閑話休題ってことで(笑)
甘甘の軽井沢からすこし離れようとTVで言ってた今日は何の日でしょう、というのをネタにしてみました~
以下本文
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記念日
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二課棟の屋上に上がるとそこに海を眺める相棒の姿があった。
膝に両肘をのせ頬杖をつくようにして 良く晴れた東京湾を眺める。
海風が絶えず吹くので体感温度は然程高くはないが照りつける日差しはもう夏のそれだ。
「何見てんだ?」
「東京湾」
「それは見れば分かる。何か見えるのか?」
隣に腰を下ろし野明の見る方向に目を向けたが特に変わったものは見当たらなかった。
「遊馬、今日何の日かしってる?」
瞳に楽しそうな色を滲ませ軽く首をこちら向けた。
「今日? 7月14日だろ」
少し考えてみたが 記憶の引き出しからは今日に該当するデータは出てこなかった。
「アメリカの独立記念日は4日だし、七夕は先週だよな。盆も中元も明日だし・・・降参、なんかあったか?」
考えるのを諦めて野明に答えを求めると、野明は嬉しそうに笑う。
「遊馬に『降参』って言わせちゃった」
「ったく 嬉しそうに。俺だって何でも知ってるわけじゃねぇよ。 で 何なんだ?」
「『ペリー上陸記念日』なんだって。さっきTVで言ってたんだ。だからここに黒船が来たのか~って思って。」
「お前ね、あれは浦賀沖だろ? 東京湾ったってこっから見える範囲じゃないぜ?」
「そうなの?」
「そう、上陸したの久里浜だろ、たしか。こことじゃ東京湾の端と端」
呆れたような顔をした遊馬に野明が不満げに頬を膨らませた。
「すぐそうやって人の良い気分に水差すんだから」
「付け焼刃の知識で俺に勝とうなんてするからだ」
そういうと野明の額を人差し指で小突く。
「つまんない」
そう言ってフイっと横を向いた野明に向かって声を掛ける。
「じゃあ問題。4月10日が何の日かしってるか?」
「4月? 今7月だよ」
「いいの、クイズなんだから。で、分かったか?」
「ええ?・・・・っと・・・降参」
拗ねた顔をして両手をパッと開く野明に遊馬は「ま、そうだろうな」と小さく呟くとよっと掛け声を掛けて立ち上がった。
そのままタラップに向かって歩きながら後ろ手にヒラヒラを手を振る。
「そろそろ戻らんと太田に怒鳴られるぞ」
野明も慌てて立ち上がるるとその後を追う。
「ね、答えは?」
遊馬は振り向き様にっと笑った。
「書庫調べて見ろよ、すぐわかるから」
定時が過ぎて夜勤に入る前の休憩時間、書庫に足を向ける。
『書庫に行け』といったということは日報を探せってことだよね、とあたりをつけてファイルに整理された過去の日報を取り出し 日付を探す。
漸く見つけた年度の違う2枚の同じ日付の日報をみて、『多分、こっちだよね』と古い方の日報に目をとめた。
「よっく 覚えてたなぁ・・・・」と感心すると同時に嬉しさと気恥ずかしさが混在して頬が緩む。
元の場所に紙を戻して隊員室に掛け戻った。
「遊馬ぁ!」
目的の人物を見つけて声を掛けると、書類片手に遊馬が顔を上げた。嬉しそうに寄って来る相棒に 笑顔で質問する。
「答え、分かったか?」
「うん。これからもよろしくね」
「了解、じゃまず今日の日報書いちまわないと」
「はーい」
楽しげに笑う二人に「職場だぞ、シャキッとせんかぁ」と太田が毒づき「人に喝を入れるのもいいけど、今日の日報まだ出てないようよ?太田君」と熊耳がやんわりと釘を刺す。
いつもの光景に また声を上げて二人で笑った。
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追記
旅行の話ばかりだったのでちょっと二課棟に帰りたくなりました~(笑)
ちなみにご存知かとは思いますが4月10日はアニメで浄名院前でタカアシガニと戦った日ですね(笑)
すけさん 2009年07月13日(月)21時04分 編集・削除
旅行中ではなくても、やはり2人は可愛いですね。
記念日を覚えている遊馬は「偉い!」と思います。
男の人って、覚えていないことが多いと思うので・・。
2人だけの会話も良いですけど、2課の他の方々も会話に加わると、違う楽しさがありますよね。
また2課のお話を書いてください。
楽しみしております♪