項目名 | 塀に書かれた恨み文字 |
読み | へいにかかれたうらみもじ |
分類 | 必殺シリーズ |
作者 | |
公的データ | 父を殺された幼い子供に犯人を仕置いてくれと頼まれる主水 牢内の小六にも女郎から依頼があった |
感想文等 | さて、この第6話だが、冒頭いきなりサブレギュラーのおしまの父親が殺害されるという展開を見せる。といっても、サブレギュラーなのはおしまであって、父親は初めて出てきていきなり死ぬのでそんなに印象は強くない。 で、おしまに直接関係するのだから、さぞや濃いストーリーかと思えば、案外そうでもない。比較的キツイ見せ場もなく進んでいく。 それが、最後の最後辺りで、いよいよ仕置人らしくなるのは、見事に罠にかかって悪殿が髪振り乱した姿で城に戻るところから。気が違ったていで門のところに行き、そこで家臣と争うシーン。ここでの中尾彬の演技が実に濃い。 そして、じきに切腹というだんで、「冗談じゃない、武士らしく切腹なんてさせるかよ」と仕置に進むのは、「人間のクズやお払い」の展開と同じ。 単に「殺して終わり」でなく、あくまで「仕置」なのだ、恨み骨髄を晴らすのだ、というテーマそのものが墨守されているのがこの頃の仕置人というところか。(おっぺ) |