「小室直樹文献目録」 新掲示板
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『評伝 小室直樹(上):学問と酒と猫を愛した過激な天才』(2018年・ミネルヴァ書房)
『評伝 小室直樹(下):現実はやがて私に追いつくであろう』(2018年・ミネルヴァ書房)
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[1551] Re:[1550] 情報提供 投稿者:小野寺 投稿日:2025/04/16(Wed) 11:57  

特命さん

 情報ありがとうございます。さっそく注文しました。

 倉山満先生の件ですが、関連文献目録によりますと、次の2冊が登録されています。これら以外にもありましたら、よろしくお願いいたします。

2013118 『嘘だらけの日韓近現代史』倉山満 扶桑社 54 新[1511]

2020110 『保守とネトウヨの近現代史』倉山満 扶桑社 47,53-58 新[1379]



[1550] 情報提供 投稿者:特命 投稿日:2025/04/15(Tue) 19:34  

既にご存知かもしれませんが、渡部昇一先生と小室直樹先生の共著『自ら国を潰すのか』が戦後80年ということで、副題を改題して復刊されましたね。私はまだ未読なので、今年中に読みたいと思います。
思えば、私が小室先生を知ったのは、その渡部先生と倉山満先生がYouTubeで対談していた際、角栄裁判の話となり、先生の名前が出たからだった気がします。
その倉山先生は、学生時代によく小室博士の本を読んだらしく、幾度も著作で紹介しています。
また今度調べて、情報提供させていただきますね。




[1549] トランプ関税に想う 投稿者:小野寺 投稿日:2025/04/09(Wed) 16:42  

現在の状況において、45年前の次の著作が思い出されます。
今のアメリカ政権から見れば、この「日本」というところに、いろんな国名が入るのでしょう。

アメリカの逆襲
宿命の対決に日本は勝てるか
小室直樹
光文社
カッパ・ビジネス

引用します。

アメリカの幼児退行現象が日本の大破局をまねく

 日本経済が拠って立つ自由貿易システムは、アメリカの決意によって維持されている。だから、
アメリカが決意を変更(チェインジ・ザ・マインド)すれば、一朝にして廃止されうるのである。
 アメリカが、この決意変更をしない理由は、自由貿易システムは、アメリカのためにも、世界
のためにもいちばんよいと信じているからである。そして、それが拠って立つ根拠は、畢竟、比
較生産費説だ。
 もし、アメリカが、比較生産費説が成立せず、自由貿易は日本のみを利して、他国をあまり利
さない、とくにアメリカの不利益になると覚ったとしたら、どういうことになるのだろう。
 すでに述べたように、比較生産費説は無条件で成立するものではない。そして、比較生産費説
---------------------------------[End of Page 0085]---------------------------------
の成立条件をつきくずしつつあるものこそ、じつは日本経済の存在なのである。
 前に要約したように、収穫逓増すなわち大規模生産の利点がある場合には、比較生産費説は成
立しえない。すなわち、多く作れば作るほど生産性が向上するような産業をもつ国が存在する場
合には、自由貿易は、結局、その国だけを利して、他の国の利益を害することにもなりかねない
のである。
 では、大規模生産の利点を、もっとも享受しつつある国とは、どこの国か。それは明らかに日
本ではないか。
 ここに、日本経済が内包する恐ろしい矛盾がある。日本経済の存在そのものが、日本経済存立
の必要条件たる自由貿易システムの根底を掘りくずしつつあるのだ。そして、日本経済が発展す
ればするほど、この致命的矛盾も拡大再生産され、自由経済の受肉者たるアメリカの存立基礎
をおびやかすことになる。
 すでに述べたように、アメリカが自由貿易主義のリーダーになったのは、そう新しいことでは
ない。英国帝国主義の座を奪えるほど強くなったので、保護貿易論者であった出生の秘密をかく
して、自由貿易のチャンピオンになりおおせてしまっているのだ。
 そこでもし、輝けるチャンピオンの座からひきずりおろされるような大敵があらわれたらどう
いうことになろう。もうなりふりにかまってはいられない。出生の秘密などかなぐりすてて本性
---------------------------------[End of Page 0086]---------------------------------
まるだしに、地位の不安(ステイタス・アングザイヤティ)におびえた重症のノイローゼ患者のように、幼児体験への退行をおこして、偏執狂的エネルギーをもって保護貿易に回帰するかもしれない。
 ある日突然、青天の霹靂のように、自由貿易の中止をつげる"第二のハル・ノート"が日本に
つきつけられるかもしれない。その日、バビロンの栄華を誇る大いなる日本第二帝国は三つに裂
け、われわれは大破局の日に会することになる。



[1548] 吉田繁治著『失われた1100兆円を奪還せよ 投稿者:小林正樹 投稿日:2025/02/20(Thu) 13:35  

積読状態で、出張飛行機の中で、やっと読み終わりました。inTX超寒い

吉田繁治著『失われた1100兆円を奪還せよ! 日本を成長経済に回帰させる方法』
ビジネス社 2024/12/27

前著同様、『論理の方法』も推奨してます。(専有は、占有が正しいのかな)

引用開始  たぶん255ページ(電子書籍購入のためあやふやすみません)
国会での審議はなく財務省が専有管理している(国会は審議ができるが、審議はない)。
 特別会計への専有的な管理権限を財務省は手放さない。マックス・ヴェーバーを学んだ在野の学者小室直樹氏は多くの著書で「日本の官僚は王国の家産官僚のままだ」と言っていた。過去ではなく生きた現実を分析ができる学者が本物であろう。氏の『論理の方法』も出色である。
 家産官僚とは、王(日本では天皇)の財産と税収を管理する執事、事務官である。
 古い言葉だが、日本の官僚は国民に行政サービスを提供する公僕ではない。北欧の国民負担は60%と高いが、公務員は公僕の地位であり、行政と予算が適切かどうかを意見する権限をもつ国民の代表のオンブズマン制度を備えている。六公四民であるが移民の過剰を除くと国民の満足度は高い。
 この制度は1810年のスウェーデンが発祥で、デンマーク、ニュージーランド、英国、フランスにある。高福祉・高負担の国には必須の制度である。日本の議会はなぜ作らないのか? 自民党と政府の癒着から、行政の基本が戦前の家産官僚制から脱していない。
引用終わり


[1547] Re:[1546] [1545] 記念プレート 投稿者:渡邊 投稿日:2025/02/11(Tue) 22:28  

児島さま

> メルカリで検索しましたら、9,900円でありました。「藤美荘」のものになるのでしょうか。

今、確認したら、落札されてますねぇ…。
そう、確か『藤美壮』になるんでしょうねぇ…。


[1546] Re:[1545] 記念プレート 投稿者:児島高徳 投稿日:2025/02/10(Mon) 22:11  

> メルカリで、小室直樹_博士の【記念プレート\13,000(税込) 送料込み】で売られてる…

渡邉さま
メルカリで検索しましたら、9,900円でありました。「藤美荘」のものになるのでしょうか。
直リンクは貼りませんが…。


[1545] 記念プレート 投稿者:渡邊 投稿日:2025/02/03(Mon) 13:34  

メルカリで、小室直樹_博士の【記念プレート\13,000(税込) 送料込み】で売られてる…


[1544] もし仮に、小室直樹_博士が、ご存命なら…。 投稿者:渡邊 投稿日:2025/02/02(Sun) 18:59  

もし仮に、小室直樹_博士がご存命ならば、以下の様に表現されたかも知れない。

​​■知性とは、『必要条件を十分条件と誤解しない』という必要条件を満たしているはずだ。勿論、これだけで十分条件を満たしていない事は、言うまでもない。

■知性とは、『理解を納得と誤解しない』という理解力を満たしているはずだ。勿論、これだけで納得していない事は、言うまでもない。
即ち、ある前提条件において、そもそも問題の意味(仮説)が何であるかが分かる事と、その問題の答えの一つに納得する事は別物だという事が分かることは、言うまでもない。

■【近代民主主義国において、その国の民度以上の統治機構を手に入れることはできない。】
■【憲法とは、西洋文明が編み出した叡智であり、人類の成功と失敗の経緯を明文化した“歴史の賜物”である。】

■【権利があっても、権利の行使をしないのであれば、権利があっても権利がないのと同じである。】
■【権利の侵害とは、誰もが気付かなかった点から発生する。】

■【国家権力は、絶対的に強くなければならない。ただし、国民の自由および権利に対しては相対的に小さくすべきだ。】
■【国民の自由および権利は、絶対的に強くなければならない。ただし、国家権力に対しては相対的に小さくすべきだ。】

■人類が歴史から学ぶべき唯一の事は、人間が歴史から学ばないことである。
■歴史を忘れた民族は、必ず滅亡する。また同様に、言語とそれに基づく論理性を失った国家も、必ず滅亡する。

■自由および権利を主張する者は、最終的に責任を負う。故に、結果的に信用を得る。
■信頼を欲する者は、必ず事前に義務を果す。故に、結果的に自由および権利の為に権限を行使できる。
※勿論、『権限を行使したいが為に、事前に義務を果す振りをして、結果的に信頼を得て自由および権利を制限する』事は、手段の為に目的を変更する様なもので、そもそも、本末転倒です。
※同様に、『信用を得たいが為に、最終的に責任を負う振りをして、結果的に自由および権利を得る。』事も、手段と目的の逆転で、そもそも、本末転倒です。

『責任』は権利の行使や自由の享受において、事後に負うべき事柄という認識です。
『義務』は権限の行使や自由の提供において、事前に果たすべき事柄という認識です。


■以下は笑い話です。ご堪能くださいませm(__)m

①“野暮”の定義と基準とは?
②その原則と例外の境界線とは?
③その例外に対し、‟特例と異例”はどう違うのか?

上記の様な質問を日本人に問うと、大多数の日本人は『そんな‟野暮”なことを聞くな!』と、一蹴されて終わる場合が殆どでしょうねぇ…。

因みに、厚切りジェイソンなら、『Why Japanese people!?』と、言うでしょうねwww(^^♪




[1543] 夕刊フジ 投稿者:小野寺 投稿日:2025/02/01(Sat) 08:21  

 産経新聞社が発行するタ刊紙『夕刊フジ』が、2025年1月31日発行(2月1日付)をもって休刊したそうです。

 一般文献では、次の1つだけありますが、個別ページで引用されていない部分を引用します。

2002030 我が国は滅びる!!と警鐘 景気回復の切り札ここにアリ 夕刊フジ 産業経済新聞社 2/13 14面

数学嫌いな人のための数学

 「日本が世界にちっと
も信頼されないのは論理
性がないから。たとえば
日米は同盟を結んでいま
すが、それは契約でし
ょ。契約に定められたこ
とだけやればいい。それ
なのに、湾岸戦争でも今

回(アフガン空爆)で
も、契約してもいないの
に、助太刀しないといけ
なくなった…」
 『ショー・ザ・フラッ
グ』という言葉が独り歩
きし、国内論議も熟さな
いままに日本政府があた
ふたとしていたのは周知
の事実である。
 「憲法9条につ
いても、そうでし
ょ。その定義をは
っきりさせていない。対
米報復をさせないための
戦争放棄だったのが、
ソ対立の中でその意味も
二転三転している。小泉

首相が靖国参拝をしよう
とすれば中国から攻撃さ
れる。それにしっかり答
える"国としての論理"が
ないから、つけ込まれる」
 論に論で対抗しない、
論理性の希薄さで窮地に
立つ日本。それを打開す
るには数学を学び、論理

的な思考を身につけ、外
交や経済対策に役立て
よ、と強調する。
 本書は「数学の本」だが
数式はほとんどない。ア
リストテレスの形式論理
学の基本原則から説き起
こし、数学の論理の根本
を説明する。これによっ
て数学は、経済学、政治

学など社会諸科学をも統
合体系化し、諸科学の基
礎としての地位を確固た
るものにしていく…。小
室さんは要点を簡潔に、
かつ練り返し、歴史や経
済に興味がある人には、
数学がグッと近い存在に
なるに違いない。

 版元によると、昨年秋
の発売以来既に14万
部。この手の本としては
異例の売れ行きだ。
 ノーベル賞の湯川秀樹
博士にあこがれて京大に
入学。「学問をやるなら
数学は一番基本と思っ

た」そうだが、実は数学
に関する著作は初めて。
小学校の新学習指導要領
で円周率を3で間に合わ…
せようという、行政の数
学軽視の傾向に疑問を感
じたのも執筆の動機だ。
 小室さんは「資源も何
もない日本が世界経済で

張り合っていける理由の
一つは技術が進歩したか
ら。もう一つは経営者も
労働者も、しっかり働い
たから。その技術や経営
の基礎となる数学の力が
目に見えて低下していれ
ば日本の経済が滅茶苦茶
になるのは当然でしょ
う」と断ずる。
 それにしても、受験勉
強に追い立てられている
日本人、なぜ「数学嫌
い」が多いのか。
 「数学を分かるために

は数学を見る知覚『数
覚』(すうかく)が必要
なんです。ところが教師
はその知覚を育てるよう
な教育を行わない」から
だという。
 「数学嫌いをやめて、み
んなが少しでもいいから
数学をやる。政府や教育
監視して数学の
程度を落とすこと
にみんなで反対し
ようじゃないか、

そういう気持ちです」
 でも、中高年になって
からの「勉強」はきつく
はないだろうか。
 「いやいや、ホッブス
という17世紀英国の学
者は40歳で幾何学に出
合い、そこから勉強し
た。学問やるのに遅すぎ
るってのはないと思いま
す。百歳はどうか分かり
ませんけどネ」
 本書が「いい教師」で
あるかどうか、手にとっ
て確かめてみてほしい。


[1542] 『失敗の本質』 投稿者:小野寺 投稿日:2025/01/27(Mon) 08:22  

『失敗の本質』などの著書で知られる一橋大学名誉教授の経営学者、野中郁次郎(のなか・いくじろう)氏が1月25日、肺炎のため東京都内の自宅で死去したそうです。

 小室先生は、いくつかの文献で、この『失敗の本質』の文章を引用しています。

1991004『日米の悲劇』
引用開始
 戦後34年にして大東亜戦争の社会科学的研究がなされた。戸部良一、寺本義也、鎌田伸
一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎著『失敗の本質』である。
 この著は、「開戦したあとの日本の『戦い方』『敗け方』を研究対象とする」(同右)ものであ
る。
 とは言っても、「誤り」や「欠陥」を研究しようというのではない。(同右)
「諸作戦の失敗を、組織としての日本軍の失敗ととらえ直す」ことにある。
 このような研究は、いかなる成果をもたらすか。
 それは、「大東亜戦争の遺産を現代に生かす」ことになろう。(同右)
 換言すれば、「今日の日本における公的および私的組織にとって日本軍が大東亜戦争で露呈し
た誤りや欠陥、失敗を役立てることにほかならない」(同右)。
 ではなぜ、現在の組織に大東亜戦争の教訓が役立つか。
 日本軍の組織的特性は、現在の組織にも継承されているからである。すなわち、「日本軍の組
織的特性は、その欠陥も含めて、戦後の日本の組織一般のなかにおおむね無批判のまま継承」さ
---------------------------------[End of Page 0194]---------------------------------
れているからである。(同右)
 これは、すぐれた研究であり、先駆的業績である。大東亜戦争の社会科学的研究の嚆矢であ
る。学説史的金字塔となろう。
引用終了

1992001『信長の呪い』
引用開始
 信長の戦争において、戦争目的はただ一つ。明確であった。
 信長は戦争目的達成のために、意志(ウィル)と力(フォース)とを集中した。
 日本は大東亜戦争において、戦争目的は明確ではなかった。ただ一つであるともいえなかった。
---------------------------------[End of Page 0003]---------------------------------
いや、戦争目的かあったのかどうかすら疑わしい。
 ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ海戦、沖縄戦などの作戦にお
いても、日本軍の作戦目的は明確ではなかった。ただ一つではなく、複数の作戦目的が存在する
ことさえあった。これぞ、日本軍の失敗の本質と論者は分析している(戸部良一、寺本義也、鎌
田伸一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎『失敗の本質』)。
引用終了


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