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Otomo Interview '01

OTOMO KATSUHIRO Interviews

大友克洋インタビュー 2002 (雑誌、単行本)

ユリイカ 2002年7月号

eureka '02/7

ユリイカによる高野文子の総力特集における目玉の対談で、ほとんど文章ばかりの28ページにわたる(この時点での)最長インタビューが掲載されています。話題は高野文子の新刊「黄色い本」におけるテクニックの分析、それまでの変遷などについてですが、お互いの技法を比較したりしているため、大友ファンが読んでも非常に興味深い内容になっています。また、高野文子のフランクな(過ぎる!?)性格・発言もあいまって、他者についてのコメントも多く見られます。なお、高野文子のご主人(秋山協一郎氏)が奇譚社の発行者であったことを念頭に置いて読むと、よりおもしろい内容です。大友ファン必読。

ペインタボン!/寺田克也

PEINTERBON!

大友克洋も絶賛したフルCGマンガ「大猿王」の作者であり、超売れっ子イラストレーターである寺田克也のペインター(Mac 用ペイント・ソフト)を使用した作画法を詳細に記した解説本、ですが、この通りに描けばうまく描けるとかそういうものではなく、ほとんど制作過程をコマ撮りした特殊な画集のようになっています。文章の解説は寺田克也と伊藤ガビン(編集者)の漫才形式(というか漫才そのもの)。寺田克也の実家でのご両親を交えた超ぶっちゃけトークも炸裂。そしてほぼ巻末には、マンガよりは自転車で強固な師弟関係を築いている大友克洋×寺田克也の本音対談が掲載されています。寺田克也の本なので彼の技法についての話かと思いきや、ファンである寺田克也が大友克洋にインタビューするといった趣で古い話からスタート。マンガを描き始めた頃や「漫画アクション」でデビューした頃など、これまでインタビュー等ではほとんど語られていなかった内容が目白押し。しかしなんと言っても興味深いのは、二人の「絵を描くこと自体」についての根元的な会話でしょう。ここに、大友克洋、寺田克也の絵が持つ魅力の一端が解説されているように思います。そのほか、ここでは紹介しきれないすさまじい内容。「ユリイカ・特集・高野文子」での対談に引き続き、大友ファン必読。

Otomo Interview '03

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