語る「万華鏡」

(断たれた音)

断たれた音(たたれたおと)

項目名断たれた音
読みたたれたおと
分類ミステリドラマ

作者
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  • 公的データ
  • 刑事コロンボシリーズ。
    相手の手の内を読むチェス名人の犯罪を解明する。(おっぺ)
  • チェスの世界チャンピオン、クレイトンは、病気で引退したロシアのデューディックと特別に試合をすることになる。事実上の世界一決定戦とあって、世界中が注目していたが、その前夜たまたまレストランで会った二人は非公式に試合を始め、デューディックが圧勝。観衆の前での敗北を恐れたクレイトンはデューディック殺害を決意する。

    脚本:ジャクソン・ギリス
    監督:エドワード・M・エイブロムス 
    ゲスト:ローレンス・ハーベイ
  • 感想文等
  • この話のエピソードのいくつかが、例えば古畑任三郎に流用されていることを思うと、やっぱり印象的だったんだろうな、、、天才的な犯人像。
     今回の犯人も、前作「溶ける糸」の犯人同様に相当の頭脳派。無敗を誇るチェスの達人で、先読み、心理のトレースなど、並ではない。
     そして、コロンボは後に古畑のエピソードでも流用された罠を仕掛けるが、それがダークなことに逆に犯人の殺人を生み出してしまう。これはコロンボの失策に数えられるはずだ。
     もっとも、これは犯人にとっても1つのエラーで、つまりはこの「断たれた音」は、ストーリー上で見えてくる以上に、犯人とコロンボと能力が拮抗していた作品なのかもしれない。犯人が「溶ける糸」のミスター・スポックのように常時冷静沈着でないので、かなりコロンボ有利に見えてしまうのが少し難点かもしれない。
     「溶ける糸」にしろ、この「断たれた音」にしろ、エラリー・クイーンの影響は著しい感じだ。印象的な幕切れなのは、だから、さもありなん。。。(おっぺ)
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