ヤサシイワタシ / ひぐちアサ かなり前から友人に薦められていた作品。 1巻だけはリアルタイムで読んでいたのだけど、連載終了してから大分たった(1年?くらいかな)最近、やっと2巻(最終巻)を読んだ。 一見、ただのラブコメ。 でも、すんごい重い。 ストーリーは「サークル内でとっかえひっかえ男と関係を持ってしまう女の子が、またも新しく入部してきた男に」というかんじで始る。 とりわけて珍しくもない展開。いやなかんじにベタ。 けども、2巻目に入ると、ストーリーは思わぬ方向に転がっていく。 --- 世の中のあらゆる価値観って結構一方向を向いているように思う。 これって大多数の考え方ってだけなのだけど、世間ではそれを「常識」やら「一般論」と呼んでるっぽい。 周りの世界とさしたる衝突もなく生活出来ている人は、意識してるかしてないかは別として、それを知っているんだと思う。 けども、考え方なんてのはそれぞれで。 だから、いろんな因果でそこから逸脱してくる人も出てきちゃうわけで。 で、そうやって逸脱することで他の人には手に入れる事ができないものを掴めることが出来たとしても、その人は、その分とても大きいリスクを背負うんじゃなかろうか。と。 たぶん、そういう人の話。 日頃思い悩んでいたことを、改めてつきつけられたかんじ。 頭から煙りがのぼるかんじ。 → |
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2003.03.09.Sun |