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diary - archive - no.122




2004.01.28.Wed

昨日、夜、早々に仕事すませ友達の舞台を見に行った。
舞台といっても、芝居とかではなくて、いわゆるコンテンポラリーダンスというやつ。
自分は全くそちら方面に疎かったのだけど、興味は前からあった。
友達がソロで演るというので、丁度いいし新分野を開拓。

踊るアーティストは3組いて、最初にペアのアーティストが2組、んで、最後のトリが友達。

最初の2組は、いわゆる自分がイメージしていた「コンテンポラリーダンス」。
それも、そのカッコつきの「コンテンポラリーダンス」に無意識に傾倒してしまってるかんじだった。
「ただ」難解。
もういいよ。

最後、友達。
これが良かった!。
シビれた!。
もうビリビリビリビリきた!。

最初の2組がカッコイイ音楽をバックに流し、サッサ、サッサとスマートなかんじで踊っていたのにたいして、トリの彼女はバックにフォーク流してんの。んで、えらいみっともないかんじの踊り、ってか「動き」。

序盤。
時折、フイに顔を下に向けてガニ股中腰で静止。
と、思ったら急に腰を前後にクネックネッしながらキオツケの姿勢に移行。
着てるものが、ケバく、泥臭いながらも少しカワいらしいかんじのワンピースだったので、その姿は、新世界のはずれあたりで酔っぱらってクダまいてる若いホステスさながら。

ああ、もう見てらんない。

この姿、つまるところ女性の理想(夢?)を「シナヤカな美しさ」とか「キレイに着飾った」とか、いわゆる”女性らしさ”においている自分を含む世の男どもが、一番見たくない類いのもんだ。
と思った。

素晴らしく不様。

女らしくしなくっちゃ!ね!。
肩を叩きたくなる。


そうこうしてる内、少し「動き」の様子が変わってくる。
最初の「みっともなさ」は影をひそめ、鋭いダンスが展開しはじめる。

んがしかし、合間合間に妙なフリが仕込まれてる。

壁によっかかり、うつむいて片足プラプラ。

こ、小石を蹴ってるのかい?
え?何?イジけてんの?。
イジけてんのかい!?。

カ、カワイイ・・・。


終盤。
「動き」が止まる。
静かに舞台のまん中で両手をダラリと下げ、うなだれてる。
時間にして2、3分。
それまで次々と動き続けていただけに、この間は結構長い。

ん?なんだ?と思って彼女を凝視していたら、急にビクンビクンと動きやがる。
と、口を見ると、あー、吐きそうになってます。

あっ、止めてる止めてる。
がんばれがんばれ。
おー飲み込んだ。
ホッ。


嘔吐の危機をまぬがれました。

そして、すぐにクルリと反転。
なにもなかったように客席に背中を向けた彼女。
おもむろに顔を振り向け、自分らをジラすような目でこちらを見つめております。

アア〜ん!なんだよ、もう!。
どったの?どったの?。


暗転。






ほ、惚れた!。


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画像は、また適当に作ったイメージ。
通天閣にサンシャインマンがなにやらワナワナと呟いております。



2004.01.28.Wed