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Otomo Interview 2011

OTOMO KATSUHIRO Interviews

大友克洋インタビュー 2012 (雑誌、単行本)

Think the Earth Paper 「大友克洋GENGA展」忘れないプログラム 特別号

Think the Earth Paper vol.10

震災復興チャリティーとして開催される「大友克洋GENGA展」では、一般社団法人 Think the Earthと連携して、6つの団体への寄付が行われます。その広報のために発行された同法人のフリーペーパー、「Think the Earth Paper vol.10」はGENGA展特集の特別号となり、表紙に「AKIRA」雑誌連載最終回の最後のページが使われ、裏面にはGENGA展の一面広告が掲載されました。そして、1、2ページ目は大友克洋の写真2点とGENGA展についての長いコメント(紙面的にはインタビュー)が掲載されています。現在大友克洋が自身の生み出したものについてどう考えているのか、またもっと広く「マンガ」という文化をどう捉えているのか、そして自分は何ができるのか。かつてなく深いステートメントとなっています。大友克洋という巨人が、敢えてこういう方向へ舵を切ったというのは非常に重要です。ある意味、晩年の石ノ森章太郎がやろうとしていたことを継いでいるとも言えるかもしれません。風当たりも強くなると思いますが、賛同するファンとしては、これを支援していきたいです。

イラストレーション 2012年6月号

Illustration 2012/6

「大友克洋GENGA展」開催に関連する雑誌特集が続きます。雑誌「イラストレーション」では、クラブパンターニの盟友である寺田克也氏との対談、両者へのインタビュー、両者のイラスト、更に宇野亜喜良氏の手による両者のイラストのコラージュで「大特集 大友克洋×寺田克也」という誌面作りをしています。まずは表紙。うーん。唸ったまま固まってしまうような、いろんな意味で迫力の作品。色は合ってますね。そしてページをめくると両者の「克」の字を合わせた目次があり、そこから12ページに渡る宇野亜喜良監修の大友×寺田コラボ集。そして肝心の対談は6ページで、飲み屋でおっさん同士が語らうというスタイル。画を描くことに関する話題がメインで、『ペインタボン!』で語られた内容の10年後のアップデート版といった趣。基本路線は全く同じですが、ディテールが語られていたり、2007年のイタリアでの話があったりと、興味深い内容となっています。また、「銃声」の載った『漫画アクション増刊』の表紙の原画が残っていることが、この記事で判明しました。なお、途中で出てくる『ショート・ピース』再刊の話は、『ハイウェイスター』の話とごっちゃになってます。その後、大友克洋イラストが9ページ分収録され、2ページの大友克洋単独インタビューへ。こちらでは、「GENGA展」開催の動機、準備中に自分の仕事を振り返って思ったこと、若い人への言葉などが語られています。ページ数の割りには内容が薄い感じも…。

ウルトラジャンプ 2012年5月号

Ultra Jump 2012/5

『ウルトラジャンプ』で「TAIL STAR」を連載中のokama氏と、「大友克洋GENGA展」がスタートしたばかりの大友克洋の対談です。一見すると萌え絵やアニメ絵に分類されそうなokama氏の作品ですが、背景を描くのが大好き、設定考えるの大好きといった資質を大友克洋は早くから見抜いていたようで、和気藹々と絵を描くことについての会話が弾んでいます。前出の「イラストレーション '12年6月号」での寺田克也との対談と似た内容ですが、相手がより若手ということもあって、少しベクトルの違う話となっていて興味深いです。また、この記事の紹介で、短編アニメ映画「火要鎮」が2013年公開ということが明らかになりました。

週刊文春 2012年5月17日号

Weekly Bunshun 2012/5/17

開催中の『大友克洋GENGA展』について、開催の動機や経緯などを短く纏めたインタビュー。特にここだけにしか無い情報はありませんが、一般向けに簡潔に語られています。


美術手帖 2012年6月号

Bijutsu Techo 2012/6

『大友克洋GENGA展』会期後半に発行された『美術手帖』では、カラー10ページに渡る特集が組まれました。内訳は、見開き2ページのタイトル(背景は「AKIRA」原画の並んだ什器の写真)、GENGA展の様子1ページ、大友インタビューが1ページ、そして原画の紹介、名和晃平インタビュー「名和晃平が見るGENGA展」、高橋瑞樹「マンガが内破される瞬間」が各2ページとなっています。後ろ4ページが面白いか否かは個人の嗜好によるところですが、全体に原画の画像が多数使用されているのは良いです(但しサイズは大きくないですが)。そして肝心の大友インタビューですが、少ない大友克洋の言葉を文章でつないで、GENGA展開催の動機や気持ちなどを伝えるもので、『芸術新潮』や『BRUTUS』の特集などと重複するもの。特にここだけにしか無い情報はありません。開催後の『GENGA展』の様子を伝える特集としてはなかなかですが、そのためだけに購入するには高価な雑誌です…。

文藝別冊 総特集 いしいひさいち

Ishii Hisaichi Special

大友克洋が劇画・マンガ界に旋風を巻き起こしたそのすぐ横で、四コママンガ界に嵐を巻き起こしていたいしいひさいち。関西大学時代から描き始められた「バイトくん」シリーズは、余りマンガを読まない大人向けのもの、もしくは新聞に載るようなファミリー向けのものしかなかった頃に、始めて同時代の内容を描いて旋風を巻き起こしました。続けて「タブチくん」を始めとする「スポーツ四コマ」の世界を開拓したり、それまでは暗黙のルールとしてあった「起承転結」を完全に無視した作品を発表するなど、4コママンガも自由である事を「発見」した作家と言えるでしょう。
 大友克洋はチャンネルゼロが75年に発行した『Oh!バイトくん 2巻』からの読者で、大のいしいファン。サインして貰いに大阪まで行ったという話など、「リスペクト・インタビュー」で語り尽くしています。インタビュー当日に描かれた、一匹忍者のサイン・イラストも。それと、「饅頭こわい 10. いしいひさいち「恐怖の地底人」&「旋律の最低人」」の回が、雑誌からの復刻で縮小版(A5の1/4程)ですが再録されています。また、巻末近くの「データ主義的いしいひさいち年譜」にも、「饅頭こわい 10. いしいひさいち」の再録と、インタビュー部分の引用があります。但し、この「饅頭こわい 10. いしいひさいち」のいしいひさいちインタビューは十中八九大友克洋の創作であり、他のいしいひさいち本人の発言と並べるのは違うと思いますが…作成された故豊福きこう氏が勘違いしていたのでしょうか。ツイッターでこの本の編集長である新保信長様にその旨伝えたところ、新保様も創作であると認識されていました(けれどこの原稿は直さなかった)。また、今回の「饅頭こわい 10. いしいひさいち」の再録が雑誌からである事も教えて頂きました(大友克洋GENGA展にもなかったので、原稿が紛失している可能性アリ)。
 大友克洋の情報を知りたいというファンには面白いかどうかわかりませんが、いしいひさいちと大友克洋の両方を好きなら必読の内容です。というか、冒頭のいしいひさいち「でっちあげロングインタビュー」は抱腹絶倒空前絶後、読まなきゃ一生後悔するくらいの凄い内容。それ以外にも面白い企画が目白押し。是非読みましょう。

ANIME LAND #183 Juillet/Aout 2012

ANIME LAND 183

2012年6月4〜9日にフランスはアヌシーで行われたアヌシー国際アニメーション映画祭2012に、2013年一般公開予定の新作大友アニメ『火要鎮』が出品されました。その会場には大友克洋も駆けつけ、短篇賞での受賞が期待されたのですが、惜しくも選外。そんな中、この仏アニメ・マンガ雑誌では3ページで『火要鎮』と、同時に出品されたオムニバス映画『SHORT PEACE』の一篇である『九十九』を特集し、大友克洋と『九十九』の森田修平監督のインタビューを掲載しています。大友インタビューは約1ページ。大友さんの流暢なフランス語で話が進みます(嘘。通訳が入ってます)。まず『大友克洋GENGA展』の開催経緯についての質問から始まり、その後『火要鎮』の制作の経緯や撮影テクニックの話などが語られています。この時点では『火要鎮』は一般公開されていないため、制作に関する問答は初めてのものとなりますが、特別掘り下げて語られているわけではなく、一般公開後には普通の内容となるのではないでしょうか。また、森田監督のインタビューでも大友さんとの関係が語られていますが、簡単な内容に留まっています。

ユーロマンガ Vol.7

Euromanga Vol.7

2012年3月10日に亡くなったメビウスの追悼特集内で、荒木飛呂彦、浦沢直樹、小池桂一、小林治、寺田克也、内藤泰弘、藤原カムイ、村田蓮爾、りんたろうと共に、大友克洋もインタビューを受けました。ページは全員1ページ(表紙での扱いから大友インタビューはもう少し多いのかと思えますが、同じ分量)。インタビューでは、メビウスと出会った頃の話からどう影響を受けてきたか、何がいいと思うかなど、そして2012年現在の日本のマンガ界とBDとの関係など、短いながらもなかなか濃い内容となっています。

Otomo Interview 2013

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