じゃりまん小学校
漫画読書感想文
2006年7月分

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今月読んだマンガリスト:11冊
NICE! は特に良かったと思う作品
週刊少年チャンピオン2006年32号 トッキュー!!2巻 トッキュー!!3巻 トッキュー!!4巻
こちら葛飾区亀有公園前派出所142巻 週刊少年チャンピオン2006年33号 ONE PIECE35巻
賭博堕天録カイジ1巻 週刊少年チャンピオン2006年34号 第9回転校生
週刊少年チャンピオン2006年35号 元祖!浦安鉄筋家族8巻 総評



2006年7月度
総評
一般漫画の部
今現在の週チャンでおもしろいと思うのは
ナンバMG5、涅槃姫みどろあたりかな。
次点で無敵看板娘、いっぽん、キレルくんあたり。

イッシンもおもしろいけど、3週連続で同じオチが続いているので
4週目も同じオチがあり得るのかどうか注目。

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2006年7月31日 月曜日


元祖!浦安鉄筋家族 8巻
浜岡賢次
秋田書店 少年チャンピオン・コミックス 409円
全体的に特にコレといった見所はなく平凡な巻。
バキや芸能ネタが多々目立つけど、
それよりもオリジナルのギャグがおもしろいよ。

腰痛で小鉄の運動会を見に行けないおじいちゃんのために
順子さんが、走る小鉄を観客席から必死に追いかけてビデオ撮影したり、
子供達が小鉄の自宅で運動会を再現して見せたりと
これこそがラジカルギャグファミリーと呼ぶにふさわしい
家族愛とラジカルギャグが融合した浦筋らしいノリと言えるのだ。

芸能ネタは知ってりゃおもしろいけど、
知らない場合は普通のギャグマンガとして読むしかないからね。
芸能に疎い私としてはそこがこのマンガがおもしろくなるかそうでないかの
キモの部分となるわけで結構重要なのです。

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2006年7月31日 月曜日


週刊少年チャンピオン 2006年35号
2006年7月27日発売
秋田書店 240円
▼範馬刃牙:板垣恵介
んまー、ゲバルったらすごいですねえ。
おしっこでマウスを翻弄すること自体もすごいが、
このマンガのルール無用・何でもアリの格闘に於いて、
急所の一部分を敵に晒すという大胆な行為に
ただただビックリするしかないのですよオイラは。

相手を完全になめきった余裕の極致ですな。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
ノブくんが夏期講習で通っている塾に小鉄が乱入して
授業をメチャクチャにしてくれたが、
小鉄の夏休み武勇伝をノブくんが語る時の顔は爽やかだったし、
それを聞いた塾の生徒達も爆笑してて
みなさん小鉄の突然の訪問にまんざら悪い気はしてないようだ。
小鉄の純な遊び心が子供達の興味を惹くのかしらね。
なんにせよ小鉄を煙たがらない塾の生徒達の態度が非常によろしいです。
全体的にほのぼのした内容になりましたね。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
勘九郎は青鮫の正体がばれないように
職場から花見町から日々逃げまどう生活にストレスが蓄積し、
ついに「どのみち辞める仕事場だ」と
どんどん深刻な雰囲気になっていくその直後の
青鮫の抜け殻の落ちっぷり轢かれっぷりに爆笑。

結局、この一件で青鮫の最強伝説は確実なものとなりましたとさ。
勘九郎もテッコツ堂の面々と絆が深まって
めでたしめでたしじゃないか。

▼発明軍人イッシン:阿部秀司
カツラをしてハゲを気にするようないい年した夫が
イッシンの発明品を使って、ブタ嫁をいいように従わせる様は見ていておもしろかったが
さすがに3回連続玉砕オチはどうなのかな?と疑問に思い始める今日この頃。

それとも必ず1話完結としてオチを玉砕で固定するつもりなのかな?
次号のオチに注目だ。

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
竜二は負けはしたものの
奇抜なパフォーマンスと竜二視点の試合運びのおかげで
まるで春が引き立て役みたいな試合だった。
竜二なりの奮闘が見て取れたいい勝負だったね。

▼クンクンカムカ:沼田純
18禁のエロDVDを見たいがために
口笛署に殴り込みをかけて「17禁にしろ」などと
おちゃめなことをほざく17歳高校生2人組。
ちなみにキャンイチは人質に取られてしまい
三角木馬の刑に処されてます。

17禁などというアホらしい設定に加えて、
やりすぎない程よいお下品ギャグがこのマンガの画とマッチして
とても楽しく読めた。
エロマンガ島の軍隊にはおっぱいミサイルやおしり戦車があるという
オダノブオくんの子供じみた発想がかわいい。
ついでにオダノブオくん自身もかわいい。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
打倒みどろに執念を燃やすネパール人のラーフラ再び。
ラーフラは苦行山で全ての苦難を受けとめる僧侶と出会い師と仰ぐも
僧侶は既に悪魔(と書いてみどろと読む)の呪いがかかっていたのだった・・・

出だしの尼さんの恰好をしたみどろはダテじゃなかったんだなあ。
僧侶が崖から落ちて首があらぬ方向に曲がった途端、
頭がおかしくなってしまったのが笑える。
「厄い」を「薬い」などと勘違いするしつくづくおめでたいヒト。
ラーフラは今回もみどろの手のひらの上で踊らされていただけなのでした。
次はがんばろう。

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
事前に緩・急、どっちを投げるのか分かっていても
番太郎の球はそう簡単には打てはしない。
番太郎の腹黒い野望はそんな予測さえも無効にしてしまうのです。

・・・ってことで番太郎の投げる時のクセで球種を絞る作戦は
無駄になっちゃいそうね。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
剛、あっという間に武器を持ったならず者3人を撃沈!
強い!そしてかっこいい!
変態だなんてとんでもない!
島崎が勝手に下品な印象を植え付けているだけですよ。

これで美術室に無事戻ることができたら
美談成立だなあ。

▼椿ナイトクラブ:哲弘
今度は水着と下着の専門店で
バカ女どもの水着のオンパレード!!
しかし一番色っぽい裸体をしていたのは
他の誰でもない茜くんなんだねえ。
ブリーフの中身がすっごく気になります。

そういえば。夏は裸(ら)の季節。
しばらくは裸(ら)をテーマにしたお話が続きそうですね。

▼キレルくん:五島慶彰
喜多と有美の一件よりも
ペロリンのお面をキレルくんとさやかとペアでつけてるシーンに笑えた。
キレていない時のキレルくんは幼児と化すのだなあ。
どっかのマンガの三ツ目くんみたいだ。

▼キャンフライ:山下勲
親鳥がヒナにエサを与えるが如く
人間を捕まえては子供にエサとして与えているカラス族の母親を小太郎が成敗!
とりあえず神判の日が来ないうちにフライングで人間を襲うカラス族をやっつけるのが
小太郎の当面の目的かな。

でもこのまま神判の日が来てしまったら人間はどうなるのだろう。
カラス族に食べられ放題の地獄絵図が想定されますが。

ヤンキーフィギュア:ミッチェル田中
ヒツジくんは秋葉原へ繰り出し、
UFOキャッチャーの景品になってしまった桜井さんを懸けて
ステキなメイドさんと真剣勝負!

ヒツジくんと同類のフィギュアマニアを全員敵に回し、
動けない桜井さんがいいようにいじくり回されて怒りを買ってる
どうにも気まずい状況が、ヒツジくんの心を強くさせてるんだなあ。
なんだかんだでヒツジくんと桜井さんの息が合っていくような気がする。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
立ち小便をしたら靴ひもがほどけていて尿につかる。
そんな経験、オレはあります。
ついでにほどけたひもが犬のフンが浸かった水たまりに入ってしまった
悲しい経験も。


次号から聖闘士星矢(セイントセイヤ)の新バージョンがスタートするそうですが
私は車田正美氏のマンガは読んだことありませんので
当然思い入れもなく、従ってそんなに衝撃的とも思っておりませんのであしからず。

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2006年7月29日 土曜日


第9回 転校生(売却・処分)
32冊
●シャーマンキング 全32巻 集英社 武井宏之

後半かったるかったからな〜。
やむなしだ。

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2006年7月29日 土曜日


週刊少年チャンピオン 2006年34号
2006年7月20日発売
秋田書店 240円
▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
小鉄の夏休みの予定が書かれたノート。
何気ないアイテムだが、まさか小鉄がそのとおりに必ず実行するとは思わなかった。
汚く書かれた字が功を奏しておもしろ予定表になってるわけね。

オチは肩すかしを食らったけど
小鉄はいつも健康優良児の無敵キャラ。
死からほど遠い存在なので
まちがっても「死のうプール」を実行する選択肢は
小鉄の頭の中ではありえないのだ。

なので納得はいく。

▼発明軍人イッシン:阿部秀司
連載2回目も実にぶっとんだ内容でおもしろいな〜。
イッシンとしゃべるハムスター・ハム助の前には
おかしな頭をしたヤンキー・火野玉も平凡な男に見えてしまうから不思議だ。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
敏行はアサガオを体に巻き付けて妙な恰好をしているが
それでも飼い主としての面目と花見町最強の犬の座を守りきったのは立派。

ついでに設定上、犬でも喋れるのに最後まで喋らなかったのも立派。
でも敏行が喋ってるの見たかったな〜。
それとも無口なの?

▼椿ナイトクラブ:哲弘
五十六がロッカーの中に隠れていた茜をフツーに発見。
茜のことをそこまで想っていてくれたのはいいけれど
その状況では大きなお世話なだけだぞ五十六。

茜はこの後どうなったか・・・
それこそ未知なるファンタジーゾーンだろう。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
剛が間宮をヤクザの魔の手から救い出そうとする伍代に加勢して
その上、美術室に戻るのも間に合ってしまいそうな予感がするのですが
そんな美談が成立しちゃったら歓声揚げて喜ぶぞオレ。

▼キャンフライ:山下勲
短期集中新連載。

あきらという女の子の家にいそうろうさせてもらっている
小太郎という冴えないメガネの少年が主人公。
実は小太郎はカラス一族の者で王子様。

10000年前にカラスの王様と人間の王様が結んだ協定の期限の日まであと100日。
もし、その日に人間が地球を壊していたらカラスが人間を皆殺しにするという。
しかし100日前の今、人間を喰らい始めるカラスが出始めた。
そしてあきらも近所のおじさんに化けていたカラスに襲われ
喰われそうになるピンチに陥るが小太郎のおかげで救われたのだった。

ごく普通の生活をしている人間たちの肉を喰らおうと襲いかかるカラス、
という設定だけあって妖怪話をよりリアルにしたようなおどろおどろした雰囲気が漂う。
かといって読後感が悪くなく、ちょっと大人向けのRPGの序章を見ているような感覚で
出だしとしてはいい感じのストーリーに仕上がっていると思う。
「戦慄サイコファンタジー」のキャッチコピーもあながちウソではないと納得がいく。

ただ、冒頭のエピソードがちょっとストーリーの流れを分かりにくくしていたのが気になったかな。
まあ後から読んでいくと理解はできるんだけどね。

あと、2つの世界が交錯するということはカラスの世界も存在するということか?
ますますRPGっぽいな。とにかく次号以降もチェックだ。

▼富山ねじ:佐藤将
夏期集中新連載。
足立区の下町にある「富山ねじ製作所」の三兄ィ(さぶあにぃ)と名乗る男が銭湯に行った際、
あるヤクザの背中の入れ墨に描かれたロボットの設計図を参考に
世にも不気味なロボットを作り上げた。
人情味はあるが汚い使えない環境破壊の三拍子そろった迷惑なロボット、
果てさてこの先どうなるのやら・・・

設定はおもしろいが内容は可もなく不可もなく、ごく平凡なギャグマンガ。
ロボットのチンチンは穴が大きく、妙な存在感がある。
男のバカな面が突出したロボットだ。
良い意味でバカらしくていいんじゃないかと。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
なんだ、今回は珍しくハッピーエンドだな。
男のほうは内臓ブリブリ状態だったのに。

・・・に、してもみどろは今度はアメフトのマネージャーかよ・・・
いろいろやってんだねこの人。

ヤンキーフィギュア:ミッチェル田中
連載2回目。
今回は血と暴力の申し子・桜井さくらの人間関係を絡めたトラブルに
ヒツジが巻き込まれてしまうという話。

一部、桜井さんの助けはあったものの、
ヒツジの巻き起こす偶然が数々のピンチを切り抜けるのは
前作のまぐれ君と共通するものがある。

でも、ひ弱なヒツジくんがレディースとの抗争の最中(さなか)で
男としての成長度を上げたのはGOOD。
この調子で最強のフィギュアマニアを目指せ!

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
なんと竜二が春より先に技ありを決めてしまった!
しかも春対策・・・というかその戦法が竜二らしくて
実におもしろいぞ!ヒューヒュー。

▼キレルくん:五島慶彰
これまでなんらかのカタチでキレルくんに関わってる連中みんなで海へ遊びにやってきました!
昨日の敵は今日の友みたいなメンバーが集まって
浜辺で遊んだりバーベキューを楽しんだりしているシーンがほほえましいです。
いつの間にかこいつら良い友人関係築いていたんだね。

・・・で、さやかちゃんはナマコに負けてるってことでいいですか?

▼現代怪奇絵巻:根本尚
ゲームではとりあえず「いいえ」を選択するのは
RPGでは当たり前のことだろう。違うか?

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2006年7月20日 木曜日


賭博堕天録カイジ 1巻
福本伸行
講談社 ヤンマガKC 539円
カイジシリーズ・第3弾ですかね。
話も前作の「賭博破戒録」の続きから始まってます。

出だしからものすごくテンションが低くて、
ギャンブルすらせず堕落しきったカイジは
最強伝説の黒沢と同様の負のオーラが漂いまくり。

そこへ元45(ヨンゴー)組の知人がカイジの前に現れて
裏カジノのオーナーを倒してくれと頼まれ
またしてもカイジは大金が舞う裏ギャンブルの世界に
足を踏み入れることになったのでした。

でもこれでちったあカイジに生気が戻ったかとも思ったけど、
あまりの出だしのテンションの低さと、
オーナーとの勝負方法が福本伸行氏お得意の変則麻雀なので
今のところ盛り上がりには欠ける。

福本伸行氏の描くギャンブルUNOもおもしろそうだと思ったんですがね。
まあ、しょうがないからおなじみの変則麻雀を見届けることとしますかね。

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2006年7月17日 月曜日


ONE PIECE 35巻
尾田栄一郎
集英社 ジャンプ・コミックス 409円
これまでルフィ達と共に旅を続けてきたゴーイングメリー号との決別を
ルフィが宣言したことが始まりで、ルフィとウソップの意見が対立し、
そしてウソップがルフィ達の元から離れていくという事態にまで発展。

ゴーイングメリー号とウソップの件そのものについては
結構冒険ドラマチックに盛り上がっていておもしろかったけど
ウソップがルフィ達に比べて能力的に劣っているのは否定できないね。
今までもウソップはギャグキャラみたいな感じで読んでいたので
ここでウソップ自らが自分の能力についてぶっちゃけたのは
個人的にはいい頃合いなんじゃないかなと。

麦わら一味の中で一番一般人だもんな〜ウソップ・・・

p.s.
サンジのウソップに対するルフィやチョッパーへのフォローが光っていた。

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2006年7月17日 月曜日


週刊少年チャンピオン 2006年33号
2006年7月13日発売
秋田書店 240円
▼発明軍人イッシン:阿部秀司
新連載ハチャメチャ軍人発明ギャグ。
南極海にて発見された60年前の海軍潜水艦の中から
発見された若い男の名は市奥一真(いちおくいっしん)。
イッシンは海軍少佐にして天才発明家でもあり、
自分で開発した薬によってこれまで潜水艦の中で
60年以上もコールドスリープしていたという。

そして1年後、イッシンは自分の孫がいる市奥一家の元へと帰り、
孫のダメ夫(おっと)とそのグータラ妻&不良息子の前で
とんでもない発明品で家族をアッと驚かせてみせるのだった。

スゲーインパクトのあるマンガだなー。
60年前からよみがえった海軍少佐、
典型的なダメ家族に輪をかけて荒んだ家庭を送っている市奥一家、
さらにイッシンの発明品による過激なパフォーマンスの数々と
阿部秀司の過激なギャグスピリッツがこの1話に凝縮されている。
破天荒にして豪快、ムチャクチャにして合理的、
時代の流れを感じさせないイッシンの凄まじい行動にすがすがしさすら感じた。

息をもつかせぬテンションの高さで掴みはOK!
次回以降もこのテンションを維持できるかどうか。
前作の「番長連合」を描いてきた作者のことだから
そこら辺は大丈夫だと思うが。とにかく期待大。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
涙くんのサッカーユニフォーム姿、さまになってるな。邪道だけど。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
伍代の友達思いは剛だけにあらず、
間宮にも剛と同じくらいの愛情を注いでいたんだなあ・・・
堕落していく間宮をヤクザの魔の手から体張って救いだそうだなんて
ホントにいい人過ぎる。
いや、もうそんな展開になりそうな雰囲気だし。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
貧乏ながらも明るい妹弟のために一家を支える甲斐に感動して
食べ物を差し入れする美輝ちゃん達をよそに
明彦がちゃっかりシーレンジャー普及活動をしているのが笑える。

▼クンクンカムカ:沼田純
あー、今まで全然気がつかなかったねー、“笛”の字。
まあしょうもない伏線だけど。

あとどうでもいいことですが、この人の描く「ヘソ」が
特徴的だなと思いましたマル。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
うわー、あの彫刻家、とても哀れな最期をとげちゃったなー。
あれなら地獄に堕ちるか悪魔に魂を売られる方がまだ良かったんじゃないか?
実に厄くてえげつない話だ。

でも彫刻家が「うっ」と言った瞬間、笑いがこみ上げてきたのはなぜだろう。不思議だ。

ヤンキーフィギュア:ミッチェル田中
短期集中連載。
現実世界が超苦手でフィギュアが大好きな山下筆児(やましたひつじ・高校生)は
自分の部屋に女の子のフィギュアをいっぱい飾って話しかけて一人満足し、
学校では皆にいじめられる日々を送っている冴えないメガネ少年。

ある日、ヒツジは校舎裏で黒猫にエサをやっていると
空手部員のいじめっ子が現れ、ヒツジはいいようにいじめられるが
ケンカにめっぽう強い女の子・桜井さくらがやってきて空手部員を一蹴。
その後、黒猫の不敵な笑みを見たヒツジと桜井さくらの体に異変が起きる。
なんと桜井さくらがフィギュアのように小さくなってしまったのだ!

こうして、ケンカ少女・桜井さくらとヘタレ少年・ヒツジの
フィギュアな生活がはじまったのだった。

ヒツジにとっては大好きな女の子フィギュアが生きて動いてるなんて
夢のような話でありましょう。
多少痛い目には遭ってるけど、
フィギュアになった桜井さくらの体を度々見てさわって堪能していたようですし
まんざらでもなさそう。

でも全体的に殴る蹴るの暴行シーンが多く、全体的に殺伐とした雰囲気で
萌えの要素はそれほど感じられない。

黒猫の正体や、ヒツジと桜井さくらの特殊能力、これらを設定を絡めた
2人の今後の行方がどうなるのかがポイント。
現時点では様子見としておきたい。

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
個人戦で春と竜二が激突。
運命的なものを感じるおもしろい組み合わせ。
天下一武道会の悟空とクリリンが対戦する時のようなワクワク感がある。

▼キレルくん:五島慶彰
赤髪(せきはつ)の悪魔こと柳澤さやかは、中学時代の友人の彼氏のムカツク言動によく堪えた。
そのご褒美にキレルくんのパンチを食らったさやかさん、満足そう・・・
良かったじゃん。

▼椿ナイトクラブ:哲弘
なんつーか女の子の水着姿より、
茜の水着姿のほうが絶対萌えだよな〜。
エッチなチクビ描写、ほかほかとしたやわらかそうなおしりの描写、
たまりまへん。

▼アイホシモドキ:森繁拓真
最終回。
いつも相星さんに一方的にやられっぱなしの元木くんですが
得意の百人一首では相星さんやクラスメートの前で
男の意地を見せてくれました。

この名勝負で元木くんは指を2本骨折してしまうけど
その甲斐あって相星さんがラッパ飲みしたコーラ入りペットボトルをゲットできたのは
ポイントでかいぞ!

・・・あ、いやいや、それよりも元木くんが骨折を恐れず札を取りにいった勇気が
かっこいいじゃないか。
最後の最後で元木くんが男らしさを見せてくれてスカッとした読後感。
いい状態での最終話となりました。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
課外授業編、休み編ともに現実味のある怪奇現象のオンパレード。
でもバスでゲロどころかゲリってのはどうなのかな?
あったら悲惨極まりないが。


また“ごっつ職人”連載するの?
もういいって・・・

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2006年7月13日 木曜日


こちら葛飾区亀有公園前派出所 142巻
秋本治
集英社 ジャンプ・コミックス 409円
こわもて顔のインテリ男・法条が活躍してたのが目立つ巻。
でも両津とコンビを組まされ、一緒にエライ目に遭ってばかりで
顔同様、運の悪さも露呈する形となった。
根がまじめだからこわもて顔を活かせないのは彼の宿命か。

あと、調子に乗って最後にひどい目に遭う両津の行動パターンを
大原部長も城を手に入れて思いっきり実践してみせましたね。
被害総額9000億円!
大原部長も調子に乗るとホントに両津と行動が変わらないなあ。

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 137巻 138巻 139巻 140巻 141巻
2006年7月10日 月曜日


トッキュー!! 4巻
原作:小森陽一 漫画:久保ミツロウ
講談社 講談社コミックス 409円
鹿児島の武闘派集団も、福岡の頭脳は集団も
人柄的にはおもしろい人達でなにより。

しかし福岡の「らいこう」にいる石井盤(いしいめぐる)が
人柄的になかなかの曲者だ。
「己の限界を見極めたいが故に己を窮地に晒す者」と言ってはいるが
任務遂行のために周りを犠牲にしてでも目標を達成するというイメージのほうが強い。
一見冷徹だが、命に関わる海難救助で
上官の命令に背いて、より危険な救助に向かってばかりの兵悟と比べれば
メグルのほうがトッキューにはふさわしいのかもしれない。

合同潜水救難技術競技会で兵悟は負けはしたけれど
納得のいく負けっぷり。
兵悟の今後の成長よりも、兵悟のひたむきなレスキュー魂が
どこまでトッキューに通用するかが見ものだ。

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 1巻 2巻 3巻
2006年7月10日 月曜日


トッキュー!! 3巻
原作:小森陽一 漫画:久保ミツロウ
講談社 講談社コミックス 409円
兵悟は浸水して沈没していく船の中で、
ユリちゃんのお父さんの手首を折ってまで強引に救出したり、
大渦に吸い込まれていく船の中に取り残された真田さんを
後の状況を考えずに救いに行ったり、
兵悟がシャカリキにレスキューに燃えているのは
ストーリーを読めばよーっく伝わるのだが
度重なる命令違反や奇跡による救出劇を展開している限りは
兵悟にとってトッキューはまだまだ雲の上の存在。
トッキューは努力だけでは簡単に誰でもなれるものではないことが
兵悟のこれまでの行動を通してよく分かる。
真田さんはそんな神の域に君臨する人なんだね。つくづく大きい男だ。

そこへトッキューへの近道となるイベント、
合同潜水救難技術競技会なるものが近々開催されるそうで、
強者が集まる九州勢の中でも鹿児島と福岡のチームは
イメージ映像からして凄味があるんですけど
貧弱なイメージしかない佐世保勢は大丈夫なのか?

それにしても長崎は九州男児に入らないって
それってあんまりじゃ・・・

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 1巻 2巻
2006年7月10日 月曜日


トッキュー!! 2巻
原作:小森陽一 漫画:久保ミツロウ
講談社 講談社コミックス 409円
ユリちゃんは10年前に兵悟と海で出会っていたことがあり、
その時、海で溺れていたユリちゃんを助けようとした兵悟も
一緒に溺れてしまった経緯があった―――

その事実を兵悟が知った後、
ユリちゃんがお父さんと一緒に船の事故に巻き込まれることになるのですが
これがきっかけでユリちゃんと兵悟の仲がより親密になっていきそうな気がするな〜。
兵悟はレスキューにひたむきで頑張ってるし、
ヒロインがそういう一途な男に惚れるってマンガ界ではよくある話よ。
まあ、トッキューとしての腕前はまだまだだけどね。
真田さんの存在がでかすぎるし。

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 1巻
2006年7月10日 月曜日


週刊少年チャンピオン 2006年32号
2006年7月6日発売
秋田書店 240円
▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
美輝ちゃんと青鮫勘九郎がテッコツ堂を舞台に
子供達の前で大人同士の真剣バトルを繰り広げている!しかも互角!
デパートの屋上でやらかすヒーローショーよりも見応えあって迫力満点!
これぞ大人が汗水流して働く姿だっ!!

p.s.
美輝ちゃんの絵描き歌は単行本第4巻参照。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
大鉄とタクシー仲間達のヘビースモーカー放浪記・inファミレス。
タクシー仲間の神業的な愛煙ぶりにはただただ驚くばかり。
ファミレスのねーちゃんとシンクロして
同じ視点・同じ気持ちで最後まで読んだ。

タバコの煙で作ったカーテンは驚異的。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
間宮の変貌ぶりに落胆する伍代。
そんな時にちょうど良く伍代がピンチにさらされていることを剛は知るんだな。
伍代が後ろ髪引かれるように剛の元から立ち去っても
結局お互い引かれ合う運命にあるんだよね。
さ、運命の赤い糸をたぐりながら伍代の元へ行け!剛!!

▼三毛猫ホームズのバースデー・パーティ:原作/赤川次郎・作画/富田はじめ
読みきり。
推理小説「三毛猫ホームズ」をマンガ化。

私は小説を一切読まないので当然当作品も知る由もないのですが
マンガを見る限りでは三毛猫のホームズが
事件の謎を解くヒントを教えてくれる以外は普通の推理モノといった感じ。
冒頭に登場した片山春美の兄と石津刑事は全く不要なキャラなので
思い切って切り捨てても良かったかもね・・・ってそれじゃあ原作とは違う作品になっちまうか。

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
今回の準決勝、番太郎は大人しく監督の言うことに従って
緩と急を交えたピッチングでいい試合を見せたが
これが決勝戦の舞台で番太郎が荒れ狂う前兆なのだと思うと不気味だ。
番太郎の態度から腹黒さが見て取れるもんな。
ついついそれに期待してしまう。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
慈悲の心で人々を救う留学生ネパール人のラーフラ登場。
厄いオーラを察知するみどろとは対照的な性格でみどろを敵対視するも
人の欲望と憎悪の前に一蹴。
ラーフラが山下くんから「仏(ふ)〜」っと吸い上げた物は
いったい何だったんでしょうね・・・

▼24のひとみ:倉島圭
何気にネズミをくわえているキティちゃんの絵に注目してしまうオレ。

▼椿ナイトクラブ:哲弘
血゛極組に連れ込まれて五十六のおっぱいをタッチする茜くんの話と
鎧の中で無意味な美しさを語るおバカさんの話の
1話で2話分楽しめるお得な回。

でも茜に胸を触られた五十六の感想が聞けなかったのが残念。

▼クンクンカムカ:沼田純
強力なしっぽが武器のワン公・フリ助のキャラクター性よりも
口笛署の仲間入りになる経緯のほうがおもしろいな。

▼アイホシモドキ:森繁拓真
元木くん、男の格を大幅に下げてるな〜。
まあ扉絵からして元木くんが相星さんにかなわないのは分かっちゃいるけど
少しでもいいからせめて男を見せましょう男を。

それにしても相星さん、学校に犬なんか連れて来ちゃだめだろ・・・

▼キレルくん:五島慶彰
キレルくんVS神童くんジェノサイド学園最強決定戦!!
有美の策略とはいえあれだけ盛り上げておいてヘタレなオチに失笑。
キレルくんらしい行動やね。

▼柴又酔拳伝 ゲロ☆ゲーロ:羽鳥剛
最終回。最後は船酔いで締め。
高校生故に酒以外で酔う酔拳が普通の酔拳と違っていて
それがギャグ並のおもしろさに直結していたと思う。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
そりゃあ、ふとしたことで台所の流しや洗濯機で入浴を、なんて考えることはあるけれど
いざ実際にやるとなると・・・ね。
やってる人は立派だ。


次号より阿部秀司氏のマンガが新連載。軍人ギャグマンガかあ。
今まで番長連合という不良マンガを描いていた阿部秀司氏が描くギャグマンガって
一体どんなモンなんでしょ。興味はありますね。

あとまぐれ君のミッチェル田中氏によるマンガも短期集中にて新連載する。
今までは、殺人を取り扱ったギャグがウリのマンガを描いていた印象を受けるが
今回はどうなのか・・・?

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2006年7月7日 金曜日