しらたまの
ヴァイオリン・メモ

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■画像の部屋

デジカメで撮影したヴァイオリン関係の画像とその説明のページです。


GALLERY・・・

一枚の紙テープのような!
■たかが毛替え、されど毛替え

2002年5月、機会があって有名な職人さんに毛替えをお願いしました。
行きつけの工房では1時間後には仕上がるのですが(そして、その時間お茶を飲みつつ待つのが私の密かな楽しみだったのですが^^)、今回は1日預けて翌日受け取りでした。
さて、弓を受け取った瞬間、私の口からは思わず「きれい〜」という感嘆の声がもれました。
信じられない美しさでした。
均一な張り、精巧な仕上げ。
弓毛はピンと平らに張られ、まるで上等な和紙のよう。
この画像からおわかりいただけるでしょうか?
今までの私の毛替えに対する認識が甘すぎたのかと、 何人かの方にこの弓を見ていただきましたが、 皆さん「これはすごい、こんなのは見たことがない」とおっしゃるので、 やっぱりすごいんじゃないかと思います。


■毛替えの上手い&ヘタはある!

職人さんのポリシー、弾き手の好みや弓の状態によっても毛替えの 仕方は多少違うと思いますが、ごく稀に許容範囲外の毛の張り方をされることがあります。
私は今までに1度だけ、典型的な「ヘタな毛替え」に当たったことがあります。
まず、張りたてなのに巻皮の切れ目からフロッグまでの距離が1cmくらいありました。
毛が長すぎると重心がより下の方になるので、弓の扱いが難しくなるのです。
さらに、無理やり束ねられた多すぎる毛。
毛はチップの上(弓先の部分)でトグロを巻き、弓毛の上にはいくつもの山脈が筋をなして(--;)。
そういう風に毛がモタモタしていると出てくる音にツヤがなくなるし、 スピカートも音のキレが悪くなります。
なにより、毛を張る力が左右不均等なのでフロッグがグラグラして 運弓にも支障があったので我慢できず、 その楽器店の営業さんに「これはヒドイんではないか」とクレームをつけたところ、 「いや、ウチではいつも毛の長さはそのくらいです。日本の楽器製造で有名な××地方 では毛替えはみんなこうですよ。」とのこと。
毛の長さについては、当時(8年目くらいの頃)の私は素直に「そんなもんかなー」と思いましたが、 さすがにフロッグがグラつくのは営業さんも問題だと思ったらしく、「やり直しましょう」と言ってくれました。
そして、やり直してもらった弓が返ってきましたが、 フロッグのグラつきにさしたる変化はなく、毛の量はさら増加して・・・(笑)。
私はその営業さんとちょっとした知り合いだったし、誠意ある対応をしてもらったので(問題は対応ではない!)、 馬のしっぽをこれ以上無駄にしたくないというのもあってそれ以上は何も言わず、 数日後に行きつけのお店でやり直してもらいました。

光に透かしてみるとその均一さが良くわかりました


■使っていた人は実際にいたはず

しかし、そのお店で毛替えして、使っていた人は実際にいたはず。
その方々は毛替えが悪いということに、いつか気づくでしょうか?
しなくていい苦労をしょいこんではいないでしょうか。
(職人さんが腕を上げてくれるのが一番いい解決策なんですけどね。)
うーん、心配です。

さて、向かって左が私のいきつけのお店の毛替え、右が今回の毛替えです。
光ってちょっとわかりにくいですが、 左は「毛の折り返し」が出ている、右は全く出ていないという違いがあります。
ところで、いきつけのお店の毛替えは決して「悪く」はありません。
むしろ良い方なのではないかと思います。

弓のグレードはさておき、左がいつもの、右が今回の
■毛の量

写真下が今回の、上がいきつけのお店の。
ヘッド部分で毛の向こう側にチップが透けて見えているのがおわかりいただけるでしょうか。
均一であるとともに、本当に必要最低限の本数しか張られていない感じなのです。
その毛の少なさのため私も使いはじめは心もとなく感じましたが、音量面では問題はなさそうです。
音がクリアになる分、右手の状態がダイレクトに音に反映されるので、その点では結構神経を使います。
表現の幅は広がると思いますが、弓をコントロールできない状態で扱うとかえってストレスを感じるかも?
クリアさを好むか好まないかは人によるかもしれません。
■ほこり玉

楽器の内部にたまる「ほこり」を掃除した時の画像です。
普通に使っていても、f字孔からいろんなものが入って内部にたまるのです。
私はたまに楽器のf字孔から生米を一掴み入れて軽くシェイクして掃除します。
(この作業中はBGMにハワイアンを流すことをおすすめします。)
「お米を炒っていれる」という方法もあるようなのですが、 普段づかいのお鍋などでは油がつきそうで私はそれはしません。
じゃ、「ヌカ」がつくのはいいのかって?それは聞かないでください(笑)。
取り出すときはバスバーの所でお米がつかえるので、 ヴァイオリンの内部構造を頭に思い浮かべながら、 楽器を回しお米を上手くf字孔に誘導します。

ホコリはf字孔から見えていてもなかなか出てこないので、 楽器逆さの状態のままでピンセットでつまみ出します。 毎回どんな獲物がとれるか楽しみです♪
なくしたはずのアクセサリーだとか、捨てたはずのレシートが出てきたらちょっと問題ですが・・・。
頻度としては年に1度やるかやらないかくらい。 年数がたつほど、獲物は大きくなるかも??
今回のは1cmくらいの玉2つでした。ちょっと物足りない(笑)。

普通に使っていてたまるホコリはそれほど音には影響しないそうです。
「たまには掃除しろ」とか、「自分でやるのは良くないから職人さんにまかせろ。」とか、 いろんな意見がありますが、ご自身の判断でどうぞ。

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