語る「万華鏡」

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銀の檻を溶かして(ぎんのおりをとかして)

項目名銀の檻を溶かして
読みぎんのおりをとかして
分類ミステリ小説

作者
  • 高里椎奈(おっぺ)
  • 公的データ
  • 賑やかな街の一角に、その店は存在する。燻べたような色の木の板、木の壁、木の天井。まるでそこだけ時に取り残されたかのような―その店。蒼然たる看板に大書された屋号は、『深山木薬店』。優しげな青年と、澄んだ美貌の少年と、元気な男の子の三人が営む薬種店は、だが、極めて特殊な「探偵事務所」で…!?メフィスト賞受賞作。(おっぺ)
  • 感想文等
  • ずっと読まないでいたのですが、『本当は知らない』というタイトルの新刊に惹かれて、読み始めました。。。
    なんか、三原順はみだしっ子」のエピソード、「窓のとおく」を思わせたので。。。((おっぺ)
  • 読む前と読んでみてで全然イメージが違いました(笑)。読む前は、妖怪の薬屋というので、なんだか砂かけばばぁとかコナキ爺みたいなのが営んでいるのかと。。。(笑)。で、ビジュアル的には水木しげるではなくて、小山田いくだったんですが。小山田いくすくらっぷブック」の中で晴ボン雅一郎が妖怪になってましたが、あんな感じのどこか素朴で愛らしいような、三枚目で憎めない妖怪。

     読み始めてみたら、いきなり美青年高美少年だかなので、(^_^;)\('_') オイオイ...(^^;)と思ってしまった(笑)。

     シフトとしては、篠田真由美・建築探偵シリーズの桜井恭介一派と同じシフトでしょう。特に、「男の子」パートについては印象的に蒼とリベザルとはダブります。他の二人はキャラ的にはかぶってはいないはずですが、不思議と印象はやはりダブる(笑)。
     物語的に妖怪でなければならないという必然性はないのですが、キャラ的にはあるようです(笑)。とても人間とは思えないからです(笑)。そうすると、桜井恭介一派も妖怪ということになってしまって困るのですが、それはわたしの思いすごしということに結論づけましょう。

     ずっと読んでなかったのは、キャラクター小説にはあまり食指をそそられなかったからで、物語として、あるいはミステリとして、あまり「おお!」という評判も聞かなかったので、読む理由も必要も感じていなかったからなんですが、最新刊を書店で見かけて、読んでみたくなった。。。なんとなれば、タイトルになんだか心ひかれてしまったから。
     『本当は知らない』。ほら、なんとも心ひかれますでしょう? わたしは引かれました。だから、シリーズの最初から読んでみることにしました。
     小山田いくの妖怪たちが、3人でこたつか何かにあたりながら、みかん食べながら薬を売っている。。そんなイメージを持ちながら読み始めて、全然ビジュアル的に違っていて、でも、読み終わったとき、やっぱりこれは(さんざ桜井恭介云々と言っておきながらですが)小山田いくのようでした。。。

     『本当は知らない』にたどり着くまではまだまだ何冊も待っているのですが。。。(おっぺ)
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