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bgm - archive - no.16




成長の記録 / ロレッタセコハン

今をときめく福岡からの3ピースバンド。
といっても、ウッドベース、サックス(たまに二刀流)、ドラムの3ピース。
このアルバムはたぶんベスト。
これまでに2枚出してる。

音は、その楽器構成から推察すると、ジャズをベースにしてるっぽい。
でも全然”JAZZ”くない。
”JAZZ”を履き違えた上、変に「和」がミックスされちゃったかんじ。どっちかっていうと”珍問屋”。
昔、東郷平八郎が「ビーフシッチューを作れ」と上の人に言われて、作る途中間違えて醤油入れちゃって今でいう”肉じゃが”作っちゃったってのに似てる。

思うにロレッタセコハンは、その「履き違えた」と見てとれる変チクリンな”違和感”を、どうやら確信犯で演出してるっぽい。
だって、リズムとかほんと人を喰ってるとしか思えないような展開をするし、たまにラップが入るのだけど、そのリリックがすごいムカツクし。
「おれらちょっと違うのよ。ハハン。そんな熱くなんなって。ハハン。」みたいな。

でも、実際音はおもしろくて、普通に「良いな」とかんじるレベルまで昇華しちゃってる。
あと、ほとんどの曲がたいてい1分弱で終わるんだけど、そこにはとても強い意志みたいなものがかんじとれたり。
ジックリ聴くと「ああ、この人達は口だけじゃないんだな」というのが分かってくる。

自分はこういう輩が大好き。
(同様に倉橋ヨエコとかもムカツクなあ。けど、好き。)

自分もこうでありたいなあ。とか思う。



2003.06.23.Mon