語る「万華鏡」

(仕掛人・藤枝梅安)

仕掛人・藤枝梅安(しかけにんふじえだばいあん)

項目名仕掛人・藤枝梅安
読みしかけにんふじえだばいあん
分類時代小説

作者
  • 池波正太郎(おっぺ)
  • 公的データ
  • この世に生きていては毒になる奴を消す。それが殺しの定法だ。ハリの名医が表看板だが、極悪人の殺しを請負って、闇から闇へと葬る非情な裏稼業。吹矢の名手彦次郎を相棒に、仕掛人・藤枝梅安必殺の殺し針が急所に突きささる。梅安・彦次郎コンビの人間味を追究しつつ、闇の活躍を痛快に描いた短編連作。(おっぺ)
  • 感想文等
  • 私にとって仕掛人というのは、テレビ「必殺シリーズ」の『元祖品』というイメージだった。だった、というと過去形のようだが、今だってそうだ。

     テレビ「必殺シリーズ」というのを、今となっては知らない人もいるかもしれないので、簡単に注釈すると、

    「法では裁けない悪、晴らしようのない恨み、を『金』を貰うことで裁き、晴らすことを請け負う裏の稼業の人間たちを描いた」時代劇

     ということになる。

     基本的に1話完結のドラマで、パターンでくくるなら、

    悪人がいて、犠牲者を苦しめる。
    犠牲者が死んだり死ぬほどつけられたりする。
    犠牲者本人やその周囲の者の手によって、頼み料が用意され、依頼が為される。
    主人公グループが悪人を殺害する。

     こんな感じである。
     もちろん、これはあくまでパターンでくくっただけなので、このフォーマットを基本としながら、様々なプロットのドラマが生み出された。

     この「必殺シリーズ」と言われた時代劇シリーズの出発点が、「必殺仕掛人」という、すなわち池波正太郎の「仕掛人梅安」シリーズを原作とした作品だったのだ。

     私自身について言うならば、初めてこのテレビシリーズをそれと意識して視聴したときは、すでにシリーズも5年目位を迎えていた。幸いというのか、再放送などによって、旧作にもまみえることができ、特に「新必殺仕置人」と題された作品によって、すっかりこの「必殺シリーズ」のマニアとなるに至った。

     それが、最初の最初、「必殺仕掛人」については、原作がある作品というためか、(「仕掛人」が終了して、続く2作目「必殺仕置人」以降は、キャラクターなど基本的にオリジナルである)再放送も全く無く、情報ばかりでまるで実際に視聴することはできなかった。

     原作小説があることは知っていたが、なんだかまずとにかく映像作品を見たくて、小説から先に触れようとはしなかった。

     そして、実に20年近くたって、やっと今さら、「仕掛人梅安」の小説本に手を延ばしてみた。いや何、わじゃさんの処でなんだか話が出ていたから、これをきっかけにしてみるかなと思ったまでの次第(笑)。(おっぺ)
  • この項目に書き込む / この項目の一部を削除する
    閉じる / 注意事項 / 新規項目の登録 / リロード / 管理モード