小室直樹文献目録 一般文献 1974001
[ 表題 ] 構造-機能分析の論理と方法
- [ 副 題 ] 無
- [ 著 者 ] 小室直樹
- [ 該当頁 ] 15〜80頁
- [ 図 表 ] 9図,2表(小室執筆部分)
- [ 注 記 ] 文献 79〜80頁
- [ 分 類 ] 図書・論文
[ 書名 ] 『理論社会学』(青井和夫編)
- [ シ リーズ ] 社会学講座(全18巻) 第1巻
- [ 出版者 ] 東京大学出版会
- [ 総頁数 ] 358頁
- [ 発 行 ] 1974年06月20日初版第1刷発行
- [ ISBN等 ] 書籍コード (分)3336-(製)54510-(出)5149
- [ 価 格 ] 1200円
- [ 箱 ・帯 ] 箱有・帯有
- [ 体 裁 ] 本体:A5判 21.7×15.5cm/箱:22.3×16cm
- [ 注 記 ] 図書全体の人名・事項索引有
目次
1. 構造-機能分析の基礎理論
- (1) 構造-機能分析の諸特徴 ―社会科学における主要各種方法との関係―
- a. はじめの問題意識とその後の展開
- b. 構造-機能分析と一般均衡論
- c. 構造-機能分析とサイバネティクス
- d. 構造-機能分析とカタストロフィーの理論
- e. 構造-機能分析とシステム分析
- (2) 社会科学における相互連関分析の重要性(1 ) ―問題の所在―
- a. 社会現象における相互連関
- b. 相互連関分析枠組の困難性
- c. 社会科学における優越要因説
- d. 優越要因説と相互連関分析
- (3) 社会科学における相互連関分析の重要性 (2) ―理論的諸問題―
- a. ひとつの例―最単純Keynesian Modelにおける乗数効果(multiplier effect)
- b. 優越(単一)要因説の陥穽―三つの誤り―
- (4) 制御分析の論理
- a. 目的論と制御分析
- b. 制御理論としての構造-機能分析
2. 構造-機能分析の諸問題
- (1) 固定的機能分析と変差的機能分析
- a. 変差的機能分析(開機能主義)
- b. 固定的機能分析(閉機能分析)
- c. 変差的機能分析と固定的機能分析の理論的得失
- (2) 巨視的機能分析と微視的機能分析
- a. 微視的機能分析と巨視的機能分析
- b. 社会科学における集計の問題―Marx,Durkheim問題―
- c. 集計の第一問題―Arrowの反例―
- d. 集計の第二問題―社会的事実―
- (3) 機能遂行を分担する下位システムの分化
- a. 機能とその遂行
- b. 機能分析の基本問題
- c. ParsonsのAGIL図式
- d. AGIL図式の意義と問題点
- (4) 全機能(total function)と限界機能(marginal function)
- a. 機能分析の基本問題(再説)
- b. 全機能
- c. 限界機能(1変数)
- d. 限界機能(多変数)
- e. 限界機能(構成要素・下位システム)
- f. 限界機能(構造変動)
- g. 限界機能分析の例
3. 社会変動とコンフリクト
- (1) 構造-機能分析の定式化
- a. 社会学における構造概念
- b. 社会的変数の分析的区別
- c. 構造分析
- d. 構造-機能連関
- (2) 基本的分析用具
- a. 均衡条件(equilibrium condition)
- b. 存在定理(existence theorem)
- c. 安定条件(stability condition)
- (3) 動学的分析のための諸方法
- a. 傾向分析法
- b. 比較静学
- c. 比較動学
- d. 自励法
- e. 構造-機能分析と動学的分析の諸方法
- (4) 社会変動分析枠組としての構造-機能分析
- a. 機能的不充足空間の形成
- b. 機能的不充足空間の次元と尺度
- c. 構造変動空間の構成
- d. 社会変動関数の設定
- e. 相互連関関係による波及過程
- (5) 機能的コンフリクトと社会変動
- a. システム内機能的コンフリクト
- b. システム間機能的コンフリクト
- c. 上位システムと下位システム間のコンフリクト
所蔵館
情報元
他文献
備考
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総目次:第1章序論/第2章構造-機能分析の論理と方法/第3章社会体系分析の行為論的基礎/第4章社会体系の構造と過程/第5章社会体系の一般変動理論/第6章社会体系の深層理論/第7章社会体系の計画理論
- 他の執筆者:青井和夫,富永健一,直井優,吉田民人,稲上毅(敬称略)
- [ 誤植情報(文責:管理人) ] (1976001の265頁,1972004の302頁参照)
該当箇所;65頁 17行:(誤)社会システムの機能維持のため→(正)社会システムの構造維持のため
- 帯字句 表:
現代への社会学的視座の設定/社会をシステム(体系)として捉え,その構造と機能を解明する構造-機能分析の方法は,T・パーソンズ以来の影響によって,社会学における一般理論構築への試みの一つとして多大な成果を示しつつある。本書は,その学的な到達水準を,トータルに提示するとともに,従来,スタティックと批判されてきた方法論的限界を超えて,社会の変動過程にいかに切りこみうるか,また深層理論からの照射,計画理論への展望など,構造-機能分析の新しい可能性を追求する。
内容
更新日
- 2005-03-13
- 2005-03-16
- 2005-08-09