小室直樹文献目録 一般文献 1985001
[ 書名 ]『三島由紀夫が復活する』
- [ 副書名 ] 無
- [ 著 者 ] 小室直樹
- [ シ リーズ ] 無
- [ 出版者 ] 発行:毎日フォーラム
発売:毎日コミュニケーションズ
- [ 総頁数 ] 230頁
- [ 発 行 ] 1985年03月15日初版1刷発行
1985年04月20日4刷 まで確認
- [
ISBN等 ] ISBN 4-89563-901-0 C0031
- [ 価 格 ] 定価980円
- [ 箱 ・帯 ] 箱無・帯有
- [ 体 裁 ] B6判 18.2×12.8cm
ソフトカバー
- [ 図 表 ] 無
- [ 注 記 ] 無
- [ 分 類 ] 図書
目次
まえがき
第一章
三島由紀夫と二・二六事件
第二章 戦後天皇制に挑戦した三島由紀夫
第三章
対談・復活する三島由紀夫
第四章 死の世界で「生きる」三島由紀夫
第五章
自決の背景
第六章 三島由紀夫の遺言状
所蔵館
情報元
他文献
備考
- 刷情報:1985年04月05日第2刷
- 本書(A)、文庫版(B)、および復刊版(C)では、以下の通り最後の部分の内容が微妙に違う(日本教徒さんと小野寺さんからの情報):
- (A) 『三島由紀夫が復活する』 昭和60年3月25日
初版1刷のラスト(230頁)
三島は七日後乃至七七日後のうち、最も次の生に託胎する可能性の高い四十九日後を自らの中有の期間と定めた、と筆者は断定せざるを得ない。十一月二十五日の四十九日後は次の年の一月
一四日である。もう、おわかりだろう。
本稿のテーマである三島由紀夫「復活の日」を明らかにして本書の結びとしたい。
昭和四十五年十一月二十五日に、三島は四十五歳で死んだ。四十九日間とどまった後に一月十
四日に復活した。すなわち、昭和四十六年一月十四日に誕生した日本人のうちの誰かに転生した。
一月十四日に転生するためには逆算して十一月二十五日に死ななければならない。なぜなら一月
十四日は三島由紀夫の誕生日であるからだ……。
- (B) 『三島由紀夫と「天皇」』 平成2年11月20日
初版のラスト(238〜239頁)
三島は七日後乃至七七日後のうち、最も次の生に託胎する可能性の高い四十九日後を自らの
中有の期間と定めた、と筆者は断定せざるを得ない。十一月二十五日の四十九日後は次の年の
一月一四日である。もう、おわかりだろう。
昭和四十五年十一月二十五日に、三島は四十五歳で死んだ。四十九日間とどまった後に一月
十四日に復活した。すなわち、昭和四十六年一月十四日に誕生した日本人のうちの誰かに転生
した。一月十四日に転生するためには逆算して十一月二十五日に死ななければならない。なぜ
なら一月十四日は三島由紀夫の誕生日であるからだ……。
ということを結論としたいところであるが、このように三島由紀夫の作品を解釈すれば、そ
れは根本的な誤解になる。
なぜ、これが根本的な誤解か、読者ご自身の解答を用意していただきたい。
正解は筆者自身が来年出版する。
- (C) 『三島由紀夫が復活する』 平成14年11月18日 初版1刷のラスト(230頁)
三島は七日後乃至七七日後のうち、最も次の生に託胎する可能性の高い四十九日後を自らの中有の期間と定めた、のだろうか。 十一月二十五日の四十九日後は次の年の一月一四日であり、 この日は三島由紀夫の誕生日である……。
- (C) 『三島由紀夫が復活する 新書版』 平成31年4月1日 初版1刷のラスト(229頁)
三島は、次の生に転生する可能性の高い七七日間(すなわち四十九日間)を自らの中有の期間と定めた、のではないだろうか。七七日後の一月十四日は、四十六回目となるはずだった、三島由紀夫の誕生日である……。
- 上記問題に対する小室直樹博士の解答は、以下の2点にあるように思われる。
(掲示板過去ログ[1263]、[1772]等より。 )
→(T) 「誇りなき国は滅ぶ-三島由紀夫は何を訴えようとしたのか-」(1999006)
→(U) 『日本人のための宗教原論』(2000003)の第4章
内容
更新日
- 2005-02-14
- 2006-08-18
- 2010-08-02 [発行]欄及び[備考]欄 刷情報 追加
- 2019-04-04 [他文献]欄及び[備考]欄 情報追加
- 2023-07-01 [他文献]欄 情報追加