項目名 | 黄金の血 |
読み | おうごんのち |
分類 | 必殺シリーズ |
作者 | |
公的データ | 」の石原興がそれぞれ担当。(おっぺ) |
感想文等 | そして、「必殺仕事人V」から登場していて一旦姿を消した村上弘明演じる「政」が、この映画でとうとう完全退場する。この政についても、「腑抜けになっていた」と悪評もあるのだけれど、政ほど長丁場の中で変貌を感じさせた仕事人はいなかった。 残念なのは、その変貌は本来なら1つの連続シリーズの中で行われて然るべきものだった、、、と思ってしまうこと。そうすれば、最初三田村邦彦演じる「秀」のコピーでしかないように言われての登場でありながら、実は。。。というファンを唸らせる存在になりえたと思う。まあ、そういう意味では、西順之助だって同じなのだが。。。 レギュラーキャストが一部別役者になってしまっていたのは非常に残念。また、この映画に関して言えば、中村主水の存在は非常に薄い。「それができるのは、おめえの簪だけだぜ」とかいうセリフは、いかにも吉田剛の書きそうなもので、ただただクサイと個人的には思う。(おっぺ) で、久しぶりに観てみたら、あら、思ったほど悪くはない。『ブラウン館』とどっちが下か、悩んでしまう。いやな悩みだ(笑)。 とはいっても、ワーストを競うひどい出来なのは変わりない。『裏か表か』『恨みはらします』と大傑作が続いただけに、こちらも期待して映画館に行ったんだよな。そうしたらこの程度の出来で、本当に腹が立った。当時は監督が駄目なんだろうと思ってたけど、でもこれ脚本も駄目だよね。考えてみたら、ぼくがいいと思う三本はどれも野上脚本で(『三味線屋勇次』も入れれば四本か)、駄目なのは吉○脚本なんだよな。『必殺!』でもいい部分は野上氏が書いて、駄目なところはどうせ吉○氏なんでしょ。 映画化なんていうめったにないチャンスを、どうしてこんな愚作で潰してしまうのかね。まったくもう。面白かったのはブラ平の技を覚えた利助くらいか(笑)。(貫井徳郎氏の日記より) |