語る「万華鏡」

(「ウルトラセブン」の一部削除)

ウルトラセブン(うるとらせぶん)

項目名ウルトラセブン
読みうるとらせぶん
分類特撮

作者
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  • 公的データ
  • 1967/10/ 1〜1968/ 9/ 8放送 全49話
    キャスト
    モロボシ・ダン : 森次浩司
    友 里 ア ン ヌ : 菱見百合子(おっぺ)

  • 第1話 姿なき挑戦者
    第2話 緑の恐怖
    第3話 湖のひみつ
    第4話 マックス号応答せよ
    第5話 消された時間
    第6話 ダーク・ゾーン
    第7話 宇宙囚人303
    第8話 狙われた街
    第9話 アンドロイド0指令
    第10話 怪しい隣人
    第11話 魔の山へ飛べ
    第12話 遊星より愛をこめて(欠番)
    第13話 V3から来た男
    第14話 ウルトラ警備隊西へ(前)
    第15話 ウルトラ警備隊西へ(後)
    第16話 闇に光る目
    第17話 地底GO!GO!GO!
    第18話 空間X脱出
    第19話 プロジェクト・ブルー
    第20話 地震源Xを倒せ
    第21話 海底基地を追え
    第22話 人間牧場
    第23話 明日を捜せ
    第24話 北へ還れ!
    第25話 零下140度の対決
    第26話 超兵器R1号
    第27話 サイボーグ作戦
    第28話 700キロを突っ走れ!
    第29話 ひとりぼっちの地球人
    第30話 栄光は誰のために
    第31話 悪魔の住む花
    第32話 散歩する惑星
    第33話 侵略する死者たち
    第34話 蒸発都市
    第35話 月世界の戦慄
    第36話 必殺の0.1秒
    第37話 盗まれたウルトラアイ
    第38話 勇気ある戦い
    第39話 セブン暗殺計画(前)
    第40話 セブン暗殺計画(後)
    第41話 水中からの挑戦
    第42話 ノンマルトの使者
    第43話 第四惑星の悪夢
    第44話 円盤が来た
    第45話 恐怖の超猿人
    第46話 ダン対セブンの決闘
    第47話 あなたはだあれ?
    第48話 史上最大の侵略(前)
    第49話 史上最大の侵略(後)
  • 平成版ウルトラセブン
    ・テレビ放映版
    太陽エネルギー作戦
    地球星人の大地
    ・オリジナルビデオ版
    失われた記憶
    地球より永遠に
    太陽の背信
    ・最終章6部作
    栄光と伝説
    空飛ぶ大鉄塊
    果実が熟す日
    約束の果て
    模造された男
    わたしは地球人
    ・EVOLUTION5部作
    イノセント
    ダーク・サイド
    パーフェクト・ワールド
    ネバーランド
    アカシック・レコード
  • 出演 森次浩司、菱見百合子、中山昭二、阿知波信介、石井伊吉(現:毒蝮三太夫)、古谷敏、宮川洋一、 南廣、藤田進、平田昭彦、佐原健二、フランツ・グルーベル
    ナレーター:浦野光

    ウルトラQ」が放送されて38年。ウルトラ人気は衰えることなく、新たなブームを生みながら進化している。「ウルトラマン」の放送が終了し半年たった後、空想特撮シリーズ第3弾として放送開始。怪獣や怪現象が物語の中心だった前2作に対し、本作では徹底して“人類VS侵略宇宙人”というテーマで描かれた。前作よりも特撮技術は向上し、デザインセンスは洗練され、内容も高年齢に向けた大人のムード漂う深いドラマ性のあるものも多くなった。26話「超兵器R1号」では、強い兵器に対抗してより強い兵器の開発を望む科学者に対し、諸星がそれを「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」と表現するシーンがあった。これは当時、世界を恐怖に陥れていた歯止めなき核抑止力競争を反映したものだった。「ウルトラセブン」は、「ウルトラマン」で大人気だった新怪獣と戦う巨大ヒーロー像を描いた点と、時に人類や文明に疑問を投げかける重厚な脚本とのバランスが絶妙で、ファンの高い支持を集めた。
  • 感想文等
  • 個人的には、「ウルトラセブン」は今見てもとても面白いと思う。。。(おっぺ)
  • ダンが初恋の人でした(^^;
    ・子供向けは子供向けだろうけど、大人になってみてもやはり面白いものが多い。
    ・ドラマ性が最高。
    ・ダーン!
    ・彼は英雄ではなく、ひとりのヒーローだったと思う。英雄とヒーローは違う。
    ・こんなキャラクターは他にはいないのでは?
    ・なんて人間ぽい。
    モロボシ・ダン
    ・個人的な特撮のベストエピソードはウルトラセブンノンマルトの使者」。
    泣いた、というのとは違いますが、成人してから見て鳥肌が立ちました。
  • ずっと前に製作されていた、新作の「ウルトラセブン」を観る機会があり、6部作となっていたのだけれど、最初のうちは「やはり、ビデオ録りはいかんなあ」などと思いながら見ていたのだが、最後の2作。キングジョーの復活する話では、このキングジョーの特撮には喜んでしまった。そして、最終巻。
     この最終巻は、昔の、つまりオリジナルのセブンでも問題作のひとつと言われているはずの「ノンマルトの使者」の続編的な話だった。
     「ノンマルトの使者」っていうのはどういう話なのかというと。。。

     まず、「ウルトラセブン」というのは要するに、ウルトラマンの一族であるところのウルトラセブンが(断じてウルトラマンセブンという名前ではないのである)、モロボシダンという名前の地球人に変身して、地球防衛軍極東支部の中のエリート集団ウルトラ警備隊の隊員として身をやつし(?)、地球を狙う異星人や地底人などと戦うという特撮ヒーロー物語。けれど、前作の「ウルトラマン」が一部を除いて概ね勧善懲悪で爽快なスーパーヒーロー物語だったのに比べ(一部、というのは「故郷は地球」のようなものを指す)、「ウルトラセブン」は、怪獣退治でなく宇宙からの侵略者たちを相手にしていたせいか、いやにドラマティックでハードな設定や物語が多くなっていた。
     「超兵器R1号」というエピソードは、地球防衛軍が、開発した超兵器を『生物がいないと調査済みの』太陽系外惑星に向けて撃ち込み、その惑星を消滅させたところ、実はそこに棲息していた生物が怪獣化して復讐のために地球に飛来、防衛軍はこれを、さらに強力化した新超兵器で殺してしまおうとする、という物語。
     ウルトラセブン変身したモロボシダン隊員はこの状況に危惧を抱き、新超兵器の開発をやめるように願い出て、仲間から叱責される。
     「ダン! 忘れるな、地球は狙われてるんだ! どんな強大な敵が来るかもしれないんだ!」
     「そのために、超兵器が必要なんですね!?」
     「当たり前じゃないか!」
     「宇宙人は、超兵器に対抗して、もっと恐ろしい兵器を造りますよ!」
     「我々は、それより強力な新兵器を造ればいいじゃないか!」
     「それは。。。」
     絶句したモロボシダンは、ここで、後にまで残ったセリフを言う。
     「それは。。。血を吐きながら続ける、哀しいマラソンですよ。。。」
     一応、このエピソードでは、最後にダンの気持ちが通じ、超兵器の開発は中止されるのだが、ほのぼのしたBGMが流れるエンディング、なぜか画面には、檻に入れられたハムスターが映り、檻の中で糸車の上に乗って永遠に走り続けている。暗喩か?

     さて、そして前述の「ノンマルトの使者」なのだが、これは、ウルトラ警備隊の前に、謎の少年が現れ、いきなり地球人の断罪を始めるという物語。
     「海底開発をやめてよ! 海底は、ノンマルトのものなんだ」
     「その、ノンマルトってなんだい?」
     「本当の地球人さ!」
     「本当の地球人?」
     「地球には、もともとノンマルトが住んでいたんだ。だけど、人間たちに、海底に追いやられてしまったんだ。人間は、今じゃ、自分たちが地球人だったをしているけど、本当は、侵略者なんだ!」
     「人間が、地球の侵略者ですって? まさか(笑)」
     「本当さ! 人間はずるい! いつだって自分勝手なんだ。ノンマルトを海底に追いやって、地上だけで足りなくなると、今度は海底にまで。ノンマルトは断然戦うよ!」
     そして、少年の予言通り、海底開発は妨害を受け、ついにウルトラ警備隊ノンマルトたちの戦いが始まる。
     海底に乗り込んだキリヤマ隊長以下ウルトラ警備隊員たちは、海底に都市を見る。
     キリヤマ「ノンマルトの海底都市?!」
     キリヤマ「我々人間より先に、地球人がいたなんて。。。そんな馬鹿な! やっぱり攻撃だ!」
     そして、ウルトラ警備隊の活躍で、ノンマルトは壊滅した。。。
     キリヤマ「我々の勝利だ! 海底も、我々人間のものだ!」
     (こう書くと、なんだか、ウルトラ警備隊のキリヤマ隊長って、悪逆非道な感じがするでしょうが、他のエピソード等観てみると、いやいや、非常に「いい人」なのです。キリヤマ隊長主役編の「明日を捜せ」なんて、人情刑事モノみたいです。)
     このエピソード、結局、本当にノンマルトが地球の先住民族だったのかどうかとかは不明なまま終わっていたのだが、今回の新作セブンでは、とうとうそれに決着をつけていたわけだ。

     異星人を超兵器か何かで撃退しよういう計画を立て、どんどん軍事化が進んでいる地球防衛軍。この辺り、「超兵器R1号」の後日談的なところも見える。そして、ノンマルト問題に決着をつけようとする等身大の(ウルトラマンはだいたい巨大化して怪獣と戦っているが、セブンは人間と同じ大きさのことも非常に多い)セブンに向かって、なんと防衛軍が一斉射撃するのだ。
     そもそもウルトラセブンという名前は、当然のように本当の名前ではない。本名は不明。ウルトラセブンという名前は、ウルトラ警備隊7番目の隊員、のような意味合いで自然に付いていたらしい。それほど、セブンは地球防衛軍の、少なくともウルトラ警備隊の「仲間」だった。そのセブンに向かって、地球人、地球防衛軍が、それも「撃て!」と一斉射撃している画面は、ほとんど悪夢的なものだった。
     かてて加えて、どうやらキリヤマ隊長は、ノンマルト事件の真相、即ち、ノンマルトの主張が真実だったということを知る生き証人だったがために、防衛軍の工作員によって暗殺されてしまっていたらしい。。。なんだかとんでもない展開である。
     普通だと、「親しんでいた子供の頃の世界をぶっ壊して!」と憤るところなのかもしれないが、また、もしこれがウルトラマンならそうだったのかもしれないが、なにしろモノがセブンだけに、なんだか随分すんなりと受け入れてしまった。。。
     セブンなら、そうもあろうか。。。という感じだ。
     それにしても、つらい話を観てしまったものだ。。。(^。^;)(おっぺ)
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