日高新聞 ひだかしんぶん 80号

〒055-01 北海道沙流郡平取町字二風谷79-8
沙流川を守る会 山道アイヌ語学校
郵便振替口座 02790-8-11965
発行 山道康子「アシリ レラ」(新しい風)

第三面

「コロポックル」
コロポク(穴に住んでる)グル(人)つまりチセ、住居を持つ前の縄文人を指して言っている。渡来した人の事をサマインクルとかシャモと言う言い方をしていた。

「カムイ、チェップ」
渡来人は、交易(オムシヤ)の時にはカムイ、チェップの事を「秋味」と呼んだ。秋に最も良い味がするのは、鮭だったのです。それで一番交易での魚と鳥の中でも美味しいとした。当時、アイヌの人も、鮭の事を、アキアンヂと呼んだりする事からアキアンヂがアイヌ語と勘違いした人もいたとか。

「シサム(隣人兄弟)会」
シサムとは、悪いシャモの代わりに苦しみ、悲しみうらみつらみも聞ける人、アイヌの心の奥にとざす。貝の様にとじた心を開く事の出来る人の事を言う。又、アイヌの事も分かってやれる。兄弟になれる人。その人こそシサムである。アイヌの立場に立ち、代弁して書く人、話す人、涙を持ち、おこってやれる人、そんな人が、神もアイヌもシサムと言う。心の扉を開くでしょう。

「学校便り」
当校の生徒は勉強を展示会用のアイヌ文様道具〜ハタ織りなどに、毎日忙しくしています。冬期間、雪の中忙しく過ごしているが・・・やはり春が待ち遠しく、山菜の夢を私は見ました。山菜さん!!あいしてるわ!!山道「アイヌ語学校」より

アイヌ語教室 アイヌ語

アイヌ語

日本語訳

守る

マッカリ

優れる、優っている

エヨコ

待ち伏せる

イウニン

ホコッパ(プ)

柱(はしら)

はこべ

バッコ

老婦(老妻)

カツチヤム

性質(せいしつ)

ホタヌカル

見舞う(みまう)

(一万年祭の10年前を振り返って)
故、高田エカシを祭司にむかえて、大地の祈りから入った。幼い子のヨチヨチ歩きの様な祭りのスタート・・そして、高田エカシが・・・この世を去り、後に黒川伝造エカシを迎えての、一万年祭も、昨年で第10回を迎えました。一人前になるまでには、色々な事もありましたが・・・今年も第十一回目となります。これも皆様のおかげです。

すべての人々の身に健康と幸多からん事を心より祈り 合掌

「沙流川を守る会」の会報の会員会費は80円切手20枚を送付(同封)の上、申し込み下さい。

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