモドキ:森繁拓真
こちらも新連載。前に短期集中連載していた作品で
“アイホシリベンジ編”として再び登場。

ケンカが強い女子高生・相星聖良(あいほしせいら)と
その聖良にそっくり顔の元木学くんが繰り広げる学園モノ。
今回は背景に中学生時代に聖良をケンカで負かした男女の双子がいるという設定で、
双子の存在が聖良の男勝りな性格と元木くんの男としての成長度に大きく影響しそうだ。
また、聖良と元木くんも顔が似たもの同士で外見上、男女の双子とそう変わりないところも
気になる点。

いずれ双子と聖良が衝突するのだろうが、
その時、元木くんが今現在突出してヘタレすぎるので
彼の意地がどこまで見せられるかがポイントかな。
様子見。

▼彼女の僕:にくぼし
読み切り。内容はエッチ系。最近この手の読み切りが多いな。

幼なじみの相沢綾乃と主人公の彼は幼なじみで今は恋人同士。
学校では綾乃の良さがイマイチ分からないみたいだが
家に帰ると自分の部屋で綾乃の胸にうずまってひとり和む彼なのであった。

エッチ系とはいえ、ただ2人の日常生活の一部分を切り取って提示してるだけで
内容など全く無いに等しいが、これを読んだあと、
所詮女の乳房にゃかなわない故に女の言いなりになる男の姿が
頭の中に思い浮かんでしまう。

世の男性の中には潜在的に女の奴隷になることに
喜びを感じる要素を持っている人がいて
彼はその典型的な症状ってわけですね。
度胸もなさそうだしこれからも彼は綾乃の言いなりになることでしょう。
めでたしめでたし。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
今回は、甲斐家の遊園地騒動を描いたほぼサイレントなストーリー、
しかし内容は過激、エンディングは甲斐家の長女が「男ってばかよねえ」で締めくくる
ほのぼのとしたもの。

このマンガは美輝ちゃんやお母さん、カンナ、めぐみと女性キャラが
めっぽう強くて派手に暴れまくってるので
甲斐兄弟ら男だけでしめやかながらも破天荒に暴れまくる今回の話も
ほほえましくて好感触だ。

▼鉄鍋のジャン!R:西条真二

目隠しして果物の香料を嗅がせ砂糖水を飲ませると
飲んでいる人間はオレンジジュースや
リンゴジュースを飲んでいるかのように錯覚します


これも料理に於いての魔法の一つなんでしょうね。
・・・っていうかこの魔法は現実世界の我々の周りの食事等でも
ありえるんじゃないかい???

▼私は加護女(かごめ):原作/高橋葉介・近藤豪志
一瞬、「早くも路線変更か?」と思ってしまいました。
実際それに近い内容なんだけど、
あんなオタッキーな世界と霊界を結びつけてもギャグにしかならんよなあ。
「冥土からきたメイドさん」ってアンタ・・・

▼発明軍人イッシン:阿部秀司
花園、花園ってやけに連呼するから何事かと思えば・・・
最低ですな。
よくぞここまで汚いものを描けたモンだなと。

飛野玉とマンテツ、いがみあっても共に最低の男であることが
露わになった回。

▼みつどもえ:桜井のりお
うーん、どうしよう。ここ最近のパンツネタが楽しいじゃないか。
千葉氏のおかげで男子のパンチラリズム開拓できたことに乾杯。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣

人生を賭けた大勝負に負ける自分自身の運命・・・

世の中にはパチンコ、競馬、丁半博打などで
負けが込んで家族を不幸に追いやる人たちが何人もいらっしゃいます。

ツキの無いヤツは何回やり直しても負けてしまうのだから
バク才の無いヤツは大金がかかった賭け事なんかおやめなさいと
みどろからルーレットを通して皆さんに警告しているのです。

・・・ということでパチンコ、競馬などで負けが込んでるあなたは
今すぐ賭け事から手を引きましょう。
みどろからのお願い。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
入浴中に電気を消されることはほとんどないけど
トイレ使用中に電気を消されることは何回もあるぞ。


今週で「キレルくん」が最終回。
不良バトルになってからすっかり読まなくなってしまいました。
やっぱり最初の穏やかなキレルくんが
ブチ切れした時の豹変ぶりをウリにした路線が良かったです。

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2006年11月30日 木曜日


妹は思春期 5巻
氏家ト全
講談社 ヤンマガKC 504円
「妹は思春期」と「妹はひまわり組」の2作品が掲載されてますが
やってることはどっちも一緒。
カナミちゃんを始めとする、女子高生達の何気ない日常の会話が
すべてエッチ系のセリフに結びついているのは相変わらず。
これにレズビアンなアメリカ留学生や
異性に対して鈍感無知なボーイッシュ女子高生などの新キャラも投入して
ますますエッチ風味付けの幅が拡がりました。

つまりは妄想する幅も拡がったということ。
エッチなのはあくまで字面だけで
そういう画は一切リアルに描かれてないのでこちとら想像しなければならず、
どこまでもムッツリスケベなマンガなのです。

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2006年11月30日 木曜日


焼きたて!!ジャぱん 15巻
橋口たかし
小学館 少年サンデーコミックス 409円
モナコカップも無事終わり、
今度は日本各地の名物を使ったパンを作って競う
「焼きたて!!25」なるテレビ番組に出場することで
霧崎の挑戦を受けて立つことになった和馬一行。

でも進行役のピエロが黒やんに変わっただけで
やってることはモナコカップと似たような趣旨。

・・・ということで、今回も東和馬の奇抜なアイデアで作られたパンと
それを食べた人達や黒やんの意味のないパフォーマンスを大いに楽しむのが吉。

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2006年11月25日 土曜日


週刊少年チャンピオン 2006年52号
2006年11月22日発売
秋田書店 240円
▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
小鉄のクラスの場合は、学級崩壊と言うより学級放置。
どんな先生が来ても大して変わらないが
春巻よりはマシだろう。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
美輝が「大戦鬼」の異名があるが如く、
明彦もまた、そっち方面では「伝説の男」として名を馳せていたんですね。

明彦は進路に迷える中学生少年に容赦なくぶつかり合い、
「オレが目指すべきものはヒーローオタクではなくヒーローだ!!」
と諭すその姿は伝説の男と呼ぶに相応しい。
ヒーローものになると明彦の存在が一気に引き立つステキなお話。

▼鉄鍋のジャン!R:西条真二
大会に出場している名だたる料理人たちが
ジャンの料理を食べた審査員達の効果を見たとたん、
手から炎を出す者や鉄の爪を出す者が現れ、
「料理は魔法だ」と言わんばかりの料理人達の魔物の片鱗を窺わせる演出が
さらにストーリーを盛り上げていく。
大谷日堂の魔法は見たくもないが
正気の沙汰ではない料理人達の調理法はとっても興味深く楽しみ。

▼ヤンキーフィギュアnano:ミッチェル田中
前に短期集中連載していた同作品が読み切りで再登場。
さらに連載化も決定しているようで今回はマンガの内容を思い返す意味での
準備段階と言ったところかな。

内気でいじめられっ子で女の子フィギュアオタクな高校生・山下ヒツジくんと、
フィギュアになってしまった喧嘩っ早い女の子・桜井さくらさんの
フィギュアな日常生活を描いたコメディ。

今回の舞台はなんと浴室!おフロ場!!
ヒツジも桜井さんもハダカです!
2人ともきれいな体をしており、大事な所が見えない配慮が
内気な人が見ても安心な実にセーフティなストーリーになっている。
ここへ来てようやく萌え絵がこなれてきたようだ。
殺伐とした雰囲気もなかったし気持ちよく読めた。

この調子なら本誌連載化も大いに期待できそうです。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
いじめられっ子の関口くんは
もしかしたら剛が特服に変身したら剛のことを思い出すのかもしれないなー。

となると剛の正体を知るものが増えて
また剛の家庭の事情に関わる事件が起こりそうだが・・・

▼三毛猫ホームズの宝さがし:原作/赤川次郎・作画/冨田はじめ
今夏に読み切り掲載されていた作品の第2弾。

今回も手堅く原作に沿った内容をマンガで提示しているなという感じ。
(本当にそうなのかは分かりませんが)
しかし前回と違って片山春美の兄と石津刑事の2人がメインに話が進んでおり、
これに天笠(あがさ)サトルという少年も加わって
2人のキャラに魅力が出ていたのが良かった。

▼私は加護女(かごめ):原作/高橋葉介・近藤豪志
ネコが取り憑いた恐ろしい形相を子供に見られて怖がられてしまった加護女。
そのことで「加護女失格」と自分を責めても
どうせ次の日には加護女修行とやらが始まるのだろう・・・

しかし、今回の一件で加護女の謎がさらに深まりましたね。
一体どういう経路で雇い主の所に現れるんだろ?

▼みつどもえ:桜井のりお
オチはホントに千葉雄大くんは健康優良男児なのかね?
と疑ってしまいそうな光景だな。

▼発明軍人イッシン:阿部秀司
マンテツは料理人を目指していたのか・・・ビックリ。

いや、それにしても料理なのに麻薬のデータをインプットしちゃイカンだろう。
やっぱりイッシンの発明品は邪悪に満ちてるなあ。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
みどろが邪悪に満ちた世の中を正義感溢れる若手ジャーナリストに
夢を通して見つめ直させるというなんとも後味の悪いエンディング。
まあ、みどろにとってはただ単にうるさい客を黙らせたかっただけなんだろうけど。

・・・にしてもみどろさん、お酒なんか飲んで
アナタ成人してたっけ?

▼現代怪奇絵巻:根本尚
寝ぐせがつく人に対して「妖怪探知機」は日本の常識。
別名「妖怪アンテナ」とも。

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2006年11月22日 水曜日


WILD LIFE 10巻
藤崎聖人
小学館 少年サンデーコミックス 409円
そういえば鉄生って今まで患畜死なせたことってなかったんだよねえ。
おさるさんの椎間板ヘルニア騒動も
そんな鉄生の奇跡を呼ぶ情熱ぶりが窺えるお話でしたが、
果たしてその情熱が、
情熱の欠片もない大学病院で通用するのかどうか
オレも興味が湧いてきましたよ。

・・・ということで、この巻は不逞の輩も登場しなかったし
大事件が起こる前の鉄生の奮闘ぶりをごくフツーに堪能。
カンガルーもイルカもネコも鉄生によって見事に治っちゃってるし
忙しくても鉄生の日々の暮らしは至って平和的ですね。

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2006年11月19日 日曜日


週刊少年チャンピオン 2006年51号
2006年11月16日発売
秋田書店 250円
▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
猛兄ィの彼女はえらく気合いが入ってるなあ。
類は友を呼ぶというかなんというか。
女も根性出せば男と同等の立場に立てるといういい見本だな。
悪いこともいいことも。

しかし2人の赤ちゃん想像図ははっきり言って危険だ。
赤ちゃんは剛のほうに期待した方が良さそう。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
金鉄とおばあさんによる老人同士のバス停善意バトル勃発!!
バスを待つ人のために2人の老人は競うように
ソファーやじゅうたんなどを持ってきてくつろぎ空間を提供、
さらに露天風呂までこしらえて過剰なまでのサービス精神で
ゴージャスな停留所になりました。

はっきり言ってやりすぎ感は否めないけれど
本数の少ないバス路線やローカル線では使えそうなアイデアじゃない?
維持費も廃品利用すれば抑えることができるでしょ。
バトルとはいえ停留所にくつろぎ空間という発想はすばらしいと思いました。

▼私は加護女(かごめ):原作/高橋葉介・近藤豪志
新連載現代ホラーマンガ。
作者は怪奇系マンガではもうすっかりおなじみの高橋葉介氏。

誰かに雇われることでその人に起こる怪奇現象から守ってくれる
加護女(かごめ)なる不思議な娘の物語。
今回は加護女が慎吾という小学生の少年の母親に雇われ、
母親が入院している間に慎吾に降りかかるさまざまな怪奇現象から守るため、
不思議な能力を発揮してその危機を回避している。

いいんじゃないでしょうかね。チャンピオンっぽくて。
おそらくは加護女が毎回いろんな人に雇われ、さまざまな怪奇現象から守るという
1話完結ストーリーが基本になるのだろうけど、
その中で加護女の謎めいた部分も少しずつ明かしたり、
ちょっとドラマチックにしたり毎回ストーリーに変化をつければ
もっとおもしろくなるんじゃなかろうか。

初回の掴みはOK。次号以降もチェック。

▼鉄鍋のジャン!R:西条真二
うわあ、女性キャラの異常なまでの巨乳には
このマンガの定番と言うことで今まで黙認してきたけど
さすがにボッキ現象は・・・ねぇ(滝汗)。

でもジャンが作った料理で力が漲ると言うことを
体全体で表現して見せたのはGOOD。
これなら八百長ができるはずがない。
ドス黒い大人の判断よりも、理屈抜きで料理そのものの真価を見せつけた
ジャンの料理はやはりすごいです。

あとはジャンをライバル視する人物たちがどう動くのか気になる所だ。

▼みつどもえ:桜井のりお
瞬時にして包帯で人を縛る技を会得した
ドジっ娘保健医・栗山愛子(24)。
彼女の前で「痛い」は禁句だが、
巻かれる快感を覚えた男子生徒達が集まるオチはおもしろかった。

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
全国大会の選手宣誓に抜擢された番太郎。
まさに大会の目玉となる人物に相応しい人選だな。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
最初は勘九郎が青鮫以外の着ぐるみを着たら
美輝に勝てるのかどうかが気になっていたが、
青鮫の着ぐるみを着たお嬢様店長に爆笑してしまい
青鮫最強伝説なんてどうでもよくなってしまった。

サメの悩ましいポーズは反則だってば(笑)。

▼冥chu!:史生
読み切り。
前半は個人的な規律に厳しいメガネの女性教師が
生徒達をビシビシしごいているのかと思えば、
後半では生徒達に乗せられてエッチな格闘技でストレス発散、
果たしてこの女の正体は単なるメイドさんでした・・・ってなんなんだこりゃ。

絵はゴチャゴチャ、ストーリーはメチャメチャだけど、
主人公の天海冥(あまみめい)だけはキャラが立っていて
彼女の人となりがよく窺えましたマル。

▼発明軍人イッシン:阿部秀司
イッシンの発明品に「正義」なんて文字がありえるはずがないじゃないか・・・
根っからの悪人どもがイッシンの発明品を使ったらそりゃあ悪の総帥にもなるだろうよ。

しかし仮に正義のマスクだったにしてもデブにヒーローの恰好は似合わないよね(笑)。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
みどろってこれまでの経緯を無かったことにする
夢オチまがいなこともできるのね。
でもマンガでそれは禁断の技だぞ。
まあ、確かに執事のネグリジェ姿は悪夢に等しいけど
多用はしらけるので使いすぎに注意。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
「トイレでのぞきこんでくる友人」
それは男子学生の儀式みたいなものだ。
誰もがみんなのぞかれたりのぞいたりを経験している。
オレもそうだった。先週に続いて懐かしい。

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2006年11月16日 木曜日


いっぽん! 2巻
佐藤タカヒロ
秋田書店 少年チャンピオン・コミックス 409円
春にとっての柔道の腕試しとなる地区対抗25人戦が始まり、
竜二・橋・五十嵐・田代ら酒高部員、そして他校のライバル選手たちが
それぞれの思いやパフォーマンスを見せつけながら試合は進行していく。
相変わらずのギャグ絵だが中身はアツい!
その他大勢的なキャラがいないし
キャラの土台作りもとても良くできている佳作。

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 1巻
2006年11月16日 木曜日


週刊少年チャンピオン 2006年50号
2006年11月9日発売
秋田書店 250円
▼鉄鍋のジャン!R:西条真二
新連載。鉄鍋のジャンが終わってから早6年、
「料理は勝負」をモットーとした傲慢料理人・秋山醤(あきやまじゃん)が
Rのロゴを引っさげて帰ってきた!

―――ということで、チャンピオン読者なら知らない人はいないであろう
凶悪で血気盛んな中華料理マンガがここに復活、
舞台は前作から数年後という設定で、
ジャンが五番町キリコと共に中国で3年修行をした後、
ドームで大々的に行われている
神の舌と最低の性格を併せ持つ食通・大谷日堂(おおたににちどう)主催の中華料理大会に
無名で忍び込んで参戦というところからスタートしている。

中国では最高レベルの特級調理師どもを料理に於ける暴力でねじ伏せ、
日本では大谷日堂の野望がかかった中華料理大会の反乱分子として潜伏、
さらにその大会自体も裏で怪しい輩が蠢いているなど、
初回からこのマンガにふさわしいダークなノリで楽しませてくれる。
中華料理に関する豊富な知識はまともで、
ジャン達の非常識な行動にそれがうまくブレンドされた
このマンガ独特のおもしろさは6年経った今でも健在でなによりだ。

ただこれだと、「料理は心」と謳うキリコのつけいるスキはないと思うが
まあそんなことは気にするな。
オレはそんな生やさしいコンセプトの料理よりも
「料理は勝負」がモットーのジャンの成長ぶりが見たいのだから。
次号以降も期待。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
新キャラの理科の先生は
笑えるところが名前だけで(東増英二尊・とうますえいじそん)それ以外はダメダメ。
一発キャラレベルでしょう。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
剛・伍代・大丸、ケンカは好きじゃないが腕っ節だけは強く
情に厚い男3人がここに集結。
なかなかおもしろいメンツが集まったが、
この3人の関係は、これからどうなっていくんだろね。
やっぱこの3人が集まったときはケンカバトルがメインになっていくのかしら。
それでも彼らの友情が示せればいいんだけれど。

▼クンクンカムカ:沼田純
パト牛の警察デビューがおもしろかった。
焼き肉に対してはかなり恐怖心を持ってるようだが
そんなマイナス思考じゃパトロール牛としては役に立たないぞ。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
いやー笑った笑った。
カナブン1匹と引き替えに、美輝を取り巻く人たちの頑丈な垣根を取っ払えるなんて
実に安上がりですネ。

▼発明軍人イッシン:阿部秀司
今回はイッシンの発明品に不覚にも興味を持ってしまった飛野玉の自業自得だな。
宇宙戦艦なのにメインコンピュータにシーマンを起用しているあたり
イッシンもハナから市奥家を喜ばせるために
月旅行を考えたのではないことが分かる。

しかしイッシンの発明品はホントにロクなものがないな。
オリジナリティの欠片もないものが目立つ。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
いい話ではあるものの
みどろはとうとう犬の世界にまで厄い商売の幅を拡げましたか。

それにしてもあの忠犬ゴンは
犬の習性を残したまま人間に変身してしまって
周囲から変な目で見られなければ良いが・・・
というか康弘さん自身が変な目で見られてしまう可能性もあるよね。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
「水飲み場で直接くわえる友人」を見て、
自分が小学生の時に学校の水飲み場等で
「その蛇口は○○が口つけて飲んだから使わない方がいいよ」
と根拠のない噂が流れていたことがあるのを思い出した。
小学生ってそういうの不本意ながらも信じてしまうのよね。
数日後には忘れているのに。

今は公園の水飲み場で水を飲んだことなど
ここ数年記憶にない私にとっては懐かしい思い出だ。

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2006年11月12日 日曜日


やまとの羽根 4巻(完)
咲香里
講談社 アッパーズKC 539円
掲載誌のヤングマガジンアッパーズが休刊になると同時に
このマンガも打ち切り。
でもこの時点ですでに別のバドミントンマンガを週マガで絶賛連載中ですが
それでも大和に親友と呼べるバドミントン仲間ができて
これからおもしろくなろうというところでよもやの打ち切りは残念すぎますね。
沢本も雲の上の存在のままお蔵入りになっちゃったし。

この巻はハルや女子部員にバドミントンのおもしろさを伝える話がメインだったかな。
もちろん大和はよりバドミントンの魅力に取り憑かれることに。
このあたりの描写がキツすぎず甘すぎずで
ちょうどいい湯加減さじ加減だった。

週マガのバドミントンマンガも単行本が出るらしいからそれにも期待しよう。

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2006年11月7日 火曜日


天下無双 江田島平八伝 3巻
宮下あきら
集英社 ジャンプ・コミックス デラックス 530円
江田島平八の豪快ぶりは相変わらずですが、
男塾主要キャラの父となるキャラが多く出ていたのが気になった。
平八の幼少時代から男塾生たちは集結する運命にあったんですかねえ?

それに江田島海軍兵学校「別科」もあれは男塾の前身じゃねえのか・・・?

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2006年11月4日 土曜日


曉!!男塾 10巻
宮下あきら
集英社 ジャンプ・コミックス デラックス 530円
153代目三面拳は
月光→雷電→飛燕と上の階になるにつれて性格悪くなっていくなあ。
飛燕なんて奥義を伝授するために人のいい老師を殺害してますからね〜。
母親思いの月光とはえらい違いだ。

クローン、そっくりさんの次は、藤堂兵衛の盟友・洪老師自らが
鳳慧罵亜(ホウエバア)なる闘気集吸機に入って永遠の若さをGET、
さらにW男杯以降の男塾生達の必殺奥義の数々まで会得している。
要するにW男杯以降の男塾生の闘いのデータを分析して
その技をパクってるだけなんですが
それにしても見事なまでの変貌ぶり。
本当に娯楽要素の大きい闘いで見る者を楽しませてくれます。

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2006年11月3日 金曜日


週刊少年チャンピオン 2006年49号
2006年11月2日発売
秋田書店 250円
▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
のり子のおニューの靴が小鉄によってどんどん汚されていく。
その様子が容赦なく描かれていて
一種の残酷シーンを垣間見た感じがした。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
伍代と大丸、殴り合って顔が腫れ上がった者同士が
ラーメン屋で剛の気持ちについて語らい、
伍代が剛と大丸の仲違いをとりもつ形になっているこの状況。
熱しやすいがサッパリとしたこいつらの性格が好きだなー。ウンウン。

▼みつどもえ:桜井のりお
小六の女の子3人が若年男性を全裸にして写経を描くというシチュエーションが
妙にいやらしいな〜。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
明彦の誕生日プレゼントに渡すレアカードを守るため、
美輝とカンナが、カードに描かれた影のヒーローと同じ行為をすることになろうとは。
でも影のヒーローと違って仲間の負担を増やしている所が美輝らしい。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
口うるさい監督が消えたおかげで、
部員がのびのびとソフトボールができるようになった話を
うまいこと美談にまとめてるように見えるのは
私の心が淀んでるからでしょうか・・・?

▼発明軍人イッシン:阿部秀司
今回はイッシンが作り上げた実写版RPGの世界に
飛野玉・マンテツ・不刻のパーティが飛び込んで
催眠ガスであっというまにRPGキャラの一員に。

・・・まあ、結果はどうであれイッシンに不満を持つ者達が集まって
何かをしようとすること自体はおもしろくていいんじゃないかと思います。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
キャラメルなどについているオブラートは
小学生時代包み紙と勘違いして
丁寧に剥がしていた記憶はあるんですけど。


次号はなんと、強大にして凶悪な料理マンガ・鉄鍋のジャンRが新連載開始。
作者の西条真二氏は6年くらい前に本誌で連載終了後、
週刊少年サンデーやマガジン、果ては青年誌にまで漫遊したが
いずれも短期で終わってしまい、さすらいまくって再び週チャンの地に戻ってしまった・・・
と、言えなくもないですが、
鉄鍋のジャンがまた連載開始されることについては素直に喜びたい。
そして秋田書店が作者の本領を発揮できる最良の場所であることを祈ろう。

読み切りの「ミッション!」はパス。

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 44号 45号 46号 47号 48号
2006年11月3日 金曜日