語る「万華鏡」

(「死の内幕」の一部削除)

死の内幕(しのうちまく)

項目名死の内幕
読みしのうちまく
分類ミステリ小説

作者
  • 天藤真(おっぺ)
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  • 公的データ
  • 「困っちゃった、わたし、人を殺したの」結婚するから別れて欲しい、と言われ、かっとなって相手を突き飛ばしたところ、打ちどころが悪くて死んでしまった、という友人の告白を聞き、内縁関係にある女性で結成したグループの面々が架空の犯人をでっち上げたまでは良かったが、いないはずの人物に瓜二つの人間が実在したから話は混沌として…。予断を許さぬ展開と意外な結末。(おっぺ)
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  • 感想文等
  • 死の内幕」を再読開始。。。
     不思議なものだな。。。都筑さんの作品と同じように、何度も何度も読み返したものなのに。。。
     読み始めるなり、すっと作品の中にまた引き寄せられていく。。。
     どうしてだろう。。。(おっぺ)
  • コンパクトにまとまったやや短い長編。。。
     「大誘拐」や「鈍い球音」、あるいは「炎の背景」と比べても、シンプルで、何がどう魅力。。。ということもないかもしれない。。。

     けれども、このラストシーンの印象深さゆえにか、「陽気な容疑者たち」を入れて、上記の3冊と並べ、計5冊が本棚にしっかり収まっている。

     読み返してみて、やはり読みやすく、楽しんで読め、そして、切なく。。。

     わかっているのは。

     この5冊とも、登場人物たちが、いずれも「一生懸命、生きている」。
     そういうことなのだろうかとも思う。

     一生懸命に生きていない登場人物など、誰が書くだろうか。。。けれど、実際、読んでいて索漠とした気持ちになる場合も多いのだ、それは、ミステリだからとか、SFだからとか、そういうことではなく。。。

     そして、天藤真の登場人物たちは、眉に皺寄せて深刻に考え込む感じに一生懸命なのではない。
     「コミカル」と評されることの多い通り、おおむね会話は軽妙で、地の文もユーモラスに運ぶ。
     けれど、だからこそ、セリフの端々のちょっとしたことがやたら重みを持ってもくるのだ。。。

     つらい話だ。つらい話だった。
     けれど、明るく、楽しく読むことができた。
     こんな小説ばかりでいいとは思わないが、、、こんな小説もなければ、とても困る。
     なのに、天藤真はもういないのだ。
     誰に跡を継ぐことができている?(おっぺ)
  • 短い長編だけど、読後感がある。
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