語る「万華鏡」

(「策謀の結末」に書き足す)

策謀の結末(さくぼうのけつまつ)

項目名策謀の結末
読みさくぼうのけつまつ
分類ミステリドラマ

作者
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  • 公的データ
  • 刑事コロンボシリーズ。(おっぺ)
  • ホテルの一室でポーリという男が射殺された。現場には空のアイリッシュ・ウィスキーが1本だけ。コロンボは、詩人のジョー・デブリンに目をつけ、捜査するうちに彼の言動の矛盾に気づき、武器密輸の計画を知ることとなる。デブリンのもう一つのとは?

    監督:レオ・ペン(ショーン・ペンの父であり、代表作は名作「刑事コロンボ別れのワイン」)
    ゲスト:クライブ・レビル(「スターウォーズ/帝国の逆襲」皇帝の声)
  • 感想文等
  • これも、ミステリ的には、あまり興趣はもてなかった。最初の段階で、ああ、これはボトルのがまずいだろう、、、と思ってしまうので、最後の詰め手が結局それでは、何のサプライズも感じられないのだ。「黒のエチュード」の花のときと同じである。
     一方、犯人のキャラクターについては、納谷悟郎氏の吹き替えの素晴らしさもあって、かなり魅力的な像になっていた。だからこそ勿体ないなあというところが強い。
     石田版の吹き替えでは、犯人役は家弓家正氏になっていて、少し印象が弱まってしまったかもしれない。が、久々に、コロンボとがっぷり四つに組めるだけの力量を持った犯人の登場は、「秒読みの殺人」「攻撃命令」のあとだけに楽しめた。まさしく好敵手という感じなのだ。
     コロンボシリーズでは、ぜひともこういう好敵手がいてほしい。。。そうでないと、「秒読みの殺人」のようにコロンボなんか要らないよになってしまう。新シリーズでは、どうもコロンボが歳を取って、その結果、若い犯人などは最初から力負けしてしまっている感じがある。
     。。。中村主水必殺シリーズと似たようなものなのかもしれない。「必殺仕置人」から始まった主水ものは、仕置人ではそもそも主人公念仏の鉄と「対する」関係として中村主水は登場した。そして、「暗闇仕留人」では石坂浩二糸井貢、「必殺仕置屋稼業」では沖雅也の市松、「必殺仕業人」では中村敦夫赤井剣之介、「新必殺仕置人」では再び山崎努念仏の鉄、、、というように、仲間でありながら何かしらの意味で対峙する存在を擁して続いていた。それが、「必殺仕事人」のいわゆる「後期」のものになってくると、三田村邦彦の錺の秀をぎりぎりのラインとして、以降は村上弘明の京本政樹組紐屋の竜といった若手をしか仲間に据えられず、急速に緊迫感を失っていった。その結果、毎回ただの時代劇と変わらない勧善懲悪を紡ぐようになっていってしまった。。。
     中村主水はそのまま哀しくフェードアウトしていったのだが、はたしてコロンボはどうだろう?
     新シリーズを見ている限り、どうにもあまり芳しくはないのだが。。。 (おっぺ)
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