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comic - archive - no.12




虫けら様 / 秋山亜由子

内容は全編「虫」を題材に扱った読みきりもの。
とても幻想的。

何がいいって、作者の虫を愛おしむ気持ちが、作品を構成する要素全てに滲みでちゃってるところ。

優しくて、繊細で。
もう、それはそれは愛にあふれています。

絵もすごく書き込まれて緻密(水木しげる風味)なのだけど、
全然仰々しくなく、とてもカワイイ。

「書くのが楽しくてしようがないよ。あ〜、もう、たまらん。」

作者のそんな気持ちが伝わってくる。
一般の人が犬や猫と戯れるときの、それと同じかもしれんなあ。

自分は大の虫嫌いだけども、
これ読んで「虫、わるくないかもね」と少し考えを改めた。
絶対嘘だけど。


結構前に出たもので、最近新たに『こんちゅう稼業』という作品も出版されているよ。
アックス vol.31でも特集組まれていたなあ。


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実のところまだ半分くらいしか読んでない。
なんだかもったいなくてねえ。



2003.04.18.Fri