小室直樹文献目録 一般文献 2005004
[ 表題 ] [DVD] 日本人にはまだ憲法は書けない
- [ サブタイトル ] 無
- [ シリーズ等 ] 丸激トーク・オン・デマンド(212回) 憲法シリーズ 第2回
- [ 講師等 ] 小室直樹,神保哲生・宮台真司
- [ 時間 ] Part 1:61分,Part 2:68分
- [ 注 記 ] 収録日 2005年4月24日
- [ 分 類 ] DVD (wmv形式、パソコン再生専用)
[ DVD名 ]丸激トーク・オン・デマンド Video
- [ 号 数 ] Vol.21
- [ 出版者 ] ビデオニュース・ネットワーク
- [ 発 行 ] 不明
- [ ISBN等 ] 無
- [ 価 格 ] 定価2100円
冒頭部分
- 神保:こんにちは。
- 宮台:はい。こんにちは。
- 神保:今日は4月24日の日曜日。これが第212回目の丸激トーク・オン・デマンドになります。丸激ではですね,一応,憲法シリーズと称して,憲法の問題をいろんな角度から継続して取り上げていこうということで,第1回は鳩山さんとやったんですが,今回,第2回としてですね,ま,今日のゲストは宮台さんから紹介してもらうべきなんではないかと思います。宮台さんのお師匠様だと伺っておりますので。では,宮台さん,お願いします。
- 宮台:今日のゲストはですね,わたくしが昔,師事もうしあげていた,小室直樹先生でいらっしゃいます。政治学者という風にご紹介してよろしいでしょうか。
- 小室:はい。
- 宮台:はい。僕が大学4年のときに,最初に先生の私塾「小室ゼミ」というところに行かせていただきました。これが1981年のことで,その4,5年前に「小室ゼミ」という私塾が開設されましたよね。それは先生が東京大学で非常勤をされておられまして,そのときに先生の教え子であった方々が,ま,先生が非常勤をお止めになった後も先生の教えを請いたいということで,私塾を学生たちの発案で作ったという形でした。実は,まぁ,そこで僕たちは社会学だったんですが,社会学のみならず,経済学,あるいは政治学,マックス・ヴェーバーの宗教社会学,あるいは線形代数学,そうしたものを教わってきた。そういう流れというか,いきさつがございます。先生ご自身はですね,昭和7年生まれでいらっしゃいましたっけ。
- 小室:昭和7年生まれ。
- 宮台:本当に博覧強記でいらっしゃって。まぁ,経歴も,一番最初にミシガン大学で計量経済学をおやりになって,ハーバードで心理学と社会学をおやりになって,そのころはハーバードにパーソンズがいましたよね。その後,MITに行かれて理論経済学を学ばれて。で,また日本に帰っていらっしゃって東大の法学部で政治学の大学院に行かれていて,他に文化人類学,その他,周辺の学問も学ばれていて,東京都の社会指標の構築を依頼されたりと比較的,実証というよりもプラグマティックなこともおやりになっているという,そういう経歴の先生でいらっしゃいます。憲法問題についても早くから色々話をされていらっしゃいまして,一番最初に皆さんの目に留まったのは『ソビエト帝国の崩壊』という,70年代の末に出た本ですよね,それから『アメリカの逆襲』とかカッパブックスから出た本で最初は皆さんの目に留まられたのではないかと思いますが,そういう本を読むと,「そもそも近代社会とは何であるのか」,「どういう道具がなければ近代社会は成り立たないのか」,「日本にはそういう道具があるのか,ないのか」といったモノサシをベースにしてですね,例えば田中角栄の裁判を評価されたりもしていらっしゃったわけで,最近では集英社インターナショナルという会社からこういう『痛快!憲法学』というご本も出されている。
所蔵館
情報元
- 小野寺さん(2005-10-18 旧掲示板ログ[3830]参照)
他文献
備考
- 以下,パンフレットから引用:
衆参の憲法調査会で最終報告書がまとまり,国会で憲法改正が喧しく議論されている。しかし,政治学者の小室直樹氏は,このままでは,憲法改正は見送られるだろうとの見方を示す。その理由は,憲法とは「国民意識の反映」であり,憲法意識が欠如していては憲法を書き直すことなど無理だからだと言う。
憲法とは何なのか,憲法改正にどのような意味があるのか。憲法の役割やここまでの憲法改正論議の問題点を,宮台氏の師匠でもある小室氏と共に考えた。他,中国の反日デモなど。
内容
更新日