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小室直樹文献目録 一般文献 1981001

[ 書名 ] 『新戦争論』

  • [ 副書名 ] “平和主義者”が戦争を起こす
  • [ 著  者 ] 小室直樹(文明史研究会代表)
  • [ シ リーズ ] カッパ・ビジネス (10)-66
  • [ 出版者 ] 光文社
  • [ 総頁数 ] 200頁
  • [ 発  行 ] 1981年05月30日初版1刷
          1983年10月25日10刷まで確認
  • [ ISBN等 ] 書籍コード (分)0-2-31-(製)01117-(出)2271
            ISBN 4-334-01117-9 C0231
  • [ 価  格 ] 定価600円(1刷時),定価650円(10刷時)
  • [ 箱 ・帯 ] 箱無・帯有
  • [ 体  裁 ] 新書判 17.2×10.7cm
  • [ 図  表 ] 無
  • [ 注  記 ] カバーの推薦文:山本七平,ホセ・マリア・アラネギ
  • [ 分  類 ] 図書

目次

 まえがき

 1 “平和主義者”が戦争を起こす

  • みんなが平和を愛した結果が第二次大戦となった
  • 戦争は個人の「心の内なる」問題ではない
  • 台風の上陸を法律で禁じようとする平和主義者
  • 日本の「平和主義者」は神州不滅主義者か
  • ヒットラーの奇跡はなぜ可能だったのか
  • 猫を虎に育てたヒットラー
  • 戦争の決意ができずに崩壊したフランス
  • 「平和主義」という宗教は,「戦争」を過小評価している
  • 日本はうまくやっていると信じる人は「センス」のない人だ

 2 戦争を否定すると近代文明が崩壊する

  • 「戦争」と「けんか」はどこがちがうか
  • 戦争がないのが平和,というのはまちがい
  • 戦争とは,つける薬がないものにつける薬である
  • 日本の敵はソ連と決めつけるのは早い
  • 侵略戦争にも歴史の必然がある
  • 満州,朝鮮をめぐる「必然」とは何だったか
  • 真珠湾攻撃は,「突如」ではない
  • 全面降伏論は,まるっきりのナンセンスだ
  • 日本の非武装中立は白昼夢である
  • 尖閣列島,竹島問題の解決は例外
  • 北方領土は,戦争によらなければ返ってこないのか
  • 紛争をそのままにしておくと,文明が崩壊する
  • 戦争は,消極的な意味で,万能薬である
  • 「現状維持」をめぐる二つの正義
  • 第二次大戦で「猛毒」を除いて成長した日本
  • 「戦争」の語を,あまり法技術的な意味にとってはいけない
  • オルテガ・イ・ガゼの戦争論
  • 建て前と実態があまりにはなれると,その国は破滅する
  • 日本は清帝国の二の舞にならないか

 3 国連の幻想と国境の思想

  • ナンセンスな日本の「国連中心主義」
  • 国連とは,そもそも何だろうか
  • 「自衛」の名目さえつければ,何でも自由な国連憲章
  • 日本は国連の外様大名である
  • 平等主義は国連を弱くする
  • 国連はユニバーサルなものではない
  • 国連の事務総長は首相と同格と思う非常識
  • 変化すべきものを変化させまいとする矛盾
  • 多数決制度の致命的欠陥
  • 全会一致制で衰退したポーランド
  • 国連は戦争に代わる手段ではない
  • 国際社会を知るための鍵,「社会」と「結社」
  • 「そこにある」ものと「そこで作る」もの
  • 「憲法上それはできない」という弁解は成立しない
  • 西洋人は「社会」と「制度」の区別ができない
  • 国家権力は「解毒剤」である
  • 単一民族国家の日本は,「国家」をよく理解できない
  • ソ連は国民国家に変質して,安全になった
  • 文化や経済には絶対的国境がない
  • 正義は「空箱」にすぎない
  • 国際法はまだ低開発段階になる
  • 真の平和主義とは何か

所蔵館

情報元

他文献

備考

  • 刷情報:1981年06月30日5刷/1982年12月01日8刷
  • カバーデザイン:長友啓典/イラスト:矢吹申彦/著者撮影:須原正親/本文イラストレーション:森本清彦
  • 帯字句 表:
    日本の非武装中立は白昼夢だ!/「核持込み問題」に揺れ動く、日本の混迷を正す衝撃の問題作!
  • 「ホセ・マリア・アラネギ」は色摩力夫氏のペンネーム(『国民のための戦争と平和の法』(1993002)「まえがきにかえて」参照)

内容

  • 以下,「まえがき」より一部引用:
    この本は,この文明史研究会の成果である。とくに,スペインの国際法学者,ホセ・マリア・アラネギ氏と私が中心になって,まとめたものである。

更新日

  • 2005-03-02
  • 2005-03-12
  • 2018-08-26 [他文献]覧 加筆
  • 2022-01-07 帯字句 追加
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