項目名 | 断たれた音 |
読み | たたれたおと |
分類 | ミステリドラマ |
作者 | |
公的データ | 相手の手の内を読むチェス名人の犯罪を解明する。(おっぺ) 脚本:ジャクソン・ギリス 監督:エドワード・M・エイブロムス ゲスト:ローレンス・ハーベイ |
感想文等 | 今回の犯人も、前作「溶ける糸」の犯人同様に相当の頭脳派。無敗を誇るチェスの達人で、先読み、心理のトレースなど、並ではない。 そして、コロンボは後に古畑のエピソードでも流用された罠を仕掛けるが、それがダークなことに逆に犯人の殺人を生み出してしまう。これはコロンボの失策に数えられるはずだ。 もっとも、これは犯人にとっても1つのエラーで、つまりはこの「断たれた音」は、ストーリー上で見えてくる以上に、犯人とコロンボと能力が拮抗していた作品なのかもしれない。犯人が「溶ける糸」のミスター・スポックのように常時冷静沈着でないので、かなりコロンボ有利に見えてしまうのが少し難点かもしれない。 「溶ける糸」にしろ、この「断たれた音」にしろ、エラリー・クイーンの影響は著しい感じだ。印象的な幕切れなのは、だから、さもありなん。。。(おっぺ) |