じゃりまん小学校
漫画読書感想文
2006年12月分

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今月読んだマンガリスト:19冊
NICE! は特に良かったと思う作品
団地ともお3巻 週刊少年チャンピオン2007年2+3号 東遊記1巻 おれはキャプテン6巻
女子大生家庭教師濱中アイ2巻 旬4巻 ポポ缶3巻 旬5巻 週刊少年チャンピオン2007年4+5号
まにあってます!2巻 ランナーズ・ハイ!5巻 超大魔法峠 王様の耳はオコノミミ1巻 ビーチできゅー
打撃王 凜2巻 劇場版 金色のガッシュベル!!101番目の魔物 上巻 放浪息子3巻 輪道8巻
ちゃお2007年2月号 総評



2006年12月度
総評
一般漫画の部
今年の週チャンは読み切りが多く、
その中から連載化にこぎつけた良作が多々あることを喜びつつ、
その反面、サイカチやフットブルースが
単行本1巻で打ち止めになったままである怒りも感じつつ、
結局今年も荒れに荒れた年だったんじゃないか。

それにバキも今年1年親子喧嘩始まんなかったしねえ。
多分来年、さ来年になっても始まらないんじゃないの?

でも新作のかるたマンガは意外とおもしろくて掘り出し物かな。
近々掲載予定であるミッチェル田中氏の新作も楽しみだし
来年も週チャンを購読させていただきますよ、ええ。

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2006年12月31日 日曜日


ちゃお 2007年2月号
2006年12月28日発売
小学館 450円
少女漫画誌「ちゃお」に、曽山一寿氏のでんぢゃらすじーさんが載るということなので
試しに買ってみました。
僕は毎月6冊もの学年誌を買っているので
もはやその手の雑誌を買うのには慣れてるはずだったけど
本屋の少女誌ゾーンに置かれてる雑誌に手を伸ばすのは
ちょっとこっ恥ずかしかった・・・
でも買ってしまえばこっちのモンなんですけどね♪

▼絶体絶命でんぢゃらすじーさん:曽山一寿
・・・ということで、コロコロの人気マンガ・でんぢゃらすじーさんのそやまんがが
これまで少年誌(週刊少年サンデー)・青年誌(ビッグコミックスピリッツ)に
特別掲載されたのに加えて、少女誌・ちゃおにも読み切り掲載されることに。

これまでそやまんがが特別掲載されていた週刊少年サンデーや
ビッグコミックスピリッツは児童誌とはかけ離れていた雑誌とはいえ、
一応男性向けであるため、さほど違和感がなかったけど、
さすがに女の子向けの雑誌にでんぢゃらすじーさんは
かなり違和感があり、浮きまくっている。
新春スペシャル企画“ちゃおキャラオールギャグフェスタ”の特別ゲストとして
ちゃおに招かれるも周りの雰囲気を全く無視したいつも通りのバイオレンスぶりを展開、
この時だけ少女誌に載っていることを忘れさせてくれます。
でんぢゃらすじーさんじゃなくて「わざぼー」みたいなマンガだったら
またイメージが変わっていたかもしれませんが、
敢えてじーさんで勝負したことで、甘口な作品ばかりの少女誌に一石投じて
読者に刺激を与える意味でも、インパクトがあって良かったのではないかと思います。

何はともあれ曽山センセ、児童・少年・少女・青年誌制覇、おめでとうございます。
次はどの雑誌に殴り込みをかけましょうか?

※他に気になった作品

▼きらりん☆レボリューション:中原杏
学年誌では作者とは違った人が描いたきらりん☆レボリューションが連載されてますが、
ちゃおには本物の作者さんが描いたマンガが載ってるのね。
なるほどなるほど。

▼やっぱ極上!!めちゃモテ委員長:にしむらともこ
高校1年生でクラスの委員長を務める北神未海(きたがみみみ)が、
なぜかビンボー事務所の小学生モデルのスタイリストになってしまうというお話。

真冬の寂れた商店街のモデルオーディションで未海は
小学生モデルに半袖シャツにショートパンツというクソ寒い恰好をさせながらも
誰よりも一番目を引くコーディネートで見事イメージガールに抜擢。

涼しい恰好は夏でも冬でも季節を問わず明るいイメージがあるのだなあと認識。
笑えるシーンもあったし、なかなかおもしろいマンガ。

▼恋するプリン!:篠塚ひろむ
ソフトクリームの妖怪(♀)が、ウンチが突き刺さった棒を持って
女の子を追いかけ回してます。
ウンチギャグは女子にも通用するんですかねえ。

▼おいでよ どうぶつの森〜しあわせ通信〜:森江真子
ゲームマンガも少女誌に進出してますねえ。

▼誰かさんの落としもの:こはら裕子
前後編の読み切りで、今回は前編。
主人公の女の子・桜野美亜(さくらのみあ・14)は
落としものが誰の物か見ただけで分かり、持ち主に返してあげられる
「届け屋さん」の能力を持つ。
その対象は単に物の落としものだけでなく、
人の記憶や心の落としものまでさまざま。

美亜はこの能力で次から次へと落としものを持ち主に返してあげていたが、
ひょんなことから人が落とした記憶を見ることができる
クラスで人気者の男の子・佐樹徹(さきとおる)くんと知り合う。

しかし徹くんは8歳以前の記憶を事故で無くしてしまっていて
それと思しき記憶が2人の目の前に現れて―――

ストーリーのおおまかな流れはこんな感じですが、
設定からストーリーまで結構おもしろいじゃないですかこれ。
とりあえず少女誌なので恋に絡んだストーリーになりそうですが
世の中に存在するありとあらゆる落としものを届ける「届け屋さん」の発想は
ストーリー次第でいろんな方向に話が発展していけそうな可能性を秘めている。
女の子の記憶を間違えて男の子に戻してしまうと
男の子がオカマっぽくなるシーンがその片鱗を窺わせる。
本格連載すればギャグからシリアスまでなんでもアリの
ステキな届け屋さんの心温まるハートフルコメディになるのではないか。

ヒキもいいところで終わっており、次回も読みたいと思わせる佳作である。

▼こっちむいて!みい子:おのえりこ
本屋さんで単行本を見たことは何度かあるけれど
実際に読んだのは今回が初めて。

あさりちゃんみたいに元気な女の子を主人公とした
あったかファミリー系のマンガのようだ。
赤ちゃん誕生に家族みんなで喜び合えるっていいですよね。



初めて「ちゃお」を読んでみて全体的な感想は・・・
ボリュームのある学年誌のような雑誌といったところかな。
付録もカードボックス付きトランプセットとマンガ雑誌にしてはゴージャスだし。

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2006年12月31日 日曜日


輪道 8巻
原案:乗峯栄一 (画)井ノ上貴之
秋田書店 少年チャンピオン・コミックス 409円
凄兄ちゃんの死から1年、これまで凄と過ごした日々が思い出と変わりつつある頃、
輪の怒濤の競輪学校生活が始まった!

とても規律が厳しい日本競輪学校に、日本中の競輪の強者が集結、
そしてそいつらを指揮するのは
超ブキミな風貌を正当化する謎の鉄仮面校長!
いくら素顔を見せたくないからって
その冷酷で無表情な仮面を選ぶセンスはなんとかならぬのか。
そんなカッコで夜道を歩いたら即、補導されるぞ。

でも競輪学校での試練は日々レースで敗北した者が
強制的に退学させられてしまうサバイバルレース。
中には選手同士が結託して気に入らないヤツを陥れる行為もアリなので、
校長の鉄仮面の如く冷酷なルールと、一癖も二癖もあるキャラ達が集う競輪学校編は
それだけでも結構楽しめたりします。

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2006年12月28日 木曜日


放浪息子 3巻
志村貴子
エンターブレイン BEAM COMIX 651円
「ぼくのことはマコって呼んで」って、また女装に興味がある
メガネくんが1人増えたか・・・
いくら興味があるからって人様の、
しかも女の子の服を着るこたぁないと思うけどなあ。
やっぱ修一くんの影響なんだろうか。

そしてその修一くんは少しずつではあるけれど
心身ともに男の子に成長してきているような気が。
微妙。

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2006年12月28日 木曜日


劇場版 金色のガッシュベル!! 101番目の魔物 上巻
雷句誠
小学館 少年サンデーコミックス ビジュアルセレクション 859円
2004年に放映された、ガッシュのアニメ映画をコミック化したもの。

スタートの舞台は富士山。
富士山のふもとに住む少女・コトハ(13)が発見した白い魔本は
あることを予言する不思議な本。
その本に「金髪の少年が現れる」と予告したとおり、
富士山へピクニックをしにきたガッシュが空から降ってきてコトハの前に現れた。
さらに魔本には「森の洞窟でガッシュの母親が待っている」と予告。
偶然にもコトハの母親の急病を治す薬も
ガッシュの母親がいる場所と同じところにあるということで
ガッシュ・清麿・コトハの3人は森の洞窟へ行くことになるのだが、
そこはガッシュが昔いた魔界へと通じていて・・・

概要はこんな感じだが、
ストーリー的にもギャグあり冒険ありのワクワク感で楽しませ、
ガッシュの出生に迫るドキドキした内容ではあるものの、
劇場版ということで本編とは違った番外編のストーリーなのが惜しい。
上巻だけでもこんなにおもしろいのになあ。

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2006年12月26日 火曜日


打撃王 凜 2巻
佐野隆
講談社 講談社コミックス 409円
前巻に引き続き、この巻も弱小・緑南シニアが
まず身近な強敵である緑北シニアと試合をするという
少年野球マンガとして至極真っ当なストーリーでございますよ。
しかも緑北はレギュラーを1人も入れずに、
オール1年の補欠軍を出されてそいつらからもバカにされののしられ
そういう苦境の中で緑南が悔しい思いをしながらも
陰の努力を回想シーンに入れて奮起してはね除けていくという、
これまたすごく分かりやすい展開。

今のところは敷かれたレールの上を電車がただひたすら走るような
そんなストーリー展開ですね。
ちったあ話を脱線させてもいいんじゃないかってくらいまとも。
変化があるとすればやっちんの肘の故障と、
凜の止まった球or猛スピードの球しか打てない
特殊なバッティングセンスかなあ。

ま、悪くはないんで次巻もチェック。

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2006年12月25日 月曜日


ビーチできゅ〜
大和田秀樹
少年画報社 YKコミックス 530円
大和田秀樹が贈る闘う娘シリーズ。
今回はビーチバレーが主題で、主人公の・葉月海月(はづきみづき・高1)も
殺人スパイクならぬ“捕鯨砲(ホエールガン)”を引っさげて
荒れ狂うビーチバレーの舞台に立つ。

登場キャラは主に女性。
故にビーチバレーでは水着になるため、少しは萌えの要素もあるかと思いきや、
海月とペアを組む王蔵院(おうぞういん)先輩は
その力強いスパイクを打つことからお象夫人と呼ばれ、
ライオンを相手にビーチバレーの特訓をする強者。
(↑何の効果があるんだ?)
海月自身も鉄球でレシーブを打つ練習をしたり、
雷の力を借りた電撃捕鯨砲を編み出したりして
常人ではとても考えられないような人間兵器とでもいうべき技の数々に圧倒。
はっきりいって娘達の水着など堪能しているヒマはない。

また、今回は不細工な女性キャラ・薄井も投入しており、
お象夫人に一度は見捨てられるものの、ただの敵キャラとして終わらせず、
闘う女の一員として、不細工の代表ともいえる重要キャラに位置している点も見逃せない。
いや、ホントに読み応えがありますよ。

全国のビーチバレー界にひしめく強豪の必殺技が見られなかったのが心残りですが、
女も「萌え」より「燃え」のほうがいいと感じさせる佳作。
笑いあり涙ありの熱血娘マンガと呼ぶに相応しい作品だ。NICE!

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2006年12月25日 月曜日


王様の耳はオコノミミ 1巻
夏海ケイ
スクウェア・エニックス ガンガンコミックス 409円
思ったよりおもしろいなってのが正直な感想。

数ある料理マンガの中で、お好み焼きに焦点を置いたマンガで、
主人公は虎ノ宮貴一(このみやきいち・高1)。
お好み焼きというからには広島や大阪のイメージが強いが、舞台は新潟。
貴一も新潟弁訛りの言葉遣いで、
異常なまでにお好み焼きに入れ込んでおり、
自宅がお好み焼き屋なのはもちろんのこと(売れないけど)
学校の机を、お好み焼きを焼く鉄板に改造し、
新潟風のお好み焼きを日本中に轟かせることを目指しているほど。

究極は、焼いているお好み焼きの具材から発する“声”が聞こえ、
返し時とか蒸らし時を教えてくれるだけでなく
お好み焼きと会話できる能力を持っていて
これがマンガのタイトルにも直結している。
名前の「(お)このみやきいち」もダテじゃないというわけだ。

で、読んでみるとすっごく真っ当な少年料理マンガしてるんですね。
お好み焼きバカの兄貴が妹にお好み焼きの魅力を伝える話や
学校の文化祭で不良とお好み焼きバトルをおっぱじめる話もおもしろいですが、
やっぱりお好み焼きの具材と会話できるシーンがね、ウリだと思います。
そういう能力をフルに活用して盛り込んだ新潟風の・・・っていうか
貴一オリジナルのお好み焼きがたくさん出来上がればいいと思います。

正直、中身を見ずにタイトルのインパクトだけで冗談のつもりで買ったけど
読んでみたらなかなかおもしろかったんで良しとしますか。

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2006年12月24日 日曜日


超大魔法峠
大和田秀樹
角川書店 角川コミックス・エース 567円
関節技が得意な魔女・田中ぷにえの過激なバトルを堪能するギャグマンガ。
新キャラとして、田中ぷにえの双子の妹・ぴゅんとぽたるを投入し、
女王継承権を巡って度々ぷにえに攻撃を仕掛けてくる。
大魔法峠の続編に当たる作品。

カバー表紙絵には、ぷにえが物悲しげな表情を浮かべていますが
注目すべきは右手でりんごを握りつぶしている恐ろしいパワー。
これこそぷにえの本性なのだ。

ぷにえは一応、魔法使いで魔女ということになっているが、
魔法の「魔」の字は悪魔の「魔」というべき腹黒く戦闘タイプの魔法使いだ。
本作品もその矛先をライバルの女子達に向けてドス黒い闘いを繰り広げるが
女同士の闘いだけあって男の茶々が入らない分、
毒気も殺伐とした雰囲気もさして感じられず、正当化されたギャグとして
素直に受け入れられる点が魅力・・・といったところでしょうか。
萌えでない女同士のバトルを堪能したい方は是非。

ちなみに、現・魔法の国の女王の座についているぷにえの母親は
かつての超強力で有名な魔法使い、サリーやメグ、マミ、モモなどの並みいる女王候補を
力ずくで斃(たお)して女王の座を勝ち取ったのだそうだ。
できればその時の様子や、ぷにえがそっち方面の魔法使いと闘う様子も見てみたいけど
それはムリかなあ(笑)。

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2006年12月24日 日曜日


ランナーズ・ハイ! 5巻(完)
原作:七三太朗 漫画:井深英記
秋田書店 少年チャンピオン・コミックス 409円
これにて最終巻です。

駅伝新人戦では楓ヶ丘中陸上部のメンバー全員が熱かったですね。
司馬&乾の力走から始まって、協調性のない有働が
メンバーの走りに触発されて応援するようになり、
そして今や楓中の中心的な存在であるたっくんから
アンカー・ヒロミへの友情のバトンタッチ、
さらに走行することで、走っていること、生きていることを実感する
走ることの楽しさを原点に置いたヒロミの走りなどなど
最後まで余すとこなく、ヒロミ達陸上部・1年生による熱い絆というものを堪能できた。
ヒロミの俳句も久しぶりに出て言うことなし。

駅伝は走っている人全てがドラマの主人公になり得る競技なんですね。
ヒロミ達の力走ぶりを見てそれがよく分かった。すばらしかったです。NICE!

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2006年12月23日 土曜日


まにあってます! 2巻(完)
森永あい
角川書店 あすかコミックス 420円
最終巻。
踏まれても蹴られても、誉は最後まで持ち前のずーずーしい明るさで
自分のスタイルを変えることはありませんでした。

誉がしんみりした態度を取っても
正宗がちょっとやさしく接しただけですぐ化けの皮が剥がれてつけあがる。
誉はどうしようもなく懲りない女でしたね。

最終話はいきなりって感じで、打ち切り感が漂う
せわしない展開ではあったものの
両親が手に入れた1000万円がヤギに食われてしまう瞬間、
「コイツ(誉)は正真正銘の疫病神だ」と心底思わせる話だった。

誉が正宗のために何かしようと行動を起こす度に正宗を怒らせ、
同時に正宗の運気を吸い取っていくような気にさえなってくる。
このまま一ノ蔵家にいそうろうさせたら
運気どころか家を燃やしたり壊したりを繰り返して
いずれ資金も底をついてしまうのではないか?

・・・ということで正宗は誉とは恋人関係として付き合わない方がええんと違う?
と思う今日この頃なのでした。

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2006年12月23日 土曜日


週刊少年チャンピオン 2007年4+5号
2006年12月21日発売
秋田書店 260円
▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
現代っ子達にゲームを通して押しくらまんじゅうの恐怖神髄を
教え込むとはさすが野生児・鬼丸美輝。
押しくらまんじゅうが、ジャコウウシがオオカミと対峙した時に作る陣形という説も
「ウソです」のコメントがなかったら信じちゃう人が何人もいるかもしれないぞ。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
仲のいいダチとハンバーガーショップでワイワイしている中で
一人浮かない顔をしている剛。
きっと剛が関口くんに「オレがアイツらやってやろうか?」と言った時に
ズシンとくるようなことを関口くんから言い返されたのだろう。
なんだか切なさが込み上げてくるなあ。
こうなるとなんとしてでも、万引き犯どもに制裁を加えた上で
関口くんから手を切らせなければ。

▼王様のオーパーツ:西川淳
うーむ、アホなノリ全開の冒険ファンタジーだなー。
まあ基本的に明るいことはいいことなのだが・・・

イジャンが豚に育てられたからといって豚と仲が良いわけでもなし、
むしろ一緒に育った兄弟豚を食べてしまうしたたかさ。
イジャンはもしかしたら明るい性格の悪者なのかもしれんね。
ドジはしても良いこと全くしとらんし。

▼かるた:竹下けんじろう
タイチは、壬生(みぶ)先輩に力の差を見せつけられて以降、
かるたの魅力にすっかり取り憑かれてしまい、
独自で札を取る特訓をするも、壬生先輩に「ダメ」を食らってしまう。
一体何がダメなのか。

読み上げてから札を取るまでだけで、その過程が険しい道のり。
ルール違反もあるようなので、
タイチが札を取る技術をものにするには相当時間がかかりそうだが、
そうやってタイチが少しずつ強くなっていくシーンは真剣そのもので魅せられる。

▼マジカルER:武狼ひろみ
新連載。エッチ系ギャグマンガ。
主人公・土佐正斗(とさまさと・16)くんは
踏切内で立ち往生している女の子を助けようとして轢かれてしまうが、
実はその女の子は魔法使いで名前はルル。
ルルは四肢バラバラになった正斗を魔法世界の病院に連れて行き、
死んじゃった人でも生き返らせることができる装置によって正斗は一命を取りとめるが
治るのに時間がかかるため、それまでネコの体を借りることに。
そしてルルが正斗の代役をつとめ、2人のハチャメチャな生活が始まった。

この「ハチャメチャ」な部分が正斗が女の子のパンツ見たり、
おぱーいを堪能したりのエッチな部分に相当するわけですが、
基本的にはバカな女の子に振り回される懲りない男の図といった感じのマンガ。
ルルは語尾に「○○です」をつけ、メイド口調とすることで天然っぽさを引き出しており、
その通りの行動で悪気なく正斗をひどい目に遭わせている。

が、多分、正斗は何度ひどい目に遭っても
女の子のイケナイ部分に近づくんじゃないだろうか。
彼もどうやら筋金入りのヘンタイなのは今回の話で理解できたし。

まあ、あまり過激にならずにおバカなノリのエッチマンガになることに期待しよう。うん。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
今回はちょっといい話。
みどろは小さい女の子からアメ玉をもらったとはいえ、
「変なお姉さん」と言われても腹を立てずに
兄姉のために現実を見させつつ、
妹が働く兄に心の傷をつけることなく
労いの言葉をかけさせるきっかけを作った
心の広い面が見られたのは珍しい。

▼鉄鍋のジャン!R:西条真二
卵料理ですか。
孵化寸前のヒナを具材としたホビロンもエグイですが、
やはり生きたニワトリそのまま具材にするジャンのほうがエグイな。
早くもジャンが生きたニワトリをあっという間に裁く光景が目に浮かぶようだ。

あ、でも確か、誰かすごい物をオリかなんかに入れてなかったっけ・・・?

▼発明軍人イッシン:阿部秀司
体中の菌を記号化しても、見た目におもしろくなるだけで
ウイルス退治にはなんの役にも立ってないじゃん
あのナノテク1号は・・・

ってか飛野玉が女になっても男と全く変わらんってのは
一体、どういう記号化の仕方だよ。

▼私は加護女(かごめ):原作/高橋葉介・近藤豪志
加護女は戦国時代の若君を現代へ通じる空間を作って逃がし、
それを戦国武士が自らの首を切り命を絶って怨霊として追い続け、
現代でその決着をつけるという趣向がおもしろいやね。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
棒状の物を股間に当てたり、「玉」という単語に過敏に反応したりは
男の習性・・・って自分で言っててイヤになるないい加減(苦笑)。

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2006年12月22日 金曜日


旬 5巻
高倉みどり
講談社 講談社コミックス 409円
旬って意外と女の子にモテるんだなあ。
外見はあんなに野暮ったいのに、北海道の豚料理勝負では
旬のおじいさんが立ち寄ったことがある洋食店・「旬風」の勝ち気な跡取り娘に
料理で振り向かせたもんなー。

それにどうも旬のイメージが変わったと思ったら
前回の舎利屋の進藤に強引に髪を切られたからその分スッキリしたのか?
いや、それでも旬が地味なキャラなのは変わんないはずだけど
ひょっとしたら周りの女の子達が少々変わってるのかもしれん(笑)。

旬達が作った料理を試食した時のパフォーマンスが
少しずつおもしろくなってきてますね。いい傾向です。

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2006年12月22日 金曜日


ポポ缶 3巻(完)
いわさきまさかず
メディアワークス 電撃コミックス 577円
最終巻です。
このマンガの内容の如く最終話もヤスハル達が温泉地でドタバタやって終了。
ある意味ギャグマンガらしいとっちらかった締めとなりました。

ポポミがゲームの世界から出てきたキャラだからといって
最後にゲームの世界に再び戻るというわけでもなく
むしろ彼女の周りに変なキャラが増えていくだけで
その分ポポミのすごさも強調されていく。
最後までポポミは無敵キャラでしたね。
一方ヤスハルは最後までポポミに正しい名前で呼んでもらえませんでした・・・(苦笑)

そこそこ楽しめたマンガでした。

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2006年12月22日 金曜日


旬 4巻
高倉みどり
講談社 講談社コミックス 409円
旬が、赤字経営の懐石料亭・舎利屋を立て直すお話で、
場所は豊かな自然に包まれた静寂な古都だけあって来る者を選び、
料理長・進藤勲は気難しそうな威厳のある銀シャリ師、
そして旬が舎利屋に住み込みで修行中の間に従業員の無視行為を受け、
加えて旬自身も今ひとつ冴えない性格。

こりゃあ、ジメジメした雨雲が立ちこめてきそうな話になるぞと思いきや
意外や意外、進藤勲が旬の周りに女の子が近寄っているのを見て嫉妬してしまう
彼の暴走ぶりがおもしろくて笑えた。
最後に進藤が旬に自己流のおにぎり専用銀シャリを伝授している時も
米の銘柄を女性キャラの性格に例えて説明してるし
マジメな男ほど女に関しては変に洞察力があるモンなんだなーと
つくづく思いましたよええ。

・・・ということで、進藤勲の女性に奥手な性格のおかげで
思ったよりも舎利屋復活劇を楽しめました。
旬のおかげで進藤のおカタい性格が解けたのかもしれんね。

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2006年12月17日 日曜日


女子大生家庭教師 濱中アイ 2巻
氏家ト全
講談社 講談社コミックス 409円
「妹は思春期」と同じくムッツリ系エッチマンガ。
ただ本作のほうが少年誌に載っている分、いくらかマイルドか。

マサヒコが中2に進級して新キャラも登場してますが
濱中アイの家庭教師らしいお勉強風景はほとんど見られず、
マサヒコが濱中アイや中村リョーコのお下品発言を
テキトーにあしらう方法をマスターしただけ。

まあそこがこのマンガのおもしろさに直結する部分なんですけど
このマンガの女性キャラって男性キャラより幾分ススんでると思います。
いろんな意味で。

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2006年12月17日 日曜日


おれはキャプテン 6巻
コージィ城倉
講談社 講談社コミックス 409円
狛駒中はカズマサがパソコンを売った代金を使っての
バッティングセンターでの練習や、
朝4時からの早朝練習が功を奏して第9ブロック決勝進出。
そして対戦相手はデレック井慈田率いる千船中。

決勝戦の相手とはいえ一度はデレック井慈田の店で
メシをおごってもらった仲なので
それなりにいい試合を見られるかと思ったら
カズマサもデレック井慈田も表面上は違うが
お互いピッチャーをいらつかせる心理作戦的な試合運びとなってしまった。

カズマサ冷静に千船中ピッチャーの立ち上がりの悪さを付いた作戦で
6点先制したかと思うと、デレック井慈田がそれに腹を立て
挑発的な口調で狛駒中の横須賀を退場に追いやる。
まー、ちょっと見苦しいですね。
狛駒中は猛練習でさんざん体力はついただろうから
今度は精神面も鍛えんと。特に横須賀は。

さて、この状況で10点取らないと勝てないと宣言したカズマサだが
どんな作戦でこの目標を達成するつもりなんでしょうか?
カズマサの頭脳は急な目標修正に対応できるのか?期待。

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2006年12月10日 日曜日


東遊記 1巻
酒井ようへい
小学館 少年サンデーコミックス 409円
西遊記を主題としたマンガ。
サンゾー法師の一行はテンジクに辿り着き世界の平和を望んだが
平和になったのは世界の西側だけだった。

そこで世界の東側も平和にするべくサンゾー法師の孫のイチゾー(10)が
サンゾーの形見のクソ重い錫杖(しゃくじょう)を持って、世界の東側から
テンジクを目指す旅をするのでした。

西遊記をベースにしているものの、あまり西遊記らしさは見受けられず、
むしろ最近の少年誌でよく見かける冒険マンガ風に仕上がっている。
サングラスをしたサンゾー法師や、魔族や獣人の存在が
より西遊記からかけ離れたストーリーにしている。

ありふれた設定ではあるもののブカブカの服を着て重い錫杖を振り回し、
語尾に「〜だい!」をつけて話す10歳にしてはちょっと幼さも残すイチゾーくんみたいな主人公は
私、わりと好きなので彼の破天荒な行動を追って楽しんで読んでみたいと思います。

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2006年12月9日 土曜日


週刊少年チャンピオン 2007年2+3号
2006年12月7日発売
秋田書店 250円
▼王様のオーパーツ:西川淳
新連載。
三日月島に住んでいる頭に小さな王冠をつけた少年・イジャン・グッパ(11)が
世界を統べることができる“王様”を獲得するため、
三日月島で知り合った同じく王様を目指すレド・キルマーニ(17)と共に
王冠の印が入っている宝玉・王様のオーパーツを求めて冒険の旅に出る。
まあよくある正当派ファンタジー冒険マンガですな。

「オーパーツ」なんて言ってる時点で
ジャンプやガンガンっぽい冒険マンガであることが容易に想像でき、
さらにこれまたファンタジーマンガにしっくりくる画と
主人公のバカッぷり元気ッぷりが
典型的な冒険ストーリーという枠にガッチリはまる。

ありふれてはいるものの基本的にこの手のマンガは見ていて楽しいはずなので
とりあえずイジャンのバカな振る舞いと変なモンスター、
それとオーパーツから現れる変なヤツにでも期待しときましょうかね。

しかし週チャンではこういうマンガって打ち切り食らいやすいんだよね。
キャラメルリンゴもそうだったし。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
なぜか大沢木家の物置に入っていたゴング。
これを鳴らすと誰でも闘争心が湧いてくる、という発想はとてもおもしろいのだが、
小鉄VS花子のバトルにページを使いすぎ。
花子が小鉄達をいたぶる光景は見ていて愉快ではないです。

学校や家庭ではなく、例えば小鉄が道行く人や動物などに対して
次から次へとゴングを鳴らすストーリーだったら
いろんなバトルのバリエーションが見られ、
よりおもしろくなったのではないか。
発想が良いだけにとても残念だ。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
自分が蒔いた毒入りケーキを各家庭に回収してまわるサンタクロースなんて
めぐみ以外に存在しないだろう。
プレゼントを配るサンタクロースと逆の発想が
今回の話に実にじょうずに活かされている。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
剛は関口くんの前で髪型を変えて見せたね。
その結果、関口くんは剛のことを思い出したみたいだけど、
これって伍代、大丸に続いて剛の正体を知る者3人目ってことに・・・なるよな?

ところで関口くんは本当に電車に飛び込もうとしたのか?

▼アイホシモドキ:森繁拓真
元木くんは相星さんを負かした双子と遭遇するも
例の妹にあっけなくやられて相変わらずのヘタれっぷり。
相星さんがやっつけた男連中からも服を脱がされそうになって、
ヘタレに加えて運のないヒト。

大体髪を切るなら美容院じゃなくて床屋へ行けっての。
こういうところから気持ちを切り替えていかないとダメだな元木くんは。

▼かるた:竹下けんじろう

百人一首はスピードと暗記力が勝負の世界。
実践風景は武道さながらの雰囲気が出ており、
扇子で相手の鼻っ柱を叩く素早い技はリアルな格闘にも通ずるものがある。
所詮バーチャルな格闘ゲームの優勝者ごときがかなう相手じゃないですね・・・

これ読んでるとなんだか百人一首のプロと勝負をするのが怖くなってくるなあ。
お手つきを誘うだましのテクニックもあるし、
誰にでも楽しめるゲームというよりは
真剣勝負という緊張感が誌面から伝わってくる。
表面上は静まりかえっていても内面でメラメラと闘志を燃やしている感じだ。

2話目にして早くも百人一首バトルがおもしろくなりそうな、そんな予感。

▼椿ナイトクラブ:哲弘
クリスマスの日に伝説の騎士・サタンクローズが現れるって
どういうクリスマスだよそれ。

でも1人寂しく過ごさなければならない人の中には
クリスマスがそんな風に感じられる人もいるのかもしれませんね。

▼私は加護女(かごめ):原作/高橋葉介・近藤豪志
今回は親族が遺産目当てで自然死させたい人を送り込んで
患者を自然死させる姥捨て病院が舞台だ。
オレにとってはもうその病院の存在自体が恐怖に感じますよええ。
ぶっちゃけ人を殺すのが目的の病院だから
そりゃあ怨霊もわんさかいるだろうよ。

加護女は加護女という職業を返上して看護師になっておきながら
しっかり怨霊を使って悪を退治してますね。エライ。
でも加護女っていつでも返上できる職業なんだろうか???

▼鉄鍋のジャン!R:西条真二

『善は急げ』と言うが
ならば『悪はのんびり』だ!!


ジャンの決めゼリフが冴えてますねー。
仮にケガで動けないが故の発言だったにしても
ジャンが言うと本心で言ってるように聞こえるから不思議。

▼発明軍人イッシン:阿部秀司
これはボードゲームのベストセラー「人生ゲーム」の販促マンガですな。
撫子の暇つぶしにされたとはいえ、
ボードゲームでここまで熱くなれたのだから三バカトリオも満足だろう。
・・・って飛野玉、マンテツ、不刻の3人って
いつの間にか三バカ扱いされてるのね。
まあ、実際に三バカらしさを見せてるから異論はないんだけど。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
雪山で遭難したサークル仲間が死ぬ間際で
お互いの腹黒さを暴露したその後に救助隊が来て助かっちゃった♪
ってまるで冗談みたいな話だな。

助かったのはいいけれどその後、4人がそれぞれ憎しみから
殺人へと発展しなければいいんだけどね。
いや、するんだろうな。それが涅槃流だから。

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2006年12月7日 木曜日


団地ともお 3巻
小田扉
小学館 ビッグコミックス 530円
木下ともお(小4)というあまりパッとしない少年が主人公なのに、
ともおを取り巻く人たちの環境がすさまじい。
友情、家族、ご近所、高校生、大人の事情etc・・・
これ1冊で全部を堪能できる。
一見素朴な画のようで、雑誌のマンガを読んでるときは
漢字にふりがなを振るなど芸も細かい。

こうしてみると、ともおはパッとしない少年と言うよりは
味があって憎めないというイメージがぴったりなのかもしれないなあ。
さらに、ともおはカタチだけでも麻雀を知っていて
家族麻雀がやれるなんてうらやましいよ。

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2006年12月4日 月曜日