しんきらり、続しんきらり / やまだ紫 最近まで知らなくて、姉に「読め」と言われたので読んでみた。 む〜ん。 じんわり、イイ! 少し時代を遡ったところでどこにでもあったであろう、「夫」と「妻」のイビツな関係。 とても危ういバランスでもって、それでも子を育てるという事。 夫婦となって後、どうしようもない日常が訪れてからの生活。 等等。 ふとしたことから「平凡であれば・・」という願いが、とんでもない望みであることに気付く。 とかなんとか。 とにかく、既婚女性の心理描写が、もう目をそむけたくなるほどリアルに書かれている。 読んでいて男の自分は狼狽した。 最近はここらへんすごい勢いで顕在化してきているように思えるけど、実際どうなのかなあ、と。 個々の関係を深く覗けば、案外ここに書かれている夫婦のような、なんとも複雑で重層的な関係性が築かれているんじゃなかろうか。 いや、それが普通だとは思ふのだけども・・・。 でもねえ、意識するのとしないのでは違うからねえ。 ああ、こえ〜。 男女問わず、結婚する前に一度は読んでも悪いことはないんじゃないかと。 → |
||
2003.02.10.Mon |