感想文等 | テレビでこの「新スタートレック」が放映されはじめたとき、この第1話はパイロット版ということで放映されていなかったはず。この辺、「新必殺仕事人」と「必殺仕事人III」の架け橋となる「仕事人大集合」が放映されにくい点と重なる。というより、「必殺仕事人V」の事実上の第1話になるスペシャル版「必殺仕事人意外伝「主水、第七騎兵隊と闘う」大利根ウエスタン月夜」の方に近いか。これも全然放映されないので、「必殺仕事人V」の第1話「主水、脅迫される」をいきなり観ると、突然花屋の政と組紐屋の竜という新しい顔ぶれが出現してしまっているということになる。 それはともかく、この「ファーポイントの遭遇」は、先にノベライズ版を読んで、映像を見られたのはずっと後になる。 主役のピカード艦長の吹き替えが、51話「守護神伝説」までは吉水慶氏、52話「悲しみの幻影」からは麦人氏になっており、まったくと言っていいほど印象が違うのだが、そういう事情で、この第1話は麦人氏が吹き替えているため、通して観ると、続く第2話でいきなり吉永慶の声になっているのが何とも変(笑)。 登場する「Q」という超絶存在が何ともキャラクター的に好きになれなくて、こいつが出てくるとあまり乗れない。けれど、140話「運命の分かれ道」や、最終回「永遠の旅」あたりになると、この「Q」が何とも味のあるキャラになっているのが不思議なところ。 まだこの第1話はパイロット版で、トロイの能力とかが本編とはかなり感じが違うけれど、それよりもなによりも、データのキャラがやはり大きい。この初期時点では、コミックリリーフという感じで、ギャグ担当にすら近い部分すらあるようだ。これが、話数が進むにつれて、本当に安心感のある副長クラスになっていくのだから、生きたキャラクターとはこういうものかな、と思ったりする。 それはウェスリーについても同様で、「ウルトラマン」や「仮面ライダー」でもそうなのだが、こういう特撮SF番組に子どもキャラが出てくると、どうも“子供だまし”にストーリーやテーマがいってしまいそうで嬉しくないのだが、ウェスリーにもその懸念があった。それがやがて、118話「悲しみのアカデミー卒業式」のような話につながっていくのだから、、、 この「新スタートレック」ほど、ストーリーとキャラクターの成長とが密接にリンクしていたシリーズはなかなか無いんじゃないかなと思う。(おっぺ)
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