語る「万華鏡」

(炎の背景)

炎の背景(ほのおのはいけい)

項目名炎の背景
読みほのおのはいけい
分類ミステリ小説

作者
  • 天藤真(おっぺ)
  • 公的データ
  • 拉致され山荘に閉じ込められた初対面の「おっぺ」と「ピンクル」は、見知らぬ男の死体までしょいこむ破目に。前夜の記憶を辿り、ニュースを聴くに及んで、抜き差しならない罠だと悟った二人は、突如爆発した山荘をどうにか脱出、度重なる危難を凌ぎながら事件の真相に迫ろうとするが……。青春小説の清々しさを具えた、出色のサスペンス。(おっぺ)
  • 感想文等
  • どうしてこの本がそんなに好きなのか。。。と言われれば、なるほどいい返答は浮かばない。。。(笑)
     ミステリとして。。。さほど物凄いトリックやロジックがあるわけでもない。
     キャラクター。。。主人公の2人、おっぺとピンクルが。。。そんなに素晴らしいキャラなのか。。。たぶん、「そう」なんだろうと思う。少なくとも。。。自分にとっては。とってだけは。
     角川文庫のカバーイラストは苦笑いするしかないものなんだけど、でも、変に美形に描かれていないのが逆におっぺとピンクルには似つかわしいんだろうとも。。。思う。
     ラストシーンは忘れない。これは最高のラストシーンだと思ってる。余分なものなど何も入っちゃいない。足りないものなど何もない。

     つけ加えることなど、何も、ない。

     さあ、再読を、始めよう。(おっぺ)

  • 再読終了。。。

     ゆっくり少しずつ読んでたんだけど、今日はいよいよエンディングに突入だったので、一気に最後まで突っ走ってしまった。。。
     やはり、胸が詰まるよ、苦しいよ、切ないよ、愛してるよ、このラストシーンを。。。

     ダ・カーポだったかサーカスだったかうろ覚えだけれど、確か「時よ、ゆるやかに」という、『シリウスの伝説』というアニメーションの主題歌があって、それをこのラストシーンのバックにかぶせたい。。。

    >  どうしてこの本がそんなに好きなのか。。。と言われれば、なるほどいい返答は浮かばない。。。(笑)
    >  ミステリとして。。。さほど物凄いトリックやロジックがあるわけでもない。
    >  キャラクター。。。主人公の2人、おっぺとピンクルが。。。そんなに素晴らしいキャラなのか。。。たぶん、「そう」なんだろうと思う。少なくとも。。。自分にとっては。
    > とってだけは。

     「ミステリ」としては、やはり、「不出来」なんだろう。。。と思う。
     せっかくの「なぜ爆発は延期されたのか」も、何しろ犯人の手下たちが不思議がってただけで、肝心の主人公たちは全然不思議がっていなかったのだから(そもそも、爆発がおくれたということすら知らない)主人公たちの方に感情移入する読者としてもさほど感興が湧くものでない。
     眼目のはずの田中本部長生死の謎も、さほど。。。要するに、主人公2人が「それどころではない」のだから(笑)。
     この「炎の背景」は爆発による炎の背景として「なぜ爆発が延期されたのか」ということよりも、この主人公2人の逃避行そのものを熱いもの。。。とりあえず「炎」と思って、その背景にあるおっぺとピンクル2人の心情の移り変わりのこと・・・と思っていた方がふさわしい気がする。

     おっぺとピンクルの一生懸命さを、忘れない。。。(おっぺ)
  • やっと、この3月に創元推理文庫で復刊(^0^*
     佐々木丸美雪の断章」や「館」シリーズ辺りも、創元推理文庫からの復刊があっても良いような気もするなー。(おっぺ)
  • おっぺとピンクルの物語。そしての。(おっぺ)
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