語る「万華鏡」

(新必殺仕置人)

新必殺仕置人(しんひっさつしおきにん)

項目名新必殺仕置人
読みしんひっさつしおきにん
分類必殺シリーズ

作者
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  • 公的データ
  • 必殺シリーズ第10弾 中村主水シリーズとして第5作
    1977年1月21日〜11月4日 全41回
    中村主水念仏の鉄再会を果たした二人を軸に、江戸裏稼業世界の人間模様を描く。
    登場人物
    中村主水(藤田まこと)
     牢屋見回りから南町奉行所への復帰が叶い、充実した毎日を送っていた主水主水暗殺計画の黒幕である上司を斬り殺して再び仕置人となる。
    念仏の鉄山崎努
     江戸から姿を消していたが、寅の会主水が標的として選ばれたことに驚き、掟を破って主水に危機を知らせ再び仕置人となる。
    巳代松(中村嘉葎雄)
     鋳掛屋での仲間の仕置人
    正八火野正平
     絵草紙屋で仕置人の情報係。
    おてい中尾ミエ
     女スリで仕置人の情報係。
    ・元締 (藤村富美男) 
     「寅の会」の大元締。
    死神(河原崎健三)
     の用心棒兼仕置人の監視係。
    屋根の男マキ
     観音長屋の屋根の上に座っている謎の男。釣り糸を垂らしながら下界を眺め、時々奇声を発する怪人物。
    中村せん(菅井きん)
    中村りつ(白木万里)(おっぺ)
  • 全41話
    第1話 「問答無用
    第2話 「情愛無用
    第3話 「現金無用
    第4話 「暴徒無用
    第5話 「王手無用
    第6話 「偽善無用
    第7話 「貸借無用
    第8話 「裏切無用
    第9話 「悪縁無用
    第10話 「女房無用
    第11話 「助人無用
    第12話 「親切無用
    第13話 「休診無用
    第14話 「男狩無用
    第15話 「密告無用
    第16話 「逆怨無用
    第17話 「代役無用
    第18話 「同情無用
    第19話 「元締無用
    第20話 「善意無用
    第21話 「質草無用
    第22話 「奸計無用
    第23話 「訴訟無用
    第24話 「誘拐無用
    第25話 「濡衣無用
    第26話 「抜穴無用
    第27話 「約束無用
    第28話 「妖刀無用
    第29話 「良縁無用
    第30話 「夢想無用
    第31話 「牢獄無用
    第32話 「阿呆無用
    第33話 「幽霊無用
    第34話 「軍配無用
    第35話 「宣伝無用
    第36話 「自害無用
    第37話 「生命無用
    第38話 「迷信無用
    第39話 「流行無用
    第40話 「愛情無用
    第41話 「解散無用
  • 感想文等
  • 僕の初必殺体験は、たぶん小学生の頃、親が起きているのにつられて夜更かししていた頃に、何とはなしに見ていたという程度だったと思います。「爪楊枝を口にくわえて、寝ている相手の首筋にを近づけ、そして、くさっ(あれは、ぐさっ、ではないわなあ)とやっていた……という記憶があります。でも、そんな「爪楊枝」なんていう殺し方の仕置人なんていたかしらん……どうやら、からくり人新之介だったようです。爪楊枝ではなくて、れっきとした含み針での殺しを見ていたらしい。が、確証はありません。何しろ20年近く前のことであります。
     ちゃんと「必殺」というものだと認識して見ていたのは、「商売人」のときで、ただ、水戸黄門や遠山の金さんのような「連続もの」(シーズンが変わっても主要メンバーに変動がない、という意味での)だと思っていたので、最終回で新次が死んでしまったときは仰天いたしました。その続きの「富嶽百景殺し旅」を経て、「うらごろし」を見ている最中、なんだか知らないけれど僕の住んでいた岡山県の山奥では放送局の編成に異動があったらしく、突然見られなくなってしまいました。が、正直その頃はまだがむしゃらな執着はなかったので辛抱できたのであります。新聞のテレビ欄で、見ることのできなくなった「うらごろし」のサブタイトルだけを眺めて、「ほお、最終回か、なに、『悪用した催眠術! 勝てるか先生』だと、ずいぶんエキサイティングなサブタイトルだな」などと思っていた程度でありました。
     高校を出て、大学が山梨の方だったのでこちらに来てみると、テレビ朝日で午後4時ぐらいから、「仕留人」が再放送されている時期でした。学校が終わって家に帰るとちょうどやっている時間だったので焼き鳥などつまみながら見ていて、「あっ、最終回でまた仕留人が死んだ。するってえと、この『必殺』つうのは、最終回で主役級のキャラが死ぬとゆー時代劇なのだな」程度の理解をしつつ、次の「仕置屋」「仕業人」と見ていて──当時は、主水シリーズばかりを連続して再放送していましたから──夜には本放送の「仕事人III 」をやっていたと思うのですが、なんだかこっちは見なかった。あんまりスリリングでなかったというのが本音のところであります。
     でも、まだこのころは、「時代劇なんて、所詮はダサい、オトナの見るものである」という固定観念があり、若者はやっぱりビデオに録るならアニメとか特撮とかいったカウンター・カルチャーだぜ」とエラそうに考えていた。
     コロんだのは、次の「新・仕置人」でした。それも、最終回1歩手前の「愛情無用」の回で、大ショックを受けました。
     「なんだっ、これはっ!」という、見終わった後の衝撃。
     しまった。こんな凄いものをビデオ録りしなかった。ルーティンワークのアニメ・特撮を録っている暇があったら、こっちの方が記録しておくべき芸術品じゃないか。
     明日からは、これをビデオに録ろう。
     知らなかったのだ。その明日が、「解散無用」であり、最終回になったなんて。
     でも、おかげで、「解散無用」はしっかり録画でき、何度となく見直すことができることとなったのでした。
     しかも、なぜかその後時々テレビ朝日は再放映漏れだったのかどうか知らないけれど、「新・仕置人」の何本かを放映してくれたので、僕の「新・仕置人」録画数はいささかなり増えたのでありました。(しかし、それがなぜか「密告無用」「悪縁無用」「約束無用」だったので……おいおい、これは巳代松ファンを増やすための何者かの策略だったのか? てな感じもいたしますな)(おっぺ)
  • 何しろ転んだのが「新必殺仕置人」ですので、好きなキャラとくれば当然の件の作品のキャラ達ということになってきます。
     ダントツは、ありふれているとは思いますが、念仏の鉄であります。大学時代、最終回「解散無用」のラストシーン、が辰蔵を仕留めた後、ゆっくりと歩き出し、敷居を跨いで外に出る、そのとき、倒れるな、死なないでくれ、そのまま歩き続けてくれ、死ぬんじゃない、と心から祈っておりました。そして、見つめることのできなかった中村主水の代わり(といっては偉そうだけど)最後までをじいっと見つめ続けていました。
     ここまで感情移入し、死ぬな死ぬなと思ったことは滅多にあることではありません。小説ではグレアム・グリーンの「ジュネーヴのドクター・フィッシャーあるいは爆弾パーティ」という作品でヒロインの運命を予想したときに同じように「死ぬな、死なないでくれ」と思ったりしたとは思います。テレビドラマ等ではやっぱりの最期のシーン以外にはちょっと思い出せません
     これが録画できたことが、たぶん人生を狂わせたに違いないのであります。いったい何回見返したんだろう……。

     死んでも、「約束無用」や「解散無用」だけはあの世に抱いていきたい。(おっぺ)
  • 最強のドラマかもしれない。
    中村主水の死に場所もここだったのかも。
    ・最強のチームだ!いろいろな意味で!
    山崎努は最高。
  • 中村主水」。・念仏の鉄再会してパワーを取り戻した男。そして。
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