日記メモ兼ちいさなけいじばん

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【 257 】 総合的、俯瞰的に…

日本学術会議の任命問題について。

(1)任命権者という言葉は「任命する権限」をもつ者という意味だ。
その人のほかにはできない、やってはいけない職務。それが権限である。

任命権者について最近よく言われるような、「任命する権利」をもつ者という意味ではない。

つまり任命するとは、義務なのだ。
任命する職責を負うという意味であり、任命する以外の選択肢は全くない。
任命が形式的行為であることは議論の余地が寸分もない話なのだ。

(2)そしてもうひとつ、任命拒否という言い方について。
任命拒否ができるのは任命される側であって、任命する側ではない。
任命する側が任命するのを拒否するという話はあり得ないのだ。
それは職責の放棄である。
なぜなら、任命は義務であって権利ではないからだ。

(3)最後に。
学術会議には国費が入っているから、総理に任命拒否権があるのは当然だという言い方を耳にすることがある。
国費が入っているからと言うなら、なおさら詳細でわかりやすい説明が国民に対して必要だ。
一般国民がわかる言葉で頼みます。
「総合的、俯瞰的」みたいな言い方じゃなくて。

From : 辻 -2020/10/09(Fri)12:05-

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