蟲師 / 漆原友紀 生命の源というか、そのもののような存在としてある「蟲」。 それは植物とか魚類とか、生物の連鎖の中で最下部にあたるもので、とても曖昧なもの。 人間には見えたり見えなかったり。 そして、時に蟲はその存在だけで人間を死なせてしまう。 そこにはなんの悪意もない。 この作品は、江戸時代だか明治時代だかなんだか分からん時代での、蟲と人間とのなんともやりきれない、しかしとても荘厳な関係を淡々と語っていまふ。 視点は常に俯瞰的。 総じてただの出来事。 だけどもちゃんと作者の愛があるっていう。 こういうのは、とても切ない。 2003年2月現在、アフタヌーン誌上にて連載中。 → |
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2003.02.16.Sun |