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■画像の部屋
2002年10月、自分のヴィオラを購入しました!
2003年「しらたま式あごかたあて」を考案
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マイ・ヴィオラ(左)と借り物ヴィオラ(右)。
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■不満があったわけではないけれど・・・
2000年12月からほぼ2年間、私は楽団所有の楽器を借りて使ってきました(写真右)。
そう、私がヴィオラをはじめるきっかけを作ってくれた楽器です。この楽器が団に余っていなかったらおそらく私はヴィオラには手を出さなかったでしょう。
そして、もしこの楽器が良い音を出さなかったら、ここまでのめりこむことはなかったかもしれません。
この楽器、つくりやラベルからすると全然高価なものではないはずですが、
それなりにパワフルで味わいのある音で、私としてもかなり気に入っていました。
ところが、どんなに気に入ってみてもこれは自分のものではありません。
思い切って団に払い下げを交渉してみましたが、答えは「NO」。
それはかなわぬ恋でした。
貸し出しに期限をつけられていたわけではないけれど、
いつか必ずやってくる別れを思うと、私はこの楽器を相棒と呼ぶことができない。 私はずっと苦しかったのです。
「自分のヴィオラが欲しい。」
ヴィオラを始めて1年経ったころからそう思うようになりました。
ただ、あくまでヴィオラはヴァイオリンの次、
そう考えていたので、予算はかなり限られていました。
私がヴィオラのために捻出した予算は20万円。
この予算を言うと大抵の楽器屋さんでは量産ものの下から2番目か3番目くらいのランクの楽器をすすめられました。
ヴィオラで20万と言えば、そうなっちゃうんだろうなー。
予想はしていました。
しかし、20万くらいの量産楽器のサイズは一律39.5cm。借り物楽器よりも1cmも小さいのです。
「40.5で別に不自由を感じていないのに、なんで小さい楽器を使わなければならないんだろう。」
私は愕然としてしまいました。
しかも、それすら取り寄せだと言うではありませんか。
仮に大きさはガマンするとしても、選択の余地もないのかしら?
そこで目をつけたのが中国製の楽器だったのです。
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■そして突然計画性のない買い物
私はネットで見つけた中国製の楽器を専門に扱うお店にコンタクトを取りました。
お店にはその価格帯でヴィオラが6本あり、2時間ほど試奏させてもらいました。
そして、音と外観、サイズが気に入って、その中の一台を買ってしまいました。
誰かに相談したでもなく、何軒も探し回ったわけでもなく、決してほめられた買い物ではありません(^^;)。
今回はお店の良し悪し、楽器の良し悪しのコメントは保留にして、借り物楽器との数値的な比較だけを表にしておきます。
(単位はcm)
| NEW(41.0) | OLD(40.5) |
A | 67.3 | 65.9 |
B | 37.0 | 36.2 |
C | 21.9 | 21.5 |
D | 19.3 | 19.8 |
E | 25.0 | 24.0 |
F | 2.3 | 2.5 |
厚さ | 4.6 | 4.6 |
重さ | 605g | 653g |
さて、この楽器、今後私の良い相棒となりますやら・・・。
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矢印部分のサイズを測ってみました
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ヴァイオリンに「しらたま式あごかたあて」 を装着したところ
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■たま式あごかたあて
最近、思うところあって私は肩当てを使っていません。
しかし、オケなど、イスに座って長時間弾く場合は、楽器が滑って体力を消耗します。
そこで、顎当ても肩当てもしない古楽の人達が滑り止めのために使うというセーム革(鹿革)を
私も使ってみることにしました。
セーム革はホームセンターなどでも(車磨き用など)売っていますが、私は偶然楽器屋さんで、「楽器磨き用S」(文京楽器 1,500円)を見つけました。
最初、そのまま一枚をただ当てて使っていたのですが、ちょっと大きすぎて
楽器の上下にしわができてもたつき、具合がよくありませんでした。
そこで、顎当てから自分の肩の位置までがカヴァーできる大きさ20×28cmに
革を切り抜いて、エンドピンのところには小さな切り込みを入れて、
中心位置だけ固定できるようにしてみました。
大分よくなりましたが、オケで休符中、楽器を下ろすたびに「ぺろん」と落ちてしまって
再度楽器を構える時が大変でした。
次に、あまっていた革を10×5cm角に切り抜き、本体の角に沿って2辺を縫い合わせ、
「顎当てポケット」をつくってみました。
これだと、楽器を下ろした時も革がめくれ落ちる心配がありません。
今のところ快調です♪
この作品を「しらたま式ポケットつき顎〜肩当て革」(略して「しらたま式あごかたあて」)と命名いたします。
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