公的データ | 話数サブタイトル 1マカロニ刑事登場 2時限爆弾街に消える 3あの命を守れ! 4プールサイドに黒いバラ 548時間の青春 6手錠と味噌汁 7きたない奴 8真夜中の刑事たち 9鬼刑事の子守歌 10ハマッ子刑事の子守り歌 11愛すればこそ 12彼は立派な刑事だった 13殺したいあいつ 14そして拳銃に弾をこめた 15拳銃とトランペット 1615年目の疑惑 17俺たちはプロだ 18つかみそこねた夢 19ライフルが叫ぶとき 20そして愛は終わった 21バスに乗ってたグーな人 22刑事の娘 23愛あるかぎり 24ジュンのお手柄 25手錠が朝日に光った 26みんな死んでしまった 27殺し屋の詩 28目には目を 29奪われたマイホーム 30また若者が死んだ 31お母さんと呼んで 32ボスを殺しに来た女 33刑事の指に小鳥が 34思い出だけが残った 35愛するものの叫び 36危険な約束 37男のつぐない 38おしんこ刑事登場 39帰ってきた裏切り者 40淋しがりやの小猫ちゃん 41ある日女が燃えた 42知らない街で… 43きれいな花にはトゲがある 44闇に向かって撃て 45怒れ!マカロニ 46黒幕は誰だ 47俺の拳銃を返せ! 48影への挑戦 49そのとき時計はとまった 50俺の故郷は東京だ! 51危険を盗んだ女 5213日金曜日マカロニ死す 53ジーパン刑事登場 54汚れなき刑事魂 55どぶねずみ 56その灯を消すな 57蒸発 58夜明けの青春 59生命の代償 60新宿に朝は来るけれど 61別れは白いハンカチで 62プロフェッショナル 63大都会の追跡 64子供の宝・大人の夢 65マカロニを殺したやつ 66生きかえった白骨美人 67オリの中の刑事 68一万人の容疑者 69初恋への殺意 70さよならは いわないで 71眠りの中の殺意 72海を撃て!ジーパン 73真夜中に愛の歌を 74ひとりぼっちの演奏会 75仕掛けられた銃声 76おふくろ 7750億円のゲーム 78恐怖の瞬間 79鶴が飛んだ日 80女として刑事として 81おやじバンザイ 82最後の標的 83午前10時爆破予定 84人質 85おやじに負けるな 86勇気ある賭け 87島刑事 その恋人の死 88息子よ お前は… 89地獄の再会 90非情の一発 91おれは刑事だ 92シンデレラ刑事 93真実の詩 94裏切り 95愛のシルクロード 96ボスひとり行く 97その子に罪はない 98手錠 99金で買えないものがある 100燃える男たち 101愛の殺意 102愛が終わった朝(ジーパンシンコその愛.1) 103狼を見た少年 104葬送曲(ジーパンシンコその愛.2) 105この仕事が好きだから 106着陸地点なし! 107光の中をあゆめ 108地獄の中の愛 109俺の血をとれ! 110走れ猟犬(ジーパンシンコその愛.3) 111ジーパン・シンコ その愛と死 112テキサス刑事登場 113虫けら 114男の斗い 115一枚の名刺 116マカロニ・ジーパン・そしてテキサス 117父と子の再会 118信じあう仲間 119厳しさの蔭に 120拳銃の条件 121審判なき罪 122信念にかけろ! 123孤独のゲーム 124仰げば尊し 125友達 126跳弾 127非常な斗い 128夢見る人形たち 129今日も街に日が昇る 130鳩が呼んでいる 131刑事の胸の底には 132走れ!ナポレオン 133沈黙 134正義 135ある敗北 136生命を燃やす時 137ありがとうテキサス坊や 138愛こそすべて 139墓穴を掘る 140故郷の父 141無実の叫び 142真実はどこに 143霧の旅 144タレ込み屋 145決定的瞬間 146親と子のきずな 147追跡!拳銃市場 148友情 149七曲藤堂一家 150わかれ 151刑事の妻 152勇気 153モナリザの想い出 154自首 155家族 156刑事狂乱 157対決!6対6 158顔 159海のテキサス 160証言 161話したい 162したたかな目撃者 163逆転 164バラの好きな君へ 165回転木馬の女 166噂 167死ぬなテキサス 168ぼんぼん刑事登場 169グローブをはめろ! 170再出発 171暴走 172俺たちの仲間 173一発で射殺せよ! 174星の神話 175偶像 176狼の街 177海に消えたか三億円 178リスと刑事 179親と子の条件 180訣別 181壁 182ボディーガード 183金庫破り 184アリバイ 185虹 186復讐 187愛 188切札 189人形の部屋 190パズル 191冬の女 1922・8・5・6・3 193二人の刑事 194兄妹 195ある殺人 196言葉の波紋 197ベスト 198死ぬなジュン 199女相続人 200すべてを賭けて 201にわか雨 202手紙 203鳩時計 204厭な奴 205ジョーズ探偵の悲しい事件簿 206刑事の妻が死んだ日 207絶叫 208ひとり立ち 209働くものの顔 210栄光 211待伏せ捜査 212情報 213正当防衛 214奇妙な友達 215七曲署一係・その一日 216テキサスは死なず 217スコッチ刑事登場 218殿下とスコッチ 219誘拐 220ジュンの復讐 221刑事失格 222蝶 223あせり 224保証人 225疑惑 226天国からの手紙 227CQ・CQ・非情通信! 228目撃者 229結婚 230ピアノソナタ 231孤独 232新しき友 233狙撃 234おさな子 235刑事の娘が嫁ぐとき 236砂の城 237あやまち 238東京上空17時30分 239挑発 240木枯しの中で 241脅迫 242すれ違った女 243その血を返せ 244さらば、スコッチ! 245刑事犬対ギャング犬 246赤ちゃん 247家出 248ウェディング・ドレス 249嘘 250民芸店の女 251辞表 252鮫島結婚相談所 253生きがい 254子連れブルース 255本日多忙 256ロッキー刑事登場 257山男 258愛の追跡 259怪物 260宝くじ 261偽証 262誇り高かき刑事 263罠 264撃てなかった拳銃 265ゴリ、爆発! 266逃亡者 267追跡者 268偶然 269みつばちの家 270殿下とライオン 271警察犬ブラック 272秘密 273逆恨み 274帰ってきたスコッチ刑事 275迷路 276初恋 277身代り 278刑事嫌い 279愛と怒り 280狼 281わかれ道 282結婚指輪 283激突 284正月の家 285母の香り 286悪意 287ある娘 288射殺 289殿下と少年 290執念 291トラック刑事 292一流大学 293汚れなき殺人者 294逮捕 295二つの顔の男 296ミスプリント 297ゴリ、爆走! 298われら七曲署 299ある出逢い 300男たちの詩 301銀河鉄道 302殺意の証明 303お人好し 304バスジャックの日 305勲章 306ある決意 307反転 308新しき家族 309危険な時期 310再会 311ある運命 312凶器 313真夏の悪夢 314拝啓ロッキー刑事様 315ライバル 316ある人生 317殺人者に時効はない 318カレーライス 319年上の女 320翔べないカナリア 321朝顔 322誤射 323愛は何処へ 324愛よさらば 325波止場 326捜査 327爆弾 328待ち合わせ 329タイムリミット 330天使の微笑み 331新曲 332冬の訪問者 333刑事の約束 334窓 335ある結末 336ドジな二人 337偽装 338愛と殺人 339暴発 340勝利者 341同期生 342何故 343希望のサンバ 344射程距離 345告発 346華麗なる承認 347謹慎処分 348ジョンとキング 349見知らぬ乗客 350高校時代 351密室殺人 352ボン・絶対絶命 353ラスト・チャンス 354交番爆破 355ボス 356制服を狙え 357犯罪スケジュール 358愛の暴走 359ジョギング・コース 360ボンは泣かない 361殺人鬼 362デイト・ヨコハマ 36313日金曜日・ボン最期の日 364スニーカー刑事登場! 365その一瞬…! 366真夜中の殺意 367跳べ!スニーカー 368事件の背景 369その一言 370恐怖の食卓 371愛するもののために 372最後の審判 373疑わしきは 374直感 375護送 376右往左往 377秋深く 378やさしい棘 379旅の夢 380見込捜査 381ともしび 382甘ったれ 383兄貴 384命 385死 386信頼 387雨の中の女 388ゴリラ 389心の重荷 390二十歳の殺人 391黄色いボタン 392流れ者 393密偵 394鮫やんの受験勉強 395爆破魔 396記念樹 397音の告発 398名残り雪 399廃墟の決闘 400スコッチ・イン・沖縄 401紙飛行機 402島刑事よ、安らかに 403罪と罰 404鍵のかかった引出し 405時効 406島刑事よ、さようなら 407都会の潮騒 408スコッチ誘拐 409英雄 410捜査だけが人生じゃない 411長さんが人を撃った 412似顔絵 413エーデルワイス 414島刑事よ、永遠に 415ドクター刑事登場 416ゴリさんが殺人犯? 417ボスの誕生日 418ルポライター 419禁じられた怒り 420あなたは早瀬婦警を妻としますか 421ドックとスニーカー 422令子、俺を思い出せ!! 423心優しき戦士たち 424拳銃を追え! 425愛の詩―島刑事に捧ぐ 426愛の終曲 427小さな目撃者 428ドック対ドッグ 429不良少年 430東京大追跡 431誰が彼を殺したか 432スリ学入門 433金髪のジェニー 434ある疑惑 435スター 436父親 437ニセモノ・ほんもの 438取調室 439ボスの告発 440強き者よ、その名は 441カーテン 442引金に指はかけない 443あなたは一億円欲しくありませんか 444ドック刑事のシアワセな日 445人質を返せ! 446光る紙幣 447侵入者 448風船爆弾 449ドック刑事雪山に舞う 450ドック刑事雪山に斗う 451ゴリ、一発勝負! 452山さんがボスを撃つ!? 453俺を撃て!山さん 454スコッチ、市民を撃つ 455死ぬなスニーカー 456ボス、俺が行きます! 457長さんが刑事を辞めたくなった 458おやじの海 459サギ師入門 460スニーカーよ、どこへゆく 461ドックのつぶやき 462あなたにその声が聞こえるか 463六月の鯉のぼり 464我がいとしき子よ 465裏の裏 466ひとりぼっちの死 467スコッチ非情 468殴られたスニーカー 469東京・鹿児島・大捜査線 470鹿児島・東京・大捜査線 471山さんに任せろ! 472鮫やんの大暴走 473ダーティーなゴリ 474ロボは知っていた 475さらば!スニーカー 476ラガー刑事登場 477俺は誘拐犯だ! 478汚れた警察 479怒りのラガー 480年月 481闇の中の殺人者 482ラッサ熱 483落とし穴 484青ひげ 485ウサギとカメ 486赤い財布 487ケガの巧名 488過去 489帰ってきたボス−クリスマスプレゼント− 490われらがボス 491ドックのうわごと 492傷だらけの勲章 493スコッチよ静かに眠れ 494ジプシー刑事登場! 495意地っ張り 496ジプシーとラガー 497ゴリさんが拳銃を撃てなくなった 498600秒の賭け 499こわれた時計 500不屈の男たち 501ある巡査の死 502癖 503山さんとラガー 504バイオレンス 505ジプシーの涙 506消えたロッキー 507この街で− 508ドックと天使 509列車の中の女 510ラガーの大追跡 511爆発!ロッキー刑事 512婚約者の死 513真相は……? 514ドックの苦手 515生いたち 516白いスーツの女 517落書き 518忘れていたもの 519岩城刑事、ロッキーにて殉職 520野崎刑事、カナダにて最後の激走 521ボギー刑事登場! 522ドックとボギー 523ゴリさん、死の対決 524ラガーのラブレター 525石塚刑事殉職 526井川刑事着任! 527雨の降る街 528真夜中のラガー 529山さんの危険な賭け 530検問突破 531マグナム44 532バラの刺青 533後輩 534俺の拳銃が無い! 535ボギーのいちばん長い日 536死因 537赤い憎悪 538七曲署・1983 539襲撃 540北の女 541からくり 542芝浜 543すりへった靴 544屈辱 545さらば!ジプシー 546マミー刑事登場! 547ドックの恋愛術 548金曜日に会いましょう 549ボギーとマミー 550俺はプロだ! 551すご腕ボギー 552或る護身 553ドックとマミー 554シルバーシート 555一枚の絵 556南国土佐、黒の推理 557黒の証明 558疾走24時間 559マザーグース 560愛される警察 56112年目の真実 562ブルース刑事登場! 563たすけて! 564夏の別れ 565正義に拳銃を向けた男 566あいつが 567純情よ、どこへゆく 568悲しい汗 569ホームラン 570遠い思い出 571青い鳥 572父と子の写真 573冒険の海 574誘拐 575向い風 576刑事、山さん 577探偵ゲーム 578一係皆殺し! 579鳩の舞う街 580名人 581逃げない男 582犯罪ツアー 583三人の未亡人 584盗聴 585ボギー名推理 586生と死の賭け 587求人広告 588夏子という女 589共謀 590怪盗107号 591ボギーの妹? 592空白0.5秒 593ジプシー再び 594十年目の誘拐 595マミー激走 596戦士よ翔べ! 597戦士よさらば・ボギー最期の日 598戦士よ眠れ・新たなる闘い 599殺人犯ラガー 600七曲署事件No600 601アイドル 602誰かが私を狙ってる 603陽炎の街 604戦場のブルース 605離婚 606マミーの挑戦 607狼を追え 608パリに消ゆ 609モンブラン遥か 61038時間 611無口な男 612怒れる狙撃者 613ヘッドハンター 61417才 615相棒 616カエルの子 617ゴリさん、見ていてください 618コンピューター計画 619犯人の顔 620素晴らしき人生 621決闘 622ブルースの賞金稼ぎ 623マイコン刑事登場! 624張り込み 625四色の電車 626激走・大雪渓 627感謝状 628ヒーローになれなかった刑事 629ドリーム 630必死のマミー 631ロックとブルース 632恐ろしい 633ホスピタル 634パブロフの犬 635いい加減な女 636ラガー倒れる 637模擬訓練 638危険な二人 639春なのに…… 640妻への疑惑 641二度死んだ女 642ハワイアン・コネクション 643走れブルース 644七曲署全員出動・狙われたコンピューター 645ラガーの華麗なるプレー 646うそ 647護送車強奪 648検視官ドック 649ラストダンス 650山村刑事左遷命令 651号泣 652相続ゲーム 653一枚のシール 654二度泣いた男 655左ききのラガー 656いじめ 657ドックの敵は白バイ? 658ラガーよ、俺たちはおまえがなぜ死んだか知っている 659夏の光 660デューク刑事登場! 661マミーが怒った 662制服よさらば 6631970年9月13日 664マイコンがトシさんを撃った! 665殉職刑事たちよ やすらかに 666父親ブルース 667デュークという名の刑事 668絆 669刑事にだって秘密はある! 670ドック潜入!泥棒株式会社 671野獣 672再会の時 673狼の挽歌 674友よ,君が犯人なのか 675死にゆく女のために 676地図にない道 677あなたを告訴する! 678山村刑事の報酬なき戦い 679ホラ吹きの街 680陽ざしの中を 681それでも貴方は女なの! 682揺れる命 683獲物は狩人を誘う 684美しき花の誘惑 685ロッキーの白いハンカチ 686俺の相棒 687男と女の関係 688ホノルル・大誘拐 689キラウエイ・大追跡 690私が七曲署の藤堂だ 691さらば!山村刑事 692捜査に手を出すな 693わが子へ 694出口のない迷路 695赤いドレスの女 696正面18度 697マミーを怒らせた少年 698優しさごっこ 699淋しさの向こう側 700ベイビーブルース 701ヒロイン 702教室 703加奈子 704未亡人は十八歳 705一億五千万円 706ボス!任せてください 707いつか見た、青い空 708撃て!愛を 709タイムリミット・午前6時 710殺意との対決・橘警部 711ジョーズ刑事の華麗な復活 712小鳥のさえずり 713エスパー少女・愛 714赤ちゃん 715山さんからの伝言 716マイコン、疾走また疾走 717女たちは今…… 718そして又、ボスと共に
藤堂俊介(ボス) 石原裕次郎(1〜705、718話) 早見淳(マカロニ) 萩原健一(1〜52、65話) 柴田純(ジーパン) 松田優作(53〜111話) 内田伸子(シンコ) 関根恵子(1〜111話) 三上順(テキサス) 勝野洋(112〜216話) 滝隆一(スコッチ) 沖雅也(217〜244、274、300、399〜493話) 田口良(ボン) 宮内淳(168〜364話) 岩城創(ロッキー) 木之元亮(256〜520話) 五代潤(スニーカー) 山下真司(364〜476話) 西條昭(ドック) 神田正輝(415〜718話) 春日部一(ボギー) 世良公則(521〜598話) 竹本淳二(ラガー) 渡辺徹(476〜658話) 原昌之(ジプシー) 三田村邦彦(494〜545、593話) 島津公一(デューク) 金田賢一(660〜715話) 太宰準(DJ) 西山浩司(706〜718話) 澤村誠(ブルース) 又野誠治(562〜718話) 水木悠(マイコン) 石原良純(618、623〜718話) 岩城(早瀬)令子(マミー) 長谷直美(275〜520、546〜718話) 石塚誠(ゴリさん) 竜雷太(1〜525話) 島公之(殿下) 小野寺昭(1〜414話) 野崎太郎(長さん) 下川辰平(1〜520、562、665話) 井川利三(トシさん) 地井武男(526〜718話) 山村精一(山さん) 露口茂(1〜691話) 橘兵庫(警部) 渡哲也(706〜718話)
東京・新宿の七曲署・捜査一係を舞台に、ニックネームで呼び合う刑事たちが活躍するドラマ。登場する刑事の若さや青春を前面に押し出した事で、後に日本の刑事ドラマシリーズに残る金字塔になった。
それまでの刑事ドラマはどちらかといえば事件中心のものであり、刑事たちの人間模様を主にした刑事ドラマはこれが始めてであった。また、デカ、ホシ、サツなどといった警察用語を広めた。また「走る」刑事ドラマとしても有名で、勝野洋、宮内淳が走った延距離は地球半周分とも言われる。当初は「青春アクションドラマ、職業は刑事」とされて「刑事ドラマ」としての色は薄かった。
当初の構想では、主人公・マカロニ刑事こと早見淳の成長物語として展開していく予定であった。しかし、早見役の萩原健一が降板を希望したため、製作側が苦肉の策で考え出したの展開は早見を殉職させるというものであった。これに端を発し、新人や無名に近い俳優を主演の新人刑事として出演させてその人間的に成長する姿を描き、やがて彼らが殉職することで番組を卒業していくというパターンが定着した。その流れの中で松田優作、勝野洋、渡辺徹、といったスターが生み出された。やがて、番組の路線が安定してくると、山下真司、又野誠治など殉職以外の道を歩む新人刑事も登場する一方、沖雅也、世良公則など芸能界で実績のある俳優が起用されるケースも出てきた。また、シリーズを通しての主役とも言える石原裕次郎や、露口茂、竜雷太ら、ベテランおよび中堅のメンバーも、新人刑事たちを見守りながらそれぞれの魅力あるドラマを生み出していた。
レギュラー出演者のスケジュール調整には大変力が入れられ、14年間に渡るシリーズにおいてレギュラー刑事が一部例外を除いてほぼ毎回全員出演している。
黎明期('72〜'74年) 七曲署捜査一係に早見淳(マカロニ)が着任するところからこのドラマは始まった。一係は藤堂係長(ボス)以下、山村(山さん)・野崎(長さん)・石塚(ゴリさん)・島(殿下)らのメンバーで、38話より少年課から内田(シンコ)も加入する。第一話の犯人役には、当時新進俳優として頭角を現してきた水谷豊(後に萩原とは「傷だらけの天使」で共演)が登場。山東昭子も新聞記者役としてセミレギュラーだった。その後も浜美枝、沖雅也(久保刑事役)、藤竜也、近藤正臣、宍戸錠などゲストが多数出演していった。特に沢田研二がゲスト出演したエピソードはGS時代のスターの共演で話題となり、当時のスタッフの証言によれば撮影所にファンが殺到したと伝えられる。
萩原の降板の申し出から岡田チーフプロデューサーは、文学座研究生・松田優作に目をつけてテスト出演させ、彼を次期新人刑事に採用した。テスト出演時の松田優作のチョイヤクはマカロニ役の萩原をも喰ってしまったと岡田氏は後に語っている。そして早見の殉職という衝撃的な展開が話題をまいた後、柴田純(ジーパン)が着任しドラマは新たなスタートを切った。松田優作の恵まれた体格をフルに使ったアクションと、ジーンズ姿に象徴される破天荒なキャラクターは話題となり、この時期に番組は30%を超える視聴率を取るようになる。
絶頂期('74〜'79年) 純の死後、三代目新人として三上順(テキサス)が配属。順からは1年目の殉職が中止され、交代劇がないまま田口良(ボン)が欠員補充という形で配属された。この時代は高視聴率が安定し、新人刑事の成長物語から刑事らの群像劇へと番組の姿勢がシフトしていった。
順の殉職後、滝隆一(スコッチ)が配属された。滝は先輩刑事を目の前で殺された事から、姑息な手段を使う犯人には独断発砲も辞さない非情な刑事になった設定で、チームワークのある藤堂班に波紋を起こすキャラクタとして投入された。良も性格の異なる滝との対比で存在感を増すことにもなった。
滝は半年後に転属し、短期の「ボン単独編」となった。この時期は麻薬Gメン房江のゲスト編や誤って容疑者を死亡させて辞表を出すなど良の成長に重点が置かれる。初の海外ロケを控えて岩城創(ロッキー)が欠員補充として配属された。以降は「ボン・ロッキー時代」としてタイトルバックも二年間不動のロングラン・シリーズとなった。宮内淳の人気急上昇で良の殉職劇が延期に延期され、次期新人候補の山下真司は半年以上浪人させられ、北海道ロケにカメオ出演した。
激動期('79〜'82年) 良が殉職し、待機していた山下真司が五代潤(スニーカー)として登場。同時に主題曲も新バージョンに変更され、ドラマの方向性も変化した。番組を新人刑事中心から群像劇へとシフトさせ、地味なエピソードも増えて幅広い作劇が模索された。その結果として主役的立場である潤のイメージが弱まり、番組の魅力であったアクション面が後退してしまった。また、地味な作品が主流になったことも視聴者離れにつながり、TBSの裏番組の「3年B組金八先生」に世間の注目が集まって視聴率と人気は急激に低下していった。様々なテコ入れ策が検討され、その1つとして山田署に転勤していた滝を七曲署に復帰させた。
初期から出演していた島刑事役の小野寺昭が降板を表明。島の後任として西條昭(ドック)が登場する。西條役の神田正輝自らの提案で、今までの濃厚刑事ドラマにカジュアルな要素を注入した。彼のシリアスからコミカルまで幅広く演じるイメージとも相まって、作品のバリエーションは拡大。娯楽性も増して人気を取り戻すことに成功する。
藤堂役の石原裕次郎が病魔に倒れ、長期欠席してしまう。その間に潤は辞職して故郷に帰るという形で姿を消した。(ボス不在時の殉職を避ける形をとり、ボス復帰時にはスニーカーもゲスト出演。)その後最年少の新人刑事竹本淳二(ラガー)が登場する。ところが沖雅也も病気から番組を欠場。藤堂は全快して復帰するが、滝は古傷が悪化した設定で病死という形で降板。
第二の絶頂期('82〜'84年) 原昌之(ジプシー)が登場する。原役の三田村は必殺シリーズとの掛け持ちで出番があまり多く出来なかったが、神田・徹らと「ミワカントリオ」と呼ばれて番組の人気向上に貢献した。 10周年記念の2話連続カナダロケで創(ロッキー)は殉職し、野崎(長さん)は警察学校への栄転で姿を消す。さらに石塚も殉職で降板が決定していた。制作サイドは急激なメンバーチェンジによるファン離れを恐れ、テーマ曲を元の音源に戻して「原点回帰」を行った。後任として春日部一(ボギー)が登場。一は初代・早見淳を意識したキャラクターで、登場編も1話のリメイク的な作りとなった。世良の加入から「カワセミ時代」と呼ばれる黄金期を迎え、テレビ情報誌のグラビアを飾った。
石塚殉職後、井川利三(トシさん)が着任し、その後は中堅としてチームを支えた。 三田村はNHK大阪制作のドラマ主演と必殺シリーズ(ABC)の続投から番組を降板。後任として女性刑事が赴任するが、彼女はすぐに辞職し、代わって亡き創の未亡人・岩城令子(マミー)が配属される。
一の殉職後の後任として澤村誠(ブルース)役・又野誠治が用意されたが、一の延命で交代劇がないまま誠が登場する。後のVシネマでの共演のきっかけとなった。
終盤〜PART2('84〜'87年) 一の殉職後は欠員補充はなかったが、約半年後石原良純の水木悠(マイコン)が七曲署に赴任することになる。悠は本庁のIT担当刑事という設定で登場後、レギュラー入りした。
淳二の殉職後、後任として島津公一(デューク)が配属された。(最終回を前に海外研修という形で姿を消した。)
番組終了半年前には14年間出演していた山村も殉職で姿を消す。石原裕次郎も再入院から番組を降板。新人刑事太宰準(DJ)と橘兵庫(警部)が係長代理として着任するが、番組の打ち切りが決定する。
最終回に藤堂は復帰し、有終の美を飾った。 (藤堂が取調室で犯人の妹に対し、部下への思いを語る台詞の全てが石原のアドリブであったことは有名であり、石原のこの番組に対する思い入れをあらわした言葉として今も伝説となっている。)
翌々週からはPART2が開始し、女性係長・篁朝子(係長)と喜多収(オサム)が登場し、野崎が現場復帰した。 人気が及ばず12話で終了したと思われているが、実際は本シリーズの終盤よりも視聴率は高く、継続も考えられたが新番組へ仕切り直しする方向で終了した。
|