[ キャラクタプロフィール ] 文:マスタードラゴン 絵:T-Joke

三妖神の地位

 彼女たちはこちらの世界では、あくまでもマスタードラゴンの使い魔にすぎません(もっともその力で神様を脅したり死者を復活させたりとかなり無茶なことをしています・・・・)が、彼女たちが暮らしていた世界では正式に女神としての地位を与えられていました。
 彼女たちの役目は、現界(人間界)を玩具にしようとする馬鹿どもから、その世界を守る守護者としての役目が主なものですが、他にも彼女たちの”敬称”に相当する役目もあります。

ミューズ

 雷神と呼ばれる彼女ですが、一応知識と真理の至高神、ファベリアスルの眷属で、学問と魔術の守り神の地位を与えられています。
 彼女の”雷神”の敬称はその強大な魔力と戦闘力を恐れた人間や邪神が畏怖を込めて付けたあだ名が元になっています。
”闘神”と呼ばれてもおかしくない戦闘力を持っていた彼女ですが、”闘神”の名はすでにメイルの敬称になっていたので、雷撃呪文を好んで使う所からこの名が与えられました。
(別に闘神が何人いてもおかしくはないのですがミューズがメイルと同じ敬称はイヤだとだだをこねたのも事実です ^ー^;)
 現在でも学問と魔術を学ぶ者たちに最高の敬意を払われる存在です。
 ただ、敬意と同じくらい彼女の性格に恐怖と反感を持つ者もいます。
(何しろ、敵に対しては情け無用!残虐非情!!ですから・・・・)
 もっとも、彼女の性格の悪さも、女神としての地位とその業績により彼女を崇拝する者達の間ではかなり美化されているようですが・・・・
 ま、伝説や神話にはよくあることですな、あははは・・・・ ^ー^;

メイル

 その力は、神界の守護神にして、最強の闘神である守護闘神バラスレフィスをさえしのぐと言われ、純粋な戦闘力において神族・魔族中に並ぶ者はなく、竜王にも一目置かれています。
 現在では、バラスレフィスの眷属として現界の守護のみならず、要請があれば神界、魔界の守護をもまかされるほどに神々や魔族から高い評価と絶大な信頼を得ています。
 また、鍛冶の神としてもその名は高く、彼女が作った物は、虫ピン一本でさえ、それを欲する神や魔王が奪い合うとさえ言われています。
 しかし・・・・そんな大事な任務を与えられたくせにあっさりそれを捨ててくるとは・・・・困ったもんである・・・・ ー_ー;

シリス

 その医術・薬学故に”薬神”と讃えられる彼女ですが、その名に居心地の悪さを感じ、未だに”魔神”を自称しています。
 彼女の医術は神界においてもトップクラスであり、薬学の知識において彼女に勝る存在はいません。
 人間界においても数々の奇跡を起こし、医術をめざす者達の究極の理想であり、医学の守護神として崇められています。
(宗派によっては、彼女を医学の最高神とあがめる物さえ有ります)
 彼女は命を守る立場のため、創造神の娘にして全ての命を見守る大聖母神メセルリュースに仕えています。
 三妖神の中では、マスタードラゴンが追放された後もっとも多く人間に接触しており、数々の奇跡や、薬学を人間に授けています。
 そのため彼女の信者達は、彼女が人間に救いをもたらすため、あえて人の下僕となり現界にとどまっているのだと信じています。

 彼女たちの地位が決定するまで神界はかなりの混乱がありました。
 メイルやミューズが人の使い魔の身で神の地位につくことを多くの神々が反対した・・・・わけではなく、彼女が誰の眷属になるかでもめにもめたようです。
(無論、一部には根強い反対もありましたが)
 ミューズは美と愛の女神ファレルシーダと闘神バラスレフィスと知識神ファベリアルスの争奪戦が。
 メイルは同じく闘神バラスフィスと美神ファレルシーダと創造神が。
 シリスは知識神ファベリアルスと美神ファレルシーダと母神メセルリュースが。
 それぞれ、すさまじい争奪戦を行いました。
 結局その混乱ぶりを嘆いた竜族が裁断し、現在の形に落ちついています。

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