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diary - archive - no.95




2003.10.02.Thu

9月30日。
姉がスペインに旅立つというので、仕事は休みを頂き関西国際空港まで見送りにいった。
わざわざ忙しい時に休むのはどうかとも思ったが、今回はどうやら本格的なような気がしたので。

姉も自分も母親も、ゲートくぐるまで全然普通だった。
ゲートをくぐってからも普通だった。
「つうかダルイわあー」みたいな。
いつも通り。
そういうもんやわな。

また、同じ日、仲のいい友人も出発の日だった。
偶然。
こちらは仕事で数カ月海外に行くだけなのだけど、ちょうどいいので姉を見送ってから再度同じ場所でそいつを見送った。

出発まで少し時間があったので軽くお茶をした。
友人は腹が減ったらしくホットケーキとか食べてた。
こっちは”これからすぐ仕事”というプレッシャーからか、なかなかブルー。
心無しかホットケーキをまさぐるナイフにキレがない。
グデグデ。
本屋で”FLASH”とか買ってた。
そんなもんかねえ。

別れ際、景気付けに自分が家から持ってきた『THE3名様』1巻をやった。
あれを読んだらきっと仕事なんてどうでもよくなるさ。
嫌になったら帰ってこいよ。
なんつって。

今頃、『THE3名様』1巻はシンガポールの海の上。


それにしても、1日に二人も自分の中で結構重要なところにいる人間を見送るのは、なかなか複雑なもんです。
前に少しいた会社を辞める時、職場の人が「残る人はそれはそれでしんどいよ」みたいなことを言ってて、「ああ、なるほどなあ」と。
でも、まあ、海外で暮らす方がよっぽどキツいっつうのは、想像に難くないわな。
醤油をソイソースって言うのだから。
お箸はチョップスティック。カラオケはカラオケ。
”王将”もない。

自分が耐えれるかどうかと考えると、どうだろうなあ。

なに言ってんの!そんな弱きでどうすんの!

行ってみなけりゃ分からんよ、そんなもん。

とりあえず、姉には是非楽して生きてほしい。


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写真は関空に隣接された道路。
せっかくの秋晴れが嫌に空疎であります。
それがまたいい。




2003.10.02.Thu