虫けら様 / 秋山亜由子 内容は全編「虫」を題材に扱った読みきりもの。 とても幻想的。 何がいいって、作者の虫を愛おしむ気持ちが、作品を構成する要素全てに滲みでちゃってるところ。 優しくて、繊細で。 もう、それはそれは愛にあふれています。 絵もすごく書き込まれて緻密(水木しげる風味)なのだけど、 全然仰々しくなく、とてもカワイイ。 「書くのが楽しくてしようがないよ。あ〜、もう、たまらん。」 作者のそんな気持ちが伝わってくる。 一般の人が犬や猫と戯れるときの、それと同じかもしれんなあ。 自分は大の虫嫌いだけども、 これ読んで「虫、わるくないかもね」と少し考えを改めた。 絶対嘘だけど。 結構前に出たもので、最近新たに『こんちゅう稼業』という作品も出版されているよ。 アックス vol.31でも特集組まれていたなあ。 --- 実のところまだ半分くらいしか読んでない。 なんだかもったいなくてねえ。 |
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2003.04.18.Fri |