項目名 | ドランクモンキー・酔拳 |
読み | どらんくもんきーすいけん |
分類 | アクション映画 |
作者 | |
公的データ | 出演:ユエン・シャオティエン ホァン・チョン・リー ジャッキー・チェンの日本初お目見え作。クンフー道場のドラ息子ジャッキーは、練習は真面目にしない、町に出れば悪戯ばかりという放蕩ぶり。見兼ねた父親は心を入れ替えさせるために、クンフーの達人である叔父さんを呼び寄せ、伝説のクンフー“酔八仙拳”を伝授して行く。酔えば酔うほど強くなる“酔八仙拳”のユニークな動きと、まるで舞踊のような立ち回りは、ブルース・リー以来の衝撃であった。 |
感想文等 | 「カンフージョン!」のテーマソングの使い方、石丸博也と小松方正の吹き替え、それらが入り混じって、最強のコミカル・カンフー・アクションを形作っていた。 ところが、現在流通しているDVDなどは、石丸博也の吹き替えではないのだ。その結果、全く別物に成り下がっている。「カンフージョン!」も流れない。これは違う!と思ってしまった。。。 少なくとも、ジャッキー・チェンのカンフーモノと、刑事コロンボについては、吹き替えならではの素晴らしさというのが、原音声版とはまた別に新たな命を持って存在していたと思うのだ。だから、心の底から、当時の石丸博也バージョンの復活を望みたい。 これは、当時のテレビ放送を見ていた誰でも思っているんじゃないかと感じるのだけれども。。。(おっぺ) 石丸博也は頑張っている。旧版とセリフや何やらは変わっていて、その点でちょっと違和感はあったが、少なくとも石丸版でない吹き替えに比べればその魅力は雲泥の差だ。 主題歌「カンフージョン」がアクション場面で流れないというのは、これはかなり割引減点になってしまうところではあるのだけれど。。。 一番の残念な点は、達人の吹き替えをしてくれていた小松方正がすでに鬼籍に入っていたため、別の声優さんに頑張ってもらうしかなかったという点。。。 この声優さんも頑張っていた。全力を尽くしてくれていたと言っていい。 でも、ダメなの。この達人はやっぱり小松方正だったの。哀しい現実がここにありました。 これで確定してしまったのは、この後もし「スネーキーモンキー蛇拳」も新・石丸版を作ってもらえたとしても、やはり達人が小松方正でない分割り引かれた出来になってしまうんだろうな、、、ということ。 「少林寺木人拳」や「クレイジーモンキー笑拳」はそもそもが達人がいないので、これは新装版でも割と期待できるかもしれない。(ああ、でも「少林寺木人拳」も、たぶんはあの落涙物に素晴らしい主題歌がクライマックスで流れないんだろうなあ、、、、(TT))――もっとも、酔拳や蛇拳と比べて、この木人拳や笑拳には、ジャッキーのクライマックスでの「叫び」というポイントがあるので、吹き替え台本の出来や、石丸博也の演技の如何によっては、やはり「残念。。。」になってしまうかもしれないけれど、、、 刑事コロンボの「策謀の結末」の吹き替えには、コロンボを故・小池朝雄が演じているバージョンと、現役の石田太郎が演じているバージョンとがある。石田太郎は頑張っているのだが、ここでの問題もやはり主役以外にあって、犯人の吹き替えが小池版では納谷悟朗氏なのだ。納谷悟朗の吹き替えの素晴らしさが光っていて、石田版は今ひとつになってしまっている。そして、小池版は現存していないようで二度と再び観ること(聴くこと)はできないらしいのだ。 哀しいことだ。 再演・新装版で、役者は変わっていなくても、演技プラン如何で変わってしまった例としては、「機動戦士ガンダム」のテレビ放映版と映画版とがある。森功至演じるガルマ・ザビというキャラの最期のシーン、森氏迫真の演技が光るのだが、「シャア、、、謀ったな!? シャア!!」という叫びが、テレビ版に比べて映画版では少し大仰な感じの演技になっているのだ。見得を切っている、というふうに感じられる。 個人的には、テレビ版での震えるような演技が好きなので、他の様々な点ではテレビ版を大きく上回っている映画版なのだが、テレビ版に一票入れてしまう。 しかし、「ガンダム」なら、テレビ版も映画版も(映画版にも2種類のバージョンがあったりするのだが)ちゃんと現存していて、好きな物を選べるし、それどころか、両方とも楽しむことができるのだが、「策謀の結末」や、旧作ジャッキー映画の吹き替え版は、そうはいかない。 今回の新装・再演版の石丸博也ドランクモンキー、これが今後は決定版になるわけだろうが、旧版を愛してきたファンには、ちょっと寂しいところがあるのだ。(おっぺ) う〜ん残念! 出来としては70%ってところか?!(石丸様) |