じゃりまん小学校
漫画読書感想文
2006年4月分

卒業文集に戻る

今月読んだマンガリスト:8冊
NICE! は特に良かったと思う作品
最強伝説黒沢4巻 週刊少年チャンピオン2006年19号 ラーメン発見伝13巻 
週刊少年チャンピオン2006年20号 うちの大家族3巻 週刊コミックバンチ2006年20号
週刊少年チャンピオン2006年21号 週刊少年チャンピオン2006年22+23号 総評



2006年4月度
総評
一般漫画の部
週チャンは新連載陣も従来の連載陣も
突出したおもしろさはないけど、安定したおもしろさはありますね。
去年にくらべたらめざましい躍進ぶりじゃないか?

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2006年4月30日 日曜日


週刊少年チャンピオン 2006年22+23号
2006年4月27日発売
秋田書店 250円
▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
「1」をこよなく愛する難波湾さんのご自宅は
そのものズバリ、「1」の形をしていたのですね。
スラッとそそり立つ「1」のおうちは見た目がシンプルで未来的。
「1」の形のドアもカッコイイですね。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
そっかそっか、吟子は家族なんだから剛が特服着る必要はなかったな。
堂々と吟子の前にしゃしゃり出ていいわけだ。
そしてその後、関西のチンピラ、中坊をキッチリシメて、
難破家最強の威厳を保ちつつ、悪の手から妹を守る
兄貴としての使命も果たしました。

吟子の「気合いの入った兄ちゃんたちはアタシの自慢だよ!!」
のセリフは最高ですね。
確か、吟子はヤンキーな兄貴2人の影響で
頭がおかしくなり始めてるという設定だったはずが
これはもう立派な兄妹愛、家族愛じゃないですか。
熱い魂で結ばれた家族の絆って最高よね。

飼い犬の松は、今ひとつ難破家の家族の絆に入り込めないみたいですが、
それは犬の気持ちを曲解する難破一家の飼い犬になってしまった松の運命だから
しょうがないよね(笑)。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
立派な看板娘になるために美輝ちゃんの普段の行動を徹底調査するカンナ。
しかし美輝ちゃんに
だがまだ甘い!
その程度ではまだ「働く女の子」どまりだぞ

と言われてしまったカンナを見て
オレは「いいじゃんそれで」と思った。

世間知らずのカンナは看板娘になるよりまず働く女の子になるべきでしょ。
出店燃やして看板娘がどうのこうの言える立場じゃないのよアンタは。

▼星のブンカ:細川雅巳
アガシャは元・鳥の化け物の一味だったのか。

ディーギはただでさえ正義に徹しない性格な上に、
天帝エデルの手下だったモンスターをお供に連れて旅するんだから
普通に考えたらとっつきにくく嫌われ者の部類に入る。
でもそれがディーギの持ち味であり、
人間を無惨に殺しまくるモンスターが登場する血なまぐさいストーリーには
彼のような性格の主人公がむしろ合っていると思う。

炎の術で悪を焼き尽くすディーギは、エデルの手下から見たら
憎き炎の道化師といったところでしょうか。
ディーギがいくらエデルの手下をやっつけても
やがて復讐しに別のエデルの手下がやってくるので
ディーギの行くところ常に罪もない人たちの犠牲者がたくさん出そうだ。
・・・となると、この先もっと過激でバイオレンスな冒険ストーリーになるんじゃないか?

とりあえずそれに期待しつつ次号もチェック。

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
キャプテンって“大人”だったんですか。
オイラ知らなかったですよ鬼頭監督。
番太郎の行動から察するにそんなこと夢にも思ってなかったモンで。

▼椿ナイトクラブ:哲弘
今のは右のオッパイの屈辱・・・
これが左のオッパイの恥辱!!!

あはは、私のかわいいオッパイの悪口言ったら
承知しないわよってか。
しかも今回、五十六は補助輪付きの自転車で登場してるので
頭の中が少し幼稚園モードに入っているのがバカバカしくて良い。

▼蹴人(シュート):山根和俊
新連載キックボクシングマンガ。
作者はジャンプ系のマンガで有名らしいですが、
例によってオイラは山根和俊氏の作品を一切読んだことがありませんので
あしからず。

中学時代、不良達からいつもいじめられていた藤原秀人(ふじわらしゅうと・高1)は
高校生になってもいじめられないよう、地元から離れた高校を選び、
そして外見から見直しを図り、冴えないメガネ少年から美少年へとルックス改造を施し、
その結果、クラスの女子から慕われる存在となった。
しかし、それを良しとしない不良男子が秀人にからんできて
さらに秀人が中学生時代にさんざんいじめた不良まで現れ、もはや絶体絶命。
そこへ学校でも1度出会った秀人より1つ年上の女子学生・沢村怜香(さわむられいか)が現れ
キックボクシングであっという間に不良生徒数人をノックアウト。
これをきっかけに秀人は外見よりハートで勝負することを心に決め、
キックボクシングを教えてもらうため、沢村怜香の後をついて行くのだった。

この手のマンガとしては割とありがちな出だしではあるものの
話の流れも自然で読みやすく、掴みはGOOD。
女子学生の沢村怜香がなぜキックボクシングをしているかなど謎な部分があるが、
秀人がキックボクシングを習うことでどのように成長するのか
学校生活がどう変わるのかも見てみたいと思わせる。
女の子にモテなくても少なくとも不良にいじめられる日々からは脱却して欲しいところだが。

なかなかおもしろかった。次号以降もチェック。

▼キレルくん:五島慶彰
基本的にキレルくんの行くところ常に悪事アリって感じだなあ。
一般人の日常でもあんなに悪事が目の前に飛び込んでくるとは思えないし
悪事を呼ぶ男なのか?キレルくんは。

それにしてもキレルくんは悪事を働く者は例えそれが女子であっても容赦しないのね。
「キモオタ」と言われた程度で、キレルくんに惚れた元・不良女子を
なんのためらいなくぶっ飛ばすキレルくんの思い切りがすばらしい。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
みどろは非売品にするくらい厄い稀覯本(きこうぼん)なら
とっととしまっておけばいいじゃないか・・・
まるで蒐集家が今夜盗みに来るのが分かっていたかの如く
本を堂々と店内に置いておくのは
やっぱりみどろも人食い図鑑内容充実のための共謀者なのでは???

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
冴刃、性格悪っ!
まあ、そんなことは先週登場した時から誰もが予想できたことだが、
誰に対してもあんな無礼な言動を見せられては
礼節を重んじる武士道精神の欠片もないやね。
一体何が目的で柔道界に入り込んできたキサマは。

▼番長連合:阿部秀司
池袋東西ケンカマッチしゅーりょー。
最終戦、鉄骨デスマッチは、誰もが鉄骨から落ちても不思議ではない
白熱したバトルの中で、勝利を決めてくれたのは
やはりこの人、東っちだった。
神山が落ちる瞬間、「落ちろっ」と罵声を浴びせられたのは
まさに東口のメンバーが信頼できない者の集まりであったことが
証明された瞬間だったね。
最後には東口メンバー全員行方不明になっちゃってるし、
あくどい者たちにとってはステキな末路でした。

勝った内容も東口は高野の洗脳術だけだったのに対し、
西口はタコとサラリーマンと東っちの力ワザで勝ってるもんな。
やはり力を制す者が全てを制す!

▼サイカチ〜真夏の昆虫格闘記〜:企画・原作/藤見泰高・漫画/カミムラ晋作
アマミは今まで孤独に戦ってきたことで
集団生活にはまだ慣れていないご様子。
真夏以外の人間ともなかよくおともだちになれればいいんですがねえ。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
「道でよけようとした方向に相手も動く」ってのは
別名「ミラー現象」とか「親切心の逆効果」とも言いますね。
夜道で男が女を追い越そうとしてスピードを上げたら
女もスピードを上げてしまって追い越せないのと同じ類。
心理現象の一種ですかね。


さてさて、新連載が怒濤の如く押し寄せる2006年度の週チャンですが
なんと、園田ともひろ氏の短期集中新連載が次週よりスタートしてしまいます。
正直、この人はお呼びじゃないんだけどなあ。
これまでのオバコブラやとんじるもつまらなかったし、
小さく載っている新連載の主人公キャラも見た目で既に死臭が漂っており
この時点で読む気8割減。期待できません。

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2006年4月27日 木曜日


週刊少年チャンピオン 2006年21号
2006年4月20日発売
秋田書店 250円
▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
そういや区切りの良い回数で、浦筋最強のキャラを決めるトーナメントをやるんだよな。
長期マンガのこち亀に於ける日暮ネタと似ている。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
突如、一筋縄ではいかない奇妙な集団を従えて
どこからともなく現れた強力スーパー・テッコツ堂の孫娘・伊原カンナと
鬼丸美輝がついに激突!

美輝と伯仲する攻撃力を持つカンナだが、
彼女はテッコツ堂オーナーの孫娘でまだ職場に立ったばかり。
故に接客や店の売り上げのノウハウなどとは全く無縁で、店の看板娘としてはまだ未熟。
激しいバトルの中で美輝はカンナに更なる上を目指すよう諭し、決着がついた。

美輝とカンナは、力の有り余ってる者同士、力で語り合って気が合いそうじゃないですか。
美輝にとってはめぐみより良い好敵手となりそうだが、
今後は花見町商店街のみなさんは超強力スーパー・テッコツ堂と
どんなお付き合いをするつもりなのだろうか。

▼星のブンカ:細川雅巳
新連載。

とある村に羽の生えた鳥人間の集団が現れた。
彼らは天空に浮かぶ城・“岩の鳥”に棲んでいる天帝エデルの手下で
その目的は地上の侵略。
人間に対して殺戮の限りを尽くす彼らの前に
不思議な鳥・アガシャと共に現れた赤い道化師・ディーギが
彼らに炎の鉄槌を喰らわすという出だしのストーリー。

うん、いいんじゃない?おもしろかったです。
ファンタジーな世界にバイオレンスな展開が加味されたストーリーがGOOD。
主人公・ディーギの、残忍なモンスターを手玉に取る道化師って設定もいいね。
加えてディーギとエデルとの因縁関係も適度に提示してあり、
初回導入としては掴みも良くなかなかの秀作。
なによりチャンピオンらしい作品が好印象。
次号以降にも期待がかかる。

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
番太郎の三振記録を九九の三の段に例えているところに
作者の遊び心が窺える。

▼ペンギン娘:高橋てつや
新連載。かなり天然で萌えな女の子が元気に登場してますが、
テンションが高い上にゴチャゴチャした背景で読みづらい感アリ。
でも頭悪い女の子は基本的に歓迎。

▼範馬刃牙:板垣恵介
確かにセカンだけ食事の待遇が違うっつーのは
刑務所には似つかわしくない異常な光景だわな。
・・・というか刑務所の雰囲気全然無いんですけどマヂで。

▼サナギさん:施川ユウキ
クロスワードパズルを大事な部分を隠すモザイクに見立てる発想がおもしろい。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
あちゃあ・・・吟子を利用したバカな中坊2人は
自分から破滅の道を歩んでいったか。まさに自滅。
このままだと逆に剛が関西のチンピラから中坊を救う展開になりそうだね。

中坊を助けるなんてあまりしっくりこないけど、
吟子と中坊の目を覚まさせるきっかけになるのなら
剛が特服着てバトルするのもまた一興か。

▼椿ナイトクラブ:哲弘
神鷹(しんよう)中学騎士団・三輪明仁登場。
またまた出たかタチの悪い騎士団と名乗るおかしな輩が。
どうせ、男であること以外は五十六同様、頭の悪いヤツで終わるのだろうと思ったら
オッパイとボインの違いを解説している辺りから話がおかしくなってきた。

五十六は茜を男子と認めておきながら
茜は私の姫だもんなどとおバカなことをぬかしたり
しまいには三輪も感化されて平坦な胸を求めて茜との同性愛を思い浮かべたりと異常な展開。
本当に自分を美化するためなら
どこまでも人として外れた道に突き進んでいくな〜、お前らは。

▼24のひとみ:倉島圭
ひとみ先生って嘘で生徒をたぶらかすだけでなく
変態の精神をも目覚めさせるなんてとんでもない教師だ。
おもしろいけどひでえ。

▼キレルくん:五島慶彰
キレルくんは悪事を働いた悪人に鬼神の如き強さを持って懲らしめて
学園内で絶対的な信頼を得ていたのか。
それが生徒会長の座を目論む秀才くんにとって
目の上のたんこぶ的な存在であると。

委員長の坂本くんはあの手この手でキレルくんを陥れようとしたが
結局普段のキレルくんの行いの良さで全てかわされてしまった。
基本的にキレていない時のキレルくんを
悪人に仕立てようとしてもムダなんだなあ。
こうなるとキレルくんは無敵状態ですな。
キレルくんのさらなるパワーアップに期待。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
1人のスター気取りの女子高生が学校中の生徒達に恨まれるっつーのは
かなりムリがある設定で厄いですが、
それよりもバレーのユニフォームを着たみどろの方が何倍も厄い・・・っていうかヤバイ。

ホラーなのにだんだんギャグと化してないか?このマンガ。
いや、おもしろいからいいけど。

▼トラブルエイジ:平川哲弘
読みきり・・・っつーか12号に掲載されていた「モーターサイクルエイジ」の
続編でしょうか。
平凡な高校生がよそさまのバイクのエンジンをかっぱらってそこからの話。

ケガにはおしっこが効くからと言って、殴られてケガを負ったリョータの顔に
堂々とおしっこをひっかけるハヤトに衝撃的な印象を覚えるが
他は特にこれと言った印象深いシーンは無し。
ヤマ無し、オチ無しといったところ。

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
冴刃、王者石田に圧勝!
冴刃は白帯でまだ1年生ということで
まるで春の悪い心が分身になったかのような存在にも見えるなあ。

▼番長連合:阿部秀司

魂(イノチ) 魂(イノチ)

東っちが放った、たった2発の魂のこもった鉄拳パンチで
強敵・神山を窮地に追いつめた。

命を賭してでも守るべき者がある限り、
そいつもまた魂の炎となって守ってくれる者の力となってくれる。

そんなわけで悪は、自分の利益になることしか考えない
チームワーク戦に脆いという弱点が露わになってしまうカタチとなってしまった。
あとは神山と高野の今後の処遇か。

それにしてもレディースの尾頭と綾野って観客の中にいたんだなあ。
綾野は相変わらずの修ポンラブでなにより。

▼サイカチ〜真夏の昆虫格闘記〜:企画・原作/藤見泰高・漫画/カミムラ晋作
アマミは真夏だけにはすっかり心を許して
あさがおからはしっかり反感を買っている所がアマミらしくていい感じ。
アマミはその時の状況で態度がコロコロ変わるカメレオン女だな。
味方にすると実におもしろいヤツ。見ていて飽きない。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
海藻は食べると髪にいいってホントなのかね・・・


次号で車田正美氏の聖闘士聖矢(セイントセイヤ)が載るらしい。
ちなみに私は、聖闘士聖矢ジャンプ連載当時は
元気な男の子が登場するギャグマンガが好きだったため(今も基本的にはそうですが)
車田正美氏のマンガ全般はまともに読んだことがありません。
(同様の理由で北斗の拳も読んだことはありません)
そんなわけで車田正美氏のマンガには特に思い入れはないのであしからず。

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2006年4月24日 月曜日


週刊コミックバンチ 2006年20号
2006年4月14日発売
新潮社 250円
のーさん(能田達規)のホームページで
コミックバンチで2ページほど描いているというので臨時で買ってみた。
ちなみにオレが週刊コミックバンチを買ったのはこれが初めてとなります。

で、本誌の中に掲載されている「くだらんKING」なるコーナーに
のーさんが「これは最高だと思う宇宙一のコンビ」をテーマに
2ページのショートマンガを描いています。

内容は、ム@クがスノボー界のガチャ@ンになれる人材を選んで育成するお話かな?
ム@クは、普段は赤ヒゲ男爵と名乗るオッサンに変身しているけど
トレードマークの頭のプロペラはしっかり見えてるのが笑える。
ム@クは北極付近の生まれだから雪を背景にした後ろ姿が良く似合っているね。

おまけマンガなりにはなかなかおもしろかったです。


さーて、他に読めるマンガはっと・・・・・・
うわ〜、さすがに青年誌だけあってどれも大人の世界ムンムンの画で
オレが好みそうなマンガが皆無に等しいぞ。
でもとりあえずひとつ発見。

▼心に残るとっておきの話〜珠玉の実話集〜:作画・松家幸治
同タイトルの実話集を漫画化した作品。
今回はその中の「ランドセル」という話にスポットを当てる。

高校受験に失敗し、大検(当時の大学入学資格検定のこと)をとって
浪人した創(はじめ)はなんとか大学に受かった。
そして友達の家でささやかな合格祝いのパーティをしたあと
創が家に帰ってみると安らかな顔でおばあちゃんが亡くなっていた―――

その後、創はおばあちゃんが自分のためにお年玉を貯めていたことを知り、
既に他界してしまったおばあちゃんの優しさに
声をかけることさえできない悔しさで涙を流してしまう・・・といった感じの話。

生前、おばあちゃんは大学生になる創にランドセルを買ってやれなどと
少しぼけていたようですが、創を思う気持ちだけは最期まで変わらなかった。
創が大学生になってもおばあちゃんにとっては大切な孫だったんですね。
短いストーリーの中でそれが十分伝わる良いお話でした。


以上でした。
たったこれだけのために250円も費やしたのかオレは。

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2006年4月19日 水曜日


うちの大家族 3巻
重野なおき
双葉社 アクションコミックス 649円
千葉県に住む内野一家の活き活きとした日常を描いた
心温まるアットホームコメディ3弾。
長女・愛子のお見合い話や、五女・リンの誘拐事件のエピソードも
ハラハラドキドキして気が気じゃなかったけど、
それよりもこの巻の注目すべき人物はなんといっても表紙から見ても分かるように
大吾くんでしょう!

子供向けアニメ番組『魔女っ娘めもりん』にものすごく入れ込んでいる大吾。
最初はそれほどでもなかったのだが、回を追うごとにその熱烈さは増していき、
この巻ではとうとう「魔女っ娘めもりん ざ☆むーびー」なるアニメ映画を見るために
リンと一緒に映画館に出かける始末。
さらに映画館に来た早々「ぬおおお幸せだぁー」と感動しまくり。
おまけに単行本の帯には魔女っ娘めもりんのキャラがプリントされた
特製めもりんTシャツが抽選で30名に当たるプレゼントまで!!

ここへきて大吾のアニメ好きが一気に爆発した感じですね。
そもそも「うちの大家族」の中に出てくる子供向けアニメ番組という設定でしかない
「魔女っ娘めもりん」が、単独でTシャツになるまでのキャラにのし上がるとは
これはクレヨンしんちゃんの「アクション仮面」に匹敵するくらいの快挙といっていい。
本来、どうでもいいようなテレビキャラにまで情熱を注ぎ、
彼女らのプロフィールまで発表して、もはやレギュラーキャラにも等しい扱いを受けて
このマンガには無くてはならない存在になっている。

そして、太ってて大食いでアニメ好きで、重野なおきサイン会等で描いて欲しい
リクエストキャラにはなかなか選ばれそうもない大吾が
魔女っ娘めもりんにハマっていく姿はとても幸せそうで
彼ならではのおもしろさ愉しさがこの巻で堪能できたのではないだろうか。
大吾と魔女っ娘めもりんの関係も、もはや切っても切り離せないものになっているだろう。

読者からはあまり人気が得られそうもない大吾だって
こんなにもおもしろいヤツなんだぞという魅力を持たせ、
単なるテレビアニメキャラ・めもりんをレギュラーキャラにまでのし上げる作者の力量に脱帽。
どんなキャラでも大切にしているから内野一家全員が心底好きになれる。
いつまでも、愉快な「うちの大家族」の一家団欒が見られたらな〜って思います。
本当にすばらしいマンガだ。NICE!

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2006年4月18日 火曜日


週刊少年チャンピオン 2006年20号
2006年4月13日発売
秋田書店 250円
▼範馬刃牙:板垣恵介
ウ〜ン、バキの獄中生活が始まったと言っても
全然、監獄に入れられてる雰囲気じゃないんですけど。
強者共に囲まれて完全に格闘前の雰囲気だよこれは。
オリバーという存在が刑務所をここまで変えてしまったのか。
すごいな。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
春巻の、靴べらを小道具に使った1人ボケコント。
自分の靴べらがしでかしたイタズラを最後まで他人のせいにして
己のボケを貫き通す心意気がすばらしい。
ドリフの「志村!後ろ!」のコントのアレンジバージョンだな。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
スーパー・テッコツ堂の看板娘・伊原カンナと髪型が魚の店員・甲斐が
花見町商店街の美輝ちゃんやめぐみちゃんに負けず劣らずの攻撃的な性格で
初登場ながらにして飛ばす飛ばす。
これはもう、売上で花見町商店街を潰すのではなく、
看板娘の強烈なバトルによって武力(暴力?)で叩き潰す気が満々なので
また花見町に新しい名物が増えたな〜といった感じ。
花見町商店街を相手にテッコツ堂の看板娘&店員のこれからの動向が楽しみだ。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
なんだ、吟子にたかる中坊の真の目的は
吟子を女としてどうこうしようってことじゃなく、
ケンカ最強の難破兄弟の名前を利用して
悪事を企むことだったのか。
なんとケツの穴の小さいこと考えてやがるんだ。
コイツらザコだザコ。

でもただやっつけるのであれば剛と松にとってはさほど難しいことではないだろうけど、
チャラい姿のままでバトルして大丈夫なんだろうか?
やっぱ変身する必要はあるよな・・・

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗

番太郎がお釈迦様なんてありえねー!
っつーか、お釈迦様になった番太郎の表情からは禍々しさすら感じるんですけど!!
例えるなら邪神とかの類の方が・・・

▼キレルくん:五島慶彰
新連載。主人公のキレルくんは、普段は昇る朝陽を愛するくらいに温厚な性格だが
ひとたび悪事が視界に入ると、豹変して悪魔のようなキレっぷりを発揮、
相手が誰であろうと破壊にも等しい正義の鉄拳を喰らわす。
その激烈な怒りは彼が通うジェノサイド学園の生徒はおろか、
先生や不良もその恐ろしさに一目置くほど。
そんなキレルくんを中心とした先生や生徒を巻き込んだ
お騒がせ学園生活を描いたマンガ。

非常に分かりやすい性格の主人公・キレルくんは
万人の読者に受け入れられやすく、
初回の掴みとしては申し分のないキャラ設定となっている。
彼の魅力は名前の通り、少しの悪意も見逃さないキレやすい性格と
キレてしまったときの怪物のような攻撃力を見せつけるところにあり、
実際そのシーンは見ていて爽快。
反面、キレていない時のキレルくんにはそれほど魅力は感じられないが
キレルくんに興味を持つクラスメイトの山田朋造くんを導入することで
普段の温厚なキレルくんのおもしろい面も見られることができるかもしれない。

今のところはとりあえず様子見だが、キレルくんがただキレて暴れるだけでなく
ギャグよりもコメディに重点を置いて
人情味を利かせたストーリーも取り入れていいかも。
以降注目。

▼椿ナイトクラブ:哲弘
五十六は肝心なことは常に聞き逃し、どこまでも自分の都合の良いように
解釈する女なんだなー。
一言で言えば「頭の悪い女」なのだが、とことん自分を美化することで
バカに拍車がかかって手がつけられないキャラになっているのがすごい。

今回初登場の天城中騎士団・千草槙(ちぐさまき)も
きっと五十六と同レベルの思考回路なのだろう。
類は友を呼ぶってか。

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
初登場、神奈川の武台高校・冴刃真道とは
これまたおもしろそうなヤツがやってまいりました。
頭と口に刻まれた一筋の傷と不敵な笑みが強烈なインパクト。
指導者の新井でさえ手を焼くという冴刃の実力は?
キンコさんに続いて個性的なライバルに目を奪われる。

▼クンクンカムカ:沼田純
前回に続いて、カムカの犬並の嗅覚は活躍の場がなかったけど、
普通のギャグマンガとしては楽しく読めた。
刑事が秋田書店のA!!って
秋田書店のコマーシャルをしてどーする(笑)。

ま、今回はカムカだけでなく、キャンイチのボケも
しっかり利いていたのが良かったかな。

ストーリーとしては序章のうちに終わってしまって
まだこのマンガのおもしろさの本領が発揮されていない感じだが
カムカとキャンイチ、そして初登場の説得のプロ・遠吠ホロウの
今回の脳天気なコントを見れば
この先、もっとおもしろくなることは容易に想像できよう。
また機会があったら短期集中連載でも良いので読んでみたい。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
今回はかなり厄いね。
美術室の奥底にしまってあった55年前のキャンバスに描かれた美少年は
人間の体から飛び散る内臓の色彩に美を見いだしたやばいヤツだった!
こんな人間の皮をかぶった怪物をキャンバスから呼び出すなんて
学園の怪談七不思議をも超越したホラーの世界。
オレとしては90年続いているラーメン店よりもイケている。

▼番長連合:阿部秀司
金の絆、あっけなく断たれる
修一の特攻で落ちていく高野を神山は躊躇なく見殺し。
その後、修一を助けるために東っちが力ずくで強引に(本当に強引に)
ロープを引き上げちまったモンだからさあ大変。

これで4人ともお互いの命を繋ぐロープが切れたわけですが、
熱い魂の絆でガッチリ結ばれた東っち・修一のタッグと
金の絆が断たれ、もはや仲間割れは免れない神山・高野のコンビと
悪の弱点が露わになる戦況となってしまった。

普通に考えるなら以降は神山・高野のコンビは自滅モードに入るのだろうが
まだまだとんでもない展開が待っているかもしれないな。
例えば、高野が神山に洗脳を仕掛けるとか。

▼トリガートリガーハッピー:安田祥憲
最終回。
最後はマユミが自分の父の刺客と戦うことから始まり、
そして父と心おきなく銃の撃ち合い。
この殺人鬼の親子のケンカに巻き込まれた田中くんに
マユミは本当の自分を知ってもらおうと今度こそ素性を明かそうとしたが・・・

ああ、もうマユミがいくら自分から告白しようとしても
いつも何かが邪魔して田中くんにマユミの意思が伝わることは無いと。
そういう運命にあるのですね。
田中くんも天然バカなのでマユミが殺し屋の娘だなんて
最後の最後まで夢にも思わないんだろうな〜。
毒をマユミに食わされても食中毒と思ってるくらいだし・・・

本作品は殺し屋という殺伐としたテーマに
マユミと田中くんのラブコメがうまくブレンドされた良作。
周りがどんなにバイオレンスな状況であろうとも
マユミと田中くんだけはラブコメモードで
それが違和感なく自然に盛り込まれていたのが良かったと思う。
おもしろかったです。

▼サイカチ〜真夏の昆虫格闘記〜:企画・原作/藤見泰高・漫画/カミムラ晋作
アマミは真夏に負ける以前に、既に生活面で屈辱を味わっていたのか。
しかしそれが皮肉にもコオロギを操って演奏会を開くという
常人には到底ありえない技を会得するきっかけとなった。

アマミの過去話を鑑みるにピアノのレッスンを受けていて
絶対音感の能力も持っているのなら
闘虫よりも音楽関係の才能を開花させた方がいいと思うんですが、
まあどっちにしても挫折したらゴミ箱に佇むんでしょーな(笑)。
しかし結構凄まじい過去話だ。
アマミのこれまでの異常な性格はボロアパートで培われたものだったのか・・・

▼現代怪奇絵巻:根本尚
他人の家のトイレで的をはずすというのは男ならではの怪奇現象。
これにはいろんな要因が考えられますが
その辺は深く考えないようにしよう。

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2006年4月13日 木曜日


ラーメン発見伝 13巻
作:久部緑郎 画:河合単
小学館 ビックコミックスペリオール 530円
ハァ〜・・・ビクトリー!!

トルネード湯切り!
ラクロス湯切り!
除夜の鐘湯切り!!


と、いきなり奇妙奇天烈な湯切りパフォーマンスで笑わせてくれたのも束の間、
そのあとはいつもの芹沢のあんちゃんによる老舗の味を堅持しつつ
現代的イメージを意識した昔ながらのラーメン店のテコ入れリニューアルの一件や、
大阪から異動してきた女上司の葉月による、ラーメン店の一般客層の動向や
店舗の見た目の雰囲気などを重視した集客作戦など、
ラーメンマニアの域に固執している藤本サンにとって
ラーメン店をビジネス的視点で捉えた際のツメの甘さが露呈する弱点が露わになる
手厳しい話が目立った。

しかし女上司の葉月サンもビジネス的視点に固執しすぎた難アリな性格で
なにかと藤本サンにつっかかって張り合っているので
それを見てるだけでも笑えるので雰囲気的には深刻じゃなく
楽しませてる気分で読ませてもらった。

藤本サンも芹沢に続いて葉月サン就任でやりにくい人間がまた増えて大変だけど
この人達から得られる知識は大きいと思うので
たまには一矢報いる程度に張り合って下さいな。

女性に優しいラーメン店での話は、女性からの店舗に対する「こうしてほしい」という注文が
うっとうしいくらいに多く、サービス過剰じゃねーかと疑問に思う点もあったが、
その中には気の小さい男性にも通ずるサービスもあったので
男性にはない女性視点からみた意見も取り入れる重要性をひしひし感じました。

藤本サンと葉月サンのいがみあいを楽しみながら、
ラーメン店の経営に関して考えさせられる中身の濃い1冊。満足。NICE!

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2006年4月12日 水曜日


週刊少年チャンピオン 2006年19号
2006年4月6日発売
秋田書店 250円
▼範馬刃牙:板垣恵介
あー、思い出した。
高級ホテルのVIPルームの如く豪華な牢屋に住み着き、
刑務所を自由に出入りできる男・オリバー。
いたねえ、そんな人。
あまりの懐かしさに思わず笑ってしまった。

今回はさらにVIPに輪をかけて刑務所全体を
自分の首を狩るための選手養成所のように
仕立て上げてしまった。
もしオリバーを倒すことができれば
チャンピオンの座にも等しいその豪華な監獄に
住める権利が与えられるんでしょうか?
あまりの強さに刑務所が刑務所の役割を果たしてない感じだな。
バカバカしいくらいおもしろい。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
ゴミを一掃してすっかりきれいになった晴郎の部屋から
のり子の部屋をのぞき見する小鉄。

この2人の微笑ましい風景は置いといて、
きれいになった晴郎の部屋が再びオモチャの巣窟になるのは
時間の問題でしょうな。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
スーパーは一度に数多くの幅広い商品を取り扱う怪物ですか。
下町育ちの美輝ちゃんらしい講釈ですな。

最後に出てきた謎の少女は花見商店街の近くに建ったスーパーの看板娘らしいです。
美輝ちゃんだけでなく明彦やめぐみちゃんにとっても強敵となるはずだが
果たしてどんなお付き合いをするのやら。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
ハワイを満喫した剛は日本に帰るなり
愛犬の松とコンビを組んで吟子のデートを追跡することに。

松は5日間も留守番させられたんだから
その分、剛はめいっぱい松にかまってあげないと。
今回の吟子デート事件で久々に剛と松の迷コンビぶりが堪能できそうで楽しみ。

▼椿ナイトクラブ:哲弘
ははは。おもしろいね。
読むほどに露わになっていく五十六のじーちゃんの
おバカな極道の世界。

血゛極組(ぢごくぐみ)なんてネーミングセンスが
頭の悪さを物語ってます。

ヤクザなじーちゃんを正義の騎士団の団長と思いこんでいる五十六と、
それを隠し通そうと茜に脅しをかける血゛極組構成員の平八さんと、
五十六と仲良くすることを快く思わない五十六のじーちゃんと、
茜はとんでもない血゛極組の事情に巻き込まれてしまいましたねえ。
五十六を不満にさせただけで、いちいち死を連想する茜が哀れだけどおもしろい。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
今宵は創業90年のラーメン店にみどろが出現してます。
そして今回の依頼人は多分歴代の店主達。
初めて学校以外でのみどろの活動が見られます。

みどろがあの世から呼び寄せたかつての店主達が、
皆で力を合わせて暴力団の手先と化した先代の息子を料理して退治、
90年もの長い歴史の汚点が何事もなかったかのように消え去り、
ラーメン店はバイトくんの新しい血へと受け継がれ、店の味は守られた。

やはり、人の死を願う呪い<店の存続を願う祈りだったんですね。
先代の息子の料理のされ方も爆笑できたし、
良い教訓も得られたし、今回はいいお話だったなあ・・・

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
試合が終わってもなお桐山たちに食って掛かるキンコさん。
手下が担ぐイス付きの御輿に座って退場するキンコさんがステキです。
背景のスポットライトや鳩まで用意してるのがバカ・・・じゃなくて
キンコさんだからこそ成せる業ですね。
最後の最後まで笑わせてくれる方でした。

おかげで桐山の高校柔道最後の試合は大いに盛り上がったはず。感謝しろよ。

▼クンクンカムカ:沼田純
読み切り。2号連続で連載されるらしく、今回は1回目。

犬のように人の数万倍鼻が利く女刑事・騎場カムカ(きばかむか)巡査部長に
新人刑事の狩本キャンイチ(がるもときゃんいち)が
振り回されるというギャグマンガ。

画がしっかりしていながらもギャグに向いており、
登場キャラや見た目の雰囲気だけで人を惹きつける力はあると思う。
加えてなんとなく犬っぽい登場キャラのネーミングセンスも絶妙。
でもカムカ巡査部長のウリは鼻が利くことじゃなくて天然バカなことですよね。
そりゃ新人刑事くんも振り回されるわけだ。

個人的には、カムカ巡査部長の鼻を利かせたギャグをもっと見てみたいんですがね。
いっそ犬そのものの行動とってもかまわないし。
今のところはややおとなしめのギャグマンガといった感じ。
もうちょっとカムカ巡査部長の頭のレベルを下げてもいいんじゃないかしら。

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
三者連続尻もち!
豪腕ピッチャーの指標となる新たな表現が今ここに。
観戦している他チームから「三者連続尻もち」と言わせてしまう番太郎は
今まで見たことのないすごさを観客に見せつける
野球マンガ界の革命児と呼ぶにふさわしい。
本当にすごいよ。

▼トリガートリガーハッピー:安田祥憲
マユミは、致死量じゃなければ敵が仕込んだ毒をも田中くんに食わせてしまうのか。
デートのためとはいえ手段を選ばないそのやり口はまさに天性の殺し屋としての発想。
そして毒を食わされたとは知らずに食中毒と思いこんでいるのーてんきな田中くん。
ある意味この2人はバカップルだよなぁ・・・

▼番長連合:阿部秀司
修一は東っちと繋がっているロープをぶち切り、
高野に突進するという捨て身の戦法に出た!
うーん、その手があったか・・・

こうなると注目すべきは高野と繋がっている神山の出方。
金の絆は強いとまで言った神山が、鉄骨から落ちる高野にどう対応するのか。
急展開な上に勝負の行方が分からなくなってきたぞ。

▼サイカチ〜真夏の昆虫格闘記〜:企画・原作/藤見泰高・漫画/カミムラ晋作
うーん、アマミは改心しちまったのか?
いや、うまい具合に、タイ選手との世界交流試合のチーム参加条件が
サイカチランキング20位以内の選手2名を入れることだから、
アマミがまだ化けるチャンスはあるかも。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
昔、ファミコンの中古カセットを買ったら
前の持ち主の名前が書いてあったことがあったなあ。
今となっては懐かしい思い出。

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2006年4月6日 木曜日


最強伝説黒沢 4巻
福本伸行
小学館 ビッグコミックス 530円
勢いというか、成り行きで始まってしまった黒沢と中学生のケンカバトル。
黒沢はこんな決闘一刻も早く終わらせたいのに
逃げ腰で消極的な思考が新たな不幸を呼び、
思わぬ方向へあらぬ方向へと決闘が続いてしまう。

いやーもう、40代のおっさんが
見知らぬ中学生と決闘をするってだけでも見苦しいのに、
この上同志とは名ばかりのギャラリーが
福本節調の解説交えながら秘密裡になって観戦を続けるなんて
コイツらはやっぱり救いようがないですね。

黒沢を相手している中学生・仲根も
こんな情けない中年オヤジ相手になにやってんだか。
まあどっちも人間社会の生き方から外れた人間同士だ。
ただ違うのは草食か肉食かの精神的な違い。それだけ。

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2006年4月3日 月曜日