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気になること

雨続きで今日の花火大会中止かなぁと考えています・・・
どちらにしても このぬかるみでは土手は凄いことになっていそうなので子供2人連れて行くのは無理でしょうね(^^;

さて書き掛けたのはかなり前で放置していたものです(^^;
ファイルが増えてきてちょっとPC内を整理していたら出てきたので少し手を加えてみました~(笑)
でも やっぱり纏まりのない文章ですね(笑)
誰かの目線で書くって難しいなぁって思います。

以下本文

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気になること
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「篠原、泉をしらんか?」
退勤時間を過ぎ更衣室に向う途中、太田に声を掛けたられた。
「いや、見てないけど。野明に何か用か?」
「いや ならいいんだ。すまなかったな」
そういいながらそそくさと その場を去る。
妙にそわそわした態度が腑に落ちなくて 「なんだありゃ?」と思わず口に出してその後姿を見送った。

手早く着替えを済ませ、更衣室を出たが野明が更衣室に来た気配もない。
今日は日報もさっさと書き上げたし居残るような用事は何も無いはずだと思い、『ハンガーにでも行ったかな?』と思い足を向けた。
ハンガーに野明の姿がないことを確認して 一応隊員室にも顔を出したがやはりそこにも彼女の姿はなかった。
残っていたのは 熊耳、進士、山崎の3人で帰り支度を終え机を片付けたりしているところだった。
「野明 見ませんでした?」
「あれ、遊馬さん帰ったんじゃなかったんですか?」
ひろみちゃんが柔らかな笑顔を向ける。
「いや それがさ、野明見つかんなくて。帰りに飯でも食っていこうかと思ったんだけど。」
「泉さんでしたら さっき太田さんに呼ばれて行きましたよ」
定時に上がれることにホッとした様子の進士が荷物片手に答えた。
「太田と? 何で?」
「さぁ・・・? でもなんだか思いつめたような様子でしたよね、太田さん」
進士が同意を求めるとひろみちゃんは大きく頷いた。
「ここ数日 そわそわして落ち着きがないというかそういう感じでしたよね」
「太田に落ち着きがないのは いつものことじゃないか。」
何でもない風にいいながら遊馬は さっきの太田の様子がチラリと脳裏を掠める。
「最近 やたらと泉さんの方を伺ってたと言うか、気にしていた感じはあったんですよね」
「確かにそうね。ここ数日 態度が不自然というか、集中力が掛けてる感じがあるわよね」
「遊馬さん なにか気がついたことないんですか?」
一斉に言われて考えてみる。確かにここ最近チラチラを野明の方を見てるなとは感じてはいた。
それにさっきの態度だ。一度気にかかると変に気になって落ち着かない。
「俺 ちょっと探してきます」
そう言って踵を返すと心当たりを探してまわることにした。
隊員室に残された三人は 揃って顔を見合わせると「若いなぁ」と口を揃えて笑い、それにしても、と太田の様子がおかしいことに首を捻った。

先ほども探したハンガー、ついでに駐輪場にバイクがあるのを確認して、電算室、更衣室を順番に覗いたが野明も太田も姿が見えなかった。
すると残りは屋上か堤防か。
少し考えて 太田が野明を連れ出したとするならば 好き好んで屋上には上るまいと考えて堤防に回ることにした。
途中 トマトのビニールハウスの傍に差し掛かったところで 人の話し声が聞こえて思わず立ち止まった。
太田の声だと確信して近づき ビニールハウスの角からひょいと顔を出すと、向かい合って立つ制服姿の野明と太田を見つけ、声を掛けようとしたとき太田が言葉を発した。

「というわけなんだが・・・付き合ってもらえんだろうか?」
話の前半が聞こえなかったとはいえ 予想外の言葉に思わず顔を引っ込めてハウスの影に隠れてしまった。
『なんで 俺が隠れなきゃならないんだよ!』と思ったものの一度隠れてしまうと今更出て行くのもばつが悪いし気が引ける。そして 何より野明が何と答えるのかに興味があった。
そっと様子を伺うと俯いて顔を真っ赤にして拳を握り締めている太田の前で 野明は困ったような笑顔を見せていた。
「う~ん・・・でも 私なんかでいいのかなぁ?」
「お前以外におらんだろうが」
真剣な様子の太田に野明が苦笑したかと思うと予想外の回答が飛び出した。
「わかった。いいよ、私でいいなら」
吃驚して思わず 声を上げそうになるのを必死で抑える。
何故、いや それより何が? それもよりによって太田だと?! 
人が大混乱している間にも会話は続いている。
「で、早速なんだか次の非番は空いてるか?」
「今の所予定ないよ、じゃ 明後日ね」
「場所は・・・」
太田が 野明に約束を取り付けているのを耳にして 居た堪れなくなってその場から逃げるように立ち去った。真っ直ぐ寮まで帰ってきたが 大体 彼女でもない野明が誰とどうしようと自由で俺の干渉することではない、とわかっているのに気分はイライラしてちっとも落ち着かない。
今頃になって『夕飯食い損ねたな』と思ったものの部屋を出る気力が沸かずにそのまま風呂にだけ入ってベッドに横になったが、疲れているはずなのに全く眠れなかった。

翌朝 出勤すると始業時刻より5分ほど早いのに自分以外の全員がすでに隊員室に来ていた。
挨拶を済ませて席に着くと隣から 拗ねたような声がした。
「遊馬、昨日さっさと帰っちゃって どうしたのさ?」
「別に」
『あんなの見て待っていられるか! 』と言ってやろうと思ったがやめた。
「一緒にご飯食べて帰ろうと思ってたのに」
「そりゃ 悪かったな」
つい 素っ気無い返事になってしまう。
「・・・なんか 機嫌悪い?」
少し困ったように問う野明に 軽く一瞥を投げるとファイルを片手に立ち上がった。
「別に普通だよ、さぁて 仕事仕事っと・・・」
この話題を続けると何を言い出すか自分で自信が持てなくて電算室に逃げ込むことに決めた。
視界の隅に困惑している野明が見えていたもののそれにはあえて気づかない振りをした。

こういう時に限って出動が掛かることなく野明との間に微妙な雰囲気を漂わせたまま定時が近づいてきた。
あれから野明は何度か話しかけてきたものの、適当にあしらうように返事をしているとその内話しかけてこなくなった。
正直何がこれほどまでに気に入らないのか自分でもよく分からない。
特別な関係ではないのだから 野明が誰とどうしようがプライベートに口を挟める権利はないことは分かっているのに気にかかって仕方がないのだ。
退勤時間間際になって 帰る準備を始めると野明がこちらの様子をチラチラと伺うように見ていることに気がついたが 素知らぬ振りを決め込んで「じゃ、お先失礼します!」と告げて隊員室を後にした。

結局この日も満足に眠れなかった。
今日は非番。太田が野明に約束を取り付けている日だ。
何気なく窓外を見下ろすと 出かける太田が目に入った。
こざっぱりしたジャケットとスラックス。普段余り見かけない格好。
『暇だから』と自分に言い訳をして 太田の後をつけてみることにした。

ついた場所は最近出来た新しいショッピングモールでその入り口には壁に背を預けて佇む野明が居た。
淡い色のカーディガンにカットーソー、ライトグリーンのパンツでそれなりにめかし込んでいるのが心に痛かった。
太田を見つけ小走りに駆け寄ると 二言三言言葉を交わし 建物に入っていった。
色んな店に出たり入ったりしながら 2人で商品を見てまわり、最終的に時計店でかなりの時間を費やし 野明が幾つか手首に嵌めてみる。
暫く店員も交えて話をした後 一つを選択したようでプレゼント仕様にラッピングされた包みを受け取り野明はクスクスと笑っていた。
人のデートをつけてまわることに虚しさをおぼえてクルリを踵を返す。
妙に白けた気分でそのまま寮に帰ることにした。
太田は結局門限ギリギリまで寮には帰ってこなかった。
その日 俺はギュッと胸を締め付けられる感覚と苛立ちのようなものを抱えてやっぱり満足に眠ることは出来なかった。
明日からの仕事考えると気が滅入ってくる。
なんでもない顔をして今までのようにあいつの指揮を取れるのか不安になってきた。
野明が自分から離れていくような気がして そしてその向う先がまさかと思う身近な相手の所だというのが気に障って仕方がなかった。

翌朝 隊員室に入るとそこにはやはり野明が居ていつものように「おはよう 遊馬」と声を掛けてきた。
「おう」と返事だけを返してそのまま黙って席につく。機嫌の悪さが声に出ているのが自分でもよく分かった。
その様子を困った顔をした野明が見つめて、意を決したように話しかけてきた。
「ね、どうしたんだよ 遊馬。最近変じゃない?」
「別に」
「いいたいことがあるなら ちゃんと言いなよ。気になるじゃない?」
思わず 『誰の所為だとおもって』と言いたいのを飲み込み太田の方をチラリと見遣った。
太田は『さも 迷惑だ!』といわんばかりの態度でこっちを見ていてその様子に俺の中の何かがプチンと切れた。
徐に立ち上がると野明に声を掛けた。

「・・・野明 ちょっといいか?」
「・・・うん?」
小首を傾げながらも野明は素直に俺の後をついてきた。
屋上にでて手すりに背を預けるようにして立ち止まると 野明は俺の正面に立って黙って不思議そうな顔で俺を見ていた。
大きく深呼吸をするとゆっくり息を吐き出し、気持ちを落ち着けてから努めて冷静に口を開く。
「なぁ お前 その・・・太田と付き合ってる・・・のか?」
「・・・・・はい?!」
野明は キョトンとした顔をして聞き返す。驚きで声が完全に裏返っていた。
「誰が?」
「お前が」
「なんで?そんなことあるわけないじゃん!」
「何でって・・・お前、この前ビニールハウスのとこで・・・。それに昨日だって2人で楽しそうに出かけてただろう?」
「?? って ええ? 遊馬。あれ聞いてたの?!」
吃驚した顔をした野明は 直後にクスクスを通り越して「遊馬ったら 嫌だぁ」と言ってケラケラと笑い始めた。
目の端に涙を浮かべて「どこから聞いてたのよ?」と言いながら遊馬の腕にぽんと手を添える。
「それに 昨日って・・・遊馬見てたの?」
目を丸くした野明が遊馬の顔を覗き込むとバツが悪くなって思わず視線を宙に飛ばした。
「えっと・・・まぁ・・その偶然な・・・」
まさか 気になって太田のあとをつけたとは言いたくなかった。
「じゃ もしかしてここ数日遊馬の機嫌が悪かったのはそれが原因な訳?」
「・・・そんなんじゃねぇよ・・・」
声に力がない上に顔が火照っているのが分かり頭をガリガリと掻きながら野明の視線から逃れようと目を逸らす。
野明は そんな俺を見て満面の笑みを浮かべると顔を見ようとひょこひょこと動き回った。
「やめろって!」
野明の頭を手で押さえると上目遣いにクスリと笑った野明が嬉しそうに訊ねた。
「ね 妬いてくれちゃった?」
「ばぁか。そんなんじゃねぇよ」
「違うの? なんだ つまんないの」
「お前ね! ・・・で どうなんだよ?」
「どうって・・・ああ! そうか、どうしようかなぁ・・・・」
野明は少し考えてから 思い切ったように一つコクンと頷くと顔をスイっと近づけてきた。
「遊馬、口は堅い?」
「お、おう!」
驚くほどの至近距離にある野明の顔に少し焦りながらも何とか返事を返す。
「じゃ 最初からちゃんと話すから。秘密は守ってよね。私も遊馬に誤解されていたくないし」
後半は呟くような小さな声で言うと野明はにっこりと笑った。

「ね 遊馬、今日って何の日だか知ってる?」
唐突な質問に記憶の引き出しを開けても何も該当する情報が引き出せなくて俺は首を傾げる。
「いや、なんかあったか?」
野明はくすりと笑うと「そうだよね」と言ってから正解を教えてくれた。
「今日は 熊耳さんの誕生日なんだよ」
「へぇ? そうなんだ。それがどうか・・・って あ、まさか!」
思い当たって思わず声を上げた。答えが分かった事と、その意外性、どちらに声を上げたのか。
「そういうこと」
野明はクスクスと笑って続けた。
「だから買い物に『つきあって』あげたの」
「でも あのやり取りは誤解したくなるだろう?」
「やり取りって?」野明は小首を傾げる。
「野明しかいないって・・・」不貞腐れたような顔で言う遊馬に野明は思わず噴出した。
「だって、二課棟に女性3人しかいないんだよ? 南雲さんに買い物付き合ってもらうわけに行かないし 熊耳さんに直接言えないなら 『私しかいない』でしょ?」
「あ・・・」
考えれば物凄く単純なことだ。プレゼントを当人を伴って買いにいけるのは気心が知れた相手だけだ。
太田はお武さんとそこまで打ち解けていないのだから当然買ってから渡したい。
しかし太田は女性にプレゼントを買ったことがないのでその選択に困って野明に助っ人を頼んだのだ。野明は一時的にお武さんと同居していたので持ち物の趣味を俺達の中では一番よく把握しているだろうし。
「私でお役に立てるのかなって思ったんだけど、どうしてもっていうから」
「でも お前太田に何か買ってもらってただろ?」
「本当に見てたんだね~、でも 残念。私は預かっただけだよ」
「預かる? 何で?」
「あんな包みもって寮に帰って遊馬たち 太田さんを問い詰めたりからかったりしないでいられる?」
「・・・無理だな・・・」
絶対 問い詰めてからかうよなぁ。色恋に縁が多い場所じゃないだけに・・・・あっという間に寮全体が妙な祭りになりそうだと思った。

普通の会話ならいくらでも出来るのに「相談に乗ってくれ」の一言がなかなか言い出せずに数日機会を伺い続けてて挙動不審になっていた太田、。そうこうしている内に お武さんの誕生日前最後の非番の日が近づいてきてあの日退勤間際の野明を捕まえ「買い物に付き合って欲しい」の一言をどもりながら漸く口した 。遊馬は この時の会話を聞いたのだ。
野明にしてみれば 「そんな大事なもの選ぶのに 私が口を出していいのかな」という気持ちがあったが真っ赤になりながら年下の自分に頭を下げてまで頼んでいる太田をみて何とか力になってあげたいなと思っ たのだ。
どうしても あの日に声を掛けなくてはいけなかった理由は・・・
非番前日の退勤間際だと遊馬が野明に声を掛けるのがわかっていたからだ。
帰りが遅かったのはレストランの下見。だから 互いにそこそこ小奇麗な格好をしていたわけだ。
事の顛末を聞かされた遊馬は 思わず大きく息をついた。

「成る程ね」
野明が顔を覗き込む。
「お願いだからこのこと秘密にしてよ?」野明が念を押す。
「了解!」
久々にスッキリした気分で返事を返して大きく伸びをした。
「熊耳さん 喜んでくれるかなぁ」
「大丈夫だろ、あんだけ一生懸命選んだんだし」
「伝わるといいよね」
そういうと野明はにこっと微笑んで遊馬に向き直った。

「ところで遊馬、本当に妬いてくれたんじゃなかったんだ?」
少し拗ねたような顔で見上げる野明の髪をくしゃっと撫でながら目線を宙に泳がせる。
「・・・言わせるのか?」
「駄目?」
やれやれと肩を竦めて一度大きく息を吸い込む。
「一度しか言わんぞ。・・・妬けたよ、だからあーゆーのはもう勘弁してくれ」
それを聞くと野明は花が咲くような笑顔を見せた。
「はい、もうしません。」
そういうとクルリと踵を返す。
「さ、そろそろ行かないと怒られちゃうね」
「だな」
野明は嬉しそうに俺の腕を取ると隊員室に向ってスタスタと歩き出した。

2人連れ立って隊員室に戻ると皆が一斉にこちらを見たが 気まずい雰囲気がなくなっているのを察してか一様にほっとした気配が漂い『俺はそんなに険悪な雰囲気をだしていたのか』と思わず苦笑した。
太田がこちらの様子を伺っているのに気づいたが 野明との約束もあるので気づかない振りをしてやる。
その様子に野明がこちらを見てこっそりと笑い 「お茶淹れてくるね!」と言って注文を聞いて回った。
お武さんも席を立ち「手伝うわ」といいながら給湯室に向った。
ふと足元を見ると 野明の机の下には昨日野明が受け取っていた包みが一回り大きな別の店の袋に入れられてそっと置かれていた。
少し考えて その袋をひょいと掴むと太田の席に運ぶ。
「ほら」
紙袋を太田の机の下に置きながらついでのように小声で声を掛けた。
「野明 連れ出すんだったら一言いえよな」
ばつが悪そうな顔をした太田が「すまん」と意外に素直に口にしたので聊か拍子抜けした。
緊張しているような顔が微笑ましく見えて思わず上から目線で「ま 頑張れよ」と声を掛けて背中をポンと叩いて席に戻った。
給湯室から戻りお茶を配り終えた野明が席に着くと 足元の紙袋がなくなっているのに気づいた。
軽く肩を叩くとそっと太田に視線を向けた。
野明は 太田と俺とを交互に見て納得したように頷くと、クスリと小さく笑う。
「秘密守ってね、って言ったのに」
「他の奴らには言わねぇよ。それに・・・太田には言っとかないといけないこともあったしな」
「なによ、それ?」
「いーんだよ、お前は知らなくて」
腑に落ちない顔をして小首を傾げる野明に「いろいろあんの」とだけ言って書類の束をもって立ち上がった。
「電算室いくぞ、野明」
進士とひろみちゃんが用事で部屋を空けた隊員室。
野明も意図を察して遊馬に従った。
キャットウォークを歩きながら 「上手くいくといいね」と笑う野明を見ながら『年末のこいつの誕生日にはプレゼントくらい用意してやろうか』と考えて、でも『まぁこいつなら一緒に買いに行ってもいいのかも知れないな』と思い直す。
それはその時に考えればいいことだ。
けど、人に何かを贈ることをこんなに楽しみに思うことが少し嬉しかった。

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追記

太田さんって結構純粋な人なんでしょうね~と 「惑いの午後」の回で思いました。
根は真面目で 純粋。あれで 暴走しなければもっと女性とも縁がありそうなのに(笑)
香貫花にせよ お武さんにせよ 尻に敷かれそうな女性としか接点がないのが気の毒なところです(^^;
私から見たら 割と謎キャラなんですが嫌いではないんですよ~
だた 私生活が全くイメージできないだけで・・・・

ただいまです~

私の父の法事で三日間 頑張って外出してました。
旦那は行かないといいましたので一才と4歳の子供二人をつれて広島まで大移動です(^^;
電車とバスを使って移動したわけですが・・・
紙おむつからミルク道具、お湯とか白湯まで持ち歩くので荷物だけもコメ袋2個分以上の重量に・・重かったです"(ノ_・、)"
何しろ 法事が2つ重なっていたので礼服も持ち歩いたので嵩張るの何の・・・
肩が ガッチガチに痛いです(^^;

そして今日帰ってきたわけですが・・・・
昨日からの雨で側溝の水は溢れてるし、道路は冠水。
帰れないかと思いましたよ。
ああ 帰ってこれてよかった~!
ちなみに こんな感じでした~

自分のサイトと 携帯で閲覧できそうなサイト様はいくつか道中拝見させていただくことが出来ました♪

メールも携帯から返信してみたんですが・・・・

秘密コメントをくださった方、及び メールを下さった方でまたお返事着てないわ! という方がおいででしたら是非 ご一報下さい!(送ったはずなのですが 出来たかどうだか今ひとつ自信が持てません(^^; コメント記入は履歴があるので確認しやすいのですが・・・)

それでは また再び頑張りますので どうぞ宜しくオネガイイしたします!

一喝

この三日子供と親戚に振り回されてフラフラ
その上昨晩からの豪雨で驚くほど水嵩の増した道路を通ってきました
無事に帰れそうでよかったー
写真もとったので帰ってからアップして見てもらおうかと(笑)
さしあたり疲弊した心で突発的に思い付いたSSです
携帯で書いているので誤字脱字その他は後程直すかと思います

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一喝
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いつも冷めた顔をして興味の無さそうな様子で話す彼。
ほら 今だって。

「だーかーら そんなの俺らにカンケーないんだって」
頬杖を付きながらため息混じりに言う彼に太田さんが噛みついた。
「貴様ぁ そういう事で世間の平和が守れると思ってるのか?!」
鼻息荒く抗議する太田さんに半眼のまま面倒くさそうに答える。
「世間の平和よりまず自分の平和が先だろうが」
「そういう事だからいつまでも市民に愛される地方警察になれんのだ!!」
「あー鬱陶しいっ!俺はね そーゆーのが嫌いなの」そういうと椅子をクルリと回転させて太田さんに背を向ける。
「篠原ぁ!何だその態度は 大体これだからお前ら即席警官は…」
太田さんが声を荒げるのを背中に聞きながら尚も憎まれ口を叩くその顔は妙に楽しげで 私は思わず小声で訊いた。
「ねぇ 遊馬。本当に鬱陶しいと思ってる?」
すると遊馬は悪戯っ子のような目をして小声で答えた。
「さぁな でもあいつからかうと面白いんだよな」
「うわ 性格悪ーい」
思わず口に出すと彼はニッと笑って椅子を滑らせると私の耳許に唇が掠る位の距離で囁いた。
「それは相手次第だな。お前にだけは甘いだろ?」
吃驚して顔に朱をのぼらせて後ずさると肩を震わせて笑う。
「お前もからかい甲斐があるよな」
暫く私達の様子をみていた太田さんが痺れを切らして声を上げた。
「篠原!聞いとるのか?!」
意地の悪い笑みを浮かべて振り返った彼は心底面倒臭そうな声音で怒鳴り返した。
「んなデカイ声で言わなくても聞こえてるっつーとるんだ!!いま取り込み中なんだから黙ってろよ あんたは!」
「二人ともいい加減になさいっっ!」
お武さんの一喝で一瞬にして態度を改める太田さんにまたこみ上げる笑いを噛み殺しながら「俺は野明の一喝位であんな風にはならないけどな」というと私の頭をくしゃりと撫でた。

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追記
ただいまお出掛けしてます
新幹線 N700系に乗れたので電源もあるし無線LANも使えて比較的快適(* ̄m ̄)
これで子供が愚図ら無いともっといいのにぃ
というわけでただいま帰宅中ですー

軽井沢編9 枕話

軽井沢編 第9弾です

えっと 暑さで溶けそうな頭で書いたためか よく分からない展開になってきました(^^;
自分で自分の首を絞めてる感じがしてますが・・・
前回から一週間 なんとなく週一更新になりつつある軽井沢ですが 頑張りますので宜しくお願いします~☆
まったく時間の進まない話でごめんなさい~(T∇T)

長くて完結はまだ先になりそうですがもう少し続く予定ですのでよろしければもう暫くお付き合いくださいませ~

以下本文

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枕話
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甘い薔薇の香りが鼻を擽り、うっすらと目をあける。
遊馬は無意識のうちに眠っていたことに気づいて頭を軽く振りながら半身を起こした。
体から滑り落ちたブランケットが腰付近に重なり低い山を作る。
目の前には寝巻きのままローテーブルの上に両腕を組み額を乗せて眠る野明がいた。
「まったく 自分が湯冷めするだろうが」
自分に掛けられたブランケットを手にしてやれやれと小さく笑う。

「野明 起きろ。風邪引くぞ」
横着をしてソファから下りずに寝そべった状態で野明の肩を揺すると小さな呻き声をあげて野明がうっすらと目を開いた。
「ん…遊馬?」
軽く身体を伸ばして遊馬の方に頸を巡らせると思いの外近い位置で互いの瞳を見ることになった。
今一つ焦点の定まらない瞳の野明に自分にかけられていたブランケットを掛けてやると野明はくるりと向きを変えて遊馬のいるソファに凭れ掛かり彼の胸元に頭をつけるようにしてもう一度目を閉じた。
遊馬はその髪を優しく撫でてやりながらゆっくりと足をソファから下ろすとブランケットごと野明を抱き込んだ。一瞬驚いたように目を開けた野明はすぐに穏やかな顔で目を閉じると遊馬に身を任せる。
その髪や首筋から仄かに香る芳しいバラの香りが心地よかった。
「いい香りがする」
肩口に鼻を寄せるとくすぐったそうな顔をした野明が「遊馬は遊馬の香りがするね」と言ってくすりと笑った。
「俺の香り?そういえば野明、時々そんな事言うな。でも俺、風呂上りだし、コロンも何もついてないぞ?」
首を傾げる遊馬の顔に ちらりと目線を移すと野明は微かに笑みを浮かべて目を閉じる。
「でも するの、遊馬の香り。なんだかホッとするんだよ」
遊馬は眉間に軽く皺を寄せ、「そうか?」といいつつ嗅覚に神経を集中して『自分の匂い』を探そうとしたが上手くいかなかった。
集中したことで却って薔薇の香りを強く意識してしまい自分の胸元に居る野明が気になってしまった。
「野明、寝るならこんなところで寝ないでベッド使え。寝違えるぞ?」
思わず命令口調になってしまったことに自分でも焦る。
「うん わかった」
野明は胸元につけていた頭をそっと離し少し名残惜しそうな顔をした。
「んな顔すんな。なんなら 添い寝してやろうか?」
照れ隠しも手伝って冗談めかして言うと、野明は思いがけず真面目な顔をして口元に軽く握った左手を添えて逡巡する。困ったような笑顔を向けるだけで答えを返すことはなかった。
『ばか』とか『なにいってんの?』みたいな言葉で流されると思っていただけにこの反応に軽く動揺したが 出来るだけ顔に出さないよう努めた。
暫しの沈黙のあと遊馬が先に立ち上がり「いこうぜ」と声を掛け、寝室へ向うよう野明を促すと思いの他あっさりとそれについてきた。
野明が奥の掃き出し窓のそばにあるベッドに向おうとしているのをみて遊馬が声を掛ける。
「こっち使えよ、そっち朝すげぇ 眩しいぞ?」
「でも、悪いから。昨日もかわってもらったし、遊馬ちゃんと寝てないじゃない」
「俺もそっちは使わない」
「じゃあ・・・あそっか。トランドルベッド出せばいいね。私そこに寝るよ」
名案、とばかりに格納されたベッドを引っ張り出そうとする野明を遊馬は膝を掬う様にしてひょいと抱え上げ、ぽんっベッドの上に置くと、半端に引き出されたそれを足で元の位置に蹴り戻した。
吃驚している野明に向って すいっと顔を近づけると「こっちで一緒に寝ようぜ」と声を掛けた。
「本気?」野明は動揺して顔を真っ赤に染めて聞き返す。
「さっき、嫌だって言わなかっただろ?」
「え・・あ・・うん 言わなかった・・・けど。でも・・・」
「なんだよ、嫌なのか?」
「あの えっと・・そうじゃ・・ない・・・。ないんだけど・・・」
顔を真っ赤にして動揺している野明に半ば呆れて思わず半眼になる。
「ばーか。添い寝したからって無理にどうこうしたりしねぇよ。さっき寂しそうな顔してたから訊いたの。嫌なんだったらあんな顔すんなよな?変な誤解されるぞ。」
「・・・私、そんな顔してた?」
赤い顔のまま上目遣いで様子を見る野明に軽くため息を吐く。
「してたよ、少なくとも俺にはそう見えた。ま、いいさ。無理強いは趣味じゃないんだ。でもお前そんな顔 あちこちですんじゃねぇぞ?いつも無事ですむわけじゃないんだからな。」
そう言って髪をくしゃっと撫で、くるりと背を向けようとした遊馬を見て野明は反射的に彼のパジャマの袖口を掴んだ。

野明の頭を撫でて反対側のベッドに移動しようと足を踏み出した途端、袖口が引かれた。
振り返ると、まるで捨てられた子猫みたいな目で自分を見上げる野明が右手で遊馬の左袖口を掴んでいた。
「いっちゃやだ」小さな声でぽつりというとそのまま下を向く。
「遊馬、やっぱり・・・」
そう言って言葉が止る。そのまま黙っていると袖を掴む野明の手が小さく震えているのが分かって遊馬はその手に自分の右手を添えると、やれやれという様に小さく笑う。
「わかった。言わなくていい」
野明の前に立つと彼女の頭を自分の胸元にぐっと引き寄せてから「じゃ、寝ますか」と声を掛けた。

セミダブルのベッドは2人で寝るには若干狭い気がした。
野明はかなり小柄であるのに並んで寝るには狭さを感じて結局遊馬が野明を抱き込むような形に落ち着いた。野明は少し落ち着かない様子で体の向きをくるくると変えるのでその度に髪と仄かな薔薇の芳香が遊馬を擽った。
「眠かったんじゃないのか?」
一向に落ち着く様子を見せない野明に呆れたように声を掛けると野明は困ったように笑った。
「なんだか眠気が飛んじゃったんだよね」
『まあ そうなんだろうな』と内心思いつつ「なら、またリビングにもどるか?」と訊くと野明は恥かしそうに首を振ると「ここでいい」と言って笑った。

結局野明はうつ伏せの状態で枕を抱え込むという姿勢に落ち着いたらしくそのまま遊馬の方に顔を向けた。
「ね、何か話して」
「何かって・・・ずいぶん漠然とした注文だな」
照明の押えられた室内で至近距離に互いの顔を見ながら話すのはちょっと新鮮な感じがする。
自然声のトーンも下がり遊馬も首だけ横を向くのに疲れて片肘を立て頬杖をついた。
空いた手で野明の髪を撫でる。
話題が特に浮かばないので「なんか聞きたいこと あるのか?」と訊いてみた。
野明は少し考えてから口を開いた。
「遊馬の小さい時のこととか訊いてもいい?」
「小さい頃? いいけど、あんまり面白い話ないぞ。」
「うん。でも聞いてみたいなぁって」
遊馬は暫く考えるように目を閉じてからゆっくり話し始めた。
少し話しては野明の問いに答える。その内に、こんな風に穏やかな気持ちで母や兄、祖父のことを考えたり、思いだしたりして、人に話せていることに驚いた。
父のことに触れないのは野明なりの気遣いなのだろう。
お陰で心がささくれ立つような感覚を味わわずにすんだことにホッとした。
野明は穏やかな表情で話をきいていて、途中から野明に乞われて話しているのか、自分が話を聞いてもらっているのか分からなくなった。
母や兄に対する負い目とか嫉妬とかそういうものにまで言及したことに少し後悔したが野明の表情は穏やかなまま変わることはなかった。

話が一段落すると野明は遊馬の頬に手を伸ばしてにこりと笑う。
「遊馬。自分のこと好き?」
唐突な質問に驚いたが少し考えてから苦笑交じりに答える。
「どうだろうな、面倒臭いヤツだし冷たい男だし。」
野明はそれを聞いてくすりと笑い、その顔を正面からピッと視線を合わせて見つめた。
「でもね、それをひっくるめて『篠原遊馬』なんだよ。」
吸い込まれそうに真っ直ぐな色素の薄い青みがかった瞳。
それが不意に 閉じられると遊馬の額にほんの一瞬温かい唇が触れて離れた。
「いいことも悪いことも、悲喜交々。今までの人生、何が欠けてもこの『遊馬』にはならない。私の大好きな『篠原遊馬』にはね」
そういうと再び枕を抱きしめてうつ伏せになった。
遊馬は 軽く息を吐きながら微かに笑う。
「お前ね、この状況でそんな態度とったら無事でいられなくなっても知らねぇぞ」
野明の身体を自分に向けると軽く抱き寄せる。
野明は抗うことなく遊馬の胸に収まった。
額に唇を落としながら野明に囁く。
「なぁ、俺のものにならないか?」
「遊馬の?」
クルリと野明の視界が回り、顔の脇に両腕をついた遊馬が覆いかぶさるようにして自分を見つめていた。
野明は遊馬と視線を合わせると迷うように少し目線を外す。
「嫌なら無理強いはしない」
真剣な眼差しの遊馬に野明は眼を逸らしたまま小さく首を振る。
「嫌・・・じゃないの。でも・・・」
野明は頬を染めて困った顔で答えを紡ぐ。
「でも?」
「私 こういうの全然・・・」
拒絶されなかったことに遊馬は安堵の息を漏らし、羞恥で顔を朱に染める野明の言葉を遮るように彼女の頸の後ろに手を差し入れてクスリと笑った。
「心配しなくていい。俺が教えてやる」
野明の唇に自分の唇を重ねるとそのままその身体を抱きこんだ。

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追記
うわ~ どうしようヽ(+▽+)ノ・・・
遊馬 手を出しそうな勢いですよ?!
自分で書いていて物凄く困ってます
前向きに話を進めようと思ったらいきなり加速つき始めてる気がするんですが どうしましょう?!

お時間ありましたら一言なりとご意見ご感想などを戴けますと逃げないように頑張ろうという、勇気がでます(笑)
読んでくれる方がいてくださると思うと気合が入るので☆
展開が展開になってきてしまったので 「逃げちゃ駄目だ」を何度となく呟きつつ(^^;
何とか完結させたいと・・・努力します~(笑)

では次回ものんびりマイペースに更新して行こうと思いますのでどうぞ宜しくお願いいたします。

関東の梅雨も明けたそうなので(のあすま)


関東の梅雨も明けたそうなので 夏向けにTOPを更新~
背景に空なんて描いて見ました(^^)
SAIのみで描いたのですが結構大変でした~
やっぱり グラデーションツールと図形のツールって欲しいですね~。あと文字も!

今回は 夏!ということで青空!
どうせなら水着でビーチでもよかったかな~?
それにしてもここ数日 かなり暑くて家の中でも汗をかく状態です。
本当に暑くて夏は始まったばかりなのに今からこれでは 真夏ってどんなになるのか・・・考えるだけでも倒れそうです(^^;
バテないように気をつけなくちゃ!

駆け引き

ちょっと切ない小説を何件か拝読した直後なので反動で甘くなってしまい・・・あれ?!
似たようなものばっかり書いてるなとおもいつつ・・・

出向中の遊馬と野明。
書いたのはじめてだ、そういえば(笑)

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駆け引き
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「遊馬」
自分を呼ぶ声に振り返ると野明が小走りに駆け寄ってくるのが見えた。
「終わったのか?」
「今日のテストは終了だよ。遊馬は?」
「う~ん もう少し掛かるんだよなぁ」
そういうと野明の顔をちらりと見る。
「待てるか?」
「時間にも拠るんじゃない?」
野明は少し考えるようにして答える。
「明日、明後日は休みか?」
「うん、お休みだよ」
「俺も休みだからさ、ちょっと出かけないか。朝から」
「それはいいけど遊馬、疲れてるんじゃない?」
「平気だよ。だからさ これ」
そう言ってキーホルダーを野明に手渡すと悪戯を思いついた子どもみたいに笑う。
「今日の夕飯、俺シチューが食いたい」
「はいはい」
野明が鍵を受け取ると遊馬は「なるべく早く帰るから」と声を掛けてラボに走っていった。
鍵をポケットに仕舞いながら 『朝から出かける』と『だから』のつながりを考えてこれは『泊まって行け』ということなのかなぁと首を傾げた。
改めて聞くのも何なのでそのまま一旦自分のアパートに帰り簡単な荷物をもって遊馬のマンションに向かう。
途中 食材を買って向うと着く頃には7時近くになっていた。
遊馬がまだ帰宅していないので荷物を部屋の隅に置いて早速調理に取り掛かる。

9時を回った頃 扉に鍵がささるカチャリという音がしたので野明はちょっとしてみたい事を思いついて慌てて玄関に向った。
開錠音がして扉が開くと遊馬が入ってきて 玄関に立っている野明をみて少し驚いた顔をした。
野明は軽く勢いをつけてぴょんと遊馬に飛びつくとその首に腕を絡めてキュッと抱きつき目一杯背伸びをして遊馬の耳の傍で口を開いた。
「おかえり」
「・・・あ・・・うん ただいま」
少し照れたようにして言う遊馬の顔が見たくて腕を解くと口元に手を当てて目線を天井に彷徨わせた遊馬が「遅くなってごめん」と言った。
「ご飯今出来たところだよ、遊馬、ご飯とシャワーどっち先にする?」
野明は一歩前を歩き振り向きながら楽しそうな様子を見せる。
「妙な感じだな、どうしたんだよ?」
「ちょっとね、言ってみたかったの」
「じゃ まず飯にする。で その後風呂な」
「まってて すぐ並べるね」
クルリと踵を返す野明に「今日 泊まって行くだろ?」と声を掛けると「遊馬が望むなら」と言ってクスリと笑った。
遊馬は一瞬 目を瞠ったがすぐにいつもの顔に戻ると野明の背中に声を掛けた。
「じゃ 帰さない」

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追記

この後どうなったかは ご想像にお任せで(笑)

記念日

閑話休題ってことで(笑)
甘甘の軽井沢からすこし離れようとTVで言ってた今日は何の日でしょう、というのをネタにしてみました~

以下本文

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記念日
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二課棟の屋上に上がるとそこに海を眺める相棒の姿があった。
膝に両肘をのせ頬杖をつくようにして 良く晴れた東京湾を眺める。
海風が絶えず吹くので体感温度は然程高くはないが照りつける日差しはもう夏のそれだ。

「何見てんだ?」
「東京湾」
「それは見れば分かる。何か見えるのか?」
隣に腰を下ろし野明の見る方向に目を向けたが特に変わったものは見当たらなかった。
「遊馬、今日何の日かしってる?」
瞳に楽しそうな色を滲ませ軽く首をこちら向けた。
「今日? 7月14日だろ」
少し考えてみたが 記憶の引き出しからは今日に該当するデータは出てこなかった。
「アメリカの独立記念日は4日だし、七夕は先週だよな。盆も中元も明日だし・・・降参、なんかあったか?」
考えるのを諦めて野明に答えを求めると、野明は嬉しそうに笑う。
「遊馬に『降参』って言わせちゃった」
「ったく 嬉しそうに。俺だって何でも知ってるわけじゃねぇよ。 で 何なんだ?」
「『ペリー上陸記念日』なんだって。さっきTVで言ってたんだ。だからここに黒船が来たのか~って思って。」
「お前ね、あれは浦賀沖だろ? 東京湾ったってこっから見える範囲じゃないぜ?」
「そうなの?」
「そう、上陸したの久里浜だろ、たしか。こことじゃ東京湾の端と端」
呆れたような顔をした遊馬に野明が不満げに頬を膨らませた。
「すぐそうやって人の良い気分に水差すんだから」
「付け焼刃の知識で俺に勝とうなんてするからだ」
そういうと野明の額を人差し指で小突く。
「つまんない」
そう言ってフイっと横を向いた野明に向かって声を掛ける。
「じゃあ問題。4月10日が何の日かしってるか?」
「4月? 今7月だよ」
「いいの、クイズなんだから。で、分かったか?」
「ええ?・・・・っと・・・降参」
拗ねた顔をして両手をパッと開く野明に遊馬は「ま、そうだろうな」と小さく呟くとよっと掛け声を掛けて立ち上がった。
そのままタラップに向かって歩きながら後ろ手にヒラヒラを手を振る。
「そろそろ戻らんと太田に怒鳴られるぞ」
野明も慌てて立ち上がるるとその後を追う。
「ね、答えは?」
遊馬は振り向き様にっと笑った。
「書庫調べて見ろよ、すぐわかるから」

定時が過ぎて夜勤に入る前の休憩時間、書庫に足を向ける。
『書庫に行け』といったということは日報を探せってことだよね、とあたりをつけてファイルに整理された過去の日報を取り出し 日付を探す。
漸く見つけた年度の違う2枚の同じ日付の日報をみて、『多分、こっちだよね』と古い方の日報に目をとめた。
「よっく 覚えてたなぁ・・・・」と感心すると同時に嬉しさと気恥ずかしさが混在して頬が緩む。
元の場所に紙を戻して隊員室に掛け戻った。
「遊馬ぁ!」
目的の人物を見つけて声を掛けると、書類片手に遊馬が顔を上げた。嬉しそうに寄って来る相棒に 笑顔で質問する。
「答え、分かったか?」
「うん。これからもよろしくね」
「了解、じゃまず今日の日報書いちまわないと」
「はーい」

楽しげに笑う二人に「職場だぞ、シャキッとせんかぁ」と太田が毒づき「人に喝を入れるのもいいけど、今日の日報まだ出てないようよ?太田君」と熊耳がやんわりと釘を刺す。
いつもの光景に また声を上げて二人で笑った。

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追記

旅行の話ばかりだったのでちょっと二課棟に帰りたくなりました~(笑)
ちなみにご存知かとは思いますが4月10日はアニメで浄名院前でタカアシガニと戦った日ですね(笑) 

こんなところで撮影か~

今日 最寄の駅前に用事があって行って来ました。
結構な人だかりになんだろなと思って人波にに乗ってみますと。

「こち亀」のドラマ撮影してました(^^;
マジ コスプレですね~、あの警官服(笑)
香取慎吾と 劇団ひとりは確認。香里奈らしき女性は見えましたが、他のひとも居たのかなぁ??
小雨がパラついてきたのでアッサリ帰宅してきましたが、亀有駅はお隣なんですけど、と妙な突っ込みを入れたくなりました(笑)

でも再開発の進む亀有よりこっちの駅のほうが田舎情緒あるもんなぁ・・・
何はともあれ撮影スタッフってちょっとエラそうで。
乗り換えしたくて道を渡る人を大声で止めているの見ると1時間に4本しかない電車なんだし 公道占拠してるのはそっちなんだからもう少し謙虚でもいいのと違うか?!と突っ込みたくなりました(^^;

そういうものなんでしょうかね? TV局スタッフって??

軽井沢編8 芳香

軽井沢編 第8弾です。

前回更新から 既に一週間。
皆様のコメントに支えられて何とか逃げずに書き続けてます☆
先日アップロードに失敗して原稿を喪失してから早2日・・・
なんとか残っていた途中までのデータにつけたしして体裁を整えてみました。
掲示板のメモ機能で続きを書いていたのが敗因でした(T∇T)
最近のスパムメール対策でちょっとデータを弄ったらうっかりUPロードデータを無条件に破棄するようにしてしまい悲鳴を上げましたが時既に遅し・・・

「消えたデータは・・?」という榊班長の声が自分の心から聞こえてくるようでした(T∇T)
ローカル作業ならともかくCGIにUP LOADした状態でマスターを保存していたのでどうしようもありません・・・アーカイブから綺麗に抹消されていました<(TOT)>
今回の教訓。
バックアップはローカルで。はい、反省します(゜ーÅ)

さてさて子供が午前保育に入ってPC時間がますます短くなっております。
物凄く早く帰るので午後公園に行ったりするともうあっという間に夕方に。
上手く時間配分しないと自分の時間がなくなってしまいますね~
これから夏休みに入るとどうなるのか、ちょっと考えないと!

冒頭にも書きましたが最近は各種掲示板にスパムが入ってくるようになってその対策にもおおわらわで悲しいことにサイト巡りも儘なりません・・・掲示板の処遇も本気で考えたい感じですね(^^;

話は変わりまして今回、前回の甘さをまだ引き擦っていたので 読み直すと物凄く気恥ずかしくて書き直しに何度も挫折しそうになりました(^^;
日々ちょっとづつ書いていた部分と消失したため急遽補完した部分がありで最初と最後で文体が違う気がしますが修正するのにもう一度読み返すと全部書き直したくなりそうなのでこのままで。流石に3回目は無理!(^^;
やっぱり相変わらず、のんびりした時間経過です。
とても焦れったい展開ではありますが温かく見守っていただけますと幸いです。

長くて完結はまだ先になりそうですが時間的には漸く折り返し点に到達です。
もう少し続く予定ですのでよろしければもう暫くお付き合いくださいませ~

以下本文

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芳香
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車でコテージに戻る道中、野明は『何となく遊馬の顔が見辛いな』と感じて落ち着かない気分を味わっていた。
遊馬の顔を見たいけど、見れない。
ふとした弾みに遊馬の方に目線を向けてしまうのだが、視界に遊馬の姿を捉えると先刻の事を思い出してしまい居た堪れない気分になって慌てて目を逸らすということを何度と無く繰り返していた。
顔が火照っているのが自分でもよく分かる。
外が暗くなっている為に顔色が見え辛いことが僅かな救い。
無意識に己が唇に指を添えているのに気づいて慌ててその手を膝に置きなおした。

車をコテージに向けながら隣席の野明が先刻から傍目にも明かな程、挙動不審になっている事を遊馬は承知していた。
もじもじとした様子で落ち着き無く視線を彷徨わせ時折、こちらを窺っては慌てて視線を外す。
暗さで顔色がよく分からないが様子からして真っ赤になっているだろう事は容易に想像出来た。この反応に少し引っかかるものがあって遊馬は野明に声を掛けた。
「なぁ、野明」
「な、なに?!」
若干上ずった声で返事が返ってくる。
何となく予想が外れていなさそうだと確信する。
「もしかして お前初めてだったのか?」
「ええ? あっと・・・何が?」
明かに目を逸らし挙動不審さに輪が掛かるのをみて『聞くまでも無かったか』と思ったがここまで言ってしまって引っ込めるのも何かと思う。
「キス」
短く答えると、野明は思い切り動揺してもじもじと手を組み合わせて視線を彷徨わせ、こちらを上目遣いで窺っては、また目線を外す。
『やっぱりな』と思い一瞬こちらの視線も宙を泳いだ。
軽い溜息を聞きとがめた野明が小さな声で抗議した。
「・・・悪い?初めてだと。」
「いや?別に。人其々だからな」
「じゃ どうして・・・」『そんなこと聞くの?』と続けようとした野明の言葉を遮るように遊馬が言葉を継いだ。
「物凄い動揺してるからさ、今。さっきは全身ガチガチになってたし?」
野明はあからさまに動揺して口元に手を添え目線を逸らした。
「だって・・・」
「別に悪いとは思ってないさ。いいんじゃね?たださ・・・」
「何?」
「いや、何でも無い」
『あのキスでこれだけ動揺するなら、これ以上手を出したらこいつどうなるんだ?』と遊馬は心の中で小さな溜息をついた。
「そこまで言って何も無いって言われても・・・」
野明は不満げに顔を顰めた。
「聞きたいなら言ってやってもいいけど、聞いて居た堪れなくなるのは野明のほうだぜ、多分」
それを聞いた野明は目を丸くして動きを止めた。
「・・・じゃ、いい」
その様子が可笑しくて遊馬がクックッと笑う。
「知りたきゃ後で教えてやるよ」
野明はちょっと拗ねたような顔をしてフイっと横を向いた
その顔はやっぱり少し赤く染まっていた。。

程なくコテージに帰り着き、買った物を中に運び込むと遊馬は凝りを解すように肩を回してキッチンに向かう。
「一息入れようぜ。コーヒーでいいか?」
「私さっき買ったティーバッグにする」
「了解。じゃ お湯沸かすか。」
薬缶を火に掛け、その間に2人で買ったものを振り分ける。
殆どが野明のもので靴、洋服、その他雑貨を袋から取り出して紙袋をパタパタと畳んでいく。
「袋から出すとこれだけなのにね」
「紙袋って嵩張るんだよな」
遊馬が呆れたような目を向けたが野明は品物を改めて眺めながら楽しげな様子を見せる。
「こんなに買い物したの凄く久し振りだなぁ」
「たまにはいいんじゃないか?」
野明は袋の中からハーブティを発見するとキッチンに運ぶ。
数種類のフレーバーがアソートになっている箱を開け「どれにしようかな」と物色し、程なくひとつを取り出すと残りをテーブルの隅に置いた。
お湯が沸くまでまだ少し掛かりそうだった。

少しの沈黙の後 野明が口を開いた。囁くような小さな声。
「あの・・・遊馬。さっきさ、その・・・『好き』って言ってくれたでしょ?」
「言った」
「あれって・・・深い意味だと思ってもいいの?」
遊馬は少し間を置いて慎重に言葉を選ぶ。
「そうだな、『深い』って野明が何を指してるのかにもよるけど。俺は野明を好きだよ。パートナーとしても人としても、それから女としても。さっきの『好き』は特に『女として』に重点を置いた心算で言ったんだけど。答えになったか?」
「・・・なった」
頬を染めて目を逸らす姿は職場ではちょっと見られない女の子っぽさがある。
「で、野明はどうなんだ?」
「私?」
「俺、野明の返事聞いてない。配役貰っただけでさ」
ニッと笑って覗き込む遊馬の顔はちょっとだけ意地悪で思わず視線を外してしまう。
「えっと あのね・・・」
「俺のこと好きか?」
コクリとうなずくと意地悪な笑顔そのままに聞く。
「『深い意味』で取っていいのか?」
顔が熱くなっているのを自覚して俯き加減にもう一度コクリと頷くと、遊馬が耳元に唇を寄せた。
「なら、俺の顔見てちゃんと言って。野明の声で聞きたい」
野明の頬に手を添えて自分の方に向き直らせると真っ直ぐに視線を合わせる。
居た堪れなくなって野明が目線を彷徨わせると「こっちみろよ」と言って空いた手で野明の肩を引き寄せた。
真っ赤になってもじもじしている野明の耳元にもう一度「言って」と畳み掛ける。
野明は観念したように大きく息を吸い込むとゆっくり息を吐き出して呼吸を整えた。
顔を上げ遊馬の顔を下から覗き込むように見上げる。
「遊馬が、好き。パートナーとしても、人としても。それから・・・異性としても」
遊馬の答えに準えるように答えを紡ぐ。心臓が飛び出しそうなほどドキドキして顔を逸らしたいのに、頬に添えられた遊馬の手がそれを阻んで野明は目線を少し外すようにして後を続けた。
「だから傍にいて。遊馬」
言い終わるか終わらないかのうちに遊馬の顔が凄く近くに寄ってきて今まで聴いた中で一番優しい声が聞こえた。
「望むだけいてやる」
声の心地よさに思わず目を閉じると遊馬が優しく唇を重ねた。
触れるだけの啄ばむようなキスを数回繰り返したあとゆっくりと優しく野明の唇を塞いだ。
先刻よりも長く甘いキスに野明の体から力が抜けかかる。
更に深いキスに移行しようと遊馬が野明の唇を割ろうとした時 火に掛けていた薬缶が音をたてて沸騰を知らせた。
完全に注意を持っていかれた二人は我に返ると身体を離す。
「あ 遊馬、お湯沸いた」
焦る野明に「ああ」と生返事を返し遊馬が火を止めるとカタカタと鳴っていた薬缶の蓋が動きを止めた。
微妙な雰囲気が流れ自分に背を向けた野明が挙動不審になっているのをみると遊馬はクスリと笑い、背後から野明の耳元に囁いた。
「続きは後でな」
「つ・・続きって・・・」
動揺して真っ赤になっている野明を尻目に沸いたお湯をカップに注ぎ野明の出していたティーバッグを放り込むと「ほら」といって傍に置く。
「適当なとこで取りださんと渋くなるぞ」
言いながらカップにセットしたドリッパーに慎重にお湯を注ぐとコーヒーの香ばしい香りが辺りを漂い始め、自分が妙に上機嫌なことに気づいた遊馬は口の端に笑みを浮かべた。

野明の手にしたカップからレモンジンガーの甘酸っぱい香りが漂う。
ハイビスカスが入っているのでとても綺麗な赤い色をしたハーブティで仄かな酸味が心地よかった。遊馬の手にはブラックコーヒー。
各々自分のカップを手にリビングのソファに腰掛けてTVのニュースを見ていると妙に寛いだ雰囲気になって可笑しかった。
笑えるような内容ではないニュースの場面で野明がクスクスと笑うので遊馬は口元にカップを宛がったまま怪訝な顔で野明を見遣る。
「どうした?」
「不思議だなぁって」
尚もクスクスと笑い続ける野明に首を傾げカップを置いて向き直る。
「何が?」
「今、こうしてるのが。物凄く普通に寛いじゃってるのが可笑しくて」
「何か変か?」
「変っていうか・・・妙?・・うーん、ちょっと違うなぁ」
腑に落ちない顔を見せる遊馬に野明はますます可笑しくなった。
「私ね つい2日前には遊馬とこんなに長く2人で居ることになるなんて思ってなかった」
「そりゃ まあそうだな。俺も思ってなかった」
「なのにね 今物凄く落ち着いちゃってるの」
軽く目を閉じて組んだ両手を左頬にあて『幸せ一杯』とでも書いてありそうなうっとりとした顔を見せる。
「そりゃ良かった」
軽く笑うと遊馬も確かに落ち着く気がした。
それは気持ちが通じた安心感も幾分影響していることは確かで遊馬は野明の顔を覗き込んでその額に唇を寄せた。
「ちょっと遊馬?」顔を朱に染めた野明が気恥ずかしさから思わず顎を引いた。
「遊馬がキス魔だとは思わなかった」
「俺も思わなかった」
2人で顔を見合わせてクスクス笑う。
「とりあえずさ、夕飯作っちゃわない?あんまり遅くなっても困るから」
「じゃ、そろそろはじめるか」
各々手にしたカップの中身を喉に流し込むとキッチンに向かった。
並んで料理を作る、それだけのことが妙に楽しい、と感じる。
それ自体は職場の食事当番の時にもしている事なのでひろみちゃんがいないことを除けば何も目新しいことが有る訳でも無い。
特に何か言わなくてもメニューさえ決まれば慣れた物でお互いが自分の仕事を暗黙の了解で行える。
買ってきた材料を並べて作業に掛かる。
「クリームパスタにする?、それともグラタンにする?」
材料が殆ど変わらないメニューをあげて遊馬に伺いを立てる。
「グラタン。職場で食べないものがいい」
「はいはい」
そういうと野明はクリームソースを作るべく小麦粉とバターを炒め始めた。

小一時間かけてグラタンを作りサラダと一緒にテーブルへ運ぶと遊馬が冷やしておいたビールを取り出してきた。
2人で向かい合って今作ったばかりの食事を摂っていると野明がふと思い出したように呟いた。
「ね、あと二日で東京に帰るんだよね。」
「何事もなければな。なに、帰るの嫌になったか?」
微妙な顔を見せる野明に にやっと笑って応じる。
「そんなんじゃないけど。遊馬と2人でいるのもいいなって」
「そうか?普通のホテルに投泊していたらまた雰囲気が違ったかも知れないけどな」
「かもね。でも一緒にご飯作ったり出来るし、気兼ねがない分こっちの方がきっと楽しい」
「そりゃ 来た甲斐があったな」
「うん、ありがとう遊馬」
「どういたしまして。お礼は帰りに纏めて訊くさ、まずは折角作ったんだから冷めないうちに喰っちまおうぜ」
「うん」
ゆっくりと楽しく食事を進めて食べ終わる頃には2人ともビールで軽いほろ酔い気分を味わい、目が合うたびにクスクス笑う野明を遊馬は妙に穏やかな気分で眺めていた。

食事を終えて片付けが一段落すると野明は買ってきた入浴剤をテーブルの上に並べて「どれにしようかな~」と楽しげに物色し始めた。
「あ そっか。使いたいって言ってたな」
遊馬も横から覗き込む。
「遊馬 先にお風呂使う?」
「なんで?それ使いたいなら野明が先に入ればいいだろ?」
遊馬が首を傾げる。
「だって こういうの嫌だったりしない? バラとかラベンダーとか香りがするのばっかり買ってきちゃったし。泡のとか楽しそうだけど遊馬の後の方がいいかな、って」
「別に俺は野明が気にしないならいいけど。でも先にしないと泡は立たないぞ?」
きょとんとしている野明に苦笑しながら答える。
「説明、読んでみろよ。お湯を注ぐ勢いで泡立てるんだから後から入れてもこういうのは泡にならないの。俺が先に浴槽にお湯を溜めたら少なくとも泡風呂はつかえないぞ?」
「そうなんだ」
感心したようにいいながら裏書を読むと確かにそう書いてある。
「遊馬 詳しいね・・・」
「買うときに説明見てたら分かることだろ、見なかったのか?」
「みてなかった」
「迂闊だなぁ」
遊馬は野明の頭を軽く叩く。
「先に入っていいなら行くけどいいのか?」
遊馬が訊くと野明はコクリと頷いた。
「うん いい。泡じゃないの選ぶから」
「そうか?じゃお先」
遊馬は着替えを取りに席を立った。
「ごゆっくり」
野明が声をかけると遊馬は後ろ手にヒラヒラと手を振ってそれに答えた。

遊馬が去って野明は机の上に並んだ入浴剤から泡になる二つを外して残りの4つを見比べた。
ラベンダーの香りのバスエッセンスに ローズオイル。ラズベリーの香りの入浴剤に、蜜柑の香りのバスソルト。
悩んだ挙句にローズオイルを選択し自分の着替えを取りに寝室へ向かった。
寝巻きと着替え一式をもってリビングに戻ってくると湯上りの遊馬が寝巻きを羽織って出てきたところだった。
石鹸の香りが微かに漂うのにすこしドキリとして急いで踵を返し「じゃ 行ってくるね」と浴室に向かった。
まず湯船に近づいて持ってきたローズオイルのケースを開けるとくるりとひっくり返す。プニプニしたボール状の入浴剤がコロコロと湯船に浮かんだ。
一旦脱衣場に戻ってケースを破棄していると 何ともいえない薔薇の香りがふわぁっと広がってきた。
あまりの香りに嬉しくなった野明はぱたんと扉を開けた。
「あすまぁ!ねぇねぇ すっごいよ。」
嬉しそうな声にTVを見ていた遊馬が振り返ると野明が手招きしている。
開いた扉からは薔薇の芳香が広がっていて何を言わんとしているかは察しがついた。
それでも『付き合ってやるか』、と腰を上げて「どうした?」と声を掛ける。
嬉しそうに浴槽の傍まで遊馬を連れてくると、「ね すっごいいい香り!」と仄かに薔薇色になったお湯を示す。
「すごい香りだな」
「でしょ? ちょっとゆっくり入っててもいい?」
「ご自由に」
「じゃ、あとでねっ」
野明に背中を押されて今度は追い立てられるようにリビングに戻ると再びTVに目を戻した。
部屋にはまだ薔薇の香りが残っていて遊馬は「なんだかなぁ・・・」といいながらソファで大きく伸びをした。

遊馬をリビングに追い返してからぱたぱたと洋服を畳んで浴室に入ると噎せ返るほどの香りが広がっていた。
大きく息を吸い込んでみると鼻に抜ける香りも馨しく嬉しくなる。
湯船に浸かるとオイルが入ったお湯がすべすべと肌に心地良かった。
少し温度の下がった香りの良いお湯にゆっくりと浸かっていると心地よさから少し眠気まで襲ってくる気がする。
とはいえここで眠ってしまうわけにはいかないので軽く頭を振って目を覚ましシャワーの栓を捻った。

入浴を終えてリビングに戻るとソファで転寝している遊馬が目に入った。
そっと顔を覗き込むと思いのほか、良く寝ていて野明は少し考えて寝室からブランケットを運んでくると遊馬の身体にそっとかけた。
手すりに腕と頭を凭せ掛けて無防備な顔をして眠る遊馬を見て、胸の奥がきゅんとする。
そのまま すっと顔を寄せると遊馬の額に一瞬だけそっと唇を寄せた。
顔が赤くなるのを感じてすぐに踵を返し、キッチンに向かうと冷蔵庫からお茶を取り出しコクリと一口飲んで鼓動を落ち着けた。
『キス魔なのは遊馬だけじゃないかも』
自分の行動に動揺して落ち着かなく宙に視線を彷徨わせる。一度 大きく息を吸い込んで気を落ち着けようとゆっくりと深く息を吐き出した。
遊馬の眠るソファの傍に戻ると前に置かれたローテーブルに頭を凭せ掛けて軽く目を閉じた。
ひんやりした机の温度が気持ちよくて野明はそのまま引き込まれるように眠りに落ちた。

to be continue...

=============
追記

焦れったさ炸裂ですよねぇ、こんな感じでごめんなさい(゜ーÅ)
前回の余韻からかものすごいベタベタカップル状態。
でも進展してないのはどうしてなのか(^^;
この先どうしようか・・・今から考えます(笑)
えっと 前向きに。

お時間ありましたら一言なりとご意見ご感想などを戴けますと頑張ろうという、糧になります(笑)
単純なので読んでくれる方がいてくださると思うと気合が乗ります☆ 
長くて進まない駄文ですが何とか完結させたいと・・・努力してます~(笑)

では次回ものんびりマイペースに更新して行こうと思いますのでどうぞ宜しくお願いいたします。

携帯から☆ミ

やっと携帯からの書き込みが設定できたー!!
ここしばらく管理画面を携帯に移行できないか考えていたんですがこれでお出掛け中にメモ書きが残せます(≧∇≦)ノ
やったぁぁぁ!!

ただいま改造中♪

私の使っているHPスペース。
結構制限無く何でもさせてもらえるもので CGIとか javaスクリプトもガンガン設置してイラストファイルを上げまくった結果、5月に立ち上げたHPの使用容量が20Mを既に超えてしまいました(^^;
このままでは9月には容量足りなくなるなぁと思い今まで使っていなかった方のプロバイダのHPスペースを利用しようかとスペースを確保してみました。
家では インターネットが切れちゃうと旦那のおしごとで困るのでプロバイダが実は4件契約されているんですね(^^;
メインが1つと予備3つ。予備はダイアルアップの従量制課金なんですが このうち2つはHPスペースがついているんです。
一方は本当にオマケなので5Mしかないのですが もう一件は申請すると無料で50M使えるんですよね。
ただ CGIとかは使い方の制限が結構あって使い辛いので今のメインで使っているプロバイダのHPスペースを利用しているんですが。
2件あわせると100Mになるので容量としてはまぁ。。。そこそこ(^^)
何をどう移動させるのかとか その場合設定どうしようとか色々考えつつ裏で工事中です。
工事完了の暁には うにうに様から頂戴しているSSとかUPするスペースを新設しちゃったりとか(他に入れるものかけないんですが・・・)いろいろ画策できそうです。

というわけで今 鋭意お勉強中!!

七夕仕様 (あすま)

七夕限定で TOP更新してみました(^^)
七夕過ぎたら元に戻す予定(笑)
今回は 牽牛のみで♪(^m^)
織姫がいないのは時間が無かったからです。
ごめん、牽牛・・・・

ツッジー様への4444 切番記念♪

4444を踏んでいただいたツッジー様に押し付けてしまった絵です(^^;
お見本代わりにTOPページを使って僅か1日だけTOP絵になった一品(笑)

見た方が少ないかもしれないですね~

二度寝の幸せ♪

落書きしていたら何となく気持ちよさ気に寝ている感じが。
ここ数日 色んなところで夢オチ祭り開催中ですがそういう感じではない眠りですね、これは(笑)
何となく 一度起きて二度寝しているときみたいな雰囲気だなと(^m^)

今回 手帳用の極細ボールペンを使って落書き帳(よくスーパーの子供用文房具のコーナーで3冊セットとかで売ってるザラ紙のようなあれです)に描いたら 滲むし、引っかかるしで描きづらかったです(^^;
お陰で線の端がピンピン跳ねてしまって残念(゜ーÅ)
でも 遊馬の顔は気に入ったので記念にUP♪(なんの?!)
あれに描いた以上 その内うちのチビさんに色塗りされちゃう筈なのでその前にとって置こうっと♪

入浴剤への反応が良かったので♪(のあすま)

軽井沢で入浴剤を買い求めるエピがあってこちらの予想より驚くほど反応があったので・・・・
艶方向で使う心算が無かったんですけど思案中(笑)

私の描写には書くにしても描くにしても色気がね・・・という話をツッジー様と絵茶でしてまして 結果こういう絵をかいた訳ですが・・・
約束どおり ちゃんと描きましたよ~ ツッジー様☆
「頑張れ!男の子!」な感じになっちゃいますよね、やっぱり(笑)
一緒に入れる勇気ないですから~

これから幼稚園で時間がないので各種返信はきっと夜になります~
では いって参ります!!
 

軽井沢編7 撤回

軽井沢編 第7弾です

吐くほど甘い・・・
まさにそんな状態で(^^;
読み返すのすら恐ろしくて誤字脱字があったらこっそり指摘してください☆
やっぱり時間は進みません(笑)
何故サックリすすまないのか。きっと私が纏めるの下手なんですよね、精進します~
さて とても焦れったい2人ではありますがそれでもいいよという方は是非どうぞ(^^)
長くて完結に程遠いですが宜しくお付き合いくださいませ~

以下本文

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撤回
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車は草津方面に向かって走り出した。
野明はきゅんとする感じが止らなくて『遊馬の方をちらりと見ては視線を逸らす』を繰り返していた。
遊馬はそれに気づいてはいたものの何と声を掛けたら良いのか思い厭ねて結局黙ったまま車を走らせた。
20分弱で車が目的地についたとき、遊馬は野明に「ついたぞ」と声を掛けて先に車を降りた。
助手席側にまわると野明が降りて来てきて遊馬は野明の手を引いて建物の方に向かった。

野明は初めて目にする変わった形の建造物に思わず目を奪われた。
夕方になって空が深い青みを帯び地平の裾野に朱の色を残す黄昏時、その建物は中からオレンジ色の温かい光を放っていた。
丁度、建物を真横から見る位置に立っていた野明からは不規則な大きさと傾斜角をもった薄い石の板の間に挟まれたやさしい色の光を透過するガラスがミルフィーユのように何層にも横に連なっていてそれが危うい微妙なバランスを保っているように見えた。
ドミノ倒しの途中を見るような不思議な光景。
それが夕闇に浮かび上がってとても幻想的だった。

野明が息を呑んでその光景を見つめる姿を満足そうに眺める。
「綺麗だろ?」
「うん。すごく綺麗」
「入り口、向こうなんだ。入れると良いけどな」
そういうと野明の背中を軽く押し建物に向かって歩く。
程なく正面に到着すると先程とは随分印象が違って見えた。
石で出来た巨大なアーチが段々と大きさを増して少し角度をずらしながら連なる洞窟の入り口のようなデザイン。
けれどそれはどこか厳かで凛とした空気を放っていた。
遊馬は野明を伴ってそのアーチの入り口に歩を進める。
数メートル入るとそこには木の扉と明るく灯されたオレンジの電球があってその手前はぐるりと一周アーチ状にガラスが嵌め込まれていて外が見えた。
『これがガラスのミルフィーユの中』と妙に感心していると遊馬が木の扉を開いた。
中はとても不思議な空間で何層もの石のアーチとガラスのアーチがやはり不規則に配置され、ラインに沿って無数にはめ込まれたガラスにあしらわれた半月形の透かしが光の微妙な揺らぎを作っていた。
石とガラスの回廊。そこを少し進むと急に天井がぐんっと高くなり左右に分かれた木のベンチと正面には3段ほどの階段と祭壇。左から大きく張り出した不思議な形状の石と木でできた記帳台。
正面に大きく抜けるアーチ型の解放口に風除けのように置かれた石の衝立。
建物の壁には緑の蔦植物が茂り、どこかの遺跡の中にいるようだった。

「教会?」
遊馬に問いかける。石とガラスで出来たそこは思いがけず声が響いて野明は声を潜めた。
「ああ、凄いだろ?」
あたりをゆっくり見回す遊馬に倣って野明もぐるりを首を巡らせた。
「物凄く神秘的だね」
時間も手伝って幻想的に見える石組みの教会。
「『石とガラスで作られた世界でも希少な教会』なんだそうだ」
「へぇ・・・」
「自然をテーマにしたらしいから、風も抜けるし、石壁には水も伝えば緑も茂る。昼間はガラスがふんだんに使われているから太陽光も降り注ぐ。なんかこう厳かな感じしないか、宗教に興味があるわけじゃないんだけど」
「そうだね。なんだか物凄く神聖な気持ちになる」
この場所のもつ神秘的な空気と微かな緊張を含む静謐な雰囲気。華美な装飾など何も無いこの空間にはそれ故になにか神々しいものが宿っていそうな気さえした。
遊馬を振り返ると神妙な面持ちで建物を眺めている横顔に目が留まる。
またトクン・・・と心臓が音をたてた気がした。
きゅっと胸が締め付けられるような感じがして目を逸らそうとしたときに振り返った遊馬と目が合ってしまった。
不思議そうな顔で「どうした?」と問いかける声を聞いて思わず遊馬の胸にぽんと身体を預けた。
『遊馬の匂いがする』その香りに思わず気が緩む。安心をくれる香り、軽く目を閉じると遊馬の心音が聞こえた。その音が心地よくて暫く遊馬の胸に頬をつけてじっと聴き入っていた。
『遊馬が大事。この人が大好き』
そう思うときゅんと心臓が縮むような感覚がして少し苦しかった。

声を掛けた途端、自分に凭れ掛かってきた野明に驚いて遊馬は少しの間固まってしまった。
少し切ないような顔をして自分の胸元に頬を寄せる野明を遊馬は複雑な気持ちで見つめていた。
『特別大事なパートナーのお兄さん』としてはどうしたものか。
遊馬としては野明を仕事のパートナーとしては勿論だが、1人の女性としてみている面がある。
それは先の滝口の一件で遠まわしにではあるが伝えた心算だった。
はっきりと言わないのは己の狡さ故。拒絶されるのが怖くて勝算が無い勝負には手を出せない。
野明はどうなのか、と考える。もしかすると野明にとっての自分は気の合う同年代の同僚としての域を出ていないのかもしれないと思うこともしばしばあった。
こうして旅行についてきても自分を兄の様だといい、同じ部屋に2人で泊まってもこれといって構える様子も無い。
嫌われていることは無いと思うが異性として意識されているのかというのはまた別の問題だ。
野明を失いたくなければ迂闊なことは出来ないが、それでも思いを寄せている女性からこんな風に身体を預けられると流石に遣り切れない気持ちを味わう。
本人にはきっと大した考えは無いんだろう、『傍にいたから胸を借りた』位のもので。
遊馬は自分の両手と気持ちのやり場に困って天井を仰ぎ見た。
夕暮れ時の藍色の空は日が落ちる直前の紅に輝く雲を少しづつ飲み込むように色を落としていった。

野明の手がそっと自分の背中に回されるのを感じてこのまま抱きすくめてしまいたい衝動に駆られる。
迷った末に遊馬は野明の両肩に手を乗せてゆっくりと息を吐き出した。
声を掛けていいものか悩んだ挙句、暫くして野明の小さな細い身体を壊れ物を扱うようにそっと抱きしめて軽く目を閉じた。
腕の中の野明は温かくて少し甘い香りがした。

どのくらい時間が経ったのか、或いはほんの短い時間だったのか。
腕の中の野明が身動ぎする気配がして目を開けると、閉じていた腕をそっと開き野明の顔を覗いた。
あたりは日が落ちて教会の中はオレンジ色の暖かな色の光で満ちていた。
空には一点の朱も無く深い藍色をした空に日の落ちたあたりだけがうっすらと白んでいるのが伺えた。
憂いを帯びたような野明の青い瞳に吸い寄せられるように思わずその顎に手を掛けた。
そっと上を向かせるように手を返した途端、瞳に不安と戸惑いが滲んだ。
軽い罪悪感を覚えて手を離すと、今度は寂寥感と先よりも強い戸惑いの色を浮かべた瞳がこちらを見返す。
その顔は遊馬の胸に切ない疼きを齎す。
浅く呼吸を整えると出来るだけ静かな声を出した。
「嫌じゃなければ目、閉じてくれ」
『嫌なら拒否してくれ』と言わなかったのはそうされるのが怖かったから。
この言い方は狡いのかもしれない、逃げる方法を明示しないのは願望。
緊張で早鐘を打つ心音を意識しながら野明の瞳を窺った。

胸の苦しさに耐えかねて遊馬の背中にそっと手を回した。
この気持ちが伝わればいいと思ったのか、気づかれるのが怖いと思ったのか自分でもよく分からなくて、じっとしていたら遊馬の手がそっと肩に添えられた。
静かに吐き出される息の音が胸の苦しさを弥増し、このままやんわりと拒絶されるのが怖くてぴたりと頬を寄せたまま動けずにいた。
暫くそのままでいると遊馬の手がゆっくりと肩から離れ、野明をやさしく抱きしめるのが分かった。
拒絶されなかった事への安堵と抱きしめられた事による緊張、切なさできゅんと胸が締め付けられるような感覚とが一緒になって思わず目を閉じる。
遊馬の腕の中は温かくて。こんなに複雑な思いを抱えているのにも関わらず、やっぱり一番安心できる場所でもあった。

胸中の嵐が幾分凪いできて野明は意識をはっきりさせようと軽く頭を振る。
いつの間にかすっかり日が落ち室内がオレンジの暖かい光で満たされていてつい先ほどまでとは随分と趣が変わっている。
自分を抱きしめていた腕を開くのが分かってそっと顔を上げると複雑な顔をした遊馬と目が合った。
その目は真っ直ぐで真剣、なのにいくらかの愛惜が篭もっていている気がして思わず魅入ってしまう。
つっ・・と遊馬の手が伸びて自分の顎に掛かり、そっと上に引き上げられた。
意図することが分からずに不安になって遊馬の目を見た。
『遊馬、私にキスしようとしている・・・?』まさかと思う反面、微かに期待も過ぎる。
戸惑いとキスなどしたことが無いことから来る言いようのない不安。
それがそのまま顔に出てしまったのだろう。
遊馬は目が合うとハッとした様子で顎に添えられていた手を離した。
「あ・・・」思わず小さな声が漏れた。
手を離されたことに対する不安と戸惑い、それに『私じゃ駄目だったのかな・・・』という軽い失望感。
一瞬 期待した分だけ寂寥感が増しそれらが入り混じった複雑な感情に追い討ちをかけた。
遊馬はその様子を憂いの篭もった切な気といっていい瞳で見つめてから、いつもより少し低くて感情の読み取り辛い静かな口調で「嫌じゃなければ目、閉じてくれ」と言った。

遊馬は『何が』とは言わなかった。
けど、それはいくら『勘が鈍い』といわれる野明にも分かる。
少し躊躇った。
ここで首を振ったら遊馬はそのまま何事も無かったようにくるりと踵を返すかもしれない。
でも、このまま目を閉じたら・・・私は遊馬の『特別』になれるだろうか?
一度 私の態度に逡巡しながら遊馬はもう一度自分に問いかけている、多分これが最後。
もう一度はきっとない、そんな気がした。
野明は心臓が飛び出してしまいそうなほどドキドキしながら緊張した面持ちで己が瞳を覗き込む遊馬の目を見返し、それからゆっくりと目を閉じた。
全身が緊張して思い切り強張っているのが自分でもよく分かる。
遊馬の手が再び顎に掛かって、ついっと野明の顔を上に引き上げた。
遊馬の吐息を鼻に掛かるほど近くに感じ、全身に力が入ってしまっている野明が思わず顎を引きかける。遊馬は顎を支える手と野明の腰に回した腕に少し力を込めて傍に引き寄せそっと唇を重ねた。
ほんの数秒、唇を重ねるだけの優しいキス。
重ねた時と同じようにそっと唇を離すと遊馬は野明をぎゅっと抱きしめて「お前が好きなんだ」と小さな声で囁くように告げた。
心臓を鷲づかみにされるようなきゅんとする感覚が全身に広がって野明は再び遊馬の胸に身体を預ける。
「遊馬、順番が逆」
「そうだな」
『拒絶されなかった』安堵感と野明を『捕まえた』と感じる安心感。
体中の緊張が一気に解れたような気がした。

ややあって野明が小さな声で問いかけた。
「お兄さんって言ったの、撤回していい?」
「どうぞ。今度は何の役、くれるんだ?」
「・・・やっぱり旦那様がいいな。好きな人に演って貰うなら」
胸に寄せられている顔が熱い。真っ赤になっているだろう顔が容易に想像できて可笑しかった。
「承りましょう、じゃ そろそろ帰って仕切り直そうぜ」
「ん。そうだね」
そう言って顔を見られないようにさっと踵を返す野明を捕まえる。
「もう一回。今度は力抜いてくれ」
そういうと野明の頸の後ろに手を添えて軽く唇を重ねた。
不意打ちを食らった野明が吃驚して抗議する前に遊馬はパッと手を放し腕時計を確認する。
「ここ後20分位で閉館するんだ、早く出ようぜ」
悪びれた様子も見せずに、横に並ぶと野明の背中に手を添えて出口に促す。
名残惜しそうに祭壇を振り返る野明を見ながら「また今度見に来よう」と声を掛けた。
黙ってコクリと頷くのを見て出口の扉を押し開ける。
外はもうすっかり日が落ちて夕焼けの残滓も僅かとなり夜の帳が下り始めていた。
煌煌と光を放つ層を成したオレンジ色の光が夕闇に映えて静かに浮かび上がって見えた。

to be contine...

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追記

えっと 吐くほど甘いとは正にこのこと(^^;
続きどころか読み直す勇気すらなくて逃げ出しそうです~
焦れったさに歯噛みした挙句、こんな感じでごめんなさい(゜ーÅ)
ああ こっぱずかしくてこのまま本当に逃げてしまいたい位です。
一言なりとご意見ご感想などを戴けますと逃げたいのを踏みとどまる勇気になります(笑)

次回ものんびりマイペースに更新して行こうと思いますのでどうぞ宜しくお願いいたします。

ちなみにこの教会はモデルがあります。
かなり有名なところなのでご存知の方もおいでかも知れないですね(^^)
興味をもたれた方がいらしたら 公式HPをご案内しますのでお知らせくださいませ。
本当にステキな教会ですよ♪

和装(のあすま)

和装っていいなぁ~と思って描きました(^^)
いいですよね、和服!

描いている時は物凄く大きな絵で縮小したら野明のアイメイクと口紅のハイライトが見えなくなって悲しかったです・・・
がんばったのにぃぃぃ

和装っていいな~ (TOP絵更2)

和装を描きたくて線画まで頑張ったのに放置されていたものに頑張っていろ塗りしました。
アニメ塗りにチャレンジです!
結構 難しいですね(^^;
本当は着物にも柄入れたりしたいんだけど 納得のいくように入れられなくて色無地になってしまいました。
縮小したら折角つけた野明の口紅とアイメイクが見えなくなってちょっと残念(゜ーÅ)
ハイライトまで入れたのになぁ☆
その内 学習したいと思います~

それにしてもうちの遊馬はよく野明を触ってますね(^^;
「掴む」というのが多い気がしますが昨日のTOP絵は頸で今日は肩。どんだけ触り魔なのか(笑)

初めは浴衣にするつもりが楽しくなってガンガン小物を書き込んだら野明なんて訪問着のようになってしまいました(笑)
最近は帯揚げとか紐、帯止めなんかも浴衣につけちゃうのも有りな様で半襟つけたりしている写真もありました。

着衣ですから本人が良くて回りに不快感を与えない限り何でもありですよね、確かに(笑)
着物なのか浴衣なのか迷うような色柄の反物も増えていますし、着付けも浴衣はとても楽なのでこれからの季節、色々試してみるのも良いかもしれないですね(^^)

TOP絵更新しました~

TOP絵を更新!
全然イラスト更新してないことに気づきましたよ、最近。
文章とボールペンの絵ばかりで(^^;
絵茶で遊び倒していたので描いた気になっていたようで・・・

今回やっと色塗りました(笑)
やっぱり 甘めのカップル絵です(^m^)
背景にテクスチャを張り込む方法を学習したので キラキラなのを貼ったらメルヘンに(笑)

本当はしないといけないことが沢山あるんですが物凄く逃げてます・・・
ごめんなさい~!!

今日も一日雨の様子で出かけられないのが悲しいです・・・・
行きたいとこあるんですけどね(笑)

色のついてない線画の状態で放置してある絵が多数。
色塗りでソフトと格闘するのに疲弊して投げられてるんですよね~
いっそ 塗り絵企画に便乗して人様に塗ってもらおうかしら?(笑)

私の線画なんて誰も欲しくない気がしますが(^^;

以下 怒涛の私信です~

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うにうに様
掲載場所作りますのでもう少し待ってくださいね~

こんきちさま~
イラスト少し待ってくださいませ~

ツッジー様
4444の件 このTOPに名前お入れするというのはいかがでしょう?!
それと例の件 もうちょっと待って~ メディア買いにいけてないの(゜ーÅ)

落書き~♪

新しく購入した水性ボールペンで裏紙に落書きしてみました。
調子に乗って書き込んだらなんか真っ黒に(笑)
テーマはなんでしょう?
居眠りする遊馬・・・?
はじめは 遊馬が野明になにか教えてあげてるように描こうとしたのに何故か寝てしまいました(^^;
書き直しの効かない画材なのでこのままでいいや~って。
こういう ボールペンとかで描くと諦めがつくからか描き上がるのが物凄く早いです。
所要時間10分弱(^^;
きっと鉛筆なら 倍以上時間食うと思います。
書き直せちゃうから(笑)

にじまないのがいいですね、最近の水性ボールペンは♪