日記メモ兼ちいさなけいじばん

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【 257 】 総合的、俯瞰的に…

日本学術会議の任命問題について。

(1)任命権者という言葉は「任命する権限」をもつ者という意味だ。
その人のほかにはできない、やってはいけない職務。それが権限である。

任命権者について最近よく言われるような、「任命する権利」をもつ者という意味ではない。

つまり任命するとは、義務なのだ。
任命する職責を負うという意味であり、任命する以外の選択肢は全くない。
任命が形式的行為であることは議論の余地が寸分もない話なのだ。

(2)そしてもうひとつ、任命拒否という言い方について。
任命拒否ができるのは任命される側であって、任命する側ではない。
任命する側が任命するのを拒否するという話はあり得ないのだ。
それは職責の放棄である。
なぜなら、任命は義務であって権利ではないからだ。

(3)最後に。
学術会議には国費が入っているから、総理に任命拒否権があるのは当然だという言い方を耳にすることがある。
国費が入っているからと言うなら、なおさら詳細でわかりやすい説明が国民に対して必要だ。
一般国民がわかる言葉で頼みます。
「総合的、俯瞰的」みたいな言い方じゃなくて。

From : 辻 -2020/10/09(Fri)12:05-

【 256 】 池坊だの草月だの

華道(生け花)というものに興味を抱くなどということが、自分の生涯に起ころうとは夢にも思わなかった。
興味を抱くといっても、実際に花を活けることを始めたわけではないが…

NHKラジオの「朗読」という番組で、早坂暁の「華日記〜昭和生け花戦国史」を聞いたためだ。
早坂暁というと私などはドラマ「天下御免」の脚本家としてまず思い出す。
そして名作「夢千代日記」を書いた脚本家として知る程度。
今回、同じ作者の小説「華日記」を朗読で聞くうちに、華道に少し興味をもつようになったのである。

なにしろ登場するのが皆実在の人物で、私が子供の頃になんとなく耳にしたり学生の頃にTVで見た記憶があり、「ああ、あの人か」と思い出せる人が何人もいるのだ。
勅使河原蒼風、池坊専永・保子、安達瞳子(瞳は実際には日へんに童らしい)など、興味がないのになぜか十代から二十代の私の目に耳によく触れる名前であった。

勅使河原蒼風その人のことは知らなくても、草月流という流派はよく聞いたし、草月ホールが多くの日本現代音楽作曲家の発表の場になっていたことも、知っていた。
なぜお花の活動場所で音楽が?という素朴な疑問を抱いていたが、朗読を聞いてよくわかった。
勅使河原蒼風自身がそういう革新的なことを花の世界でやってきたらしく、若い芸術家への助力を惜しまなかったようだ。

草月流2代目家元の勅使河原霞という人のことは今回初めて知ったが、道半ばで病没したらしい。
たいそうな美人であったということなのでいろいろ調べていくうちに^^;、生きていれば父・蒼風以上の仕事をし得たかも知れないと思わせるほどの人物だとわかった。

このように、華道に興味をもったとは言っても、花の美とか活け方にではなく、「たかが花ごとき」に命を懸け生涯を捧げた、まるで知らない世界の人々への目が開いたということである。

From : 辻 -2020/08/28(Fri)22:36-

【 255 】 ちゃっかり八兵衛

その名を「ちゃっかり八兵衛」と呼ぶことにした。
そう茶化して呼ばなければ、はらわた煮えくり返ってバカヤローと飛沫を飛ばしかねない。

八兵衛どんはいつの間にかスマホに鎮座する。
そして削除できない。
わかる限りの手段で消しても、翌日にはまたそこにおわします。
だから「ちゃっかり」だ。

決してシステムにかかわるような重要なアプリではない。
たんにそこに鎮座しているだけなら仕方ないと諦めるのだが、この八兵衛どん、どうもむやみやたらにバッテリーを食う。
たくさん食うところが、昔のTVドラマ「水戸黄門」の「うっかり八兵衛」に似ている。

ただ、ホントに八兵衛どんがバッテリーを食っているのかどうか、いまひとつ判然としないところもある。
そもそも、八兵衛どんが自ら進んでわがスマホに入り込むことはあり得ない。
八兵衛どんを引き込む、引き込み役アプリがスマホ内にあるに違いなく、バッテリーを食っているのはそいつかも知れない。

「ちゃっかり八兵衛」の正式名称は「Googleニュース」。
だからAndroid関係のシステムアプリのしわざなのだろうとは思うのだが。

From : 辻 -2020/06/30(Tue)21:26-

【 254 】 持続化給付金

事業請負業者の実態や契約の経緯をきちんと明かさない。
経産省と中間業者、そして電通パソナほか委託先との、なぜかどうしても透明にならない関係。
国民に示すのは黒塗り書類ばかり。
つまり姿顔形を隠して給付金等を給付しようというわけなのかな。

申請者(社)に対しては厳格な書類審査があるというのに、この片手落ちな構造はなんだ?
申請者(社)は審査業者によって丸裸にされる。審査業者はなぜ・どう選ばれたかすらわからないのだ。
この片手落ちな構造はなんだ?

From : 辻 -2020/06/12(Fri)11:55-

【 253 】 検事長処分のスッキリ論

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検事長処分問題について、あんまり誠実味のない答弁ばかり聞いてきたのでこちらのアタマもおかしくなりそうだった。
最近、簡にして要を得た記事を見つけたので、下に抜粋引用しておく。
元は週刊朝日記事らしいが、私が見たのはネット上の記事だ。
ポイントは、国家公務員法84条と検察庁法15条だけで済むらしい。
(以下引用符つき抜粋)

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>国家公務員法84条には、「懲戒処分は、任命権者が、これを行う」と書いてある。
 →処分権限は任命権者にあるという意味だ。

>検察庁法15条には、「検事総長、次長検事及び各検事長……の任免は、内閣が行い」と書いてある。
 →「黒川検事長の任命権は内閣にある」という意味になる。

>この二つの条文を合わせると、黒川検事長に国公法上の懲戒処分をできるのは、黒川氏の任命権者である「内閣」しかないということになる。
 →もちろん、内閣の代表は安倍晋三総理だ。

>逆に言えば、森雅子法相や稲田伸夫検事総長は、どう頑張っても、黒川氏に国公法上の正式な懲戒処分を科すことはできないのだ。

>従って、懲戒処分をするかしないかを決めるのは内閣であって、法務・検察ではないということには、議論の余地がないのである。

>今回の結果を法律的に解釈すれば、内閣(安倍総理)が、黒川検事長に懲戒処分をしないと決めたので、森法相と稲田検事総長が内規により、最も重い「訓告」という「指導監督上の措置」を下したということになる。

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 あぁ、アタマがすっきりしてきた。
 TVやラジオの解説やコメントはなぜかホントにわからなくなる。
 この文章を書いたのは古賀茂明という元官僚。
 この人はさらに続けてこうしたマスコミの報道にも疑義を述べている。
 こちらの方が重要かも知れない。
────────────────────────────────

>マスコミの報道でもう一つ注意したいのは、黒川氏の行為が該当すると思われる「常習とばく」の場合の懲戒処分は、「停職」であるという解説だ。

>これは、人事院の「懲戒処分の指針」の「標準例」によるものだが、実は、その「指針」の中には、標準例より重くする可能性のある例として、「職責が特に高いとき」や「公務内外に及ぼす影響が特に大きい」場合を挙げている。

>黒川氏は検察ナンバー2で極めて高い地位にあり、また、今回の行為による検察への国民の信頼の失墜という影響は特大級だ。

>これら2点を勘案すれば、標準例の「停職」よりも一段厳しい処分、すなわち、「免職」にするのが常識的判断だろう。

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 あぁ、スラスラとアタマに入ってくる。
 余人をもって代えがたい黒川氏ならば、
 なおさら「公務内外に及ぼす影響が特に大きい」といえるだろう。
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From : 辻 -2020/06/05(Fri)12:01-

【 251 】 専門家会議議事録なし

3月17日にヤフコメから引用した文言がずばり的中してしまった。(No.244)
<緊急事態宣言はしたが会議は緊急事態ではないので記録を残さなければならないという義務に当たらないと平気で言いそうだ。>

From : 辻 -2020/06/02(Tue)22:52-

【 252 】 Re:専門家会議議事録なし

現政権は
「記録がない」
「議事録をとっていない」
「廃棄した」
「改ざんした」
ということが異様に多い。
そしてそれが常に問題になる。異常な光景だ。

From : 辻 -2020/06/03(Wed)22:32-

【 250 】 ダメだこりゃ

一夜にして色あせた緊急事態宣言。
休業要請と補償に関して、都府県、国の意見の隔たりがあってまとまらないという。
何のための宣言だったのだろう。
これでは普段と同じ。
つくづく現場の士気をなくす政権だ。
始めから終わりまで徹頭徹尾、最前線のやる気を失わせる政権だ。

From : 辻 -2020/04/09(Thu)11:34-

【 251 】 Re:ダメだこりゃ

休業断行したデパート4社のトップは経産省に呼ばれたとき、「よくやってくれた」と感謝されると思ってただろうな。
デパートは不要不急の象徴的存在だから、まさか「なんてことをしてくれたんだ」と叱られるとは思ってもいなかったろう。

それにしても現政権は、なぜ「知事が休業要請する場合は国と調整しなくてはならない」という一文を、アトから基本的対処方針に付加したのだろう。
国会の決議もないままアトから付加したものがこれほど事態を失速させるなどということが、あっていいものだろうか。

緊急事態宣言に気を取られていたけれど、現政権は<基本的対処方針>が打ち出の小づちだということを発見したのではないだろうか。

From : 辻 -2020/04/13(Mon)22:33-

【 249 】 チャンス

緊急事態宣言を出しても現状とそれほど違ったことができるわけでもないらしい。
ほとんどのことが今までと同じ「要請」でしかないという。
それで、だんだんわかってきた。

欧米やアジア諸国などの国家緊急事態宣言は憲法上の措置であって、だからそれらの国では警察や軍隊が出動したり鉄道を完全に止めたりできる。
現政権の狙いはそこだ。

今の非常事態を国民にとことん体験させ、憲法に緊急事態条項のないことの不便さ恐ろしさをわからせる千載一遇のチャンスととらえているのではないか。
憲法改正の必要性ありの雰囲気を醸成していこうというわけだ。
そのためにはアベノマスクだの何だのと揶揄されたって構わない。
皆が嗤うあの姿こそ、アベシンゾー最後の賭けだ。雄姿だ。勇姿か。どっちだ。

From : 辻 -2020/04/05(Sun)12:13-

【 248 】 コクミンノキノユルミ

少し腹が立つ。
国や自治体、TVのコメンテイターなどが「国民の気の緩み」と言い出したことだ。
20・21・22日の3連休に都市部や桜名所などへの人出が多かったことが、まるで東京の感染者急増の原因であるかのような言い方。

先月27日の唐突な休校要請(1、2週間が山場)から始まり、その後の「あと10日はイベント等自粛要請」など、場当たり的な山場設定。
当時の見込みでは、ようやく一段落するのがあの3連休だったのではないだろうか。

気の緩みと言うのなら、3連休の外出を想定しない山場設定こそが、人間心理に思いを致さずボーっとしてた、最大の気の緩みにほかならない。
それとも、これほどの事態になっても「景気悪化を最小限にするためにはとにかくカネを使ってもらおう」という意識がはたらいているのか?
「お肉券」「お魚券」には心底気持ちが悪くなった。

From : 辻 -2020/03/29(Sun)16:34-

【 246 】 「映画「道」のこと」、について 

昨年の末NHKBSのプレムアムシネマを見ました。30年ぶりぐらいですが新ためて強い印象を残しています。ただ面白いのは、家族に勧めて録画を見せても私の感動とは異なります。時代もあるでしょうが、まず暗すぎて映画に入り込めないと言われてしまいました。どんな名画であれ、受け手がどう感じるかは個人の感性や経験等により違いがあるのは当然です。そこでWeb上では「道」に関し、皆様がどのように感じているかを知りたくなり、検索してみると、様々な意見を目にすることができましたが、ほぼ称賛するような意見でした。その中でこの「映画「道」のこと」の文章にもたどり着きました。

このように深く掘り下げ、詳細に分析、感想まとめておられるのは、素晴らしいです。同じように私も不思議に思っていたのは次の点ですが、なる程このような考え方もできるかと感心させられました。
@「ジェルソミーナのテーマ」、ジェルソミーナが何処で覚え吹くようになったのか、「...あの雨の日に聴いた」とは、制作者意図としては、等
Aローザという姉をなぜ出す必要があったのか

私は、作り手の意図は必ずしも知る必要はないと考える者です。映画であれ何であれ、受け手がどう感じるかがすべてと思うからです。ただ上記の点についてはどうしても制作者の意図を知りたくなり調べました。おそらくすでにご覧になっているかもしれませんが、下記の方のブログ参考になりました。イタリア語文献など調べられない私には大いに参考になりました。すべて分かった訳ではありませんが、これだけ詳しく調べて紹介されている方も初めて知りました。
メロディーを最初に耳にする場面の撮影台本が、元々はあったが省略されていたというのは興味深い。
https://shin-nikki.blog.ss-blog.jp/2012-08-22
https://shin-nikki.blog.ss-blog.jp/2012-08-24
https://shin-nikki.blog.ss-blog.jp/2012-08-27

それと、この映画に関する情報はWikipediaの英語版が詳しいですね。日本語版に無い情報盛りだくさんで、とても参考になりました。
https://en.wikipedia.org/wiki/La_Strada

調べれば調べるほど、ますますこの映画に惹きつけられています。

From : asadesu -2020/03/20(Fri)22:50-

【 247 】 Re:「映画「道」のこと」、について 

asadesuさん、ようこそ。
「映画「道」のこと」を読んで下さったとのこと、感謝です。

昨年末の放映は私も録画して後から見ました。
1995年教育テレビ放映版との字幕の違いに興味があったのですが、今回のはあまり謎めいた表現はなかったように思いました。
いちばん違ったのは映像で、教育テレビ放映版と東京・三百人劇場版はザンパノが海岸に伏すラストシーンに瑕疵があったのですが、今回のは綺麗になっていました。
修正したのか、別のフィルムなのかはわからないのですが。

教えていただいたブログや英語版Wikipediaをちょっと覗いてみましたが、かなりの分量のようなので、後日ゆっくりと読むことにします。
こういう専門的な研究がされているとは知りませんでしたよ。
本日はありがとうございました。

From : 辻 -2020/03/21(Sat)11:34-

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