「小室直樹文献目録」 新掲示板

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『評伝 小室直樹(上):学問と酒と猫を愛した過激な天才』(2018年・ミネルヴァ書房)
『評伝 小室直樹(下):現実はやがて私に追いつくであろう』(2018年・ミネルヴァ書房)
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[1536] 1960年代の関連文献 16点 追加 投稿者:管理人 投稿日:2025/01/05(Sun) 12:23  

(1)
1964101
東京都公立学校 教職員名簿
1964年版
東京都教職員組合・東京都高等学校教職員組合
766

保谷第二小学校の欄に、
「警 小室 直樹 27 北多摩、田無町2594 東京大学学生寮」
※「警」とは警備員の略。
※小室先生の他、警備員を行っていた田無寮の寮生の名前として、洲崎恵三、竹下彬、小林正明の名前がある。

(2)
1967102
河村望
「産業社会」論と「マルクス主義社会学」
日本の科学者
1(6)・通6
日本科学者会議
28

(3)
1967103
篠原一
保守陣営の地すべりと自民党の体質
中央公論
8月号・82(9)・通959
135

(4)
1967104
牛島巌
歴史研究と人類学
史潮
通100
169

(5)
1967105
早川浩一
弁証法と機能主義
社会学論叢
No.38
日本大学文理学部社会学研究室
5

(6)
1968104
板垣與一
「二重経済」と後進国の経済発展
『経済政策と労働問題』
有斐閣
8

(7)
1968105
今野敏彦
『世界のマイノリティ』
評論社
418

(8)
1968106
高田光男
産業構造の変化と政党支持票の動き
公明
64号
公明党機関紙局
135
※「資料は小室直樹氏の提供による」とある。

(9)
1968107
佐藤勉
体系理論における因果性の問題
社会学年報
3
東北社会学会
32、35

(10)
1968108
伊崎義憲
行動科学と人的資産会計
長崎県立国際経済大学論集
2(3)
長崎県立国際経済大学学術研究会
39、56

(11)
1969108
内田芳明
「ヴェーバーとマルクス」問題への基礎視角
思想
4月号・通538
438

(12)
1969109
岡村康雄
行動科学と現代の経営(2)
月刊労働問題
6月号・通134
89

(13)
1969110
宮崎犀一
イギリス国民文化の構造と危機
思想
6月号・通540
842

(14)
1969111
岡部慶三
社会的行動の理論
『今日の社会心理学』
培風館
23

(15)
1969112
伊崎義憲
会計学と行動科学
経済・経営研究
7集
九州経済学会
96

(16)
1969113
伊崎義憲
監査報告書の論理
長崎県立国際経済大学論集
3(2)
長崎県立国際経済大学学術研究会
74、75


[1535] 関連文献 8点 追加 投稿者:管理人 投稿日:2025/01/05(Sun) 00:01  

特命さんほか、情報をお寄せいただきました皆様、ありがとうございました!

(1)2013118
倉山満『嘘だらけの日韓近現代史』
扶桑社
54
新[1511]

(2)2014115
新田均『「現人神」「国家神道」という幻想』
神社新報社
4
新[1511]

(3)2020112
平野純『怖い仏教』
小学館
198-199
新[1476]

(4)2021115
森田健司『山本七平と「仕事の思想」』
PHP研究所
7-8、61-62、236-237
新[1500]

(5)2022119
宮崎哲弥『教養としての上級語彙』
新潮社
41-43
新[1451]

(6)2022120
中野信子・和田秀樹『頭のよさとは何か』
プレジデント社
109-110
新[1454]

(7)2023109
吉田繁治『金利と通貨の大転換』
ビジネス社
26
新[1501]

(8)2024103
田中猪夫『国産ロケットの父・糸川英夫のイノベーション』
日経BP
35-37、62-67
新[1521]


[1534] 関連文献 19点 追加 投稿者:管理人 投稿日:2025/01/04(Sat) 22:12  

(1)
2022109
佐藤眞
保守への鎮魂歌 第12回
月刊日本
26(3)
102

(2)
2022110
佐藤眞
保守への鎮魂歌 第13回 「小室直樹の巻」第8回
月刊日本
26(4)
102-107

(3)
2022111
佐藤眞
保守への鎮魂歌 第14回 「小室直樹の巻」第9回
月刊日本
26(5)
100-105

(4)
2022112
佐藤眞
保守への鎮魂歌 第15回 「小室直樹の巻」第10回
月刊日本
26(6)
100-105

(5)
2022113
佐藤眞
保守への鎮魂歌 第16回 「小室直樹の巻」第11回
月刊日本
26(7)
100-105

(6)
2022114
佐藤眞
保守への鎮魂歌 第17回 「小室直樹の巻」第12回
月刊日本
26(8)
100-105

(7)
2022115
佐藤眞
保守への鎮魂歌 第18回 「小室直樹の巻」第13回
月刊日本
26(9)
100-105

(8)
2022116
佐藤眞
保守への鎮魂歌 第19回 「小室直樹の巻」第14回
月刊日本
26(10)
100-105

(9)
2022117
佐藤眞
保守への鎮魂歌 第20回 「小室直樹の巻」第15回
月刊日本
26(11)
102-107

(10)
2022118
佐藤眞
保守への鎮魂歌 第21回 「小室直樹の巻」第16回
月刊日本
26(12)
102-107

(11)
2023102
『(ぎりぎり)片手で読める学術書フェア』
名古屋大学出版会
10

(12)
2023103
佐藤眞
保守への鎮魂歌 第22回 「小室直樹の巻」第17回
月刊日本
27(1)
102-107

(13)
2023104
佐藤眞
保守への鎮魂歌 第23回 「小室直樹の巻」第18回
月刊日本
27(2)
98-103

(14)
2023105
佐藤眞
保守への鎮魂歌 第24回
月刊日本
27(3)
99

(15)
2023106
佐藤眞
保守への鎮魂歌 第25回 「小室直樹の巻」第19回
月刊日本
27(4)
98-103

(16)
2023107
孫崎享・副島隆彦
世界が破壊される前に日本に何ができるか
徳間書店
147-148

(17)
2023108
村上篤直・今井照容
新資料の大量発見で深まる研究と依然、解明できない夫人の謎
出版人・広告人
126号
2023年9月号
6-19

(18)
2024101
佐藤優・伊藤賀一
『教養としての西洋哲学・思想』
朝日新聞出版
180-181

(19)
2024102
石破茂
『保守政治家』
講談社
97、199-200


[1533] 明けまして、おめでとうございます(^^♪ 投稿者:渡邊 投稿日:2025/01/01(Wed) 22:13  

管理人さんへ

明けまして、おめでとうございます(^^♪
本年も、小室直樹_博士の探求と実社会への還元をやっちゃいましょう。わいわい♫\(^o^)/♬


[1532] 一般文献 9点 追加 投稿者:管理人 投稿日:2025/01/01(Wed) 17:30  

明けましておめでとうございます。
ご無沙しておりました。お元気でお過しでしょうか。

小野寺さん、渡邉さん、小林さん、児島さん、情報ありがとうございました。

以下の一般文献9点、追加いたします。

(1)1975018
Structural Functional Analysis as a Theoretical Method for the Sociology of Law
http://www.interq.or.jp/sun/atsun/komuro/data/1975018.html

(2)1976008
「日本人の安全感覚は?」『日本の安全 上』
http://www.interq.or.jp/sun/atsun/komuro/data/1976008.html

(3)1979010
「日本の在日韓国人問題報道」『生活権をかちとろう』
http://www.interq.or.jp/sun/atsun/komuro/data/1979010.html

(4)2023005
米国の原爆投下は国際法違反!
http://www.interq.or.jp/sun/atsun/komuro/data/2023005.html

(5)2023006
「はじめに契約ありき」『近代とは何か』
http://www.interq.or.jp/sun/atsun/komuro/data/2023006.html

(6)2023007
『数学嫌いな人のための数学 新装版』
http://www.interq.or.jp/sun/atsun/komuro/data/2023007.html

(7)2023008
『野辺には朽ちじ』
http://www.interq.or.jp/sun/atsun/komuro/data/2023008.html

(8)2024001
『新装版 政治無知が日本を滅ぼす』
http://www.interq.or.jp/sun/atsun/komuro/data/2024001.html

(9)2024002
『新装版 国民のための戦争と平和』
http://www.interq.or.jp/sun/atsun/komuro/data/2024002.html


[1531] 石破新総裁 投稿者:小野寺 投稿日:2024/09/27(Fri) 15:50  

 自民党の新総裁に、石破茂さんが選出されました。
 村上さんに教えていただいた本によれば、石破さんは小室先生から影響をうけたそうです。小室先生の考え方が、どのくらい政策に反映されるか楽しみです。
 該当箇所を引用します。この本は関連文献になります。

保守政治家─わが政策、わが天命
石破茂著
2024年8月7日 講談社

p200
 小室直樹の著作からは大きな影響を受けました。異端の社会学者として知られる小室氏
ですが、その「そもそも論」的な切り口は他に例を見ないもので、戦後日本政策の根幹を
p201
なす分野、安全保障や政治、社会に対する分析は、いまなお参考にすべきものが数多くあ
ります。その後継者とも言うべき橋爪大三郎先生とは何回かお目にかかることもかない、
絶えずご示唆をいただいています。

p97
 小室直樹さんや渡部昇一さんからは田中無罪論が出てきました。刑事免責を付与して得
られた嘱託証人尋問調書は、反対尋問権を保障した憲法に反するという点にポイントがあ
りました。証拠として信用するにあたらない、ということですね。また内閣総理大臣に民
間航空会社の機種を決めるような職務権限があるかどうかという論点につき、消極的に解
すべきとの理論もありました。


[1530] Re:[1527] 市村眞一先生のご逝去 投稿者:小野寺 投稿日:2024/09/12(Thu) 17:59  

> また、市村先生のご著書最新巻が2023年に刊行されておりました。

 児島さん、情報ありがとうございます。
 確認しましたが、残念ながら小室先生についての記述がなく、関連文献にはならないと思われます。
 ただし、本としてはおもしろく、特に三島由紀夫については、小室先生に反論しているようにみえてしまうのは、私だけでしょうか。
 その部分を引用します。

『師恩友益』─一経済学者の交友の思い出
市村真一著 
藤原書店
2023年10月31日

三島由紀夫氏との一夕

 三島由紀夫さん(1925-70)とは、御生前ただ一度お会いしたことがある。それは昭和
43年(1968年)春、『論争ジャーナル』誌主催の 「現代の革新とは──皇室をめぐる問題」
をテーマにした座談会の席で、出席者は、三島さんに、石原慎太郎・村松剛・私の四人であっ
た。座談の内容は同誌が詳しく掲載した。当時は大学紛争が盛り上がった時期で、世間での政
治的見解は割れていたが、今読み返しても、私見に修正の必要はない。お三方も夫々率直に意
見を語られていて、今も同じお考えであろう。当時の反響はかなり大きかった。興味ある方は
御一見頂きたい。
 座談会の後、四人は近くの喫茶店で一時間くらい話した。その間に、三島さんが、座談で話
題になった所謂「人間宣言」に関連してこう話しかけられた。「市村先生、私の思いをしっか
---------------------------------[End of Page 0279]---------------------------------
り知って頂くには、私の『英霊の聲』を読んで下さい。それだけで十分です」と、訴えられた。
その書は、当時私はまだ読んでいなかったが後で読んで、その内容を知った。
 三島さんの憤死から40年たち、最近いろんな本も出て追悼の空気があるが、ここではあの
三島さんの行動と主張に関してどう考えるか、について記したい。
 三島さんと私は共に大正14年生れで、全く同様に天皇陛下を敬仰し、皇室を尊敬申し上げ
る。だが、私は『英霊の聲』を一読して、その内容には同意できなかった。その作品は、二・
二六事件で死刑になった方の英霊と特攻隊で戦死された勇士の英霊が、天皇陛下が「人間宣言」
をされたことに対し、「などてすめろぎは人間となりたまひし」と、恨みを訴える内容であり、
三島さん自身が言いたいことのように思えた。それは最後に論じる。
 この座談会の数日後、偶然『中央公論』の編集長の粕谷一希氏に出会い、三島さんとの話を
して「彼は長く生きておられない気がします」と言ったところ、粕谷氏は「彼は死にたがって
いますよ」と答えた。私は驚き同感を以て 「彼のしていることには出口がありません。あの考
えを貫けば、死ぬしかなくなることを恐れます」と、言った憶えがある。
 しばらくして、アメリカで学会に出席して居た時、市ヶ谷台上での憤死事件のニュースを聞
き、『ライフ』誌の報道を見て、やはり来たかと感じた。私は三島さんの誠意を疑わず、偉大
な作品や「楯の会」 の活動に敬意を抱き、『豊饒の海』などの作品から多くを学んだことを感
---------------------------------[End of Page 0280]---------------------------------
謝している。だが、自分の思いが遂げられぬと知りつつ、彼が若い学生をいざなって憤死し、
しかも自衛隊に期待の実現を訴えた行動は、日本人の道として誤りだと考える。
 理想の実現に大切な事は、この人生で我々が最善と信じる道を自ら実践するだけでなく、世
人を説き動かし、共に同じ道を歩めるよう死ぬまで頑張り続けることである。
 昔の武士が切腹したのは、自分が何かを為すべき立場にいて、その任を果せなかった時に責
任をとったことが多い。自分の主張が世の中に通らぬから切腹してよいものか。終戦時、数多
くの武人が切腹した。陸軍大臣も切腹された。私の親戚のある海軍大佐は、離島を守備してい
たが、終戦の大詔を拝して後、米軍側と交渉して兵士達を無事に帰国させる約束を取り交し、
最後にお付の武官に「後を頼む」と言って、自らは敗戦の責任を感じて自決された。そういう
切腹は立派だと思う。
 だが、国が負けて日本国民が皆再建に努力している時、自分の意見が通らなければ、憤死す
るのではなく、輿論を変え自説が受容されるよう最善を尽すべきではないのか。
『論語』に 「篤信、守死、善道」 (訳:篤ク信ジ、死ストモ善道ヲ守ル)という言葉があるが、そ
れこそ人間がこの世において為すべき道である。まだやれる時に、やらずに死んではならない。
三島さんは日本にとって貴重な人だった。なぜ死に急がれたか。なお10年、20年、40年生
きて、日本のために働いてほしかった。残念に思う。
---------------------------------[End of Page 0281]---------------------------------
 次に『英霊の聲』につき記したい。天皇は現人神だと信じて命を捧げた英霊が、そう訴えた
いと思ったであろうと、三島さんが、あの作品に書かれた心情が解らぬではない。私も、そん
な青年将校を何人も知っていたし、級友に特攻隊の生き残りもいて、彼等と戦後何度もそんな
話をした。もし作品を単なる文芸作品と見るなら、それは、提起したテーマの深刻さ、能の修
羅物様式の活用、霊媒の死で終る結末等、実に見事な作品で、思想性の乏しかった三島作品に
転機を劃したと思われ、作家三島の名小品であろう。
 しかしそれを昭和21年元日渙発の昭和天皇の詔書への三島氏の本心からの反撥と見るな
らば、そこには重大な問題がある。
 私見を率直に述べる。問題は、昭和天皇が『新年ニ當リ誓ヲ新ニシテ國運ヲ開カント欲ス、
国民ハ朕ト心ヲ一ニシテ此ノ大業ヲ成就センコトヲ庶幾フ』に始まる詔書で、敗戦後初めて年
頭の決意を述べられた真意を拝察する事である。ジャーナリズムの主流は、詔書を「人間宣言」
と命名し、天皇を現御神と見る所見の否定が真意だと理解する。だが私は、そうは思わない。抑々
詔書渙発の当時、そんな呼称を用いた論者は、毎日新聞社の藤樫準二記者⁽¹⁾以外無く、詔書の中
に、陛下を人間と宣言した文字もない⁽²⁾。私には、詔書は、むしろ占領軍側にあったであろうそ
うした意図への陛下の反論であったと思う。
 これは単なる私の推測ではない。占領直後、日本政府は総司令部と非常な緊張関係にありな
---------------------------------[End of Page 0282]---------------------------------
がら、詔書の一次案を英語で書き和訳して検討する等、総司令部と意見交換したやりとりの実
状は、今ではかなり判明しており、相互とも敵対的ではない。重要なのは、昭和52年
(1977)に記者の質問に答えて、昭和天皇ご自身が、詔書渙発の意図は、「戦後の民主政治は、
五ヵ条の御誓文以来の国是の継承なる点を強調し、天皇と国民の協力を強化して推進する事で、
天皇の神性の否定などは二の次だった」と明言された事である。
 根本には神道指令に続く占領政策の意図があった⁽³⁾。米国は、日本将兵の勇戦力闘に驚嘆し、
それと神道や尊皇愛国の精神との関係を戦死者の遺書や捕虜の尋問から知り、一面敬意を感じ
つつも、それを畏怖し、その精神の惰弱化が占領政策の一重点であった。既に昭和20年12
月15日、占領軍はハーグ条約(国際法)違反を承知の上で「神道指令」を日本政府に発したが、
更に天皇への忠誠心の減殺・戦争裁判の開始・公職追放・憲法改正等の手筈を練っていた。こ
の意図は幣原内閣には判っていたが、他方で極左勢力・ソ連・中国の天皇制廃止論を抑えるた
め、総司令部と妥協しつつ折衝していた。
 この状況を考えると、三島さんは昭和天皇に対して非現実的な無理を言っている、と私は思
う。敗戦国の天皇のお立場では、陛下も言いたくとも自由に仰せになれぬ、と国民は諒解して
いた⁽⁴⁾。我々は、陛下の苦衷をお察しすべきで、英霊がそうお察しもせず陛下をお恨みする、と
は思えない。たとえ劇作の中とはいえ、三島さんはどの人が、英霊にそこまで言わせてよいの
---------------------------------[End of Page 0283]---------------------------------
か。彼等の心中を忖度することあまりに単純で一本調子過ぎる、と私は感じる。更に言えば、
大御心は、英霊と同時に、現世の日本国民や世界全体を考えて居られたと思う。詔書全体を通
読すれば、それは伝わって来る。
 最後に、この作品にもう一つ大切な論点がある。それは、三島さんが二・二六事件の英霊と
特攻隊の英霊とを殆ど同列に扱っておられる点である。それは正しくない。特攻隊はよい、だ
が二・二六事件は、重大なる政治的擾乱事件であった。従って、首謀者は、その政治思想と行
動に対して全面的に責任を問われて当然である。たとえ青年将校の心情に掬すべきものあると
も、法に従って処断されたのは法治国として適切であった。もっとも、回顧すれば、1920
年代30年代は欧亜の主要国に騒動・戦乱が相継ぎ、各国とも被害甚大だった。学者の一人と
して、その原因対策の究明不足への責任を痛感する。
 しかし己の主義主張が容易に実現されなくても、たやすく諦めたり、力や命を賭けてその実
現を強要せず、犠牲少なく、実現する方策を粘り強く練らねばならない。三島さんも、もっと
長生きしてお國のために尽くして欲しかった。今後、若い人は勉強し、力を養い、体を鍛え、
精神を磨き、最後まで頑張って、善道を世に残す事が大切なのである。
---------------------------------[End of Page 0284]---------------------------------
 追記 上記は20年位前、京都の崎門祭の会合での発言だが、同日京都産業大学所功教授も、
  同じ問題につき発言された。教授の諒承を得て追記する。
  所教授「三島さんが亡くなった時、私も非常なショックを受け、一瞬まさに義挙と思った。
   けれども、あの直後に皇學館大学で田中卓先生がいかに考えるべきか〞を話され、多
   感な学生の動揺も鎮まった。その話は、先生の評論集『祖国再建』に詳しい(下巻「三
   島事件と国史研究会・『論争ジャーナル』」)。また田中先生の恩師である平泉澄博士につ
   いて、最近ある人が某誌に書かれたことは、確認したが、事実ではない。三島事件が起っ
   たのは11月25日で、4日後の29日に平泉博士の東京品川のお宅で『少年日本史』
   出版のお祝会があったのである。その会では、三島さんの話は出なかった。会合の後で、
   どなたかの質問に博士が答えられ、それを名越時正先生が記録された。その覚書の中で、
   博士は、「今回の三島由紀夫の事件は、やはり遺憾に思う。事を急ぎすぎ、人を巻き込ん
   でやったことは、まことに遺憾に思う」 と、先ず述べられた。「ただし三島さんが皇室に
   寄せる熱情を私どもは学ばねばならん」と言っておられる。心情に共鳴するところはあっ
   ても、行動は道を間違っておる。まことに残念であった、とのご見解であった。」


(1)藤樫準二著『陛下の人間宣言』(同和書院、1964年)参照。
(2)問題の箇所は「朕卜爾等国民トノ関係ハ、終始相互ノ信頼卜敬愛トニ倚リテ結バレ、単ナル神
---------------------------------[End of Page 0285]---------------------------------
話卜伝説トニ依リテ生ゼルモノニ非ズ。天皇ヲ以テ現御神トシ、且日本国民ヲ以テ他ノ民族ニ優
越セル民族ニシテ、延テ世界ヲ支配スベキ運命ヲ有ストノ架空ナル観念ニ基クモノニモ非ズ。」
(3)神道指令で戦後の神社界の様相は一変した。それについては、神社本庁研修所編『わかりやす
い神道の歴史』(神社新報社、2005年)参照。神道指令については、大原康男『神道指令の研
究』(原書房、1993年)参照。また所功編『五ヵ条の御誓文関係資料集成』(原書房、2001
年)参照。
(4)総司令部の個人・内閣・侍従達の米側の要求への対応の状況記録は、侍従次長が書き残した。
木下道雄著『新編宮中見聞録 − 昭和天皇にお仕えして』(日本教文社、1998年)その他参照。
---------------------------------[End of Page 0286]---------------------------------



[1529] Re:[1528] ■【新装版】国民のための戦争と平和(仮) 投稿者:渡邉政志 投稿日:2024/08/30(Fri) 22:29  

> 2024/10/17、単行本(ソフトカバー)で発売予定らしいです。

もう一冊、発売されるみたいですね。

『新装版 政治無知が日本を滅ぼす(仮)』単行本(ソフトカバー)
※発売日:2024/10/17


[1528] ■【新装版】国民のための戦争と平和(仮) 投稿者:渡邉政志 投稿日:2024/08/30(Fri) 17:37  

2024/10/17、単行本(ソフトカバー)で発売予定らしいです。


[1527] 市村眞一先生のご逝去 投稿者:児島高徳 投稿日:2024/08/13(Tue) 21:45  

村上さん、みなさま

小室先生の恩師の一人であります市村眞一先生が、過日、老衰のため逝去されていたそうです。

また、市村先生のご著書最新巻が2023年に刊行されておりました。
内容から、もしかすると関連文献になるかも…と思いましたので、以下、リンクいたします。
https://amzn.asia/d/1kuaOUL

https://www.sankei.com/article/20240713-FIKO2SPVVFPMHCK46TX66YLJGM/


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