語る「万華鏡」

(「スパイ大作戦」の一部削除)

スパイ大作戦(すぱいだいさくせん)

項目名スパイ大作戦
読みすぱいだいさくせん
分類ミステリドラマ

作者
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  • 公的データ
  • 実行不可能な指令を受け、頭脳と体力の限りを尽くしてこれを遂行する、プロフェッショナルたちの秘密機関の活躍である。
  • アメリカCBSネットワークで1966年より7シーズン、8年間に渡り放送され、高視聴率をマークした。日本でも1967年4月より放送され、大ヒットしたスパイ・アクション。
     TVシリーズを代表する名テーマ曲とオープニング、個性的な俳優達の競演と、エミー賞受賞の優れた脚本からなる、傑作シリーズである。
     シナモン役のバーバラ・ベイン(ローラン役のマーチン・ランドーと夫婦)は、67年から3年連続でエミー賞の主演女優賞を受賞、フィルプス役のピーター・グレイブスは71年のゴールデン・グローブ賞でTVドラマ部門主演男優賞を受賞。89年にはTVシリーズ『新スパイ大作戦』が制作され、ピーター・グレイブスがリーダーのフェルプス役を務め、こちらもヒット。
     その後、96年、2000年にトム・クルーズ主演で映画化され、今も根強いファンを持つ傑作テレビ・シリーズ。

    出演者一覧:
    ■第1シーズン(1966年)
    ダン・ブリッグス(スティーブン・ヒル)
    バーニー・コリアー(グレッグ・モリス)
    ウィリー・アーミテージ(ピーター・ルーパス)
    ローラン・ハンド(マーチン・ランドー)
    シナモン・カーター(バーバラ・ベイン)
    ■第2シーズン(1967年)
    ジム・フェルプス(ピーター・グレイブス)
    バーニー、ウィリー、ローラン、シナモン
    ■第3シーズン(1968年)
    ジム・フェルプス、バーニー、ウィリー、ローラン、シナモン
    ■第4シーズン(1969年)
    ジム・フェルプス、バーニー、ウィリー
    パリス(レナード・ニモイ)
    トレーシー(リー・メリウェザー)
    ■第5シーズン(1970年)
    ジム・フェルプス、バーニー、ウィリー、パリス
    ダナ・ランバート(レスリー・アン・ウォーレン)
    ダグ・ロバート(サム・エリオット)
    ■第6シーズン(1971年)
    ジム・フェルプス、バーニー、ウィリー
    リサ・ケーシー(リンダ・デイ・ジョージ)
    ■第7シーズン(1972年)
    ジム・フェルプス、バーニー、ウィリー、ケーシー
    ミミ・デーヴィス(バーバラ・アンダーソン)

    物語は、IMF(IMPOSSIBLE MISSION FORCE)のリーダーが極秘作戦指令を受けるところから始まる。作戦の対象となるのは、国家機関が直接手を下すことの難しい人物や陰謀などである。IMFのリーダー、ジム・フェルプス(第1シーズンのみダン・ブリッグス)は、ターゲットを分析して作戦を計画、最適なチームを結成、実行不可能と思われる指令を遂行する。
     チームのメンバーとなるのは電子工学のエキスパートのバーニー、重量上げチャンピオンのウィリー、美女シナモン、変装の名人ローランたち。彼らは得意分野を活かし、どんなに不利な状況でも、頭脳とチームワークで計画を完遂するのだ。

    …例によって、君もしくはメンバーが捕らえられ、
    あるいは殺されても当局はいっさい関知しないから
    そのつもりで。

    「新スパイ大作戦
    20年以上の時を経てIMFが復活!
    スパイものの最高峰、「スパイ大作戦」続編!!
    不可能を可能にする捜査機関IMF(IMPOSSIBLE MISSION FORCE)は、暗躍する国際犯罪を追跡し、陰謀を破滅に導く極秘の組織である。毎回の任務は、小型のレーザーディスクによって指示される。メッセージを受け取り作戦を練るのはリーダーのジム・フェルプス(ピーター・グレイブス)。そして彼とともに任務の遂行にあたるのが、それぞれの分野のエキスパート達である。変装と語学の才能をフルに活用するニコラス(テオ・ペングリス)、ハイテク機器を駆使し情報収集やトリック作戦を補佐する電子工学の天才グラント(フィル・モリス)、肉体派のマックス(トニー・ハミルトン)は銃器と格闘技のオーソリティ。果たして彼らが命を賭けて挑む今回の任務とは?
    1966年に全米で爆発的な人気を集めたスパイ・ドラマシリーズが復活。オリジナルから引き続きリーダーのジム・フェルプスを演じるのはお馴染みのピーター・グレイブス。またグラント役のフィル・モリスは旧メンバーのバーニー役グレッグ・モリスの実の息子である。そのグレッグ・モリスはオリジナルのままのバーニー役で第5話「死刑囚バーニー」第20話「黄金の蛇」でゲスト出演、フィルと親子共演を果たした。毎回作戦を伝えるのが、オリジナルシリーズでのテープレコーダーから小型レーザーディスクに変化しているという設定が、いかにも80年代というテイストをかもし出している。

    ジム・フェルプス(ピーター・グレイヴス)
    ニコラス・ブラック(ターオ・ペングリス)
    マックス・ハート(トニー・ハミルトン)
    グラント・コリア(フィル・モリス)
    ケーシー・ランドール(テリー・マークウェル)
    シャノン・リード(ジェーン・バドラー)
  • 1核弾頭を奪え
    2売国奴を粛正せよ
    3セシューム138
    4武器弾薬を渡すな
    5偽造フィルムを暴露せよ
    6第四帝国を阻止せよ
    7誘拐に挑戦しろ
    8大量殺戮者
    9ヒトラーの遺産を奪取せよ
    10戦慄のスパイ養成所
    11列車偽装作戦
    12極秘情報を奪回せよ
    13甘きマイクロ回路
    14選挙戦にアタック!
    15二重替え作戦
    16録音ワイヤーは何処だ
    17ダイヤモンド作戦
    18シンジケートをばらせ
    19越境作戦
    20裏の裏
    21テレビ中継車
    22幽霊を呼べ!!
    23冷戦のダイナマイト
    24生贄
    25暗殺者“レディキラー”
    26第三の壁
    27刑務所突破作戦(前編)
    28刑務所突破作戦(後編)
    29地下よりの脱出
    30トリック
    31脱出口
    32対奴隷作戦(前編)
    33対奴隷作戦(後編)
    34暗殺計画に便乗しろ
    35未亡人は二度生まれる
    36偽造紙幣マシン
    37ヒスイの印璽
    38両面陽動作戦
    39黒の壊滅命令(前編)
    40黒の壊滅命令(後編)
    41イメージをダブらせろ
    42第二の防衛配置図
    43王手!
    44焼土作戦
    45ストレートフラッシュ
    46殺人者の罠
    47毒には毒をもて!
    48第三の町
    49スリラー作戦
    50不死鳥を葬れ
    51条網とリンチ
    52恐怖のリモートコントロー
    53奴を証人席へ!
    54スパイ交換作戦
    55酸素テントの中
    56二重スパイをでっちあげろ!
    57ニトログリセリン
    58一千万ドル強奪事件
    59幻の契約書
    60欺瞞作戦
    61密室の金塊
    62プルトニウム240
    63処刑作戦
    64ウィークポイントをつけ!
    65地下百メートルの円盤(PART 1)
    66地下百メートルの円盤(PART 2)
    67ガラスの監房
    68金庫へ追い込め!
    69雲上のマイクロフィルム
    70奇跡のカムバック(PART 1)
    71奇跡のカムバック(PART 2)
    72甦ったプリンセス
    73訊問
    74巨頭会談
    75幻の殺人
    76女スパイが燃える時
    77独裁宣言
    78生体実験
    79第三次世界大戦
    80麻薬B-230PART1
    81麻薬B-230PART2
    82自爆
    83黒いファイル
    84暗号解読
    85移植手術を演出しろ
    86盗まれた化学式
    87時限原子爆弾
    88ロボット
    89海の底で口を割れ!
    90札束廃棄作戦
    91死人に口あり
    92小型謀略工作員
    93暗殺路線
    94血の粛清
    95ニトロで脱獄
    96王家の血Part1
    97王家の血Part2
    98王家の血Part3
    99空中のゲリラ
    100暗殺者には面(つら)がない
    101暗号名“K”をあばけ
    102ヤング・パワー
    103山師が公国を狙っている
    104死の監房
    105殺し屋
    106暗殺スパイ「山猫」
    107大量殺戮兵器(デホミナント)
    108罠
    109殺しのセンター
    110狂気のルート
    111スパイ狩り
    112素人スパイ
    113生きた研究ノート
    114死体は一切関知しない
    115知り過ぎた娘
    116死の商人
    117銃殺
    118黒い犯罪組織
    119敵の作戦に乗れ
    120革命の黒幕
    121市長室乗っ取り
    122地雷原突破!
    123消えた汚染死体
    124偽装パーティー
    125暗号名“キタラ”
    126“怪物”粉砕作戦
    127血塗られた故
    128時間差で口を割れ
    129海底に消えたダイヤ
    130殺し屋を消せ!
    131死のロープウェイ
    132一千万ドルの拷問
    133隔離室で何が起こったか?
    134シンジケートから来た男
    135トリック脱獄計画
    136殺し屋製造工場
    137奇跡の心臓移植
    138自白テープ
    139400万ドルの差し足
    140巨大シンジケートをたたきつぶせ!
    141陸軍給与を奪回せよ!
    142皆殺し波止場
    143殺しのジェット空輸
    144闇の中の追跡
    145脱出請負業
    146第三次世界大戦勃発
    147市街大追跡
    148極秘指令地獄からの救出
    149国境を突破せよ!
    150対決!ハスラーの決戦
    151細菌兵器TOD−5
    152王冠すりかえ大逆転
    153暗殺目標変更!
    154架空殺人事件
    155毒ガス!全市滅亡の危機
    156500万ドル麻薬合成計画
    157戦慄“殺しの横
    158将軍の仮面をはがせ
    159水爆仕掛人
    160カラクリを叩きつぶせ
    161殺人請負人
    162恐怖!人工大地震
    163怪奇!不老長寿の水
    164ブードゥー教の怪
    165時代逆行30年
    166指令なき作戦計画
    167暗殺計画ナイトフォール
    168空中大爆発
    169暴力協同組合
    170死を呼ぶカー
    171暗号名はC6
  • スパイ大作戦
    1 ザ・キラー
    2 バハマ・トラップ
    3 ヒトラーの遺産
    4 ホログラム〜幻影〜
    5 死刑囚バーニー
    6 壁−最後の脱出−
    7 アボリジニの呪い
    8 アサイラム−亡命−
    9 サイコ・トラップ
    10 王家の謎
    11 ドラッグ・シンジケート
    12 女帝エメリア
    13 ワシントン・スキャンダル
    14 悪魔の儀式
    15 バイオ・ウォーズ
    16 灼熱のマッド エージェント
    17 殺人鬼ジム・フェルプス
    18 海底3000フィートの告白
    19 呪われた美女売買
    20 ザ・暗殺者〜血塗られた映画祭
    21 運命の十字架
    22 核弾頭爆発3秒前
    23 隣国侵攻!狙われた油田
    24 奪われたスペースシャトル
    25 ゴースト・霊界からの警告
    26 ネオナチの恐怖
    27 地下室のコレクション
    28 ブラック・シーズ
    29 熱き欲望の金脈
    30 暗殺者ニコラス
    31 ガンファイター
    32 麻薬戦争の果てに
    33 BC4000年の呪い
    34 黄金の蛇(前編)
    35 黄金の蛇(後編)
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  • 感想文等
  • 失敗話も見てみたい。
  • このドラマも、まるで『刑事コロンボ』などの本格ミステリドラマのように(『コロンボ』は倒叙ミステリだけど)、きちんと画面を観ていないと何がなんだか解らなくなったりする。
     スパイである主人公達のチームが「実行不可能な指令を受け」「頭脳と体力の限りを尽くして遂行する」仕掛け・トリック・罠は、内面描写も独白もなく、ただ画面で進行して行くのを観ているしかないので、どんな仕掛けなのか、どういうプランなのか、最後まで解らない、解りにくい。
     むしろ、どういうトリックだったのかが最後に解るプロットはまさしく本格ミステリの造りなわけで、決してこのドラマが「アクションドラマ」ではないことを明らかにしているはずだ。
     画面もなるほど地味な描写が多く、バーニーやウィリーがセリフもなく独りで黙々と何分間も何かしていたり、これをじっくり観てくれる視聴者が今はいるんだろうかという感じだ。本格だ(笑)。たいてい中盤で挿入される「ピンチ場面」がパターンすぎて時間潰しにしかならないマイナスもある。
     しかし、そういった地味面マイナス面を是正して造られた『新スパイ大作戦』が、『新刑事コロンボ』同様にやはり今一つ精彩を欠くのは不思議なところだ。
     やはり、それぞれの物語にはそれぞれのスタイルがあり、もし別のスタイルのものを造ろうとするなら別の物語を造るべきだ、ということなのかもしれない。
     『スパイ大作戦』もダン・ブリッグスが率いていた第1シーズンの頃を観ると、ローランとシナモンのラブ・アフェアめいた駆け引きが作戦とは無関係に描写されていたりして、のちのシーズンしか観ていなかった身には驚きだった。逆に言えば、こうした「普通のドラマ」部分を余分なこととして削ぎ落とし、完成していったのが『スパイ大作戦』という本格番組だったのだろう。
     エピソードで特に印象に残るのは、優るとも劣らない腕利きのスパイとの頭脳戦「欺瞞作戦」、ピンチ場面がパターンでなくローランが得意の変装術を逆手にとられてという稀有なシーンの観られる「地下百メートルの円盤」辺りか。(おっぺ)
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