語る「万華鏡」

(青の炎(映画))

青の炎(映画)(あおのほのお)

項目名青の炎(映画)
読みあおのほのお
分類青春映画

作者
  • 蜷川幸雄
  • 公的データ
  • 監督: 蜷川幸雄
    脚本: 蜷川幸雄
    原作: 貴志祐介
    出演: 二宮和也 浦亜弥 鈴木杏 秋吉久美子 中村梅雀[2代目]

    湘南の高校に通う17歳の少年、一は母・友子と妹・遥香との三人で穏やかに暮らしていた。ところがある日、母が10年前に結婚してすぐに離婚した男・曾根が現われ、家に居座ってしまったことから、平和だった家庭は一変する。曾根は傍若無人に振る舞い、母ばかりか妹にまで暴行をはたらこうとするのだった。やがて、警察や法律では問題が解決できないと悟った一は、自らの手で曾根を殺害する決意を固める。そして、“完全犯罪”の計画を練り上げると、それを実行に移す。恋人の紀子にわずかな不審を持たれた以外、その犯行は完璧なはずだった…。
  • 感想文等
  • 貴志祐介の原作を読んだのはもう何年前になるか。。。殆ど内容も忘れてしまっていたのだけど、佐野洋推理日記」で『「青の炎」を擁護する』だったかのタイトルで好意的な評価をされていて、そこで概要のおさらい(?)をしていた。つまりは、利己のための殺人ではなく、愛他のための殺人、愛するものたちを守るための殺人、そしてそれに因っての崩壊を自らの犠牲のみで食いとめようとする行動。。。
     ただ、原作を読んだときの印象はあまり強いものではなかった。今ひとつ主人公に感情移入し損なったきらいがあって、同じ作者の作品でも「天使の囀り」や「十三番目の人格〜ISOLA〜」のほうが記憶にも残るものだった。
     映画版を観て、おやと思ったのは、主人公がとても「普通の少年」だったことだ。原作でもそうだったのかどうか自信はないが、印象記憶では、もっと「特別な少年」というイメージだった。しかし、映画での彼はあくまで普通の少年であり、最後の最後までそうであり続けた。もっと孤高の存在を記憶していたのだけれども。。。
     映画では、殺される男が殺されるほどの低劣悪虐な存在だったかどうか描かれ尽くしていない気はした。原作では、「あー、こいつは殺さねばなるまい」という感じだったような気もする。必殺仕置人を求めたくなる、それが当然の汚らしい存在。映画では、そこまで行っていなかったように思う。ここがポイントだとは思うのだが。
     捜査員の刑事が、なんだか刑事コロンボ古畑任三郎みたいだったが、原作でもこれはどうだったか?
     と、、、いうことで、もう一度くらい、原作を読み返してみようかな、と思う。。。 (おっぺ)
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