感想文等 | これはまた新奇なネタを持ってきた作品で、つまりは刑事コロンボVSCIA。ここで犯人役が「プリズナーNo.6」の主役のパトリック・マクグーハン。コロンボVSプリズナーNo.6でもあるのだ。豪華だ。 で、単に豪華なだけで、本格倒叙ミステリとしての部分がダメなら、これはもう目も当てられないのだが、個人的にこれは見事に嵌った詰め手になった。見直せば見直すほど、ああ、こんなところに伏線が、、、と毎回思ってしまう。思いきりあからさまに、しかも解決の直前寸前までそれが提示されて、しかも気付くことができないこの巧さ旨さ。 犯人が賢くないと、このコロンボものはそもそも面白く感じられない。その点、この「仮面の男」の犯人は何しろNo.6だし、CIAのトップエージェントだけあって切れる切れる。文字通りコロンボとの知能の一騎打ちになるのだ。これが醍醐味というものである。 瑕疵は1つ。どうしても、ラストシーンでの「笑い話」が全然笑い話でも何でもなく、意味不明である点なのだ。これは吹き替えのせいではなく、字幕でも同じなのだろうが。。。 皮肉で笑える話だが、結局中国はゲームに参加することにしたそうだ、というのが元々のシナリオ記述だったらしいけれど。。。(おっぺ)
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