小室直樹文献目録 一般文献 1996006
[ 表題 ] 戦争に無知な平和主義者が戦争を起こす
- [ 副 題 ] 無
- [ 特集等 ] 無
- [ 著 者 ] 小室直樹(聞き手・大島信三編集長)
- [ 該当頁 ] 184〜196頁
- [ 印 刷 ] 単色
- [ 図 表 ] 無
- [ 注 記 ] 無
- [ 分 類 ] 雑誌記事
[ 掲載誌名 ] 正論
- [ 号 数 ] 1月号;通巻第281号
- [ 出版者 ] 産経新聞社
- [ 発 行 ] 1996年01月01日発行
- [ ISBN等 ] 雑誌コード 05531-1
- [ 価 格 ] 定価620円(本体602円)
- [ 体 裁 ] A5判 21cm×14.5cm
見出し
- 日本艦隊がインド洋に向かっていたら
- 選挙公約は守られることを知らなかった日本人
- 致命傷になった年功序列制
- 応用がきかない偏差値秀才
- 「隠れマルクス」の最後のよりどころは平和主義
所蔵館
情報元
- こばやしまさきさんのウェブサイト「小室直樹ファン倶楽部」
他文献
備考
内容
- 以下,185頁より引用:
――日下さんとの対談『太平洋戦争,こうすれば勝てた』は非常に面白かったのですが,気になるところがありました。それは同書で最も重要な用語についてです。
書名は「太平洋戦争」ですが,本文の対話ではお二人とも「大東亜戦争」という用語を使われている。それなのに目次や小見出しは書名同様,「太平洋戦争」です。日下さんは「あとがき」で「太平洋戦争」と書いている。これでは読者は混乱します。
小室 手続的なことからいいますと,私は一貫して「大東亜戦争」というターム(用語)を使っています。対談では日下さんも一貫してそれを使っておられたんですけれども,見出しなどを編集者が勝手に直した。しかも著者に一言の断りもなく。
ほんとは違法なんですけど,告訴するほどのこともないと思いまして。この次からは厳重に注意しますけど,編集者の言い分は,大東亜戦争という言葉は学校で教わっていないと。教科書はすべて太平洋戦争だった。僕たちと同じ世代の人は大東亜戦争といってもわからない。だから太平洋戦争だと。
善意的に解釈すれば,単なるミスだと思って勝手に直し,日にちが迫っているからそのまま出した。好意的に考えればの話ですけど(笑い)。いずれにしろ,この編集者の行動は戦後教育を象徴する重大な一つのデータです。(後略)
更新日