じゃりまん小学校
漫画読書感想文
2006年5月分

卒業文集に戻る

今月読んだマンガリスト:4冊
NICE! は特に良かったと思う作品
のの美捜査中! 第8回転校生 週刊少年チャンピオン2006年24号 週刊少年チャンピオン2006年25号
週刊少年チャンピオン2006年26号 総評



2006年5月度
総評
一般漫画の部
たった4冊か。次月はがんばろう。
週チャンはサイカチとフットブルースの2巻以降は出ないのかなあ。
連載を依頼しておいて人気がなければチャッチャと打ち切って
その上単行本でもまともに完結できないんじゃあ、
作者、読者に両方にとってあんまりな仕打ちだと思うんですけど。

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2006年5月31日 水曜日


週刊少年チャンピオン 2006年26号
2006年5月25日発売
秋田書店 240円
▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
巻頭カラー短編と合わせて2本立て。
アシュラな執事を騙したり、バーチャルゲームの世界へ飛び込んだりと
みどろはまたしても新しい笑いを読者に提供してくれてます。
ホラーマンガとしてはかなり厄いですけど
おもしろければ全て良し!

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
今回は何を言わんとしているのかよくわからん話だったが
花子が中田さんや仁に暴力を振るわなかったのは好感持てた。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
図書館に大切な物を置き忘れたからと言って
閉館後に図書館の窓ガラスを割って侵入しようとする藤田さん。
かわいいけれどこういう一般人とはズレた感覚があるところが
藤田さんをただのヒロイン役とせずに
味のある個性的なキャラクターとして話をおもしろくするのに一役買っている。
ややマジメ感のある剛とは釣り合いの取れたカップルになっているのだろう。

男同士は熱い友情を、女をからませるとバカバカしいコントを見せてくれるこのマンガは
少年マンガらしい作品と言えるのかも。

▼星のブンカ:細川雅巳
新章スタート。
今度のディーギの目指す場所は死者を生き返らせる魔道士がいるという
砂漠の果てに存在する魔法王国・ヘイゼル。

今回はその魔法王国・ヘイゼルの現状を一部をちらつかせる前口上的なエピソード。
砂漠の中をさまよう青年が担いでいるお姫様の遺体に対して「臭い」と言ったり、
死都と化したヘイゼル国を「亡い」と表現したり、
そんなちょっとした言葉遣いで、現実味のある冷酷な部分を引き出させる手法が
うまいなあと思った。
普通、マンガの中で死人はただの死人であって腐敗臭までは気にしないからね。
ある意味ホラーマンガ(?)のねはん姫よりもリアルだよ。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
美輝とテッコツ堂の看板男・甲斐による
マグロを巡っての海上バトルがサイレントに繰り広げられる。

ほぼサイレントなストーリー展開はテンポ良く読めたものの、
海上バトルの後の結末がしぼみすぎてあんまりしっくりこなかったかな。

ただ、マグロの中から美輝が出てきたシーンはすごかったと思う。

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
まだまだ墜ちるトコまで墜ちていく番太郎。
これでこの後またとんでもないどんでん返しがあるとしたら
それはそれで楽しみなんですが、どうなるやら。

▼クロスハート:原作/佐久間信・漫画/東タイラ
新連載。
どっかで見たことある画だなと思ったら
原作・漫画担当ともども、つい最近までプレコミックブンブンという児童誌で
小学生男子が主人公の空手マンガを描いていたヒトたちでした。

今回は演劇部の14歳中学生少年と、
従姉妹の外国人女性&同じの演劇部の女子中学生が繰り広げる
エッチ系のラブコメです。

イトコの外国人女性は「ちょっとチカン(時間)いいですか?」とか
「日本語でいうなら肉体(肉親)関係」とか
非情に誤解を招く日本語をベラベラ話すので、
こんなのと付き合ってたら男はひどい目に遭うこと請け合い。
まさか演劇部の女子がこいつの勘違いな発言を度々真に受けて
14歳少年がひどい目に遭うというそんな方向性のマンガにしていくんじゃないだろうな?

でも空手マンガよりは今の路線のほうが絵柄的には合っている。
しかも児童誌では決して描けなかったエロ系もあるし
いい居場所を見つけたね原作者のおふたりさん。
わっはっは。

▼椿ナイトクラブ:哲弘
茜のチクビがミョーに色っぽいのが気になってたけど、
そうか。男の裸をギャグネタにするための伏線だったのか。
今回はそれが一気に放出された感じだな。

バカ娘どもの「男の裸(ら)」「西東さんの発言が
さらに五十六達のおバカ度に拍車をかけている。
この分だと五十六達のおバカ度はもっと上がりそうだ。

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
部員達がこぞって集まって酒田高柔道場でささやかに行われる桐山部長の送別会。
竜二のギャグとしか思えない部長への告白をよそに
桐山部長は部員達の前で、これまでの先人達の強さへの想いを
激励の意味も含んだ形でサラッと伝えている。
爽やかながらも猛々しさも感じられる武闘家らしい送辞の言葉。
ホレボレするね。

▼蹴人(シュート):山根和俊
秀人は決して臆病者ではない。
自分を変えようとスタイルを良くしたり、キックボクシングを習ってみたりと
挑戦心が窺える努力家だったのだ!
確かにいじめられっ子がここまで変わろうと心に決めて実行するなんて
そうそうできることではない。
レイカさんが秀人の真の努力を見抜いて臆病者じゃないと言った一言が
オレの秀人を見る目を変えさせた。
ヤツは臆病者ではなく、自分を良く変えようとする努力家なのだ!

次号、最終回。アメリカ軍人と熱い闘いを見せる秀人に
あのいじめっ子軍団はどう映るのか。
秀人が勝っても負けても彼らの心のどこかに変化が現れて欲しいところだ。

▼キレルくん:五島慶彰
理事長の孫で不良学生の喜多音恵那(きたねえな)くんが
じっちゃんに頼らない真の不良として復活。
負けてもなおもキレルくんに立ち向かう彼の姿に、
正義を振りかざす強い者にも屈さない漢の不良魂を見た!

悪を許さないためとは言え、キレルくんの暴力的な行動を
こころよしと思わない人も何人かいるはず。
そういう人たちの代表として喜多くんみたいなキャラを投入してみるのもまたおもしろい。

そんな喜多くんをスゲーと思う生徒達がいるのも好感。
彼に村八分感を漂わせない雰囲気作りもいい塩梅。

▼番長連合:阿部秀司
結局、池袋ケンカバトル以降は最終回まで一直線だったんだなー。
東っちと堂本のタイマン勝負の翌日、2人はさらなる場所を求めて修一ともども
全学会を引退してしまいました。

・・・で、次の目標は30歳までに史上最年少総理?
今まで培ってきた全国制覇の成果をそんなところで出すというオチ?
世の中間違ってるとしか思えないエンディングになりそうだな・・・

でも全学会の部下達の中にもちゃんと堂本を応援する人がいたのは良かった。
いけ好かないキャラのままで終わってしまうのはあんまりだと思うし・・・

▼現代怪奇絵巻:根本尚
女子の笛をなめるならまだしも・・・って
男女問わず他人のたてぶえをなめてる時点でアウトだろ。

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2006年5月25日 木曜日


週刊少年チャンピオン 2006年25号
2006年5月18日発売
秋田書店 240円
▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
ゴミ袋の中には金子くんの恥ずかしい思い出がいっぱい。

ゴミ袋をいつものゴミ置き場に捨てられずに
小学校に仮放置せざるをえない後ろめたさよりも、
大好きな小鉄っちゃんに恥ずかしいものを
見られてしまわないかドキドキする金子くんに、
やおいマンガでよくある男性同性愛にも通ずるものがあるんじゃないか?と
一瞬だけ思った。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
「無敵看板娘ナパーム」になっても、明彦の愛する特撮シリーズは未だ健在。
今度の戦隊番組は「海洋戦隊シーレンジャー!!」
普通、この手のヒーローものは、隊員毎に色分けされているのが当たり前だが、
海洋戦隊シーレンジャー!!では隊員はブルーで統一され、
タコや巻き貝など、海の生き物に関連するヘアスタイルで区別しているところが新しい。

それはさておき、今回は明彦がシーレンジャーチップスについている
オマケのカードだけを盗み取る憎き犯人を捕まえるため、
敵地のテッコツ堂に乗り込んで徹底的にお菓子売り場を見張り続けるお話。

明彦がどんなに特撮ヒーローにも通ずる熱き使命感を見せつけても、
結局は大人買いをするために犯人逮捕に全力を尽くしていたところが
明彦らしくておもしろい。
子供からカードを守ると思わせておいて
最後に大人買いをするどんでんがえしが見事。

でも仕方ないよね。駄菓子は安いし。
オレも前田のクラッカーやよっちゃんいかをよく大人買いする。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
せっかく剛と伍代で一緒に海に来たというのに
伍代と島崎のいざこざメインで剛はそっちのけ。
それなのに伍代は

ったく オメー(剛)に関わると
いっつも調子くるわされんだよな〜!!

とはどういう了見なのか。

これはきっと伍代のやさしい性格からでてきた一言なのでしょう。
なんだかんだでうざい島崎を助けてしまって
心の中で発生してしまったやりきれないモヤモヤ感を
相棒の剛にぶつけているのだと。こういうことなんですね。

実は今回のエピソードは、伍代の心の変化を捉えたお話だったんじゃないのか?
剛と出会ったことで伍代にまとわりついている黒い空気が抜けていく、みたいな。

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
番太郎10人斬りならず。しかも2点先制されてしまう。
疲れているのにタカビーな態度を取っておいてこのザマ。
鬼頭監督の反応が気になるところ。

▼星のブンカ:細川雅巳
炎を跳ね返す「嘆きの盾」を持つ鳥人間に四苦八苦するディーギだったが、
アガシャが来てくれたおかげで強敵がザコに変化。
「嘆きの盾」は炎以外には意外ともろかった。
単純だが戦いの中でこういう発想の転換はなかなか見いだせませんよね。
アガシャは陽が昇っている間は鳥の姿になってしまう呪いがかかっているのに、
ちゃんとディーギのフォロー役としてバトルに参戦しているところが好印象。

▼椿ナイトクラブ:哲弘
引っ込み思案の内気な女の子の趣味は拳銃収集♪
・・・ってことでこのマンガにまたバカな女の子が1人追加。
騎士団に関わりのある人間はみんな頭のネジが外れかかっちゃうのかしらね。

そして五十六は女の子を襲った根暗そうな男子学生から
しっかり金をせびって前回に引き続いて順当に陰険度を上げています。
敵にも回したくないし味方にもなって欲しくないタイプの女の子ですね。

▼番長連合:阿部秀司
東っちと堂本のタイマン対決は、堂本が得意の分析力で
東っちの攻撃パターンや弱点を見抜いて破壊的な打撃を
確実に東っちに与えていく。

インテリで非力だと思われた堂本は
今や東っちの魂を燃やすに値するまでに強くなっていたのか!?
全学会が全国制覇するまでの間に堂本自身に何か起きたとしか思えないが・・・
ああ、省略しすぎだよ、やっぱ。

▼蹴人(シュート):山根和俊
至極真っ当な展開。
しかし、まだキックボクシングを始めたばかりの秀人を
「勝利の女神は挑戦者が好きなのさ」とおだててアマチュア大会に出場させたり、
その大会で初めての対戦相手がアメリカの軍人さんだったり
盛り上げるところはキチンと盛り上がっていておもしろい。

女の子じゃないけど、いじめっ子が見ている前で
秀人はいいところを見せられるのでしょうか?
・・・相手が軍人じゃムリだと思うけど・・・

▼キレルくん:五島慶彰
キレルくんもだんだん善悪に関係なく
キレまくることだけがウリのキャラになってきたなあ。

・・・いや、彼は今も悪行に対してキレているんだ。
最後にクラスメイトの女の子に強烈なケリをかましていたけど
あれだって初めてできた友達の名前を忘れるという悪行に対してブチギレしたのだ。
彼に悪意はない。
その証拠に周りの人がなかなかやらないような善意は勇気をもって進んでやってのける。

キレルくんは根はイイヤツなんです。ええ、いいヤツですよ。
つくづくそう思う。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
とんだ人魚伝説ですな。
ま、あの図体のでかいジュゴンが人魚のモデルになったくらいですから
あんな人食い人魚があっても不思議じゃないでしょう。

それにしても不老不死になるにはそれなりのリスクがあるもんだねと
教訓を得てしまった今日この頃です。

▼サイカチ〜真夏の昆虫格闘記〜:企画・原作/藤見泰高・漫画/カミムラ晋作
最終回。
今までサイカチに出場することを拒否し続けていた稲穂師匠が
力丸の死の後で真夏のチームに団結力が生まれたことを機会に
世界交流試合出場を決意。
真夏たち甲虫を操る子供達の未来に希望が持てる最終話となりました。

いわゆるムシバトルマンガだが、ゲーム感覚にとらわれることなく、
ムシチク(虫に関する知識)を応用した本格的な甲虫バトルは
児童誌で幅を利かせているムシキング系のマンガとは一味も二味も違う
人間ドラマが加味された本当に週チャンらしいストーリーで楽しませてもらいました。

単行本2巻以降の続刊を希望。
っていうか出せ。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
今回はうなずけるネタ多し。
プールのシャワーで修行僧のマネは小学生でもやるだろう。
通例行事みたいなものだね。

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2006年5月18日 木曜日


週刊少年チャンピオン 2006年24号
2006年5月11日発売
秋田書店 240円
▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
巻頭カラーで、しかも久方ぶりの剛&伍代&松の揃い踏みで
これだけでもなんだかワクワクしちゃいますね。
剛も伍代もせっかく同じ日にハワイに行ったのに
残念ながら2人がハワイで会うことはなかったので
せめて日本の海では剛と伍代の名コンビぶりを見せて欲しいかなーと。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
おもしろかったですね〜。
ここ最近の浦筋では最高傑作と言ってもいいくらい笑えた。
大沢木一家が、間違えて6月まで破いてしまったカレンダーを信じて
一足早い夏を満喫しているではないか!
おまえらは大沢木家のカレンダーを中心に地球が回ってると思っているのか(笑)。
平和的な日常を綴りつつバカ全開で笑わせてくれる
今回のお話は最高だった。NICE!

▼範馬刃牙:板垣恵介
金的の次は三半規管&蝸牛・・・

そんな鍛えようもないところばかり攻撃されたら
せっかく作り鍛え上げられた肉体が何の役にもたたないべさ。
ミスター2、恐るべし。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
テッコツ堂の看板娘・カンナにたぶらかされて
めぐみは、カンナは自分の敵であることと
敵にモノを教えた自分の浅はかさを再認識。
そして、花見町に1クセも2クセもある看板娘が1人追加されたことも
読者にしっかり認識させる話となった。
3人とも強烈だけど似て非なる性格なので
うざったくならず今後も過激な看板娘バトルを楽しめそう。

最後は美輝とめぐみとカンナの三つ巴で
ギャグマンガ風のケンカで締めくくっているのが良し。

▼星のブンカ:細川雅巳
鳥人間が使う「嘆きの盾」にディーギの炎は全く効かず、
それでもディーギにあせりの表情が見られないところに
赤い道化師と呼ぶにふさわしい彼の持ち味が良く出てていいと思う。
まあ、大ピンチには変わりないけど。

▼椿ナイトクラブ:哲弘
ごくフツーの男子中学生がちょっと勇気を出してエロ本を買うという
たったそれだけのことなのに、
なぜ最後に茜がセーラー服を着るなんて恥辱を味わわなければならないのか・・・
こうなると茜が男として行動を取る時、
五十六はただ邪魔な存在でしかないよね(笑)。

どうでもいいけど、さらし者にされた時の茜の乳首のいろっぽさがナイスでした。

トラック事故は五十六の見た目には分からない陰湿さを物語っていますね。

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
冴刃は格闘家としての才能を生まれながらにして持っている、
いわゆる「努力しなくても強い」タイプの人間だったのね。

これに立ち向かうは柔道のためなら、いかなる努力も惜しまない春。
・・・ということで、最初は柔道界を荒らす人材が現れてどうなるかと思ったけど
努力型が天才に挑む正当派柔道マンガのパターンと相成りました。

冴刃の柔道・・・というか格闘そのものを愚弄する性格には
今後、目を見張るものがありますね。

▼ゾクセイ:松山せいじ
ホンダラくんがとってもかわいいとおもいましたマル。

▼オーバードライブ魂:園田ともひろ

短期集中新連載。
作者は6年ほど前に「オバコブラ」という駄マンガを描いていたヒト。

あらゆる職人の頂点である「ごっつ職人」を目指す少年・炎野魂(ほのおのこん・小5)が
おてんば娘の亜希菜ちゃんの家に居候してきて
てんやわんやするギャグマンガ。

絵は今までの園田作品よりは随分きれいになった印象を受けるが
相変わらずどこで笑ったらいいのか分からないギャグが
読むテンポを乱し、苦痛を感じさせる。

具体的に「ごっつ職人」とはなんなのか、
炎野魂がなぜ亜希菜の家に居候する必要があったのか、
その辺りもマンガの中で説明されておらず、
不可解なキャラ&ストーリー設定がさらに読み手を苦痛にさせる。

ロクにキャラ設定もできないのに、
マンガを読んだだけで全ての状況を把握しろだなんて土台無理な話。
早期撤退が身のため。

▼キレルくん:五島慶彰
いつもキレまくっているキレルくんに、テレビゲームがド下手という弱点が発覚。
ゲームと共に人生を歩んできた山田くんにテレビゲームで全く歯が立たず、
おまけにキレルくんに自分のゲーセン人生まで語られるありさま。
ここへきてキレルくんの相棒役・山田くんの存在意義が明確になった。

最後には仏の顔も三度まででキレルくんに殴られてしまった山田くんだけど、
この場合のキレルくんは、いつもの悪に対する怒りではなく、
完全に山田くんのタカビーな態度に腹を立ててキレてしまったのだ。
やはり山田くんはキレルくんにとって特別な存在になったのだと思う。
山田くんの意外な一面も見られて良い回。

▼みつどもえ:桜井のりお
またまた短期集中連載。
尿検査の尿をただまき散らすだけでなく、
その後の消毒液や目薬と間違えるギャグがすばらしかった。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
今回は珍しくハッピーエンドの回。
・・・まあ、そらそうだ。飛行機が墜落したら
さすがのみどろも死は免れないもんね。

しかし飛行機のエンジントラブルが実際に起こったら
機内は大パニック状態となり、乗員同士で救命胴衣の奪い合いなんて
ありえないと思うのだが・・・

▼蹴人(シュート):山根和俊
攻撃されれば目をつぶってばかりの臆病者の秀人くんには、
レイカさんの引き締まったボディを見せて視線を釘付け状態にして
繰り出す攻撃を見えるようにすればいい。

臆病者でしかもスケベ心丸出しなんて男として最低であるが、
これで攻撃される恐怖を克服できたのだからここは良しとす。
しかしこれはかなり荒療治だな。

▼番長連合:阿部秀司
舞台は一気に2年後、全学会はとっくのとうに全国制覇達成。
そして東っちと堂本のタイマン対決―――

全学会・全国制覇への軌跡は思いっきり省略。
これはきっと池袋の鉄骨バトルを超える壮絶な闘いは
以降はなかったということなんでしょうな。

それにしても参謀役の堂本は司令長官になっても
OB以外誰からも厚い信頼は得ていないんだろうか・・・?

▼サイカチ〜真夏の昆虫格闘記〜:企画・原作/藤見泰高・漫画/カミムラ晋作
次週で最終回。そして力丸の死。

昆虫は短命なのだから早く死を迎えるのは当然と高をくくっていたけど、
力丸が死を迎えるにあたって昆虫を飼育する者の義務を
ストーリーに無理なく提示していたのは昆虫マンガとしてはすごく立派だ。

力丸の死という悲しみを乗り越えて一人前の闘虫使いになると決めた真夏。
意志を固めたのはいいけど、残り1話でどんなエンディングが彼を待っているのか?
今回いい話だっただけにとっちらかった結末だけは勘弁ね。マジで。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
釣り銭でギザつきの10円玉「通称・ギザじゅう」や
昭和62年の500円玉や50円玉を調べてしまうクセは
もはや人間の習性でしょう。オレもそう。

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2006年5月13日 土曜日


第8回 転校生(売却・処分)
26冊
●ファンタジスタ 全25巻 小学館 草場道輝

プラスダブリ買い1冊で計26冊処分。

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2006年5月13日 土曜日


のの美捜査中!
重野なおき
白泉社 JETS COMICS 610円
重野なおき氏が描く刑事モノの4コマ。
4コママンガだけど、掲載誌はヤングアニマルという青年誌です。

主人公は見かけも性格も幼いけど頭はキレる
24歳の新米刑事・野々宮のの美(ののみやののみ)で、
東京都練馬区桜台署の愉快な先輩達と一緒に
彼女の刑事としての奮闘ぶりを堪能する4コマ。
いわば刑事コント4コマなわけです。

なにぶん刑事という殺伐としたテーマを取り扱っていて
中には犯人のアゴを粉砕する武闘派女刑事やら
死体を愛する女性監察医やら
怖くて不気味なおねーさん方も登場してますが、
のの美自身はドジな面が前面に出されていて
力業で押してくるようなイヤミなキャラではありませんし、
その他の登場人物も明るいイメージのキャラが多いですし、
ちょっとした推理シーンもあったりして
いかにもゴールデンタイムに放送されそうな刑事コントを見ているようで楽しいです。

また、人気が出たら単行本2巻を出そうと言うことで
敢えて「1巻」の表記はありませんが、作者の実力なら2巻が出るのは確実。
・・・っていうかもう2巻出てるし、さらに3巻も近々出るって話だし。
これも当然の結果。

のの美たちの事件簿だけでなく、
重野なおき氏の考えたのの美の推理シーンも見られて
「重野なおきってこんなマンガも描けるんだなあ」と
またしても感心してしまうマンガなのでした。

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2006年5月3日 水曜日