語る「万華鏡」

(京都買います)

京都買います(きょうとかいます)

項目名京都買います
読みきょうとかいます
分類特撮

作者
  • まだ書き込みはありません。
  • 公的データ
  • 怪奇大作戦
  • 京都の寺院で仏像が消失する奇妙な事件が発生。SRIの牧はその直前まで仏像を研究していた考古学の権威・藤森博士に話を聞くが手掛りはなく、牧は助手の美弥子に淡い想いを抱く。その夜、盛り場にはなぜか「京都を売って下さい」とビラを配る美弥子の姿があった。翌日その真意を尋ねた牧は美弥子と京の町を散策。二人の仲は急接近したかに思えたが・・・。
  • 感想文等
  • 初めて「怪奇大作戦」がビデオ・パッケージ化された時、最初に収録されたのが、「呪いの壺」と、この「京都買います」だった。
     「壁ぬけ男」とか「人喰い蛾」とか、放映開始当初のいかにも「怪奇」という感じのものではなく、むしろ濃厚なドラマが詰まったこれらがまずソフト化されたというのが、「怪奇」ファンが何を好んだのか、送り手側も解っていたということかもしれない。私などは最初、どうしてこんな地味なエピソードを、なんて思っていた(笑)。
     「京都買います」は、ヒロインたち犯人側の動機や心情もあるが、個人的にひとえに岸田森の演技を堪能する最良エピソードだと思う。ゲストヒロインを追いながら「待って下さい」と声を掛ける。ヒロインは行ってしまおうとする。「待って下さい」。行ってしまおうとする。「待って下さい」。この部分の、「待って下さい」しかないこの部分の、なんと濃密なことか。
     特撮や時代劇や現代劇や、いろいろなジャンルで常に観ているこちらを驚かせたり感動させたりしてくれた俳優が岸田森だった――こういう役者はこれから先どれほど現れてくれるだろう?(おっぺ)
  • この項目に書き込む / この項目の一部を削除する
    閉じる / 注意事項 / 新規項目の登録 / リロード / 管理モード