じゃりまん小学校
漫画読書感想文
2006年3月分

卒業文集に戻る

今月読んだマンガリスト:8冊
NICE! は特に良かったと思う作品
週刊少年チャンピオン2006年14号 忍空~SECOND STAGE干支忍編~1巻
週刊少年チャンピオン2006年15号 月刊少年シリウス2006年4月号 週刊少年チャンピオン2006年16号
Good Morningティーチャー6巻 週刊少年チャンピオン2006年17号 週刊少年チャンピオン2006年18号
総評



2006年3月度
総評
一般漫画の部
週チャンで、ついに始まった「無敵看板娘N(ナパーム)」。
確かにナパームになってもこのマンガならではのおもしろさは損なわれてないので、
馴染みの読者でも今まで通り楽しめると思うし、ケチつけるわけじゃないけれど、
前作より若干登場キャラのテンションが上がってるだけで
根本的に何がどう変わったというわけでもない。
せっかく無敵看板娘で築いた世界観を一からやり直ししてるみたいで、
無敵看板娘を知っている私にとってはどうにももどかしい。
新キャラ導入してもいいから一刻も早く前作同様、またはそれ以上の
無敵看板娘の世界観を取り戻して欲しい今日この頃。
あ、いや、基本的にはおもしろければなんだっていいんだけどさ。

あと、のーさんのフットブルースがあっけなく終わっちまったなあ。
しょうがないから月刊シリウスでたまに連載しているタイマー3を
チェックするしかないかな。

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2006年3月31日 金曜日


週刊少年チャンピオン 2006年18号
2006年3月30日発売
秋田書店 240円
▼範馬刃牙:板垣恵介
アメリカの大統領の命がたった10ドルなのが笑った。
しかも雄としても無価値。
バキから見たら強くない者の存在価値なんてそんなものなのか・・・

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
花粉マンX参上。
「花粉ドリーム」で犬を追い払う金子くんに爆笑した。
しかし小鉄に好かれるために花粉症になろうとまでしたのに
免疫がついちゃうなんて金子くんもつくづくついてない人だ。

▼椿ナイトクラブ:哲弘
新連載。美少女鉄拳バトルマンガ。
主人公は椿五十六(つばきいそろく・中1)という女の子。
五十六はおじいちゃんのような立派なヤクザ騎士になると決めて以来、
彼女の通う中学校では、赤城中学騎士団・鉄拳の五十六とその名を馳せるまでになり、
幼なじみで1つ年上の男の子・三島茜(みしまあかね・中2)に降りかかる火の粉を
己の鉄拳とラブパワーで振り払うのでした。

「茜(あかね)」という名の可愛い顔をした男の子を
五十六がヤクザまがいの攻撃力を駆使してボディーガードして守り抜くと。
男女の立場が完全に逆じゃないですか。
しかも茜くんもしっかり萌えだしショタの要素も秘めてる。
でもその設定自体が既にギャグになってておもしろいと思う。

五十六の攻撃力は暴力的ではあっても
それはあくまで悪に対して向けられているものだし、
茜もナヨナヨしているわけでもないので
キャラに嫌悪感を催すことなくフツーに読める。

あとは五十六が勘違いパワーを発揮して茜を守り続けることになるのか、
それとも五十六に襲いかかる敵キャラが登場するのか。
はたまた五十六と茜のラブロマンスも見られるようになるのかなど、
どこに話の焦点を持って行くかがポイントかな。
次号以降もチェックしていこう。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
難破兄弟の熱きヤンキー魂が冷酷なブラッドリー兄弟を打ち倒した!
母から受け取ったものは猛の特服だったのね。
ハワイの住民達が難破兄弟のことを「ジャパンから来た天使と悪魔」と言っていたが
言い得て妙だな。
ツヨシとタケシの名を轟かせ、ハワイ完全制覇に等しい快挙だった。

・・・でも伍代母子は結局事件に全く携わることなく
完全に観光を楽しんだだけなのかよ・・・
なんだかな~ってとこだけど、その間の抜けたところが
このマンガらしいと思えばそれも納得できるか。
ま、ここは女房役の伍代には引いてもらって
猛兄貴の花を持たせるといたしましょ。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
今回は美輝ちゃんの生涯の敵・めぐみちゃんと
看板娘の名をかけた客寄せ1本勝負!
しかも呼び寄せるお客さんはなんとアリクイ!!

動物を相手に真剣になって客寄せをする2人。
特に美輝ちゃんのアリクイ語には笑ってしまった。

アリ アリ クイ クイ アリ クイ クイ

ってフロムAじゃないんだから。

しかし連載開始から美輝ちゃんのバカッぷり、キレッぷりは
凄まじいものがあるな~。
明彦のツッコミ役も今まで以上に板に付いてるし
テンションが一向に落ちません。

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
番太郎は神奈川・老洗中を相手に初回からキレまくる。
なーんだ、今までキレることができなくて欲求不満をためこんでいたんだ。
だとしたら、神上中の尾縞事件は
番太郎にとって腹立たしい事件どころか
試合でキレるのにいいきっかけになったんじゃ・・・?

▼トリガートリガーハッピー:安田祥憲
マユミちゃんの彼氏の名前は田中くんと判明。
そして田中くんと2人きりの下校途中で
これでもかと暗殺者の攻撃が・・・!

あれほどマユミが暗殺者に対して派手なアクションでボコ殴りにしておきながら
田中くんだけには最後までバレてないのが奇蹟・・・というかマヌケ。
暗殺者側もギャグキャラ化してておもしろかった。

▼みつどもえ:桜井のりお
ハムスターに「チクビ」と名前をつけただけで
子供達の会話があれほどイヤらしく聞こえるのか・・・
ま、今回は素直に笑えたと言っておこうかな。

でも丸井三姉妹は外見はかわいくても
基本は「羊の皮をかぶった狼」なんだよね。
騙されないようにしなきゃ。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
今回は校内のスキャンダル記事を載せまくる新聞部部長がターゲット。

確かに教師や生徒の弱みを握って
それを公開する新聞部部長のやり方には問題があると思いますが、
それよりもスキャンダル事件が続出する学生が多いことの方が
大いに問題アリだよなー。
まあ、みどろのポラフィルムが招いた事件っぽい気もするけど。

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
場内 大・桐山コール!!
しかしオレはキンコさんを応援してたぞ!
時間切れでも勝ちは勝ち!
さあー、勝利のスクープ記事を見ようじゃないか。

▼人形師いろは:梅田阿比
・・・ということで最終話。
生きる人形は付き合う人間によってその人の本性を引きだし、
人形自身も人間になれる効果をもたらす。
生きる人形と付き合った人が哀れでおどろおどろしい目に遭うだけでなく、
立ち直ったり救われたりすることも描いた点が評価できる。

人形は想ってくれる人の心の中でだけ人間になれる・・・

まさにそんな感じ。
最終話にしてうまくまとめた感がアリ。

▼番長連合:阿部秀司
修一は高野の洗脳で飛びます飛びます♪だの
だ・・・誰が飛ぶかぁ~・・・だのいろいろ見せ場を作ってますねー。
まるで使えないと思っていた修一がどこまでやれるのかを
目の当たりにするのはこの最終決戦の1つのポイントであり、
エンターテインメントとしては十分楽しめるものにはなってるな。

でも修一が洗脳を克服したからと言って
高野に肉弾戦で勝てるとは限らないんだよね~。
まだまだ鉄骨バトルは長引きそうだ。

▼サイカチ~真夏の昆虫格闘記~:企画・原作/藤見泰高・漫画/カミムラ晋作
真夏と龍輝の決戦で沸き上がる歓声を聞いて
ゴミ場から復活するアマミ。
「くやしい・・・本当なら全部・・・あたしのモノだったのに・・・!!」

いいね。2人の試合を遠目から悔しがるなんざ、
腐ってもアマミらしい性格が出てて実にいい。
真夏がアマミとの試合を思い出して何かをするようなので
その時のアマミの態度がまた気になる。

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2006年3月31日 金曜日


週刊少年チャンピオン 2006年17号
2006年3月23日発売
秋田書店 240円
▼範馬刃牙:板垣恵介
自然を利用した時速20キロの水流プールで
悠々とバケーションを満喫するはオーガこと範馬勇次郎。
バキのカマキリバトルを真っ向否定。
さすが凶悪な巨象をリアルで倒した者。
言うことが違うわ。

相変わらず愉快な出で立ちでご登場してくれるので
思わず笑みがこぼれますな。>勇次郎

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
順子ママさん、校庭が見える友人宅の部屋の中から小鉄を監視。
どうだ?我が子の授業風景を見た感想は?
なかなか元気で見ていて飽きないだろ?

最後には体育の授業中に軽食を盛り込む春巻の非常識ぶりに
激怒する順子ママさんにホレボレ。

順子さんが学校の外から小鉄の学校生活をのぞく今回のお話は
授業参観とはまた違ったおもしろさがあり、楽しく読めたけど
なぜだか奈々子先生が恋しくなってきたなあ。
しっかりしたところは順子さんと共通してるもんで。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
連載2回目もまたすごいパワー溢れるストーリーになってるなー。
しかし今回はパワー溢れる中にも美輝の心優しい面を盛り込んで
人情味のある話になってます。
まあ、源さんは哀れだったけどネ。

ämons:原作/手塚治虫・漫画/米原秀幸
リボンでできた腕がカッチョエエと思った。
リボンが鋼鉄の素材かなんかでできてたら
実用性もあっていいと思わね?

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
猛の兄貴が来てから形勢が一気に逆転!!
強えーぞ猛!
ナイフも銃も猛にとっちゃ関係なしかい!
伝説にウソ偽りなし。
胸のすく展開。

▼24のひとみ:倉島圭
ひとみ先生が常にウソをつきまくるのは、
汚い真実より綺麗な嘘をついた方がいい場合もあるから―――

と聞こえはいいけれど、ひとみ先生、汚い真実しかいってないじゃん。
綺麗な真実汚い嘘が一般的な見方のはず。
生徒達を煙に巻いてるな~。

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
番太郎は今までキレることなく力をセーブしていた。
だが、神上中の尾縞の一件でその一部が露呈してしまったと。

そもそも番太郎の言う「キレる」とは一体何のことなのか。
そしてその番太郎を裏操作する鬼頭監督の思惑はなんなのか。
早い話2人とも何考えてるのか分からないので興味が尽きない。

番太郎はノブチンより鬼頭監督といいコンビになってきたねー
と思う今日この頃。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
今回のターゲットは生徒ではなく先生。
家庭訪問と偽ってみどろの資産に目をつけた副校長のお話。
しかしよりによって不気味な洋館に潜むみどろから金をふんだくろうなどとは・・・

副校長はみどろの進路指導によって小ネズミにされてしまったが
命より金を選んでしまった愚かな人間には相応しい末路と言えよう。
副校長自身は哀れだが、これはハッピーエンドの類に入るだろう。

▼トリガートリガーハッピー:安田祥憲
集中連載。
伝説の殺し屋夫婦の娘として生まれたマユミは
自分もまた殺し屋としての素質を持っていて
自分の素性を明かさないまま彼氏とデートすることに。
しかし周りには両親に恨みを持つ輩がマユミの命を狙わんと邪魔しに入る。
果たして、マユミのデートは無事うまくいくのであろうか?

殺し屋とはいささか物騒ではあるが、基本はコメディ路線なので割とおもしろく読めた。
なにより、マユミの素性を受け入れる彼の心意気が気に入った。
それ故に父親に彼の記憶を消されてしまったのが惜しいんですが、
主人公のマユミを始めとする登場キャラにイヤミがないのがいいですね。

殺し屋一家の娘・マユミの恋物語だけでなく、両親との一家団欒や、
他の殺し屋とのやりとりを交えたコントなどももっと読んでみたいと思うし、
殺し屋一家を中心にあらゆる方向に話が拡がっていく発展性を秘めている。
なかなか期待が持てる作品。

▼番長連合:阿部秀司

飛べ・・・

って、いきなり修一飛んじゃったよ~。
ここまでくると高野の洗脳術もギャグでしかねーなあ。
まあ東っちとロープで繋がっているんで
2人揃って地上真っ逆さまってことはないだろうけど。

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
女王は一人でいい。
桐山もキンコも柔道をやっている時が一番輝ける人間。
でもキャラはカブッてないと思うぞ。
試合中に一人悦に入って見ている者を笑わせるなんて
キンコさんくらいしかいないし。

▼人形師いろは:梅田阿比
なんと、いろはの人形は、姉の超能力によって
動かされていたものだった!!

・・・ってなことで、なんか騙されたような気分。
却って、今回登場した霊媒師・令亜(レア)の降霊術によって動かされる
「死者の人形」のほうが人形を動かすミステリアスなイメージとして
把握しやすい気もする。

内容的には少年が姉の死から立ち上がる前向きな話でGOOD。

▼サイカチ~真夏の昆虫格闘記~:企画・原作/藤見泰高・漫画/カミムラ晋作
真夏と龍輝のムシバトルは、お互い持てる力を出し切って
健全でいい試合ですな。

でもそれは分かっていたことなので、
それよりもアマミの行く末を・・・

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2006年3月24日 金曜日


Good Morning ティーチャー 6巻
重野なおき
竹書房 バンブーコミックス 619円
連載6年目にして単行本も6巻。
6年経ってもグッティのおもしろさは未だ衰えず、
登場キャラの個性がよく表れたギャグと多彩な学園ライフギャグが
隅々まで堪能できる。

先生同士・生徒同士だけなく、
アズマ先生ら先生組と、ゆいゆいやウッチーら生徒組が
海や肝試し大会や文化祭などの授業以外でも和気藹々と
楽しそうにつきあってるのがいいですねー。
見ているこっちも愉快なので
こういうちょっと間の抜けた明るい先生と生徒の関係を
いつまでも維持して欲しいものですな。

おまけの重野なおきの4コマ漫画道もおもしろかったし
やはり満足の1冊です。NICE!

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2004年3月19日 日曜日


週刊少年チャンピオン 2006年16号
2006年3月16日発売
秋田書店 240円
浦安鉄筋家族のキャラクターが選ぶ
オススメの「浦安」ラーメン店のラーメンがどれもおいしそうだが、
仁ママが選ぶのはやめてほしかったな。
なんとなくマズソーに見えてしまふ・・・

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準

3週間もの長き休載を経て無敵看板娘がナパームを引っさげて帰ってきた!

・・・ということでどうやら今年の夏にアニメ化されるそうで
それを見越してのリニューアルってことなんでしょうか?

とにもかくにも今週から始まった無敵看板娘ナパームは、
美輝がインネンつけまくりのチンピラから鬼丸飯店を守り抜くという
原点に返ったお話ではあるものの、
美輝ちゃんのキレッぷり暴れっぷりは前作同様かそれ以上に受け継がれているので
今までと何ら変わらないノリで読むことができよう。

しかしこれならば、わざわざ無敵看板娘を終わらせて
リニューアルする必要などないんじゃないかとも思うけど、
だからといってゴチャゴチャ基本設定をいじられても興ざめだし
今は素直にこのマンガの復活を喜びたい。

▼24のひとみ:倉島圭
今回はひとみ先生のつかみ所のないウソが
幼なじみのとおるとまゆみに恋心を芽生えさせた。
ひとみ先生はそれが目的かウソをついたかどうかは知らないが
ちょっといい話。

でも、まゆみはとおるに告白されただけで3日間も
家に引きこもってしまうなんて純情すぎるぞ。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
特別企画に合わせてマンガもラーメンがテーマ。
春巻ネタにしてはおもしろかった。
春巻は自分の金で買ったラーメンを
3日間もかけて大切に食べるハングリー精神は大したものだと思う。

だけど春巻が学校でラーメンをこぼしてしまった辺りから
彼のいつものダメダメな行動に戻ってしまって、
あちゃ~・・・ってな感じ。
春巻特製ラーメンが激ウマで、偶然美肌効果もあったから良かったものの
あんな不潔なスープ使って、もし生徒が体を壊したらどーすんだよ。おバカ。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
剛がブラッドリー兄弟の兄にのされた所でカッチョ良く猛兄キ登場。
「なんてザマだ剛 兄ちゃん情けねえぞ」
ぶっ倒れる剛に気合いを入れるために言ったセリフ。
そして兄キから渡された物が剛を復活させ、
再びバトルさせるのに十分なパワーを得ることに―――なるのか?

なにせ熱いバトルの絆で結ばれた難破一家の人間が
ケンカで負けるってのは御法度だからな~。
猛兄キに後押しされたんじゃ剛はもう自分のためにやるしかないだろ。
がんばれ。

▼みつどもえ:桜井のりお
連載2回目も眉間にしわがよるくらいエグイ内容で、
担任教師の矢部先生の股間を潰そうとする丸井三姉妹に嫌悪感を覚える。

小学4年生並の矢部先生の股間が
丸井三姉妹に潰されなかったのがせめてもの救いだが、
ああいう男の急所を攻撃するのに快感を覚えるような女子小学生が
徹底的に暴れまくる内容は私は正直ついていけない。
やっぱりガサツで乱暴なのは今までと変わらないようだ。
少なくとも読んでて楽しい気分にはなれないし
これっぽっちもおもしろいとは思わない。

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
うわー、本当に神上中を完膚無きまでに
叩きのめしてくれちゃったようだなー番太郎。
おまけに他のチームも巻き込んで
また番太郎が話題の人物になりつつある。
そこまでやれる人物だったのかお前は。
スゲーおもしれー展開だ。

▼人形師いろは:梅田阿比
いろはが人形に魂を吹き込む時の描写が妙にエロいな。
これでもし男の人形を作る時は一体どうなるのか・・・
それとも女の人形しか作らんのか?

それはともかく今回は、昔からの親友と水族館に行く約束を
自分の分身である人形に任せて、
自分は新しい友達と大人の遊びをエンジョイしようとするが
万引きをきっかけにどんどんヤバい事態に発展してしまう
女子中学生・サチのお話。

サチを危機から救ったのは他の何者でもない昔からの親友・アキだった。
アキは自分の所にやってきたサチが人形であることを見抜いていたんだね。
サチが一度は突き放した友情が、アキの友達思いの行動によって
真の友情に気づかせたというのはいかにもいい話だけれど、
その後、新しい友達にはサチ人形で作り物の友情をという
ブラックな面もしっかり描いているところがすばらしい。

最後にはいろはの姉が登場し、彼女を絡めた危険チックな話になりそう。
先週では涅槃姫みどろとよく似ていると言ったけど
友情を気づかせるストーリーと、
1話完結からの脱却が予想されるヒキのあるエンディングだけでも
ねはんとは全く違うマンガであることを気づかせる。
GOODだ。

▼番長連合:阿部秀司
神山の身勝手な提案で、決着方法を1対1から2対2に変更。
せっかくいい勝負をしているのに
東っちが神山のいいなりになっている気がしてちょっち興ざめ。

▼ジェットエイジ:平川哲弘
読みきり。
コンビニで時間を持てあましてる男子高校生3人が
町で噂になっている最強の男・ジェットコングに出会い、
その恐ろしさを目の当たりにするまでを描いたマンガ。

これはに同作者が描いていた読み切り、
「モーターサイクルエイジ」と似たような位置づけのマンガ。
これもぶっちゃけた話、最強の男・ジェットコングのことなどどうでもよく、
ある高校生の日常の一場面を切り取って描写することを主題としている。
高校生の日常グラフティとものとして考えれば
「モーターサイクルエイジ」も「ジェットエイジ」も一緒だ。

当たり前ではない事件を日常の如く描く作風は一風変わっていておもしろい趣向だが、
あまりにサラッッと描きすぎているので盛り上がりに欠けるどころか盛り上がりもしない。
これでは人を惹きつけるにはあまりに弱すぎる。
決して悪い作品ではないのだが。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣

な・・・何だこれは!
この世にはこんなに霊が溢れかえっているのか!


まーそりゃあそうでしょうねー
暴力団なんだから殺された亡霊が周りにうじゃうじゃいるのは
当然と言えば当然なんじゃないの?

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
キンコさんがだんだんマジになっていく・・・
ああ、キンコさんのギャグキャラとしての魅力が薄れていく・・・
ヤメテ~!!

▼サイカチ~真夏の昆虫格闘記~:企画・原作/藤見泰高・漫画/カミムラ晋作
アマミの見事なまでの堕ちっぷりにホレボレ。
自らゴミ箱にたたずむなんて異常な行動が彼女らしくて実にイイ。
アマミが負けたらどうなるのかは前々から見てみたかったけど
あの強烈なエンディングだけでオレはもう十分満足だ。

さて、アマミに明日はあるのか!?

▼現代怪奇絵巻:根本尚
なんと、18号にて新連載に昇格!
いいのか?日常のあるあるネタはそんなに豊富にあるのか?
それとも湯水の如く湧いて出てくるものなのか?
ネタが枯渇する可能性があるので連載化はちょっと心配だ。

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2006年3月17日 金曜日


月刊少年シリウス 2006年4月号
2006年2月25日発売
講談社 500円
能田達規氏のタイマー3が載っているということでまたまた購入。

▼時間救助隊TIMER3:能田達規
100倍速く動けるSSスーツを駆使して
未然に大事故を防ぐ影のヒーロー・田中鉄雄(小6)くんと
児玉のぞみ(14)ちゃんと変なロボットのデンチュー、
3人合わせて時間救助隊タイマースリー!の第3弾です。

今回は同じクラスの桐島さん一家とハワイに行った鉄っちゃんですが
その帰りの飛行機でまさかの事故が発生!
飛行機が苦手な鉄ちゃんは自分が乗っている飛行機の事故を防ぐために
タイマー3となって墜落していく飛行機の外で必死に救助活動をするのでした。

飛行機による災難が降りかかり、ただでさえ飛行機が苦手な鉄っちゃんにとっては
イヤなことの連続でたまらなかったでしょうが、
桐島さんを含む乗員500名の命を救うため
恐怖心を振り払って奮闘していたのはさすがです。ヒーローらしいじゃないか。

しかし桐島親子はこれで二度も鉄っちゃんに救われたことになるんだなー。
そうとは知らずに鉄っちゃんが飛行機事故に巻き込まれて恐怖のあまり
おもらししたことしか桐島さんには分かってもらえない。

過酷な任務をこなしつつその正体は隠し通さなければならない
タイマー3の影のヒーローの辛さが身にしみる。
思わず鉄っちゃんを応援せずにはいられない回だった。

がんばれ鉄っちゃん!
いつかキミの活躍がみんなに認めてもらえる日が来る・・・と、思う。
おもしろかったです。

※他に気になったマンガ

▼未来からのヒットマンおいちょカブ!:後藤イチオ
初めて読むんですが、未来からきた幼児とおねいさんがおりなす
ちょっぴりエッチなマンガ・・・という印象。

未来からやってきたプロの暗殺者・カブくん(幼児)が
マミカという女の子の命を狙おうとするが、失敗ばかりで
時には失敗した結果がエロな行動に結びついてしまうという
程度の低いお子様エッチギャグマンガ。

バカバカしいですが、オイラ好きですこういうマンガ。
カブくんは自称暗殺者ということですが、あれじゃあ絶対に人を殺せまんね。
任務に失敗したら母校でフリチンになって氷漬けにされて
理科の授業に使われてしまうらしいけど
その日を夢見てそんなことは気にせず
暗殺と偽ったドジな幼児のエッチ喜劇を堪能しましょう。
暗殺もエッチも犯罪だが人を殺さない分、エッチなお子様の方が見ていて楽しいよね。

▼魔法使いのたまごたち:原作/雑波業・漫画/石川マサキ
これも初めて読むんですが、どうやら魔力がある男の子は恥という設定みたいです。
他のマンガの世界では「ダイの大冒険」はポップくんが魔法使いで大活躍してましたし、
「まじょ子の大冒険」では男の子魔法使いのマホタくんもいますし、
魔力がある男の子が恥ずかしいってのも珍しいですねえ。

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2006年3月13日 月曜日


週刊少年チャンピオン 2006年15号
2006年3月9日発売
秋田書店 240円
▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
浦安市長の影のスーパーマンぶりも金鉄の投石で気絶状態。
だめじゃん金鉄、浦安市長のスーパーマンぶりをばらそうとしちゃあ。
罰が当たって浦安市長が失神しちゃったじゃん。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
ブラッドリー兄弟バトルに剛の兄・猛も参戦か!?
そうでなくても猛が剛に接近することは
剛にとってなんら力を与えてくれることになろう。

しかしかーちゃん、「こんなこともあろーかと」って
ハワイで何が起きると思っていたんだ?
用意周到といったって明らかに方向性が違うだろ。
いや、難破一家らしくて心温まるけど。

▼24のひとみ:倉島圭
いつか母の頭をフルスイングするその日を夢見る高校球児・・・
野球をやめさせるには打ってつけのブラックジョークだなそれは。

ämons:原作/手塚治虫・漫画/米原秀幸
スペアの腕は害に冒される心配がないし、
壊れてもいくらでも交換ができるから
これは喧嘩っ早い人にはお勧めですかねー。
というか、別につける物は腕じゃなくてもよさそうな気もしますが。

▼みつどもえ:桜井のりお
短期集中新連載マンガ。
小6女子の三つ子が教室で大暴れするという感じのブッチギレ学園ギャグ。

前の「子供学級」よりは絵が幾分可愛くなっているものの
初っぱなから主役の丸井三姉妹のやることなすことエグさがチラホラ窺えるので、
このマンガも人を殴る、小突く、バカにする系の
ガサツで乱暴な内容のマンガになるんでしょうね。
丸井三姉妹が学校で最強!みたいな。

▼人形師いろは:梅田阿比
こちらも短期集中連載の新連載。
学校を舞台に、人形に息吹を与えて人間そっくりに作り替えることを生業とする
女子中学生・芦川いろはが主人公のミステリーマンガ。

今回の依頼人は男子学生で、自分の彼女が他の男と仲良くしているために
こちらも対抗して息吹を与えられた人形の彼女を使ってヤキモチを焼かせようとしたが、
時が経つにつれだんだん人形の彼女が好きになってしまい、
最後には人形に惚れてしまうというバッドエンディング型のストーリー。

依頼人がいろはに人間の複製を依頼して不幸になってしまう話は
涅槃姫みどろとよく似ているが、
人形を使って人間の変態心を煽るような点がみどろと違うところかな(笑)。

今度の依頼人は女子中学生ということで
どんな結末を迎えるのか楽しみ。
また等身大だけでなく、普通の小さな人形の場合はどうなるのかなど
興味をそそるストーリー設定となってます。
おもしろかった。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
美人で何をやってもうまくいく姉を呪おうとした妹が
逆に自分自身の呪いによって、空から鉛が降ってきて顔が醜くただれてしまった。
用心深い家族は彼女の普段の行動を察知し、
既に彼女に「呪詛(じゅそ)返し」の術をかけていたのだ。

今までの話の中ではとても救われない部類に入る。
妹さんは家族に蔑まれ信用すらされてなかったんだもんな。
単なる嫉妬心から姉を殺そうと思うまでに心が荒んでしまった結果だ。
いとあわれ。

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
番太郎は、昨日の偵察の犯人がデーブではないことが分かると、
勘違いしたことはさておいてすぐさま本当の犯人に標的を変えて
復讐心を燃やす。

番太郎は本当にいい性格してるな~。
コロッと態度を変えるとはまさにこのことだ。

▼番長連合:阿部秀司
神山の投げ技を堪えた東っち。
岩橋は東っちの身体能力を認めながらも
キチッと

このしのぎ90点

とシビアな評価。
落ちたら即死なんだから100点でもよさそうなものなのに。

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
キンコさんの自分の額をぶつける裏投げがサイコー!!
もうオレの視線は桐山晶なんぞではなく華井キンコに釘付けだ!!

▼サイカチ~真夏の昆虫格闘記~:企画・原作/藤見泰高・漫画/カミムラ晋作
甲虫ではなく甲虫使いを疑心暗鬼にかける技を駆使して真夏はアマミに勝利。
甲虫だけでなく甲虫使いも惑わせるところが
サイカチならではの攻撃法でおもしろかった。

さーて、負けたアマミの処遇は・・・?

▼フットブルース:能田達規
最終回。
そして10年後。
プロサッカーリーグの船橋ブルースに入団した風間兄弟は、
試合の中でサッカーに興味のない子供に熱きサッカー魂を伝えるという
初回に帰ったエンディングでうまく締めくくってくれました。

アイランドリーグ決勝の後で、野球一辺倒のQ島に
どんな変化があったのか見られなかったのが心残りですが
10年後の風間兄弟の活躍を見れば、
Q島にサッカー旋風を巻き起こせたのは容易に想像できよう。

のー先生、短期間ですがお疲れさまでした・・・

▼現代怪奇絵巻:根本尚
今回は「あるある」と思えるネタが多かったのでおもしろかった。
歯ブラシでキスは兄ではなく、父のほうが多いんじゃないかな。


次週より、無敵看板娘の新装開店バージョン・無敵看板娘・N(ナパーム)が新連載となる。
ナパームとは随分物々しい言葉をタイトルに付加しているが、
もともと美輝ちゃんはナパーム弾のような破壊力を持っているんで
これだけじゃ前作とそんなに変わらないんじゃないの?と思ってしまう。
しかし同時にどれだけパワーアップしたかも期待してるので
早く無敵看板娘・ナパームを読んでみたいと心待ちにしています。

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2006年3月9日 木曜日


忍空~SECOND STAGE干支忍編~ 1巻
桐山光侍
集英社 ジャンプコミックス 409円
某本屋で何気なく新刊売場に目を下ろしてみたら、
忍空のSECOND STAGEなるものが置いてあったので思わず購入。
ウルトラジャンプに連載されてたなんて知らんかったわあ。

舞台は戦乱の「MUROMACHI」なんて用いてるけど、
戦国時代が現代風にアレンジされた・・・とでも言えばいいんでしょうかね?
そこで忍術と空手をミックスした武術「忍空」使いの風助(ふうすけ)くんが
忍空技を使って戦争を終わらせるための戦いを続ける物語だと思った。多分。

忍空には干支の名前に倣った12の流派があって、通称・干支忍(えとにん)。
風助は1番隊の子忍(ねにん)の隊長で、この他にも巳忍(みにん)の橙次(とうじ)や
酉忍(とりにん)の藍朓(あいちょう)なども登場予定で、
隊長の名前には風助以外は色が入っているのも特徴。

読むほどに、「ああ、こんな粋がった顔のガキが出るマンガだったあね」と
過去の記憶がよみがえる。
また、本来争いを好まず平和に事を納めようとする風助の性格も
そのまんま前作より引き継がれている(と思う)。
そして気がつけば風助のセリフを、
アニメの時の声優さんの松本梨香さんが言っている気分で読んでいる自分がそこにいる。

・・・と、1巻の読後感は、まだ昔の忍空の域内だな。
ここからどんなストーリーに持っていくかは未知数。
なにせ突然の10年ぶりの復活なので、
こっちとしてはおまけステージを読む気分で
のんびりとセカンドステージを楽しむことにする。
また作者が何かあってもそれはそれでもう良しとす。
(いや、それはあってはほしくはないですが)

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2006年3月6日 月曜日


週刊少年チャンピオン 2006年14号
2006年3月2日発売
秋田書店 240円
▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
なんと、剛に特服渡して活を入れたのはお母さんかよ!
難破家の母親がただ者ではないことは再認識できたけど
こうなるとますます伍代がハワイへ来た理由が・・・

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
大鉄のだらしない性格がモロに露呈されてる回。
ヘビースモーカー、ドライブテクニック、テキトーな性格と
この1話で大鉄そのものが余すことなく集約されてる感じ。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
山岳部の部長が、部員が突然姿を見せなくなっても
「大丈夫大丈夫」と自分の都合のいいように考えているので
部長があとでひどい目に遭うオチなのかと思ったら、
山岳部全員20年前に既にお亡くなりになっていたとは!
このどんでん返しに思わず笑ってしまった。

山岳部そのものがオカルトの類だったとはね~。
みどろさんの「厄い」は霊界の人にも通用しますか。
それに、「山は現世とは隔絶された異界」という言い回しも見事だ。

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
番太郎の最後のコマのセリフが強烈ですが、
そもそも涼山中はそんなことを言えるほどの実力を持っているのかどうか疑問。
・・・というか番太郎に勝負を挑んできた謎の男は本当にデーブなのか?

▼幽刻幻談-ぼくらのサイン-:梅田阿比
読み切り。
主人公は上野礼(うえのれい・中学生)という少年。
彼は交通事故で亡くなって幽霊になり、
全国から集まってきた死んでも死にきれない中学生による幽霊クラスに連れ込まれ、
そこで希矢という画家になりたかった女の子と知り合い、
希矢が現世で描きあげたかった絵を完成させるため、
礼は現実世界で霊を嫌う中学生の妨害を阻止しつつ、
希矢の希望を叶えていくという物語。

このマンガのいいところは副題の「ぼくらのサイン」という言葉が
実に見事にストーリーに活かされてるということですね。
霊でもサイン(署名)をすることで現世にも形として残せるという設定がGOOD。
エンディングも死んだ者が生きている人の心に署名してあるから消えないという
さり気ない言い回しも泣かせる。
なにより霊界と現世を結ぶ物として「署名」を持ってきた所が新しい。
おもしろかったです。

▼番長連合:阿部秀司
本当に神山の“心眼”って本物なのかな~
彼の笑顔からは、ずるがしこさだけしか窺えない。
ラストページの背景の仏像もエセじゃないのか?

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
駄作に恥辱ですか。
キンコがそうやってもがいて変身する様がこちらの期待通りなので
見ていて気持ちいいくらいにすがすがしい。
とにもかくにも鬼のような形相がまたしても
新聞に載ることが確定するだろう。

▼サイカチ~真夏の昆虫格闘記~:企画・原作/藤見泰高・漫画/カミムラ晋作
サイカチ本選で真夏VSアマミ戦再び。
アマミが相棒のダイオウヒラタに名前をつけないところなんざ
甲虫に愛情を注がない彼女の性格がよく現れていていいねー。
とりあえず試合前のアマミの握手で真夏に毒が注入されてなくてなにより(爆)。

▼フットブルース:能田達規
なんと次週で最終回。
野球一筋の風間兄弟のオヤジも息子がサッカーやるのを認めちゃってるし
結局風間兄弟のサッカー旋風はQ島からは出ずじまいか~。
残念無念。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
そろそろネタ切れの足音が聞こえてきたかしら。
でも「子供はみんな体育が好き」というのは大ウソだの意見には賛成。
実際オレ体育嫌いだし。

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2006年3月6日 月曜日