■元弓での返し----はじめの一歩
【図1】
アップボウで元弓まで行ったとき。 手首は曲がり、親指、薬指、小指が伸びている |
【図2】
アップボウからダウンボウの方向への転換。
慣性で弓はそのままアップ方向へ向かおうとする。 腕はすでにダウンの方向へ動こうとしている。
手首のバネ(曲がり)が伸びる分だけ弓がアップ方向へ行くことを許す。 (アップ方向への力を手首のバネで逃がす。) 手首は伸びる。
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【図3】
ダウンボウへの力を受け取る。
双方向への力が相殺され、ニュートラル(空中に浮いたような感じ)になる。 弓を持ちかえるようなつもりで、伸びていた親指を曲げ、着地のショックに備える。 滑らかにダウンボウへ移行。
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【図4】
元弓だけでの返しアニメーション。
このアニメは、弓のフロッグから10cm位のところから始め、
手首の返しだけで短い音を出し、その勢いで弓を空中に投げ上げ、
脱力した瞬間指を曲げつつ肘を下げ、ダウンボウの着地という想定で、指弓のエッセンスのような動きです。
指弓の動きを分解して考える場合にいいのではないかと思います。
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■元弓での返し----お次の一歩
【図5】
肘と手首の位置を固定して手首を伸ばす。指を伸ばしたままの場合。
指を曲げないと、弓が立ち、角度が変わるのでこのままだと隣の弦に触ってしまう。
ただし、弓を弦から勢いよく放す(弾ききる)時などには有効。
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【図6】
肘と手首の位置を固定して手首を伸ばす。指を曲げた場合。
弓は角度を保って上にあがる。
【図4】は、このやり方。
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【図7】
指の位置を固定し、手首を伸ばすと同時に指を曲げ、手首と肘を並行に下げる。
弓の高さ、角度は変わらない。
(実際は、手首はピンと真っすぐに伸びるわけではない。
また、ほんの少しなら弓が立つ方向に角度が変わっても可。)
指の位置は進行方向に向かって常に動き続けている。
元弓での滑らかな返しはこのやり方。
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注)絵では指の状態が全く変わっていませんが、
「指が曲がっている」と説明されているところでは「曲がっている」と思ってください。
手抜きですみません。
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